もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話 作:ジョーカー:ゼノ
戦士達は天使の猛攻を跳ね除けながら砂漠を進み、見事シルフを発見する。そして、ルカとシルフは再契約に及び……なんだかんだあってシルフとの儀式を終わらせた。そんでもってルカの堕天舞踏がシルフの魔力とリンクしてパワーアップした。そしてアリスも戻ってきた……
「あとはウンディーネとサラマンダーだな。」
「じゃあまたノア地方のウンディーネの泉に行くのか?」
「そういうことになるね……」
順当に行けば、そこにサラマンダーが居るはずだ。一刻も早く精霊の力を取り戻し、フルパワーにならなければ……
「じゃあ行くよ、二人とも!次は、ノア地方だ!」
「例によって、まずはグランドノア城に行くのだろう?間違いなく、あそこも敵の脅威に晒されているはずだ。」
「グランドノア……ああ、あの闘技場の……」
「ああ、まずはグランドノアだ!」
戦士達はガルダに飛び乗り、東へと向かう……そして、二人は眼下を見下ろしながらある事に気付いた。
「……な、なぁアリス……」
「砂漠……前より広がってねぇか?」
「……」
アリスは不機嫌そうな顔で、ルカとヴィクトリーを睨んだ。
「ぞわぞわ……」
ルカの中にいるシルフも、怯えているようだ……首を傾げながらも、戦士達はノア地方へと向かったのだった……
「だぁああっ!!」
例に漏れず、グランドノア城もキメラビーストの大軍が襲いかかっていた。
「だぁっ!でやぁっ!」
「ふんっ!があぁっ!!」
ルカとアリスもキメラビースト達を薙ぎ払いながら、グランドノア城を進む。
「数が多すぎる……ヴィクトリーっ!!」
「あぁっ!!」
ヴィクトリーは気を解放し、かめはめ波を放った。それはキメラビーストをなぎ倒しながら……兵士を捉えていた一体のモンスターに直撃した。
「ぎゃあっ!?」
そのモンスターは兵士を解放し、ぶっ飛ぶ。
「逃がすかっ!!」
そのモンスターにアリスが追いつき、顔面に全力パンチした。そいつは城の壁を突き破り、大空へとぶっ飛んだ……
「おーすげぇ!やるなアリス!」
「封印されてるとは思えない力だな……」
「ふん……フルパワーなら大気圏外まで吹っ飛ばしてやったぞ。」
そこで一人の兵士が、ルカの下へ来た。
「おお、勇者様の増援とは心強い!しかし、この場は我等にお任せを。」
兵士は視線を奥の方へ向け、続ける。
「女王の間の目前にまで、敵の侵入を許してしまいました。どうか、そちらをお願い出来ますでしょうか!?」
「ええ、分かりました!」
「奥の方だな……よし、行くぜ!」
どうやら思った以上に敵は奥に入り込んでいるようだ。戦士達はその場を兵士に任せ、女王の間へと急いだ……
「邪魔だぁっ!」
「どけぇっ……!」
迫り来るキメラビースト達をなぎ払いながら、女王の間に向かう戦士達。そして、女王の間の目前まで駆け抜けた時……
「うあぁっ!」
「ぐっ!!」
ケルベロス娘と、デュラハンがぶっ飛んできた。
「わっ!?」
「なにっ!?」
ルカはデュラハンを、ヴィクトリーはケルベロス娘を抱える。
「おめぇらっ!大丈夫か!?」
「デュラハン、ケルベロス!」
「あらら……勇者一行まで来ちゃったの……?獲物としては最高なんだけど、今は忙しいんだけどなぁ……」
目をやると、そこに全身に機械部品と搾精器が組み込まれた異形のモンスターが立っていた。注目すべきは下半身。ガッシリとした足と、ラミアのものであろう尻尾で二足直立しているのだ。おまけに、スカウターまで付けている。
「誰だおめぇはっ!?」
「うふふ……私はラミアンロイド……君達を叩きのめすために作られたのよ……」
そう言ってラミアンロイドはスカウターを起動させ、ヴィクトリーを見る。
「へぇ……君がアイツの狙いの方ね……確かに、い〜い体をしていて美味しそう……」
「かぁっ……気持ち悪ぃ……やだおめぇっ……」
「る、ルカ……」
睨み合うヴィクトリーとラミアンロイドを横目に、デュラハンはルカを見た。
「た、頼む……女王様を、守ってくれ……」
「ああ、分かってる……!」
二人のダメージは大きいようだが、命に別状は無さそうだ。今は、こいつに専念せねば……!
