もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話 作:ジョーカー:ゼノ
完全神と化したイリアスを相手に、圧倒される戦士達。しかしそこに助太刀に来たのは、なんとエデンだった。彼女と共にイリアスに猛攻するが、やはりイリアスの強さは圧倒的だった。
そして、遂にアリスが補助から攻撃に出ようとしていた……
「うぉおおっ!!」
アリスは両手に気を溜めてから、イリアスに撃ち放った。
「はああああああ……!!」
更にエネルギー波を連射して、爆発が連続した。
「かぁあっ!!」
「っ!!」
なんとイリアスはエネルギー波に被弾しながら突進し、アリスにラリアットしてぶっ飛ばした。
「ぐぅううっ!!」
「消えろぉっ!!」
更に高速移動で眼前に迫り、踵落としで地面に叩き落とした。
「ぐぅうっ!!まぁだだぁあーーーっ!!」
アリスは気を解放しながらシャウトし、立ち上がった。彼女の溢れ出す気で天界が揺らぎ、スパークが舞う。
「あ、アリスの気が……どんどん膨れ上がっていく……!?」
「この力……魔王の怒りなのですか……!?」
ヴィクトリーの横で、エデンも驚愕しているようだ。
「愚か者の魔王め……消えなさいっ!」
イリアスはそう言って、アリスに裁きの雷霆を放った。
「うぉおおっ!!」
アリスの魔王の暴虐が爆発波を巻き起こし、裁きの雷霆を消し飛ばした。
「なにっ……!?」
「貴様に未来など……なぁいっ!!」
そしてイリアスに突撃し、闇の力を込めた拳を放った。しかし彼女は、拳を掌で受け止める。
「その言葉、リボンでも付けて返しましょうか……!!」
そう言って、エネルギー波を放った。
「ぐぁあああーっ!!」
それはアリスに直撃し、爆発した。彼女はぶっ飛ぶが、何とか体勢を整え、着地する。そして、イリアスを睨め上げた。
「うぐぐ……この程度……どうということは無い!!」
「愚かな魔王め……そのしぶとさだけは評価しましょう……」
イリアスの聖なる気と神の気が圧縮し、巨大な炎の玉を作り出した。
「しかし……これで終わりですよ……ホーリーラース!!」
強大なる神の怒りを解き放ち、巨大なエネルギーボールを撃ち放った。それは、地上に着弾したら瞬時にそこが焦土になるであろう代物。そんなものが、アリスに一直線に迫ってくる。
「余の力よ……この世界の人間と人外の盾となれ!!」
しかし彼女は、決して臆することはなかった。むしろ、それを撃ち返そうと、勇気を振り絞り、両手を合わせて、そこに渾身のエネルギーを込める。込めたのは、力だけではない。
「母様の力を、そして余が守るべき者の想いを……この一撃に込める!!」
自分が背負ってきているもの、魔王としての面子と誇り、そして今まで数々の魔物に託されてきた希望──彼女自身の想い、そのものだ。
「かめはめ波ーーーっ!!!」
そして、渾身の超かめはめ波でホーリーラースを受け止めた。それらは押し合うが、やはりイリアスの力の方が強く、じわじわと押される……
「うぐっ……ぐぐ……!!ぐぅう……!!!」
「あなたの負けですよ……大人しく楽になりなさい!!」
イリアスがそう言って力を込めると、アリスの超かめはめ波が大きく押された。今にも押し負けそうだが、彼女の目には闘志が燃え盛っており、決して諦めなかった。
「ぐぐぐぐ……!!余は……諦めんぞ……!!」
「アリスっ!!」
その時ルカが、アリスの横に立った。
「る、ルカ……!」
「イリアス!!僕達の力を見せてやる!!かめはめ波ーーーっ!!!」
ルカも、超かめはめ波を放った。二つのかめはめ波が一つとなり、魔王と勇者のかめはめ波がホーリーラースを押し返し、互角の押し合いになった。
「ぐっ……!!何人居ようと……無駄な事です!!」
しかし、それでもホーリーラースがまた押し返し、じわじわと迫ってくる。そんなヤバい状況にも関わらず──
「アリス、力を出し切るぞ!!」
「分かってる!!」
──ルカとアリスは、最高に高ぶっていた。
「どんなとんでもない敵であろうと、ルカとならば──」
「どんな困難な状況だろうと、アリスとなら──」
二人の続けた言葉は、一つだった。その一つを、息を吸って、言い放つ──
「「何があっても、乗り超えていけるんだ!!」」
その想いが重なった瞬間、二人のかめはめ波がホーリーラースを押し返した。
「なにっ!?」
