もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話   作:ジョーカー:ゼノ

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地上と天界の激闘

 地上……グランドノア城……

「今度こそ、ここは通さん!!」

「コロシアムの闘士、甘く見るな!!」

 グランドノア城に押し寄せる敵を、コロシアムの闘士たちが受け止める。

「今です……挟撃!」

 その敵を挟み込むように押し寄せるグランドノア軍。さらに敵の頭上へと、矢の雨が降り注ぐ……

「怯むな、突撃!」

「させるかぁっ!!」

 ヴァルキリーの前に立ったのは、カードの戦士であるターブルだった。

「なにっ!?」

「僕だって、サイヤ人なんだ!」

 ヴァルキリーの横腹を蹴りで連打し、ぶっ飛ばす。

「ふん……」

 しかしヴァルキリーは踏ん張り、鋭い突きを放った。

「くっ!」

 ターブルはそれをガードする……するとここで、ターブルのアビリティが発動した。

「うぉおお!!パワーが溢れ出てくる!!」

「はぁあっ!!」

 デュラハンとケルベロスがキメラビーストをなぎ払いながら、自分より体の大きいキメラモンスター達を薙ぎ払った。

「我々にも、パワーが……!」

「行くぞ、グランドノアの力を見せてやれ!!」

 兵士達にもパワーがみなぎり、キメラビーストを圧倒した。

「な、何をした……!?」

「……僕のアビリティは『救援要請』……僕が攻撃を受ければ受けるほど、僕以外のみんなのパワーが跳ね上がるんだ!!」

「なに……!?」

 ターブルはそう言って、ギャリック砲をヴァルキリーに撃った。

 大爆発が連続する戦地を見下ろしながら、グランドノア女王は天を見上げる。

「勇者ルカと武道家ヴィクトリー……私達は絶対に退きません。だから、あなたも……」

 

 プランセクト村……

「敵はいよいよここまで来てしまいましたか。準備は出来ていますね、クィーン・ビー……」

「勿論だ、プリエステス……」

 虫と植物が力を合わせ、敵を迎え撃っていた。わざと森の奥にまで踏み込ませ、一気に包囲する作戦……まんまとかかった敵軍は、たちまち混乱状態に陥った。

「罠だと……!?おのれ、こんな小細工……!」

「こんな手に掛かるとは、天界軍というのは戦が下手のようですね……」

「どうせ、力任せに敵を蹂躙する事しか知らなかった連中……たまには、蹂躙される側に回って貰いましょう!」

 戦う植物達の中に、カナン姉妹もいた。

 しかし……敵の一人あたまの強さならば植物達の上をいく。混乱状態で、ようやく互角の攻防をしていた。

「ここで、俺様の出番という訳か……」

 そう言って現れたのは、ベジータ:GTの超サイヤ人4だった。

「あなたは、あのカードに描かれていた……」

「ふん……」

「何だあいつは!」

「やってしまえ!」

 天使とキメラビーストがベジータ:GTに飛びかかった。

「はぁあっ!!」

 しかしそれらを一蹴し、彼は前線に歩み寄る。

「アビリティ、発動だ……!!」

 ベジータ:GTのアビリティが発動した。彼のガードが上がり、敵のパワーがガクッと落ちる。

「な……!?」

「これは……!?」

「ち、力が……あうっ!」

 ベジータ:GTのアビリティ発動により、敵のパワーがガタ落ちして一気に優勢になった。

「こ、これは……!」

「行くぞ……覚悟しろ!!」

 地球を守るサイヤ人は、今度はこの星を守るために奮起する。植物や昆虫達も士気が上がり、敵の集団をなぎ払う。

「勇者ルカ……私達も頑張るから……必ず、親玉を倒して……!」

 ドローシーがそう言いながら、敵を薙ぎ払う。ベジータ:GTが背中を合わせて、ドローシーの背後を守る形をとった。

「安心しろ……奴らは必ず、イリアスとやらをぶちのめす。だから、目の前に集中しろ!」

「ええ……!」

 

