もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話 作:ジョーカー:ゼノ
復活したイリアスを、更なるパワーで圧倒したヴィクトリー。しかし、当然彼女は本気の十分の一も出していなかった。そして遂に彼女は本気を出して、真の姿を見せた。聖と魔が混合した、異形の姿を前に三人は構えた。
「ああ……遅れを取るな、ルカとヴィクトリー!」
「分かってるってぇ!」
皆の思い、そして勇者の魂をこの胸に……ここに、この世界の命運を決定する最終決戦が始まった。
「ふふっ……なんと素晴らしい……あれだけ私を苦しめた邪神の力、今はこの手に……!」
イリアスは気を解放し、世界を揺るがした。
「なんて力なんだ……」
「……」
ルカの中のノームが、出てくる。
「分かってるよ、ノーム。頼りにさせてもらうからな……!」
「ルカ、今のおめぇがイリアスの攻撃を食らったら、一発でやられちまう。精霊の力をフルに使ってやれ!」
「おう!」
「行くぞっ!」
ルカとアリスは、早速イリアスに手を向けた。
「魔天回帰・傾国!!」
「凍てつけ!!」
ルカは土の力によって強化された魔天回帰を、アリスは絶対零度の魔力を放った。それはイリアスに直撃するが、まるで効いてないようだ。
「これが水の力……虫ケラどもを洗い流しなさい。」
イリアスは水の力を解放し、激しい津波を引き起こした。
「はぁっ!!」
ヴィクトリーはルカとアリスの前に出て、バリヤーで津波から身を守った。
「魔閃烈衝壁ーっ!!」
そして、彼女の顔面に突進した。しかし、それは片手で受け止められてしまう。
「く……!!」
「これが風の力ですよ……!」
イリアスは風の力を解放し、突風の刃を巻き起こした。
「ぐっ!?」
突風の刃により、バリヤーがなます切りにされる。しかし、ヴィクトリーはそれを避けて、イリアスの顔面を蹴った。
「……」
「なんだとっ!?」
超サイヤ人ブルーの全力の蹴りを受けて、イリアスはノーリアクションだった。しかも彼の足を掴みあげ、ルカとアリスの方に投げ飛ばした。
「裁きの雷!!」
そしてヴィクトリーに裁きの雷を連打し、爆発させた。
「ぐっ……!」
爆煙の中から彼が回転してきて、ルカと隣に立つ。防御に成功したのか、目立ったダメージは無かった。
「つ、つえぇぞあいつ……!!」
「ああ……」
次の瞬間だった、後方から覚えのある気が近づいてくる……
「……この気は!」
その場に吹き荒ぶ、一筋の風。それと共に現れたのは……
「あはっ、私が四天王で一番乗りのようね。」
アルマエルマだった。
「アルマっ!」
「アルマエルマ……来てくれたのか……!」
「気をつけろ、アルマエルマ……こいつの攻撃は、凄まじく重いぞ!」
「それじゃあ、確かめてみようかしら……」
次の瞬間、アルマエルマの雰囲気が一変する。僅かに腰を落とし、半身で構えたのだ……
「誰かと思えば、サキュバスの女王とは……脆弱な淫魔ごときが、この戦いに割り込めるとでも?」
イリアスはそう言って、大型の触手を薙ぎ払った。しかしアルマエルマはその触手を受け止め、掌底を打ち込んでぶっ飛ばした。
「本当……とっても重いわね。」
「おぉっ!」
「す、凄い……!」
「アルマエルマ、貴様……いつの間に、そのような武道を……」
「あはっ……今日の私、ちょっと暴力的だから……」
軽口を叩きながらも、その構えは重厚だった。明鏡止水にも比類する、まさに武技の極みだ……
「よっしゃあ、やってやる!!」
「おぉっ!!」
「うふっ!」
「おぉっ!!」
ヴィクトリーとルカとアルマエルマとアリスが、イリアスの所に飛ぶ。
「無駄な事を……この炎で焼き尽くしてあげましょう……」
そう言って指を掲げてから、邪神の力がこもった火炎弾──裁きの炎を放った。
「はぁあっ!!オメガブレイズっ!!」
それにアリスがオメガブレイズを当て、相殺する。
「僕から行ってやる!」
ルカの剣に紅蓮の炎が宿り、イリアスの体に無数の斬撃を叩き込んだ。
「ぐっ……!?」
ヴィクトリーが目の前に瞬間移動してきて、胸を二本指で指す。
「超龍閃撃!!」
そしてワンインチパンチで、イリアスの胸を打った。
「がはぁあ……っ!!?」
「アーンド……龍撃膝!!」
よろけたイリアスの顔面に、アルマエルマの強烈な膝蹴りが叩き込まれた。
「ぐ……」
