もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話 作:ジョーカー:ゼノ
襲撃されていた魔女狩りの村。その襲撃の正体は、リリィに実験体にされ、行方不明となっていたルシアという女性だった。そして、戦士達は彼女と対峙したのだった……
「さて……精をじゅるじゅると搾り尽くされたいですか?それとも、じっくりと丸呑みにされたいですか……?今の私の肉体ならば、何だって出来ますよ。リクエストがあれば?遠慮せずどうぞ……」
「だ、だってよ……どうする?」
「ああ……だったら仕方ない……悪いけど、いったん封印させてもらう!はぁっ!」
ルカは剣を抜き、天使の力を解放する。
「はぁあっ!」
ヴィクトリーも超サイヤ人となり、構えた。
「そんじゃあ、始めるか……!!」
二人は気を全開し、ルシアと対峙した。
「それじゃあ……手始めに……!!」
彼女は触手を揺らめかせ、そこら辺を薙ぎ払った。
「ちっ!」
「ふっ!」
ヴィクトリーは飛び上がり、ルカはしゃがんでそれを避ける。触手は、そこらの本棚やよく分からない薬品の入った瓶を破壊した。相当の攻撃力であることが、伺える。
ルカはそう感じながらも剣を構え、彼女の懐に踏み込んだ。
「魔剣・首刈りっ!」
そして喉を突き上げ、その体をぶっ飛ばそうとした。だが、剣先は触手に阻まれた。
「なにっ!?」
「うふ……」
「こっちだぁっ!」
そこにヴィクトリーが飛んできて、彼女の顔面に両足蹴りを放った。しかし、その両足も触手に阻まれてしまった。
「くっ……!」
「遅いですね……超サイヤ人も汚れし勇者も、その程度ですか……?」
ルシアはそう言いながら、触手で二人を打ち据えた。
「がはっ!」
「ぐあぁっ!」
二人はぶっ飛びながらなんとか体制を整える。最初に持ち直したのは、ルカだった。
「くらえ……!!」
ルカは彼女に手を向け、魔天回帰を放った。凝縮された魔力が球体となり、猛スピードで発射される。
「はっ!」
彼女はそれを跳び避け、その顔面に廻し蹴りを放った。
「ぐあぁっ!」
「だあぁーっ!!」
ヴィクトリーがそこに飛び込み、拳を放つ。だが拳が当たる寸前で、彼女は消えた。
「こっちです。」
「なっ!?」
振り返ろうとした瞬間、膝蹴りが彼の腹を打ち抜いた。
「ぐぅっぇええ……!!」
「はぁっ!」
彼女はそのまま触手で薙ぎ払い、彼をぶっ飛ばした。
「ぐぁぁあっ!!」
壁に叩きつけられ、床に倒れてしまう。
「し、瞬間移動まで……使えんのかよ……!!」
「ええ……リリィに出来ることは、出来ますよ……こんな事も……!!」
ルシアはヴィクトリーに触手を向け、エネルギーを溜めた。
「な……」
「うぁあっ!!」
そこにルカが踏み込み、触手を上に切り上げた,
「っ!」
触手が上向きのまま、エネルギー波を放つ。そのエネルギーは天井を綺麗に貫き、上空へと消えたのだった。
「行くぞっ!」
見るとルカは、既に剣を振りかぶっている。次の瞬間、顔面、胸、鳩尾、脇腹、股間が連続で突かれた。
「ぅぶっ……!?」
「があぁっ!」
そして剣を床に掠らせながら切り上げ、彼女の体を打ち上げた。
「だぁああーっ!!」
そこにヴィクトリーが突っ込み、猛スピードで彼女の顔面を拳で連打した。
「とぉりゃあっ!!」
そして顔面を両足で蹴り、思いっきりぶっ飛ばした。
「やるぞルカっ!」
「あぁっ!」
ヴィクトリーとルカは両手を広げてエネルギーを溜め、エネルギー弾を連射した。
