『アインズ様 ナザリック内守護者及びプレアデス以下の配下全てが
揃いました。』
『ウム』とアルベドを促すと
「顔を上げ、アインズ・ウール・ゴウン様の御威光に触れなさい」
玉座に坐すこの世の頂点にしてナザリック地下大墳墓の絶対的支配者、自らの崇拝すべき主人の姿を目にするべく一斉に身動きする音がする。
そしてそこには、支配者の証であるスタッフを握り禍々しいオーラでその身を包む、主人の姿があった。
側に控えているアルベドが全員揃っていることを確認すると微笑みながらアインズに顔を向ける。
「うむ、ご苦労だった、アルベド……ではまず緊急の集合にも関わらず私の前に集まってくれた各階層守護者たちに感謝を告げよう。特に遠方で動いていたデミウルゴス、そしてリザードマンの村落にいたコキュートス、忠勤感謝するぞ」
「何をおっしゃいますアインズ様! アインズ様のご命令こそ、私たちが第一に行う指命です。」
「全ク、デミウルゴスノ言ウ通リデス。呼バレレバ即座二参ルノガ、御方へノ忠誠ヲ考エレバ当然ノコトデゴザイマス」
二人とも──コキュートスはあまり表情からは読み取れないが──歓喜に打ち震えていることは間違いない。
「そうか、では今後とも忠勤に励むがよい。加えてマーレ、行ってもらったのにまたすぐにナザリックに呼び戻してすまなかったな」
「っ! い、いえ!アインズ様のためなら僕もどこでも行きます!」
「そうかそうか、感謝するぞ」
「えへへ……」
マーレが照れているのを隣の姉と吸血鬼ヴァンパイアはそれをジト目で羨ましそうに見ている。
「では早速だが本題に入ろう。今日皆をここへ呼んだのは他でもない、セバスとツアレニーニャの件だ」
『既に知っていると思うが二人に子供を授かりこの子を我が孫とする
そして、タッチミーさんの名前を貰い受け ミイニーニャ::ゴウンと名付けナザリックの全てに置いて最優先で守護する者とする。ミイニーニャは私だと思え。』
(これでデミウルゴスも実験などと言えないし、他の物からの嫉妬も回避出来る筈、流石にゴウンの名前を付けた者を蔑ろにはしないであろうと)
しかしこの娘の成長には驚かされる、生後2週間で立ち上がり歯が生え揃って来ているのである、流石竜人の血を引くだけの事はある。
竜人について調べさせたところ、成長は早く、しかも長寿であり全ての能力に置いて人を遥かに凌駕するという文献があったそうだ。
魔王の宝石箱の近くで家を借りて人の近くで育てさせようとも考えたがナザリック内の方が警備や医療の面で優れていると思いやめたのは正解だったかもしれない。
決して俺がミイの側で顔を見たいからではない。
『そしてセバスは魔王の宝石箱の運営に従事することを命令し外商本部長の役目を新たに命ずる、尚ツアレはセバスの世話とミイの育児に専念しその全てを子供に捧げよ』
『アインズ様のご命令を拝聴し更なる崇拝を捧げます。』
セバスがツアレ共々に頭を下げる。
(これでセバスが危険な仕事から解放され、キチンと部長として賃金を受ける筋道が出来た事になる。ツアレも欲しい物が有るだろうし
何せ子育てはお金がかかるって聞いたからな)と一人で納得していると
デミウルゴスが此方を伺い
『アインズ様、発言をお許しください,』と許しを乞う
(なんだ、何か不味いコトをしでかしたか? ちょっとゴリ押しが過ぎたかな? 怒っているのか)
俺はドキドキしながらそれを許可する。
『は、申し上げます。ミイニーニャ様をアインズ様と同等と扱う以上
その叡智そして全てを司る知識、力、思考を学ぶべきかと思われます』
『成る程、英才教育という事か』
(確かにナザリック内に居る限り安全ではあるが外へ出た時やこれからのミイのあらゆる可能性を見つけやりたいとも思う)
『恐れながら私めにご命令頂けましたら私の全てを持ってミイ様にご教授させて頂きます。』
するとそれを聴いていたアルベドが
『アインズ様、デミウルゴスは今いくつもの仕事を抱えております故
その指南は私アルベドがお受け致します。』
『あーズルイ アルベド 、アインズ様自然界や魔獣の事とかはアルベドより私の方が良く知っています。』とアウラが横槍を入れると
『剣技ヤ武術ノ事ナラ私メガ』とコキュートスまで
言い出す始末である。
シャルティアは爪を噛みながら自慢ネタを探している様だ。
『それは今後の課題とし、其々の特技や知識を考慮し改めて任命する事とする。良いな』
此処でデミウルゴスやアルベドに一任すると揉めると思い話題を止める。
(良く考えたら、俺も指南役と称してミイと遊べるいや、育児に参加出来るじゃん! ナイスだぞデミウルゴス)
とほくそみアレコレとやりたい事を妄想する。