イリアスは後退してから、アルマエルマを見る。
「淫魔よ……全ての魔物の中で、私は……あなた達をもっとも憎みます。快楽を楽しむなど、生命の尊さを踏みにじる背徳……」
「あら……快楽こそ、生命の根源じゃない。楽しみを欠いた命なんて、何が面白いの?」
アルマエルマは着地し、地面に踏ん張って構えた。
「快楽を愉しむ事さえ許さない偏狭さ……それが、人と魔物の関係を歪ませた。ただ人は神のみに従い、悦びなど不要だというの……?自分が神というだけで、思い上がらないで欲しいわ。」
「神に意見するとは、何と傲慢な……!淫魔の女王、無間地獄に堕ちなさい……!!」
イリアスはそう言って両手を掲げ、巨大なエネルギーボールを作って投げた。
「はぁああっ!!」
アルマエルマは気を解放し、超かめはめ波を放った。
「なに……!?」
「あ、アルマエルマのやつ、かめはめ波を……!!」
「かめはめ波は難しい技じゃないわ……ほら、ルカちゃんとヴィクトリーちゃんと魔王様も!」
「あぁっ!!」
ルカとアリスとヴィクトリーはアルマエルマと並び、かめはめ波を放った。一つになったかめはめ波はエネルギーボールを貫き、イリアスに直撃し、大爆発した。
「ぐうぅっ……!!?」
「はぁあっ!!」
アルマエルマは飛び上がり、イリアスの顔面に飛び蹴りした。
「ぐっ!生意気な……!」
イリアスはその足を掴むが、もう一方の足が彼女の顔面を蹴り抜いた。
「っ!?」
「はぁあっ!」
そして着地し、気を込めた掌底を放った。
「ぐぁ……!?」
イリアスは揺らいで、よろめく。そんな彼女の目の前にヴィクトリーが瞬間移動してきた。
「んふ……」
「……」
アルマエルマとヴィクトリーは二本指でイリアスの胸を指し……
「超双龍閃撃!!」
同時に気を込めた寸勁を繰り出し、彼女に叩き込んだ。
「小癪な……!!」
しかしイリアスは踏みとどまり、裁きの雷を無数に放った。
「やべぇっ!!」
「く……!?」
二人はそれらをガードしながら、後退する。
「いたた……」
「アルマ、大丈夫か?」
雷は主にアルマエルマに連打されたみたいで、僅かにダメージが刻まれてる。
「平気よ、これぐらい……!」
「はぁあっ!」
二人の横を、ルカが走る。
「てやぁっ!!」
そしてイリアスに突きの一閃を放った。
「ぐぅっ!?」
「はぁあああっ!!」
更に何回も突きを放ってから、上空に現れ──
「くらえぇえっ!!」
そして、腕に土の力を込めて彼女の顔面を打ち下ろした。
「ぐっ……!!」
イリアスはすぐに起き上がるが……
「やるじゃない、ルカちゃん!」
その顔を蹴っ飛ばしながら、アルマエルマが飛んできた。
「ぐっ!?」
「行くぞアリス!!バーニングアターック!!」
「おぉっ!!シグマフロストっ!!」
ヴィクトリーとアリスが並び、技を放った。燃えるような気と絶対零度の魔力がイリアスに直撃し、大爆発した。
「ふん……!」
しかしイリアスは片手を突き出した状態で、なおかつ傷一つ無かった。
「なに……!?」
「はぁあっ!タイタスウェイブ!!」
さらに水の力を解放し、戦士達に津波を放った。
「ぐぁああっ!!」
「きゃ……!!」
「くそぉっ!」
「ちっ!」
ヴィクトリーとルカは避けたが、アリスとアルマエルマが津波に呑まれてしまった。
「ルカ、二人を!」
「分かった!」
ヴィクトリーがイリアスと掴み合い、押し合う。
「へぇ……!!」
「ぐぐぐぎ……!!!」
しかし、イリアスの圧倒的なパワーにみるみる押されてしまった。
「……ふっ!」
ヴィクトリーは手を離して離れる。次の瞬間、ルカとアリスとアルマエルマのかめはめ波が、イリアスの顔面に直撃した。
「……大丈夫か?二人共。」
ヴィクトリーが降りて、アリスとアルマエルマを見る。
「……長期戦になるとは思ってたけど……」
「ああ、こんなにつえぇなんてな……」
「しかし、余達が負けるわけにはいかん!」
僕とヴィクトリーとアリスにはまだ余力がある。だが……
「はぁっ……はぁっ……」
アルマエルマは、疲労の色が見えてきて、そろそろヤバそうだ。
「アルマエルマ、もう退け……!」
アリスがアルマエルマに向かい、そう言う。
「……それは聞けません。あともう少しだけ……」
「ふんっ!!」
イリアスは、アルマエルマに触手を振り下ろしてきた。
「ぐっ!」
彼女は何とかそれを受け止め、カウンターに掌底を放ってぶっ飛ばした。これでも確かに凄まじいが、明らかにカウンターのキレが落ちていた。