「ぐ……ぐぐぐ……!!」
マシンガンのように連射されるそれを、一身に食らい続ける彼女。防御してはいるものの、あまりの物量に膝が折れそうになる。
「だだだだだだ……!!」
「うおおおおお……!!」
「はぁああーーーーーっ!!!」
ルシアは触手を広げ、バリヤーを張った。バリヤーが、エネルギー弾を遮る。
「……この私にバリヤーを張らせるとは……評価に値しますよ……」
「くそ……!」
「そりゃどうも……」
彼女は遂に構え、凄まじい殺気を張り巡らせた。
「ですが、無意味です。」
「な……!」
次の瞬間、凄まじい薙ぎ払いが二人をぶっ飛ばした。
「……ッッ!!」
「がっ……は……!!?」
ぶっ飛んでるヴィクトリーに触手が巻き付き、締め上げられる。
「が……!!」
「うふふ……」
「くそっ!ヴィクトリーを離せっ!」
ルカは剣を構え、果敢に攻め込んだ。
「はぁあっ!」
しかし、その横腹にヴィクトリーの頭が叩きつけられる。
「ぐっぶ……!!?」
ルカはぶっ飛ばされ、ヴィクトリーは上に振りかぶられる。
「……」
そこでルシアは机の角に目をつけ……そして、嗤った。
「っ!?」
彼の巻きついていた触手にグンッと力が加わる。次の瞬間、彼の眼前に机の角が迫ってきていた。
「ふんッッ!!」
彼女は、彼の頭を机の角に叩きつけた。机は木っ端微塵に粉砕し、木片が辺りに舞う。
「ぎゃあああ……!!!」
叫ぶ彼の頭からは、噴水のように血が噴き出していた。
「はぁっ!」
彼女はそんな彼を床に放り、サッカーボールのように蹴り飛ばした。
「がぁああああ……!!!」
彼は壁に叩きつけられ、床に倒れる。やがて超サイヤ人じゃなくなり、黒髪に戻ってしまった。
「くっ、アリスっ!ヴィクトリーを!」
「おぉっ!」
物陰からアリスが飛び出し、ヴィクトリーへ向かう。
「させませんよっ!」
そこにワームブラスターが飛んできた。だが、それをを剣で弾き飛ばし、ルカが立ちはだかった。
「邪魔は……させないっ!!」
そう言って剣を構え、ルシアに猛攻した。
「うぉおおおっ!」
「くっ……!!」
アリスはというと元の姿に戻った状態で、魔力の篭った目でヴィクトリーを見る。
「はぁ……はぁ……」
そうするとやがて彼の傷が塞がり、息も整ってきた。
「す、すまない……余がしてやれるのはここまでだ……!」
アリスはそう言うと少女の姿になってしまい、また物陰に隠れた。
「いや……ここまで回復出来れば充分だ……!はぁあっ!!」
ヴィクトリーは、今度は超サイヤ人2になった。スパークが舞い、凄まじいエナジーか辺りに響く。
「ヴィクトリーっ!」
それを見たルカが、ルシアから距離をとってヴィクトリーの横についた。
「最初から、その状態で戦ってよ……」
「悪ぃなぁ……俺、スロースターターだからさ……」
「……へぇ……超サイヤ人を超えた超サイヤ人ですか……」
ルシアはゆらりと揺れ、構える。ヴィクトリーとルカも構え、彼女と対峙した。
「だぁっ!!」
「っ!」
ルシアはヴィクトリーの拳を間一髪で受け止める。しかし、受け止めた拳には電撃が走ったかのようにビリビリする。
「ちっ……!」
「ずあぁっ!」
しかしながら、馬鹿力で彼を無理矢理床へと叩き伏せた。
「だぁっ!」
しかし彼は逆立ちし、衝撃を腕で受け止め、足で彼女の顔面を乱打した。
「ちぃっ!」
彼女は足払いするが、彼は腕のバネでジャンプし、彼女の顎に二段蹴りをする。
「くっ!」
「がぁああっ!」
