もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話 作:ジョーカー:ゼノ
サキュバスの村……一応、寄っていくことにはしたが……
「……な、なんだこりゃあ……」
「ど、どうなってるんだ、これ……!?」
目にしたのは、異様な光景だった。
「あ、あうぅ……」
「はうぅ……ぐぅぅ……」
変な声を出しながら、男達が道に伏している。それは苦悶でもなければ、恍惚でもない。彼らは息を荒らげて頬を染め、極度の性的興奮に襲われているようだ。
「どういう状況なんだ、これは……? それに、空に結界が……」
村の上空には、巨大な魔法陣が展開されている。おそらく、あれが村全体に何かの影響を及ぼしているのだろう。アリスとルカが村人に声をかけてる間に、ヴィクトリーは魔法陣に連続エネルギー波を放った。しかしそれは弾かれ、消散してしまう。
「ちっ……無理か……」
「これはまさか、禁術・バビロンの大結界か……?」
「禁術? なんだ、それ……?」
「結界内の人間全てを性的興奮状態にし、放った精を吸い上げる大魔術だ。長時間を掛けて大量のエナジーを集め、術者に還元するという……現存しない太古の魔術であり、余もたまもに存在を聞いただけだ。おそらく、プロメスティンか黒のアリスが再現したのだろうな」
「そりゃあおっかねぇ……」
「そんな厄介な魔術が……でも、僕達には何も影響がないみたいだけど?」
確かに、肌に絡みつく粘っこい空気は感じる。だけど、それが障害になるという訳ではない。
「術が不完全で、貴様らほどの強者には意味が無いのだろう。……まぁ無理もないな。バビロンの大結界は、かの六祖が生み出したと伝わる最高クラスの禁術。いかに敵の魔導技術が高いとはいえ、そう簡単に模倣はできまい」
「でも、ほっとけば村の男が全員干物になっちまうぜ。何とかしねぇと」
「……おい、誰か来るぞ!」
軽めのステップで接近してくる、足音。こんな状況で歩き回ってる時点で、只者ではない。こいつは術士か、それとも部下か……
現れたのは、黒いナース服を着て、やたら大きい注射器を持ったサキュバスだった。ナース服のサキュバス……ナーキュバスって所か……
「はい、定期検診で〜す! 精力の余ってる人はいませんか〜?」
「おっしゃあっ!!」
ヴィクトリーはナーキュバスを蹴っ飛ばし、着地した。
「あ、あいつ……えげつないな……」
「いたた……ダメじゃないですかぁ、大人しくしてないと……」
ナーキュバスは起き上がり、服の汚れを払う。
「あなたの精液も、採取しちゃいますからねっ!」
「ぜってぇさせねぇ!」
ヴィクトリーは超サイヤ人になり、ナーキュバスの腹に頭突きした。
「うぶっ!?」
「どりゃあっ!!」
そしてハイキックで蹴り上げ、上空にぶっ飛ばす。
「ッッ〜!!」
「はい、トドメっ!!」
更にそのナーキュバスに抱きつき、地面に向かって飯綱落としした。
「あぅう……まだまだ、お仕事しなくちゃいけないのに……」
彼女は上半身が地面に埋もれ、そのまんま気絶してしまった。
「……こいつは術士じゃねぇみてぇだな」
「下っ端を倒していてもキリがない。ここは手分けして術士を探すべきだな。これだけ強大な魔術なのだから、術者は近付けば分かる。余は町の北側をあたろう!」
「じゃあこの辺は僕達に任せてくれ!」
「俺もこの辺かよ……」
手分けして術士を捜索するため、一旦アリスと別れる。二人はそのまんま大通りを駆け、気を張り巡らせた。
「何処に居やがる……?」
「小さな魔力なら、いくつか感じるんだけど……」
「ああ、俺も……」
この辺に、術士は居そうにない……そう思った矢先、不意に数名の小悪魔と遭遇した。
「お、おめぇらはっ……!!」
「ひゃあっ、あの時の勇者一行!」
小悪魔ロリ巨乳……インプだった。その左右に二体の小悪魔も控えてる。
「なんで、こんなところにいるのぉ……!? まだリベンジの特訓が終わってないのにぃ……」
「お前は、確か魔王城の……お前まで、黒のアリスにそそのかされたのか!」
「黒のアリスって誰……? あたし、サキュバスの村で修行しようと思っただけだもん……」
「そ、そうなのか……?」
どうやら、黒のアリスとは無関係らしい。
「お空の魔法陣、なんなの? なんだか、こわいよ〜……」
「……」
「そうかおめぇら、ここで俺達の為に修行してくれてたのか……」
それがよりによって今とは運のねぇ奴らだ。
「でも、負けないんだから!今回は、頼りになる仲間も一緒なんだからね!」
「おどおど……」
「くた〜」