「はああああああああああああーーーッッッ!!!」
そして、みるみる内に押し返していく。先程まで押し負けていた状況が嘘だったかのように、優勢になり──
「これが、僕達の……」
「そして、余達の力だーーーーーっ!!!!」
「うっ!?」
勇者と魔王のかめはめ波がホーリーラースを貫き、イリアスに直撃し、大爆発した。
「はぁ……はぁ……」
「ハァッ……ハァッ……や、やったか……!?」
爆煙が晴れ、イリアスの姿が出てくる……しかし彼女は腕をクロスした状態で、ほぼ無傷だった。
「ぐ……ぐぐぐ……!!」
しかも額に青筋を浮べ、完全に怒りの矛先は二人に向いているようだった。どうやら、怒らせただけだったらしい。
「く、くそ……!!」
「化け物が……!!」
「はぁあ……断罪の炎雷!!」
裁きの炎と裁きの雷が混ざった技が、アリスに迫ってくる。
「っ!!」
力を使い果たしてしまい、集中力が切れかけている彼女──もう回避は、間に合いそうにない。
「危ない、アリスっ!!」
ルカはアリスを突き飛ばし、その体で爆炎と雷電が混ざったエネルギーを受け止めた。
「ぐ……ぐぐぐ……!!」
「ふっふっふ……はぁあっ!!」
イリアスの気が更に大きくなり、そのエネルギーも大きく膨れ上がった。
「な……!?」
「今、楽にして差し上げましょう……!!」
そう言いながら、エネルギー弾を放つ……すると断罪の炎雷が爆発し、電撃と爆炎が波動した。
「うわぁああああああーっ!!!」
「ルカーっ!!!」
ルカはぶっ飛び……倒れ、虫の息になってしまう。
「ぐ……く……!!」
「ルカ、大丈夫か!?」
アリスがルカに駆け寄り、快癒の魔眼を使う。しかし魔力不足で、命の危機から脱する程度にしかならなかった。もう彼も、戦闘不能だ。
「く、くそ……!!」
「はぁ……はぁ……!」
「どうやら、次で終わりみたいですね……」
イリアスはそう言い、二人を見ながらホーリーラースを掲げた。
「エデン様、二人を頼む!」
「分かりました!」
エデンはルカとアリスを抱え、遠くに飛んだ。
「くっ!?」
イリアスは激戦で、エデンとヴィクトリーの存在を忘れていた。それゆえ反応が遅れ、エデン達にホーリーラースを放つのが間に合わなかった……
「ならば、あなたに当てましょうか……我が大いなる怒りを……!!ホーリーラース!!」
イリアスは、ヴィクトリーにホーリーラースを放った。
「うぉおおおっ!!かめはめ波ーーーっ!!!」
ヴィクトリーはそれに超かめはめ波を放ち、受け止めた。
「ぐっ……ぐぐぐ……!!」
「はぁああああ……!!」
「ぐっぐぐぐぐがががあああ……!!お……落とさせねぇぞ……この世界だけは……!!」
「戯言を……そのまま散りなさい!!」
イリアスの後輪が光を放ち、ホーリーラースがみるみる内にかめはめ波を押した。そうして、押し負けそうになってしまう。
「ぐぅうううっ……!!ふ……フルパワーだぁあああーーーっ!!!」
しかしヴィクトリーは渾身の力を込めて、かめはめ波の威力を高めた。限界以上のパワーがかめはめ波を放っている腕に籠り、爆発のように気が膨れ上がった。
「無駄な事ですよ……ふふふ……!」
イリアスはそう言って笑う……が、不意に、青い波動がホーリーラースから浮かび上がった。
「……なにっ!?」
「はぁあああああああーーーッッッ!!!!!」
そして、かめはめ波がホーリーラースを貫いた。
「な……きゃあーーーーっ!!!?」
イリアスはそのかめはめ波に直撃し、ホーリーラースも爆発して消し飛ぶ。
「ハァッ……ハァッ……!!」
息を切らし、肩で息をするヴィクトリー。そんな彼の視線の先には──
「ハァーッ……ハァーッ……!!」
右半身が崩れ、肉がドロリと溶けていたイリアスがいた。醜い姿になったまま、唖然としている様子だ。
「っ……っ……!!」
「……どうしたぁっ!?」
ヴィクトリーは気を解放し、イリアスに突進した。
「はぁあああっ!!」
そして彼女の眼前に来るなり、その顔をタコ殴りにして、エネルギー波を連射した。
「ぐぅああああっ!?」
「ファイナルヒートファランクス!」
腕に気を溜めて、殴りかかる。
「ち……!!」
イリアスは右腕でガードしようとするが、その右腕が千切れて、彼女の顔面に拳がクリーンヒットし、ぶっ飛ばされた。
「〜〜ッッ!!?」
同時に、彼女の背で輝いていた後輪も砕け散った。溢れていた気がガクッと下がり、よろめく……