そこにルカが跳び上がり、渾身の兜割りを放った。
「ぐっ!」
ルシアはそれを跳び避け、彼に向かって無数の触手を飛ばした。
「かぁぁぁ……!!!」
ルカは剣を腰に携え、気を全解放して迫り来る触手を切り刻んだ。
「な、なに……!?」
「だりゃああーっ!」
ヴィクトリーがそのルシアの顔面に蹴りを放つが、その蹴りは触手によって払い落とされた。
「だぉっ!」
そこでヴィクトリーは足を床につけ、身を廻し、正拳突きを放つ。
「ぐぅっ!」
彼女はそれを間一髪で受け止め、頭突きを放った。
「だぁっ!」
彼は頭突きで押し返し、彼女の腹に前蹴りした。
「うっぶッッ……!!」
ぶっ飛び、壁に叩きつけられる。だがすぐさま立ち上がり、こちらを睨んできた。
「出でよ、ノーマレン……!!」
そしてなんと土の精霊を召喚し、力を解放した。
「更にっ!」
触手で棚を壊し、そこからスカウターを取り出して装備し、起動する。すると、凄まじいパワーが彼女に流れ込んだ。
「はぁぁぁ……!!」
「ちっ……アサルトスカウターか……!」
アサルトスカウター……確か、ダメージに倍率をつけるスカウターか。
「がぁっ!」
ルシアは、二人に触手を振り下ろしてきた,
「ぐっ!ノームっ!」
「ばか、避けろっ!」
ルカがノームの力を解放し、剣で触手を受け止めようとしたが力及ばず、床に叩き伏せられてしまった。
「くっ……!!」
「あははははっ!」
ルシアはヴィクトリーに猛攻し、超パワーのタックルでぶっ飛ばした。
「ぐっあぁあっ……!?」
「ふふふ……終わりましたね……超サイヤ人も、汚れし勇者も……」
倒れ伏す彼らを見て、彼女は不敵に笑う。しかし、ボロボロの戦士たちの闘志がこれで消えるはずがなかった。
「……果たしてそうかな……」
ルカが立ち上がり、服の汚れを払う。
「お前にだけは、負けるわけにはいかないんだ……絶対に……!」
「ああ……その通りだぜ……」
気付けば、ルシアは前後でルカとヴィクトリーの挟み撃ちになっていた。
「俺達はまだまだこんなもんじゃねぇ……」
「見せてやる……僕達の底力を!」
「それじゃあ、見せて貰いましょうか!」
彼女は、周囲を触手で薙ぎ払った。
「ふんっ!」
ルカはしゃがんで避ける。
「だぁあっ!」
ヴィクトリーは跳び避けて、彼女のこめかみを蹴った。
「……っ!」
その一撃に、彼女は揺らいだ。確かに、この一撃が、体に響いたのだった。
「はあぁっ!」
ルカはその揺らいだ彼女に足払いをかけ、すっ転ばせた。
「ちっ!」
彼女は慌てて起き上がろうとする。その瞬間、ヴィクトリーの拳が顔面を打ち抜いた。
「ぐっ……!!?」
ぶっ飛び、壁に叩きつけられ、その壁の瓦礫に埋まってしまう。
「があぁっ!!」
その瓦礫を吹っ飛ばし、ワームブラスターを放った。
「かめはめ波っ!」
それを、ヴィクトリーがかめはめ波で相殺する。
「なっ……!?」
「はあぁっ!」
その時には既にルカが懐に踏み込んでおり、喉元を思いっきり突き上げられた。
「ぐっぁあ……!!?」
彼女の体は打ち上げられ、天井スレスレにまでぶっ飛ぶ。
「行くぞ……!!」
剣を腰に納め、彼女が自由落下で落ちてくるタイミングで、水の力を解放して居合切りした。
「がはっ……!?」
「うぉりゃああっ!!」
そこにヴィクトリーがルシアの顔面に、気合いを込めた拳の一撃──ファイナルヒートファランクスを決めた。
「ぐっ……!!」
つ、強い……!?さっきまで私が押していた筈なのに……なぜ、こうも強くなる……!?
