***アインズ様***
脳内にメッセージが届く。
『シャルティアかどうした?』
『も、申し訳ありません。その あの』
『ん?どうした? 何があつた?』
『ミイ様を見失いました.申し訳ありません!』
『な、なにーーーー!』
シャルティア曰くミイを見張っていた誉属の蝙蝠がミイに撒かれ見失ったのコトである。城内でかくれんぼをしていたのだが何処を探しても居ないと言うのだ。メイドも総出で探したが見つからず報告をしてきたのだ。
(多分、不可視化のスキルを使っているのだろう、感知能力の無いメイドでは探索は絶対にムリだ)
***アルベド緊急事態だ直ぐに私の元へ来い!***
(クソ!こんな事なら、アサシンを付けておくべきだった)
誉属の前にアサシンを忍ばせていたらミイからプライバシーの侵害だから辞めてと、怒られた為 代わりに誉属を付けたのだか後悔しか今のアインズには無かった。 どうして良いのかも判断出来ない事も相俟って苛立たしさが溢れては沈静化をくり返す。そんな事を何度か繰り返しやっと落ち着きを取り戻した。
『緊急事態だアルベドが来たら直ぐに通せ!』本日の当番メイドにそう伝えアインズは又考え込む。
----------------------------------------------------------------------
『みーつけた!』
『今度はミイが隠れるから探すんだよ?』
誉属の蝙蝠は壁に向かいミイが隠れるのを待つ
『もーいーよ!』
声のした方向へパタパタと羽ばたいていく、その様子を笑いを堪えミイは場所を移動する。不可視化のスキルを使用し机の下から這い出しドアまで進むと部屋を出る。
右手からハム助が来るのが見えた。
目の前を通り過ぎて行くがハム助は気が付かないでいる、首に何か包みを巻き付け何処かへ行く様だった。
『ばぁ!』ハム助の目の前に突然姿を現わす
『ヒィーーーー!』壁に張り付き怯えるハム助が
『ミイ様勘弁でごさるよ、もう少しで粗相をすろところでござった』
後ろ足で立ち上がり両足を擦り合わせ手で隠す仕草をする。
ミイはニコニコし
『何処へ行くの?お使い?』と自分の興味のあるコトだけを聞く
『殿に頼まれたでごさるよ、カルネ村のうんふあーれと言う人にナザリックで採取した薬草を届けるお仕事でごさる。』
ハム助は胸を張り首から下げた荷を自慢気に見せ付ける、ミイに対して(俺って仕事出来るだろ!)をアピールしてくる。
ミイはそれを察した様に
『スゴイね、お仕事頑張って』と声を掛ける、
カルネ村の事はルプスレギナから良く話しを聞いていた、エンリやゴブリン、ドワーフの事などそこで生活している全てミイの心を虜にするには充分な話しだった。(そっか、後を付ければ村まで迷わずに行けんだ) 自分の欲望の赴くままに不可視化のスキルを使用しハム助の後を追った。
---------------------------------------------------------------------
『アインズ緊急事態と伺い駆けつけました。』
アルベドが片膝をつきながらアインズからの指示を待つ
『ウム、ミイが城内より飛び出したようだ、アルベドよすまぬが
ニグレドに探索をたのんで貰えぬか?』
『ニグレドにですか? 』
いつもならアインズの命令に即答するアルベドが少し考え込む
『畏まりました、直ぐに探索を開始し御連絡致します。』
と言いアルベドは部屋を後にする。
(ニグレドに探索を依頼するのはシャルティアを含め2回目だな
アルベドにも余分な負担を掛けてしまったか) アインズは自分の不甲斐なさと力不足に怒りが込み上げて来るのを覚えたがこれも沈静化されて行くそして それが苛立ちを更に倍増させた。