 サン・イリアの大聖堂……

 最終防衛ラインも突破され、天使が入ってくる。まさに、絶対絶命のピンチとなっていた。しかし……

「てぃっ!クロムちゃん登場じゃ!薙ぎ払え、フレデリカMk.3!!」

「……!!」

 乱入してきたクロムの棺桶から、戦車のような姿になったフレデリカが飛び出した。彼女は全身の重火器を一斉射撃し、天使達を薙ぎ払った。

「だ、大聖堂にゾンビが……!?お主は、いったい……!?」

「聖堂に似合わない美少女ナンバーワンのクロムちゃんじゃ!何の因果か、ここを守りに来てやったぞ!」

「よし、俺も便乗するぜ!!」

「なに……!?」

 サン・イリア王の懐が光り、カードが飛び出す。

「パンパカパーン!正義の死神、ゴテンクス様の登場だーっ!」

 そのカードから出てきたのは、超サイヤ人3のゴテンクス:ゼノだった。

「お、お主は……ヴィクトリーの……!」

「そうだ!俺もここを守ってやる!感謝しな!」

「ふふん……面白い事になってきたのう……!」

 クロムは棺桶を開き、ユーとレイを召喚する。ゴテンクス:ゼノは拳と剣技で次々に天使達を薙ぎ払っていた。

「く……この戦士……!強い……!」

「へっ……!」

 ゴテンクス:ゼノは両手をヒュバババッと動かしてから手を合わせ……敵の集団を見据えた。

「ひ……!!」

「よ、避け……!!」

「くらいなっ!超ウルトラバーニングかめはめ波ーっ!!」

 そして超ウルトラバーニングかめはめ波を放って、敵の集団を消し飛ばした。

「へへーんだ!どんなもんよ!」

 ……確かに、その敵の集団は消えたが……増援が、ゴテンクス:ゼノに殺到してきた。

「わっ!?ヤバッ!!」

「し、死ねぇっ!!」

 しかしその天使達を受け止めたのは、フェルナンデスとロザとクィーンラミアだった。

「ふふん……お主は、ちょっと高飛車な所があるのう……」

「う、うるせー!」

 ラ・クロワの遺したシルク・ドゥ・クロワは連携し、敵を圧倒する。

「なんと、このような助けが……」

 神聖な大聖堂にて、天使と戦うアンデッド軍団と正義の死神。天にもすがるような気持ちで、聖職者達はアンデッドと正義の死神を応援したのだった……

「……さぁ、正義の時間だ!!」

 異次元の合体戦士はそう言ってから気を解放し、力を戦闘力に変えて敵陣に突っ込んだ……

 

 エンリカ……

「一歩も退くかよ……!!」

 反逆の超サイヤ人、バーダック:ゼノがイリアス神殿兵士やエルフの戦士達と戦っていた。ミカエラの的確なアシストもあり、戦況は優位だった。

「どれだけガードを固めようと、無駄だぁーっ!!」

 バーダック:ゼノは手にエネルギーを溜め、リベリオントリガーを放って敵陣を吹っ飛ばした。それに続くようにエルフや兵士達が切り込み、村に敵を寄せ付けない戦法をとっていた。

「西の敵軍、撃退に成功しました!」

「東の敵軍も乱れています!このまま押し切りましょう!」

 ミカエラの元に、勝利や優勢の報告が次々と舞い込んでくる。それを聞き、彼女は静かに腰を上げた。

「……それでは、以後は先ほどの指示の通りに。私は、少しこの場を離れます。後の指揮はあなたに任せても良いですね?」

「はっ、了解致しました……ですが、いったい何処へ……?」

「私にも、果たすべき役割がありますから……」

 そう言い残し、ミカエラはエンリカを後にしたのだった……

「ひ、ひぃい……!」

「ば、化け物……!」

「退避っ!全員退避……」

 退却を始める天使達やキメラビーストの前に、バーダック:ゼノが立ちはだかった。

「ひっ……!」

「悪いが、俺は他の連中より甘くねぇ……俺の憂さ晴らしに、付き合ってもらうぜ……!!」

 反逆の引き金が引かれ、バーダック:ゼノは猛攻した……

 

 天界……

「……ここが、天界の中心部か……」

 周囲に満ちた、神聖なオーラ。それが水面に反射し、まさに幻想郷のような光景だ。

「美しい場所だ……」

「この嫌な気がなけりゃな……」

「ああ……」

 この場に立ち込めているのは、異常な程の妖気。胸を圧迫し、悪寒を催すほどの禍々しさが空間を支配していた……

「……出てこい、黒のアリス。ここにいるんだろ……?」

 ルカがそう言うと、不意に邪悪な気が吹き荒れた。

「うふっ……うふふふっ……」

 その場に響く、おぞましい笑い声。ますます強くなっていく妖気、そして……

「うふふっ……パーティにようこそ。もてなしの準備は、とうに整っておりますわ……」

 黒のアリスが、目の前に降り立ってくる。そして、今までに感じた事の無いような重圧がのしかかってきた!

「ぐっ……!」

 エデンやプロメスティンとは、また異なる威圧感……

 胸の奥の不安を、じんわりと掻き立てられるような感覚……にも関わらず、ヴィクトリーは笑っていた。

「その割には、ドリンクも食い物もねぇな……」

「そんなの、普通すぎてつまらないですわ……もっと楽しいパーティになりますから……」

「……」

 激しい妖気に威圧されながらも、ルカは剣を抜いた。

「イリアスを吸収したってのは、間違いないみたいだな……」

「ええ……メインディッシュは、ぺろりと平らげてしまいましたわ。とっても美味でした……」

 アリスが前に出てきて、黒のアリスを睨む。

「なぜ、そこまで力を求める……!貴様はいったい、何をそこまで欲しがる!?」

「……もちろん、全てを。この世界に生まれた以上、全てをこの手に収めるまで……魔王という血の宿命が、私をそうさせるのです。アリスフィーズ16世……あなたには魔王としての志が欠けていますわ。」