鼻血を垂らしながら、彼女は構え直してスカウターを起動する。
「……!?」
見ると、二人から予想だにしていないほどの戦闘力数値が弾き出されていた。
「ば、馬鹿な……!?あなた達が……これほどの戦闘力を……!?」
「僕は天使とハインリヒの血統のハーフで……ヴィクトリーはサイヤ人だ。」
「計算と数値で計れるような存在じゃねぇんだよ……」
ルカとヴィクトリーは背中を合わせ、構える。
「さぁ、終わりにしようぜ!この村のみんなの為にも!」
「ああ!」
「……ですが……!!かあぁっ!!!」
ルシアは気を全解放し、触手を束ね、こちらに向けた。
「ふふ……受けてみなさい、私の今の最高技……避ければこの村が吹っ飛びます……!!」
凄まじいエネルギーが触手から溢れ出し、魔力が波動する。
「くっ……!だったら、僕達も……!!」
「あぁっ!」
ルカは天使の力を、ヴィクトリーは気を全解放する。
「我が母は明けの明星、曙の子……地に投げ堕ちた星、勝利を得る者……!!」
「か……め……は……め……!!」
「終わりです……!!何もかもを、完全に闇へと消し去ってあげましょう……!!ギガンティックワームブラスターーーーッッ!!!」
ルシアの触手から、超極太のレーザーが放たれた。
「明けの明星ーーーッッ!!!」
「波ーーーーーッッ!!!」
二人も全力の技を出し、ギガンティックワームブラスターを受け止めた。
「ぐぐぐぐ……!!」
「ぎっぎぎぎぎぎ……!!」
「あはははは……!!」
戦士達は押され、ずりずりと後退してしまう。
「く、くそ……!!」
「負けて……負けてたまるかーーーッッッ!!!」
だがヴィクトリーが超パワーを解放し、かめはめ波の威力が上がって、何とか彼女技を止めた。
「な……!?」
ヴィクトリーにセットしていたスカウターの数値がバグを起こし始め、スカウターがスパークする。
「うぉおおおおおおーーーーッッ!!!」
ルカも超パワーを解放し、彼女の技を押し始めた。
「ッッ!!」
次の瞬間、彼女がかけていたスカウターが爆発した。
「今だっ!!」
「ああ!」
ルカとヴィクトリーは息を合わせ、パワーを爆発させた。
「明星かめはめ波ーーーーッッッ!!!!」
ひとつになった力が、遂にルシアの技を貫いた。
「な……!!そんな……!!?きゃあああーーーーーっ!!!」
二人の技が直撃し、大爆発を巻き起こす。そうして爆煙が立ち込め、やがて晴れたそこからは、触手器官が消し飛び、人間体に戻ってしまっているルシアが見えた。
「そ、そんな……この私の魔力さえ……及ばないとは……!!」
ボロボロになったルシアはフラフラになりながら、立ち尽くす。
すると、不意に彼女の腹が妊婦のように膨らんだ。
「ぅぶっ……ぉおぇええええ……!!!」
ルシアは四つん這いになり、大量に嘔吐する。その嘔吐の中に、人影がごろんと転がった。
「うわっ!?」
ルシアが吐瀉物と共に吐き出したのは……意識を失っているリリィだった。
「リリィ……」
ヴィクトリーはリリィを抱え、ルカ達を見る。
「はぁ……はぁ……まさか……汚れし勇者と野蛮な猿に、ここまでの力があるなんて……」
ルシアは立ち上がり、ルカに寄る。
「……もうやめてくれ、ルシア……人間でなくなった悲しみや戸惑いは分かるよ、だから……」
「あなたに分かるものですか、こんな力を持たされた私の苦悩が……!」
ルシアの指が、焼け焦げた触手に変異して、ルカを打つ。
「異形の肉体を与えられた、この私の悲しみが……!」
もう一撃するが、全く威力のない一撃だということがよく分かる。ルカはその触手を掴み、彼女の目を見た。
「……いや、分かるよ。僕だって、半分は天使なんだ……なんで君がかたくなに自身の居場所を求めたか、よく分かる……他者の偏見が何より怖い事は、僕も小さい頃に味わったしね……」
「……」
ルシアはそれを聞いて、目を伏せてしまう。きっと、言われた事が図星で何も言えないのだろう。
「リリィと違って、きっと君はまだ戻れるはずだ。だから、もうここを出よう……」
「……」
俺に口を挟めることは無さそうだ。それより、今はリリィを……
「……」
不意にヴィクトリーがリリィを抱えて立ち上がる。
「ヴィクトリー……そいつはどうするのだ?」
アリスがそっとそう聞き、彼は振り向かずに答える。
「元の牢屋にぶち込む。そんじゃあな。」
そう言って彼は、ひと足早く屋敷へと出てしまった……
流血表現
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もっとする
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このままでいい
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しなくていい