「あははっ!こっちもなかなか可愛いじゃない!私のタイプかもぉ……」
「何をふざけた事を……!」
「でも……今この場で君達を倒しちゃったら、アイツがうるさいのよねぇ……だから、今は相手してあげなぁい!」
「んだと……!!」
「あはっ!」
ラミアンロイドは二人の足元に手を向け、エネルギー弾を放った。エネルギー弾が爆発し、爆煙が舞う。
「くっ!?」
「ちっ!待てぇっ!」
ヴィクトリーがそう声をあげた時には、ラミアンロイドは消えていた。
「くそっ!あいつ、何処へ……!」
「いや、今は女王様の安否の確認だ!」
ルカはヴィクトリーの手を掴み、そう言う。
「ああ……そうだな……!」
二人は扉を開け放ち、女王の間に躍り出た。しかし、そこには誰もいなかった……
「そ、そんな……!陛下は、確かにこの部屋に……!」
ダメージの残るデュラハンが、無理をしながら部屋に入ってくる。
「……おい、これ見ろよ。」
ヴィクトリーが書き置きを拾い、それを僕達に見せた。
『女王を取り戻したくば、武道家ヴィクトリーと勇者ルカの二人でコロシアムまで来い』……書き置きには、そう記されていた。
「くっ、何という不覚……!」
「間違いなく、女王様をさらった奴が書き置きしたんだよ……くそったれ!」
「くそ、完全に来るのが遅かったか……!」
アリスがそう言いながら、ヴィクトリーの手から書き置きを取る。
「……かなりのやり手だな。しかも、馬鹿正直な戦士タイプと見た。」
「そうでなけりゃ、こんな手紙は残さないよね……」
「馬鹿正直な戦士タイプ……かぁ……」
どんな奴だ……?まさか、あのラミアンロイドの色違いとかそんなんじゃねぇだろうな……
「女王陛下をお救いしなければ……うぐっ!」
女王の間から抜け出そうとしたデュラハンは、その場で膝をついてしまう。ラミアンロイドとの戦いでのダメージは、決して軽くは無さそうだ……
「その体じゃ無理だ、僕達が行くよ!」
「ああ、こいつらの指名は俺達だしな。」
「我ながら、なんと無様な……頼む、女王陛下を救ってくれ。」
「ああ、任せてくれ。」
ルカはデュラハンに頷き、アリスの方を見る。
「アリス、分かってると思うけど……」
「約束を違えれば、女王がどうなるか分からない。だから二人で行く……そう言いたいのだろう?」
「その通り、だから僕達で行くよ……」
「……ルカ、行こうぜ。」
二人の戦士達は女王の間から出て、嫌な気がする方……コロシアムの方向を見る。その二人の背中に、アリスは声をかけた。
「……相手はおそらく、正面から馬鹿正直にぶつかってくるタイプだ。卑劣な罠は無いと思うが……それでも、用心しろよ。」
「ああ!」
「よし、行くぜ!」
女王の身に何かあれば、この国の希望は失われる。
決意と闘志を胸に、戦士達はコロシアムに向かった……
無人の受付を通り抜け、闘技場。そこには異様な光景が広がっていた。
コロシアムの観客を埋めるのは、すすり泣く若い娘達。みな、手枷で拘束されている様子だ。
「勇者様、どうか頑張って……」
「信じておりますわ、勇者様……」
このコロシアムの命が、戦士達を信じている。そんな感じがありありと感じ取れた。
「どういう事だ、こりゃあ……」
「おい、説明しろォッ!!」
ルカは気の感じた所を見て、そう言う。そこには、謎の影が立っていた……しかも二人。
「……今から、試合が行われるのだ。女王を含めたこの場全員の命運を懸けた試合がな……!」
「楽しみねぇ、どうなっちゃうのかしら……あはははっ!」