インプがドヤ顔で言い放つ中、その横にいる小悪魔はおどおどしたり怠そうにしたりする。正直、三人合わせても旅立ってすぐの戦士達に勝てるかどうかの戦闘力だった。
「…………」
「……頼りになんのか?」
ヴィクトリーはルカとヒソヒソ話す。
「強いと思うか? あいつら……」
「ううん……試してみれば……?」
「それもそうだな……」
「それじゃあルミちゃん、必殺手コキテクニックを見せつけちゃえ!」
「ぐったり……」
ぐったりした白い髪の毛の小悪魔が、怠そうに出てくる。
「……ルミちゃんはやる気が無いけど、手先はものすごく器用なんだからね。おちんちんを握られたら」
「よっと」
ヴィクトリーはルミの顔面にエネルギー弾を放った。エネルギー弾は着弾し、彼女をぶっ飛ばした。
「わああぁーっ!!?」
「あ」
「…………」
「くた〜……」
ルミはアフロになって、ピクピクと痙攣しながら気絶してしまった。
「ルミちゃーん!」
「おどおど……」
「……あ、あのさ……や、やっぱりやめた方がいいんじゃねぇかな。もっと修行を積んで……」
「う、うるさいっ!次はレミちゃんの番だよ!」
「……びくっ!」
「このままじゃ、あの極悪勇者と脳筋細マッチョに殺されちゃうよ。だから、レミちゃんのおフェラで骨抜きにしないと……」
「誰が脳筋細マッチョだ」
「……うん、分かった……」
紫の髪をした小悪魔……レミが、前に出てくる。
「えへへっ、レミちゃんの本気フェ」
今度はルカがレミの顔面にエネルギー弾を放ち、一撃で封印させた。
「レミちゃーん!」
ルカはもう一発、気絶してるルミに当てて封印する。
「おどおど……」
「くた〜」
封印されて、コウモリの姿になる小悪魔達。だけど、相変わらずのようだ。
「これで、残り一人だな。……いい加減、降参しようよ」
「降参するのもやだ〜!リベンジするもん〜!」
どうやら、まだやる気らしい。
「こうなったら、おっぱいでヒィヒィ言わせ」
ヴィクトリーとルカは同時に気弾を放ち、インプを封印した。
「え……と……し、修行して、強くなって帰ってこい! 俺は必ず、また戦ってやる!」
「……」
丁度倒し終わった矢先に、アリスのテレパシーが二人の脳内に走る。
「二人共、聞こえるか……!?」
「どうした、アリス」
「術士を見つけたのか?」
「ああ……術士は、村長の家にいる!早く来い!余とて、この体では食い止められん!」
「ああ、今行く!」
ヴィクトリーはルカに手を伸ばし、額に指を置く。
「掴まってくれ、ルカ。」
「ああ。」
そしてルカを連れ、アリスの所に瞬間移動した。
「うわっ!?」
「なんだっ!?」
その瞬間にぶっ飛んできた人影二人を受け止め、お姫様抱っこで顔を覗き込む。
「うぐぅ……」
「村長さん!」
ルカが受け止めたのは、このサキュバスの村の村長、サキュバスだった。
「ぐぅ……!」
「こっちは占い師か!」
ヴィクトリーが受け止めたのは、占い師である、ウィッチサキュバスだった。
「やれやれ、他愛ないわねぇ……」
その声がする方に向くと……
黒髪ロング、前髪ぱっつんのサキュバスが居た。
「淫魔の村を束ねるサキュバスが、この程度なの?」
魔力も肉体能力も、上級淫魔であるサキュバスとウィッチを遥かに凌駕しているようだ。
「ぐっ……あなたは、いったい……!?」
「あんたくらいお偉い淫魔には、挨拶さえ出来なかった程のザコよ。私達下っ端が、どれだけ苦境を味わっているかなんて興味ないでしょ? 人間に化けて、必死で精を啜りながら生き抜いてきたわ。こんな日が来る事を、夢に見ながらね……!」
「うぅっ……!」
「おいてめぇ……」
ヴィクトリーはウィッチを床に置き、その淫魔に寄る。
「誰だか知らねぇけど、こんな事止めといた方がいいぜ。ぶっ飛ばされねぇ内に……」
淫魔はヴィクトリーの顔面をぶん殴り、床に叩き伏せた。
「……ッッ!!?」
「へぇ……あなたが例の、野蛮な猿ねぇ……大したことも無さそうね……」
淫魔はヴィクトリーの顔面を踏みつけ、力を込める……
「私はエヴァ……黒のアリス様によって、潜在能力の全てを引き出された最強の淫魔よ……!」
ヴィクトリーは超サイヤ人2になり、エヴァの足を払い飛ばした。
「なっ!?」
「俺はヴィクトリー。自分で修行して、ここまで強くなった……」
ヴィクトリーは立ち上がり、かめはめ波の構えをとった。
「ルカとアリスは村長と占い師を避難させた後、ついてこいっ!!場所を変えるぜっ!!」
そしてエヴァの懐に瞬間移動して、顔面に向かってかめはめ波を放った。かめはめ波が彼女をぶっ飛ばし、村長の家の天井を貫いた。
「ぐっぐぐ……!! があぁっ!!」
エヴァは上空で、かめはめ波から脱出する。
「……よう」
その目の前に、ヴィクトリーが現れた。