「くらえええーーーっ!!!」
ヴィクトリーは至近距離で、フルパワーのゴッドかめはめ波を放った。
「ーーーッッ!!!」
イリアスは地平線の彼方にぶっ飛んでいく。ゴッドかめはめ波は彼女と共に地上に墜落し、大規模なドーム状の大爆発が巻き起こった。天界に衝撃が轟き、きのこ雲が立つ……
「ハァッ……ハァッ……くっ!!」
ここでヴィクトリーの超サイヤ人ブルーが解けて、倒れ込んでしまう。彼も全ての力を使い果たし、戦闘不能になってしまった。
「ヴィクトリーっ!」
エデンが駆けつけて、触手でその体を巻き上げ、みんなの所に運んでくれた。
「ぅ……ぐ……ヴィクトリー……」
「い、イリアスは……イリアスはどうなった……!?」
瀕死のルカを介抱しながら、アリスが聞いてくる。しかし、ヴィクトリーもエデンも、首を振った。
「わ、分からねぇ……!」
「そもそも私には、気の察知がありません……」
四人がそんな事を話し合っていると……
「……ヴィクトリーーーーッッッ!!!」
地平線の彼方から衝撃波が轟き、光と闇が混ざったものが噴き上げてきた。間違いない、イリアスだ。
「なにっ!?」
「く……!?」
「ハァーッ……ハァーッ……!!」
彼女は肩で息をしながら、ヴィクトリー達の所に来る。体の半分以上が粘肉となって崩れ、破壊と再生を超スピードで繰り返している様子だった……
「がぁあああああーーーっ!!」
イリアスは手を広げ、裁きの雷をめちゃくちゃに放った。全身から放たれたそれは、完全にランダムで地面に着弾したり、天に消えたりする。
「くっ!?」
「離れます!」
エデンは腕を触手にして三人を巻き上げ、雷による地形の変化で出来た瓦礫の陰に隠れた。ちょうど、四人が隠れるにはいい感じの広さであった。
「はぁ……はぁ……!!ルシフィナ、ミカエラ、ルカ……そして、エデンとヴィクトリーまで、私を裏切った……そんなに私を認めたくないと言うのですか……!?そんなに、私を否定するというのですか……!?」
イリアスは頭を抑え、怨嗟をブツブツと口にしながら、涙のようなものを流し、怒りに震える。その体からは憎悪でおぞましいオーラが溢れ出ており、既に女神としての神聖さは消えていた。
「ぐ……ぐぐぐ……ぐ……!!」
彼女は震えながら、無い右腕を掲げ、気を全解放した。邪神の気と女神の気とサイヤ人の神の気が混ざり合い、そこに彼女の憎悪や悲しみが融合し、おぞましいエネルギーになっていた。
「神の光よ、邪神の力よ、今こそ私に力をぉおおおおお!!私を認めぬ愚かな世界は、不要なりいいぃーーーっ!!!」
すると、聖なる雷と闇の爆炎がその右腕に集中砲火された。
「がぁああああーーーっ!!!」
破滅しながら、再生する。しかしながら、その力は大きく、更に大きく膨れ上がっていく。
「くっ……!?」
「な……何してんだ……あいつ……!!」
「というより、何故イリアスは再生せんのだ……!?」
そんな彼女を見ながら、ルカとヴィクトリーとアリスの三人は、戦慄していた。その横のエデンは、自分の主だった神の変貌を見て、苦虫を噛み潰したような顔をする。
「……恐らくは、サイヤ人の力が原因です。」
「サイヤ人……ヴィクトリーのか!?」
「はい……まずイリアス様は邪神の力を得て、強大なる力と不死身同然の生命力を得ましたが……サイヤ人の力を得た事で、その不死身同然の生命力に綻びが出来たのでしょう。サイヤ人と言えども、所詮は限りある生命の人間ですから……」
「ヴィクトリーの力が、イリアスの不死身の体に影響を……!?」
アリスはそう言いながら、変異し行くイリアスを凝視する。確かに、まともな生命がとっていい形態とは思えない程に変貌している。
「ええ……イリアス様の力と体のバランスが崩れているのならば、そこに勝機があるのかも知れません。しかし、それには更に大きな力で猛攻する必要がありそうですね……」
エデンがそう説明し終わった時だった。
イリアスが降り立ち……笑った。右腕が稲妻と炎を纏った醜悪な器官で出来た巨大な腕となり、じゅぷじゅぷと粘肉を噴き出している。
「ハァーッ……ハァーッ……!!」
こちらに向けた顔……顔の右側が崩れており、粘肉が滴っていた。
「くっ……」
「ま、まだやる気みたいだぜ……」
「くそ……!!」
「イリアス様……」
四人は、絶望する。変異したイリアスのパワーはさらに凄まじく、このままでは万全の四天王四人を呼び戻した所で、到底勝てる気がしない。