「くっ……ですが、次こそ……」
イリアスの前に、ヴィクトリーが飛んできた。
「……ちょっと黙ってろ!」
そして、太陽拳を放った。
「!!?め、目がぁあっ!!?」
閃光を直視し、彼女は目を抑えて悶絶する。
「だっはー!」
そんな彼女を蹴っ飛ばし、ヴィクトリーはルカの横に着地した。
「ハァッ……ハァッ……!あ、あともう少しだけ……!」
「……駄目だ、これは魔王の命令だぞ!貴様に目の前で死なれては、余とルカとヴィクトリーの士気にも関わる!生きて平和な世界に立つために、ここで退け!」
アルマエルマは少し黙り……構えを解いてルカ達に微笑んだ。
「そうまで言われちゃ、意地を張るのも野暮よねぇ……魔王様、どうかご武運を。」
アルマエルマはそう言ってアリスに頭を下げてから、ルカとヴィクトリーの方に向いた。
「それとルカちゃんとヴィクトリーちゃん……無事に帰ってきたら、ご褒美をあげるからね。」
アルマエルマはそう言って、二人に投げキッスを飛ばした。すると二人の体の傷がみるみる消え、全回復した。
「よし……!」
「おおっ!おっしゃーっ!!」
ヴィクトリーの気が、爆発する。
「ふふ……」
アルマエルマは、その場から離脱した。
「よし……」
「にひひ……!」
ルカとヴィクトリーは高速移動でイリアスの正面に来て、突っ込んだ。
「そこですね……!!」
イリアスの視力が戻り、二人を見る。そして、目を見開いた。
「あぶねぇっ!」
「っ!」
次の瞬間、二人の居た所が大爆発した。ヴィクトリーは飛び避け、ルカは地面に降りて避ける。
「よっしゃあっ!!」
ヴィクトリーはイリアスの顔面に飛び蹴りし、打ち抜いた。
「っ……!?」
「うぉおおおっ!!」
ルカは剣技を連打しながら異形の器官を伝い、彼女の眼前に来て、剣を寝かせた。
「っ!」
「瞬剣・疾風迅雷っ!!」
そして、鋭い突きで一閃した。
「ぐぅうう……!?」
「はぁああああーーーっ!!」
アリスは両手に気を溜めて、気弾を連打した。
「ぐぅううう……!!!」
「一気に決めるぞっ!!」
「ああっ!!」
ヴィクトリーとルカは飛び上がり、イリアスに一閃した。
「超龍撃拳……!!」
「九重の羅刹・破軍……!!」
次の瞬間、イリアスの全身に蒼い気の打撃と紅蓮の炎の斬撃が無数に走った。
「やったか……!?」
「いや、まだだ!!」
ルカとヴィクトリーはアリスの所に来て、イリアスに向いた。
「っはぁああああっ!!」
彼女の傷が塞がっていく。しかし、ダメージまで回復してる訳じゃ無さそうだ……
「……そろそろ終わらせて差し上げましょう……邪悪なる者よ、この津波で浄化されなさい……タイタスウェイブ!!」
イリアスはそう言って合掌し、激しい激流を引き起こした。
「来たぞ、アリス!」
「分かってる……!」
「はぁあっ!!」
三人が自分の思い思いの技を放とうと、気を解放した時だった。目の前に、水の波動の魔法陣が展開した。そしてそれがバリヤーとなり、三人を守った。
「こいつは……アクアペンタゴン……!?」
「……間に合ったようね。」
三人の背後に、エルベティエが立った。
「おめぇ……!」
「エルベティエ、来てくれたのか……!」
「共に戦うぞ、エルベティエ!守りは全て、貴様に任せる!」
「了解しました、魔王様。敵の攻撃は全て私が防いでみせましょう……」
「ちっ……今度は
聖なる魔力が凝縮し、巨大な炎の玉を掲げ、それをアクアペンタゴンに投げた。すると、その水のバリヤーが粉々に砕けた。
「な……!?」
「ちっ!」
ヴィクトリーがかめはめ波を放って、炎の玉を吹っ飛ばして事なきを得たが……
「まさか、アクアペンタゴンを一撃で……」
「これが、神の力か……絶対の防護陣でさえ、一撃を防ぎ止めるのが限界だとはな。」
エルベティエは覚悟を決め、三人の前に立つ。
「それでは、この身でイリアスの攻撃を受け止めます。」
流血表現
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もっとする
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このままでいい
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しなくていい