仮面ライダーロワ ~歴史を守護する仮面の王~ 作:名もなきA・弐
また、話の都合上主人公の椋がメンバーたちとある程度打ち解けている状態です。初期の状態だと話が作りづらいですからね。
DOLLSの事務所内……。
そこにあるフリースペースの一席に、小野寺椋は「補完計画」と記された赤い台本を手に考え事をしていた。
「何で台本を持ってんだ」や「何で野郎が女装してんだ」というツッコミはスルーしていただきたい。
前者は『ジオウ補完計画』のオマージュ(パクリではない←ここ重要)だし、後者は後々本編で掘り下げたいのでスルーの方向でお願いしたい。
閑話休題……そんな悩む椋に声を掛けるのは一人の少女。
「どうかしたんですか?マスター」
「サクラ。うん…ちょっと気になることがあって」
薄いピンクの台本を手に、可愛らしい容姿と服装に身を包んだ桃色の少女サクラ…ちなみに何でマスターと呼ばれている理由とか少女の名前を知っている理由とかはスルーしていただきたい。
番外編だから気にしたら負けである。
「ほら。僕の名前って、リマジクウガの変身者と同じ苗字でしょ?何でわざわざリマジライダーの世界観を組み合わせるのかなって……」
「確かにそうね」
そんな彼女…ではなく彼の疑問に賛同したのは凛とした雰囲気に身を纏った…宛ら侍のような少女ミサキ。
青い台本に目を通しながらも、きちんと椋の方を見て言葉を続ける。
「いくら作者の好きなライダーがディケイドだからと言って、わざわざリマジとの関連性を持たせるのはあまりにも合理的じゃないわ」
「まぁまぁ、ミサキさん」
作品の根本を否定するようなセリフを淀みなく喋る彼女を止めるのは、頼れるお姉さんことシオリ。
彼女もまた台本を手にしており座っている椋に視線を向ける。
「でも、マスターは女装主人公っていう不思議な立ち位置なのも気になりますよね」
『うーん……』
ツッコミどころの多さに頭を悩ませるメンバー。
しかし、そこで救いの手が差し伸べられる。
「困ってる感じ?お嬢さんたち」
突如聞こえた声の方向に振り向き、その先にいたのは……。
「妖怪プレーンシュガーッ!!」
「そうそうドーナツはプレーンシュガー以外認めない…て、誰が妖怪っ!?」
ミサキの声にツッコミを入れたのは妖怪プレーンシュガー…ではなく仮面ライダーウィザードこと『操真晴人』。
「妖怪はマヨネーズだけで充分だよ」と呟きながらも、見た目は女子トークなグループに入っていく。
「今回はレジェンド基いオリジナルのライダーとして、俺が軽く説明するよ……と、その前に」
【CONNECT! PLEASE!】
バックルに指輪をはめた手をかざして赤い魔法陣を出現させると、そこに向かって手を伸ばして何か探す。
しばらくして魔法陣から取り出したのは銀に縁取られた赤い台本と……。
「痛だだだだだだだだっ!!?」
「あ、悪い」
仮面ライダーレクスに変身する並行世界出身の青年、最矩颯太。
掴みどころが悪かったのか髪の毛を掴まれた痛みで悶えており、両手にはカップ麺と割り箸が握られている。
「一体何だっ」と叫びながらも周囲を見渡す。
そしてしばらく逡巡する。
「なるほど、俺の名前の由来も教えろということか」
「いや、この状況で何をどうしたらそんな風に理解出来るのっ!?」
すぐさま今回の話の内容を理解した颯太は紺色と白の台本を手にもって解説に入る準備をする。
そんな彼に椋がツッコミを入れるもとりあえず説明はスタートされた。
最初に説明を始めたのは晴人。
「まず大前提として作者は『ジオウの世界』・『平成二期ライダーの世界』・『9つの世界』と三つの種類に分けて作品を書いている……仮面ライダーロワが活躍するのは『9つの世界』だな」
「僕の小野寺って名字も『9つの世界』出身の『小野寺ユウスケ』が由来なんだよね」
「そっ。まぁ、小野寺って苗字は石ノ森先生の本名でもあったみたいだから、丁度良かったってのも採用の理由だったりする」
「ちなみに「椋」って名前は…」
「単純に男とも女とも捉えられる名前だから採用したんだって……」
サクラの質問に椋は落ち込んだ声で答える。
