『あいんず、ミイも動物飼いたい』
ミイが愛らしい目でねだってくる、するとアルベドは
『ミイ様、アインズ様とお呼びする様に何度も注意している筈ですが』とミイを嗜める。
『だってあいんずがあいんずって呼んでいいって言ったモン』
『ウム、アルベド構わぬぞ、ミイにはそう呼ぶ事を許可している』
『自分の孫に様を付けて呼ばれてもな』と付け加える。
『ミイには、ペットが居るではないか?』とその肩に乗った蝙蝠を指す それはシャルティアの誉属である吸血蝙蝠をミイの監視として召喚させていた。
『マーレみたいに乗れるのがいい』
『そかそか、今後捕まえに行こうな』と言い聴かせると
『えー、今度はいつ?ねね、いつ』と駄々をこね始める
するとアルベドが
『魔獣の捕獲には探索や気配を隠す能力など色々な経験や特技を勉強してからでないと難しいのでそれを身に付ける勉強が必要です』と
言い切ると
『ミイ出来るもん』と言い返し
『あいんず、アルベドに目隠ししてよ、5数えたらミイを探してみて』
アインズはアルベドの背後からマントで目隠しをする
アルベドは何故か鼻息が粗くなり口元が緩んでしまっている
ミイが何をするのか興味本意でみていたアインズはその行動に驚愕した。ミイは足音を消し不可視化の魔法を使い姿を消して見せた。
アインズには薄っすらとミイの姿が見えるが目隠しを取られたアルベドには探索能力が無い為ミイの姿を見つける事は出来ない。
アルベドは机の下やカーテンの裏など検討違いな場所を探すが全く持って見つからない。 ミイはアルベドの直ぐ後ろを無音で付いて廻ってみせる。
『アインズ様、魔法を使うのは反則ですよ』とアインズに詰め寄るアルベドの背後からミイは
『ワッ! コッチだよ』と戯けてみせる
アインズは
『ミイ、それを誰に教わった?』と尋ねると
『へへ、スゴイ? ルプーだよ、いつもミイを隠れて脅かすから教えてもらった、ミイは筋がいいっていってたよでもあいんずには効かないからムリって聞いた』
(成る程ルプスレギナと遊んでいるうちに覚えたか、確かツアレの妹のニニャが魔法を使いこなし二つ名で[スペルキャスター]の異名を持っていたな。しかし、ルプスレギナに人を指導する能力が有るのは
知らない情報だな今度直接聴いてみるか。)
『 あーミイはすごいな、早速アウラとマーレに時間を作って貰う様に
伝えから一緒に行こう』
『アルベドも行こうよ、ね!』
不可視化で脅かされて拗ねているアルベドに纏わりつく様にミイが誘う。
『アルベドよ、私と一緒に行こうかたまには外で過ごすのも良いだろう』と誘うとアルベドは機嫌を直したのか羽を震わせながら
『アインズ様の仰せの通りに』と頬を赤らめる。
後でルプスレギナに聴いたところ
(別になんも教えてないっス、ただそーっと足音を消す感じで自分は空気中に溶け込む感じっスってミイニャに言っただけっスよ)と言われ
感覚を伝えただけでミイはそれをスキルとして習得してみせたのである、そしてミイの超感覚はこれだけでは無かった。
マーレに魔獣狩りを頼むとミイなら問題無く狩りを出来ると言い切り
マーレの魔獣であるドラゴンやリザードマンの部落のロロロも臆する事無く遊んでいると言う。
ミイは遊びの中から自然とスキルを身に付けているらしい。
殆どチートスキルの様な超感覚、物語を進める上で都合よく解釈できるので便利かなっと