ヴィクトリーは目を瞑り、考える……すると、あるアイテムが頭に浮かび上がった。
ある。更に大きなパワーで、あのイリアスに猛攻する手段が、確かにある。だが、それにはルカの力を借りなければならない。だけど、彼ならきっと快諾してくれるはずだ。
「……ルカ、力貸してくれ!」
「え……?」
「メタモリングの事、覚えてるか?」
「ぇ……!?」
メタモリング……確かエンリカで見た、ヴィクトリーが持っていた二つの腕輪だったか。二人で一つずつ着けると、フュージョンなるものが出来るらしい。が、説明だけではよく分からなかった。
「覚えてるかって聞いてんだ!」
「お、覚えてるよ……!だけど、フュージョンの意味が……」
「だから、俺とルカが融合してから一人の戦士になって、イリアスを倒すんだ!」
嘘みたいなヴィクトリーの言葉に、ルカは驚愕する。いや、驚いたのはルカだけではなかった。
「え……!?そ、そんな事が……可能なのか……!?」
「な、なに……!?」
「融合……!?」
アリスもエデンも、驚く。人間、魔物、天使──この世界の大まかな三種類の代表みたいな連中が知らないとすると、どうやらこの世界には合体戦士という概念が無いらしい。
そう思っていたら、すぐ横に衝撃波が飛んできた。
「っ!?」
イリアスが、衝撃波を飛ばしてきたようだ。そうして、きょろきょろと辺りを見回している。
「何処に居るのですか……!?隠れても無駄な事ぐらい、分かっているでしょう!」
どうやら彼女は、完全に頭に血が上って気の察知を忘れてるらしい。ヴィクトリーはそんな彼女を三秒ばかり観察した後、ルカの方を見る。
「俺達も融合して、力合わせるぐれぇじゃねぇとあいつには勝てねぇ!おめぇだって分かってんだろ!?」
「く……!」
ヴィクトリーは、仙豆を二粒出す。
「覚えているか、ルカ!?これは死んだクィーンアルラウネから、その命と引き換えに託された仙豆だ!」
「っ……!」
ヴィクトリーは、そのまま一粒を口にした。するとその体からダメージが消え、気力も全回復した。
「これ食って、力つけて、あいつをぶっ飛ばしてやろうぜ!クィーンアルラウネの為にも、地上で戦ってるみんなの為にも──俺達は、負けられねぇんだから!」
「ああ……わかってる、お前に言われなくても、分かってるよ!僕達がここで負ける訳にはいかない!」
ルカも仙豆を食べ、全回復する。
「……この融合は相性が良ければずっとフュージョンしてられるし、任意で解ける!心配ねぇさ!」
ヴィクトリーはそう言いながらホイポイカプセルから、メタモリングを出した。
「ほら、こいつを腕にハメるんだ!」
「こ、これでいいのか!?」
二人はメタモリングを腕にハメる。するとそれが光を放ち、大いなるエネルギーが溢れ出した。
「……っ!?」
イリアスは、それに気付き、その方に向く……
「……やるぞ!」
「ああ!」
フュージョンのやり方は、この腕輪を通して伝わってくる。馬鹿馬鹿しいポーズをする羽目になるが、今はそんな事を言ってる場合ではない。
「フュー……」
「ジョン!」
横歩きでちょこちょこ歩きながら距離を調整し、腕を横に曲げ、片足を上げる。この時、腕をグーにするのを忘れずに。
「はぁっ!!」
そうして、足をピーンと伸ばし、指を合わせる。すると、二人の体が光に包まれた。二つの気が螺旋を描きながら融合し、眩い閃光を放ち──
「……おっしゃーっ!!」
一人の戦士がそこから飛び出し、瓦礫の山に立った。髪の色は黒紫、目はオッドアイ、服装はヴィクトリーの道着とルカの服装が混ざった感じだ。通常状態なのにも関わらず、圧倒的なオーラと底知れぬ戦闘力を漂わせている。
「だ……誰ですかあなたは……!?」
イリアスは、乱入してきたかのような彼に、驚きながら聞いた。
「僕はルカとヴィクトリーの融合戦士……ルクトリーだ!!」
現れし究極の融合戦士、ルクトリー……果たして、その実力は──
流血表現
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もっとする
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このままでいい
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しなくていい