どうやら開いてはいけない扉を開いたようで、生気のない瞳で語る彼に慌てて「ごめんなさいっ」と謝る。
「そもそも作者が最近、『お〇ボク』とかen〇embleの『乙女シリーズ』とかの女装主人公にはまっているからって僕を女装させたんだよ……おかげで僕は男にナンパ&告白されるし、学祭だとメイド喫茶のウェイトレスやらされるし胸パッドも着用されたし」
「あの、マス…」
「おまけにそのメイド喫茶、学年どころか学校で一位取ったよ。何なの?僕は生まれる性別を間違えたの?あれ、姉さんが見える…姉さん、姉さーん何処行くのー?」
「しっかりしてくださいマスターッ!マスターッ!?」
SANの下がった椋の肩を掴んで必死に世に戻すサクラだが、彼は虚ろな目をしたまま意味の分からないことをひたすらに呟くだけだ。
一先ずサクラに任せることにした一同は颯太の名前の由来へと話題を移す。
「俺の名前は『ISHINOMORI SHOUTAROU』を一文字ずつ取って繋げたのが由来だ。ジオウが平成最後のライダーだから、必ずそういった要素を入れたかったらしい」
「でもいきなりマスターに攻撃をしてきても、しっかり共闘をしていましたね」
「あくまでも目的は俺以外のジクウドライバーの破壊だ。それに自分のプライドで関係のない人間が傷つくくらいなら手を組んだ方が確実だ」
(((あ、この人(こいつ)良い人だ)))
そう語る颯太にミサキ・シオリ・晴人の心が一つになる。
その後、姿勢を正して勢いよく挙手をしたのはミサキだ。
「そもそもの話、レプリカライダーはジオウに登場するアナザーライダーとどう違うのですか?見た目の特徴は一緒だと思うのですが」
「大まかな違いは奪った力か模倣した力かの違いだけだな。レプリカはあくまでも贋作だから『同じライダーの力は同じ時間に共存出来ない』というルールは抵触しない」
晴人の代わりに答えたのは颯太。
流石に第一線でレプリカライダーと戦ってきた彼は、簡単に違いを説明する。
「すぐに自身の存在を『仮面ライダー』として確立出来るアナザーと違い、レプリカは誕生した時点では曖昧な存在だ。だからこそ、奴らは本能的に感情エネルギーの結晶『フィール』を集めるために人間たちの恐怖や悲しみを与えるために破壊活動を開始する」
「個人差はあるがな」とまとめる彼に対して、ようやく復活した椋が顔を上げる。
「でも待って。レプリカライダーを颯太が倒した時、すぐに復活したよね」
「それは……」
「それはレプリカウィザードが己の存在を確立しつつあったからだ」
言い淀む颯太の代わりに答えたのは晴人。
プラモンスターたちを適当に召喚しながら解説を続ける。
「最初の段階だと、レプリカライダーは曖昧な存在だから倒せばすぐにウォッチを排出して、それを破壊すれば完全に倒せる。けど、フィールがある程度溜まったレプリカたちはワールドハックたちの手を借りなくても復活することが出来る……そうなった個体を完全に倒すには」
「そのレプリカと該当するオリジナルで倒す…て、ことですか?」
シオリの出した結論に晴人は「正解っ!」と拍手をする。
「レプリカライダーは、オリジナルに該当する力を使うことによって確実に撃破することが出来る。そうして撃破すると、レプリカたちが暴れた痕跡は『なかった』こととして修復されるってわけだ」
晴人が最後に締めくくり、台本を閉じる。
事務所に備えられた時計を見れば時刻は既に三時となっており、丁度良い頃合いだろう。
「んじゃ、解説も終わったし何か食いに行くか。奢るよ?」
「本当っ!?僕、バニラアイス付き杏仁豆腐が食べたいな!」
目を輝かせる椋に「分かった分かった」と頭を撫でると、サクラたちの方を振り向く。
一応アイドルだから甘い物は控えたい…でも、女子の性には逆らえない。
ミサキは顔を背けていたが、そわそわと落ち着きのない様子を見せており、行きたそうにしている。
「んじゃ、全員参加ってことで」
「おいっ、俺も行くのか?」
「当然」
有無を言わさず晴人はコネクトの魔法を拡大させ、『この世界』で偶然見かけた話題のスイーツショップへと移動するのであった。
基本的な世界観や設定は後々設定集として投稿します。