バビロンの大結界の魔法陣のすぐ下で、二人は向かい合う。
「悪ぃな……家の中だと思いっきりやれねぇんで、ここに移動させた。」
「なるほどね……さっきのあんたのエネルギー波で、あんたがどれぐらい知って強いかは分かったわ……私でも充分に相手に出来るレベルね……」
「なぁに勘違いしてんだ。あのかめはめ波は、全く全力じゃなかったぜ……」
二人は空中で構え、対峙した。
「行くぜぇっ!!」
そしてぶつかり合い、攻防した。
「ふんっ!」
エヴァがヴィクトリーの腕を受け止め、それを抱えて地面へと投げ飛ばした。
「っ……!」
投げ飛ばされた彼は適当な建物の屋根に着地し、エヴァの方を見る。彼女は両手に気を溜めて、無数のエネルギー波を放ってきた。
「ちっ……あだだだだだだだだぁっ!!」
そのエネルギー波を全て弾き飛ばし、かめはめ波を放った。
「はぁっ!」
しかしかめはめ波は弾き返され、ヴィクトリーの方に戻ってくる。
「くそっ!!」
それを思いっきり弾き飛ばし、かめはめ波は村の近くの山に着弾する。すると大爆発が起こり、その山の十分の一が消し飛んだ。凄まじいエネルギーが波動し、地面が揺らぐ。
「うわぁっ!」
「な、なんだ……!?」
ルカとアリスがサキュバスとウィッチを何とか地下に避難させようとしていたのが感じられる。しかし、どうやらこの戦いに注目してる模様で……
「こら二人共、何ボサッとしてんだ!とっとと来いよっ!!」
「わ、分かってるっての……!」
ヴィクトリーは大声で、なおかつルカとアリスの脳内にそう言う。それを見ていたエヴァ……
「……二人共……? 何を企んでるのかしら……?」
「まぁ気にすんなよ、続けようぜ」
ヴィクトリーはそう言って構え、気を解放した。そして高速移動で接近して、エヴァに猛攻する。
「でゃだだだだだだだ……!!!」
「ふふっ……!!」
彼女は土の力を解放し、ヴィクトリーを押し返す。
「なにっ!?」
「うふっ!」
そして、彼の腹に膝蹴りした。
「うっぐぁあっ……!!?」
「ふんっ!」
更にヴィクトリーに脇固めして、力を込める……
「ぐっ……ぐぐぐ……!!」
「さぁ、降参しなさい。大人しく気を引っ込めて、私に屈服するのよ……」
エヴァの柔らかく、汗ばんだ脇がヴィクトリーを絞め上げる。汗の匂いと女の匂いが混じったツンとした匂いが、彼の頭を蕩けさせていた。
「ぁ……うぅ……」
なんとか理性を保ち、力で脇から抜けようとする。
「もっと強く絞め上げられたいの……?」
更に彼女は強く絞め、力を込めた。
「うっぐぐぐ……!!」
ヴィクトリーは口を開け……彼女の柔らかな二の腕に噛み付いた。
「っ!!?」
突然の激痛に驚き、彼を解放してしまう。
「そこだぁっ!!」
ヴィクトリーはそんな彼女の腹を蹴り飛ばし、スレッジハンマーで叩き落としにかかった。しかし、当たる寸前に高速移動で避けられ、背後に回られ、踵落としをしてきた。
「ぐあぁあっ!!」
直撃してしまい、彼は地面にブチ落とされ、体がバウンドする。エヴァはそんな彼の足を掴んで体を手繰り寄せ、顔面を打ち抜いた。
「うわぁあああああっ!!」
民家を二軒ほど貫通し、大通りに倒れてしまう。
「く、くそ……!」
なんとか立ち上がろうとしたが……
「ふんっ!」
物凄い力で、背中を踏みつけられてしまった。
「終わったわね……」
「……果たしてそうかな?」
「なにっ……?」
次の瞬間、ルカの飛び蹴りがエヴァの顔面に炸裂し、彼女を蹴り飛ばした。
「……おまたせ、ヴィクトリー。」
「おせぇじゃねぇかルカ……」
「貴様があっちやこっちに移動するからだ……」
アリスも登場し、ヴィクトリーを立たせた。
「さ、サンキュー……」
「よし、反撃開始だっ!!」
ルカとヴィクトリーはエヴァの方に構え、気を解放した。
「……へぇ、汚れし勇者と野蛮な猿のコンビが揃ったようね……」
彼女は立ち上がり、服の汚れを払う。
「じゃあ、もう遠慮はいらないって事ね……!」
「そういう事だ……!」
「行くぞ……!」
そして戦士達は、エヴァと激突した……
もんぱらにも参加してるサキュバス描いてる絵師さんが、「淫夢のせいで淫夢って言葉使いづらくなった」ってボヤいてて草生える。
流血表現
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もっとする
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このままでいい
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しなくていい