「魔王としての志とは、力による地上支配か?そんなもの、余は持ち合わせてはいない……!共存と協調で全てを統べる、それが余の王道だ!!」

「遍く天上天下、我が力で支配する……それが私の覇道ですわ。教えて差し上げましょう、アリスフィーズ16世。魔王たるべき者が、どういうものなのかを……」

 黒のアリスは気を解放して構え、アリスに向いた。

「二人共、まずは余が様子見する……下がっていろ!」

「ああ……!」

「分かった、無理はするなよ!」

 アリスは構え……黒のアリスに向いた。

「……」

「……」

 二人は激突し、殴り合った。

「ふんっ!」

 拳が激突し、闇のオーラがぶつかりあう。

「ふんっ!!」

「!!」

 アリスの拳が、黒のアリスの頬に直撃した。ぶっ飛んだ彼女に飛び、アッパーで打ち上げる。

「ぐっ……!」

「はぁあっ!!」

 更に飛び上がり、その背後に回り込み、スレッジハンマーを繰り出す。黒のアリスはそれで打ち落とされるものの、すぐに立ち上がってから飛び、アリスの顔に頭突きをする。

「ちっ!」

 アリスはよろめくが、尻尾を黒のアリスに叩きつけようとする。しかし、その尻尾が掴まれてしまった。

「な……!?」

「うふ……」

 そして乱暴に振り上げ、思いっきり地面に投げ落とした。

「ぐっ……!!」

 なんとか体制を整え着地し、黒のアリスを見る。

「かめはめ波っ!!」

 黒のアリスはアリスに向かって、巨大なかめはめ波を放った。天を覆うような巨大なエネルギーが、彼女に迫り来る。

「ふんっ……がぁあっ!!」

 アリスは振りかぶり、思いっきりかめはめ波を弾き飛ばした。

「弾き飛ばした……!!?」

「今度はこっちからだ!!」

 そう言いながら、お返しと言わんばかりにかめはめ波を放ち、黒のアリスに直撃させた。それは大爆発を巻き起こし、衝撃が地にも轟いた。

「……ぐっ……!!」

「……」

 黒のアリスは空中で腕をクロスしながら浮かんでいた。それを見て、アリスはニヤリと笑い……

「はぁあっ!!」

 突進し、黒のアリスに猛攻した。

「ちっ!」

 彼女のスカートから触手が伸びて、アリスの猛攻に対応する。

「無駄だぁっ!!」

 アリスはそんな触手攻撃を振り切って彼女を拳でぶっ飛ばし、絶対零度の冷気を放った。

「ふ……」

 黒のアリスはそれをエネルギー波で相殺し、アリスの正面に高速移動した。

「!!」

「あはっ!」

 そして顔面に肘打ちしてから、よろけた所を触手攻撃で打ち上げた。

「ぐはぁ……!!」

「てぇいっ!!」

 更にその腹に廻し蹴りを放ち、アリスを蹴っ飛ばした。

「うっぐぁあ……!?」

「うふふ……我が絶対なる力に跪け……ホーリーフレア!!」

 黒のアリスの手から、強大な聖なる炎の玉が飛んできた。

「ふん……!!」

 アリスは強大な闇魔法のエネルギーボールをぶつけ、相殺した。

「へぇ……」

「……」

 今の所、ほぼ互角……だが、黒のアリスは何か隠し持っている。

「うふふ……あははははっ!楽しいですわ……なんて楽しいパーティなのでしょう!」

「だが、すぐに終わる……」

「いいえ、終わらせませんわ……こんなに楽しいパーティ、終わってしまっては退屈です……」

 黒のアリスのスカートが揺らぎ、じゅるじゅると触手が這い出てくる。その小さな下半身から溢れ出す、おぞましい肉の器官……まるで様々な生物の遺伝子が、爆発的に成長を始めたかのようだ。そして……

「……二人共っ!!」

「分かった!」

「おう!」

 アリスは二人を呼ぶ。どうやら、ここからは三人で力を合わせないとダメらしい……

「……ふふっ、これが私の力……邪神と女神が融合した、究極の肉体……」

 黒のアリスの下半身から、肉の器官や触手が飛び出し……それは、黒のアリス本体を見上げるほどになった。

「化け物め……ここで貴様を倒さねば、世界は終わりだな。」

 全身から漲る、禍々しいオーラ。おぞましい器官がじゅるじゅると蠢く、異形の肉体。間違いなく、この世界で出会った中で一番強い敵だろう。

「さぁ踊りましょう、愛しい殿方達……私に恥をかかせたら、ぺろりと食べてしまいますわよ。」

「じゃあ、行くぜ……!!」

「覚悟しろ、黒のアリス……!!」

 ルカは最高状態になり、ヴィクトリーは超サイヤ人ゴッドとなる。

「手加減などしてる暇ではないな……はぁああっ!!」

 アリスも気の全開放を行い、構えた。こうして決戦の火蓋が今、切られたのであった……

流血表現

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