向かいの戦士入場口、その構造物の真上……影達はそこから跳んで、闘技場に着地した。
「お、おめぇは……!?」
「はぁーいっ!私はさっきお会いした、ラミアンロイドとぉ……」
「我が名はナイトロイド……アルカンシエル様の従者にして、騎士型ロイドの一番機!」
そう声を上げたのは、青肌の騎士っぽいロイドだった。まぁいわゆる青肌娘という奴だが……その体は、まさしく戦闘のために作られたかのような造形をしていた。
「アルカンシエル……あいつか。」
魔王城でグランべリアを叩きのめし、ギガントウェポンを圧倒した怪物。言われてみれば、系統も性格も似たようなタイプに見える。
「闘争こそ、我が存在意義。ゆえにこのような場を用意させてもらった。」
「へぇ……言うじゃねぇか……」
「いったい、何を始めようと言うんだ……?」
「第三次世界大戦だ。」
「黙れヴィクトリー。」
ナイトロイドはクスッと笑い、ルカを見る。
「この状況を見れば、だいたいの察しはつくだろう?これより、私達とお前達でタッグバトルをする。お前達が勝てば、女王を含めた捕虜全員を解放してやろう。しかし、私達が勝てば……」
「この場にいる全員の命は、パァよ……うふふっ……!」
「なるほど……」
「絶対に負けれんねぇって事か……!」
二人は構え、気を解放する。それに応じるようにロイド達も構え、気を解放した。
「それにしても、悪趣味な奴だな……何で若い女を……?」
「男ってのは、若い女の子の声援で奮い立つんでしょ?そういうわけで、私達からのサービスよ!」
「そういう訳だ……!!」
ナイトロイドの目が鋭くなり、気がボッと膨れ上がり、槍で凄まじい一閃を放った。
「!!避けろルカっ!!」
「くっ!?」
二人はその一閃を避け、二手に分かれる。
「はぁーいっ!お待たせぇ〜!」
「ぐっ……!」
ルカが見たのは、ラミアンロイドの歪んだ笑顔。そして起動し始める搾精器、そこから滴る粘液……
「やるしかないか……!」
ルカは構え、ラミアンロイドと対峙した。
一方、ヴィクトリーは……
「いきなり一閃してくるとはな……一歩遅れてりゃ串刺しになってたぜ……」
「避けられるのが目に見えた上で放った……こうするためにな……」
見ると、闘技場の真ん中が軽く綺麗に断裂していた。あそこから先には、ラミアンロイドとルカが対峙している……
「形式上はタッグバトル、あくまで一対一でやるつもりか……」
「ふっふっふっふ……」
ナイトロイドは笑いながら、ヴィクトリーを見る。
「私はお前が好きだ。」
「は?」
突然愛の告白をされて、戸惑ってしまう。こんな時に、いったい何の冗談だ……?
「お前の戦績を聞かされてな……私のタイプだ……存分にやらせてもらうぞ……」
「……そういう事か……はぁあっ!!」
ヴィクトリーは超サイヤ人2になり、構えた。
「よし、いきなり全開でやらしてもらうぜ……!!」
「さあ、来るがいい!音に聞こえた異世界の戦士の拳、見せてみろ!」
こうして戦士達は、コロシアムでぶつかり合った……
流血表現
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もっとする
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このままでいい
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しなくていい