もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話 作:ジョーカー:ゼノ
あのルカとヴィクトリーの一騎打ちから半年後……
「だっはぁあーっ!!」
「ふんっ!」
エンリカの側の広い荒野……そこでヴィクトリーとエデンが戦っていた。
「がんばれー!エデン様ー!」
「ヴィクトリーさんも、頑張って下さーい!」
天使やエルフ達が安全な所で、二人を応援している。
「……ヴィクトリー、いくつか聞きたいことがあるのですが。」
「なんだ?エデン様?」
エデンの触手腕の猛攻を避けながら、ヴィクトリーは応える。
「なぜ、私に様付けを?」
「だって、天使様だし……エデン様って感じがするから……」
エデンは腕を戻し、ヴィクトリーの顔面に殴りかかった。
「ふんっ!」
ヴィクトリーはそれを受け止め、笑う。
「……別に様付けしなくても、いいのですよ……?そ、その……エデンと……呼んでも……」
エデンは、そう言いながら顔を伏せる……
「スキありぃっ!」
ヴィクトリーが、拳で彼女の顎を打ち上げた。それは、確かにクリーンヒットした。
「っ……!!」
エデンは踏ん張り、ゆっくりとヴィクトリーを見る……
「……え、エデン様?」
「……」
エデンの額には青筋が浮かび、目が怒気に染まる。そして、ヴィクトリーに、触手攻撃による苛烈な猛攻をした。
「うわぁあああああ!!」
「待ちなさい……!!」
ヴィクトリーは逃げ回り、エデンがそれを追いかけ回す。
「あははははっ!」
「ま、間抜けで鈍感な戦士……」
それを、天使やエルフ達が笑ったり呆れたりしながら見ていた。
「わ、分かったよ!!俺の負けでいいから!それはやめてくれよぉ!!」
「ふん……」
二人は臨戦態勢を解く。
今日の修行は、これで一丁上がりのようだ。そうすると、次は昼食だ。
「エデン様〜!一緒にご飯食べましょ〜!」
キューピッドが遠足用のシートを広げて、やたらでかい弁当を用意してる。
「キューピッド……」
エデンは彼女の隣に座り、弁当を食べ始める。
「ヴィクトリーの分もあるよ〜!」
「おう、サンキュー!」
ヴィクトリーはエデンの隣に座り、キューピッドから弁当を受け取る。
「……」
弁当を食いながら、空を見た。
俺がここに来た時から、思った以上に世界は変わった。人間、魔物……そして、天使まで人と共存するようになった。小規模なトラブルはまだ発生してるが……前のような大規模な虐殺やらは起こってない。
そして、ルカとアリスはその小規模なトラブルを収めるために旅をしてるのだという。
「そう言えば聞いたか、エデン様?」
「?」
「アリスが妊娠したんだってさ!男の子と女の子!」
「ほう……?」
そう言えば、エデン様はルシフィナの妹だから……この場合、ルカは甥っ子になるのか。
「ルカはもうパパになるんだぜ……嬉しくねぇんか?」
「ええ……ルシフィナにも、この事を伝えたいものですね……」
「きっと伝わってるさ。あの空の向こうで、ルカ達を見守ってるだろ……」
「ええ……」
しみじみとそう言ってると、キューピッドがニヤニヤ笑ってきた。
「こうやって私が入ってると、エデン様とヴィクトリーがママとパパみたいだね〜!」
そうして、ニヤケ顔でエデンとヴィクトリーの顔を交互に見た。
「っ……!!」
「あははははっ!このぉっ!」
「わー!」
ヴィクトリーはキューピッドの首を軽く絞めながら、その鼻を引っ張る。きゃっきゃとじゃれ合うその姿は、本当に父と娘のようだ……
「それにしても……何故、いきなり私の下を?」
「にひひ、さっき言っただろ?ルカとアリスの子供が出来たって……子供を守る為にルカもアリスも、もっともっと強くなる筈だし……何より、その子供たちがすげぇ奴になる気がする!だから、エデン様に修行でもつけてもらおうかと思って……」
「修行……ですか。」
思えば、師匠の経験は殆ど無い。天使達の戦闘訓練など、ワミエルに任せっきりだったから……
「……いいでしょう。明日からエンリカの私の家に泊まりなさい。天使軍総出で、あなたを鍛え上げましょう。」
「ほんとか!?サンキューエデン様!」
ヴィクトリーはそう言い、エデンと握手した。
「実はさ、泊まるところにも困っててよ〜……」
「……魔王城には行かなかったのですか?」
「一泊したけど、アルマエルマが怖くて寝れやしなかった。」
「あぁ……」
アルマエルマ……あの時、玉藻の横で私を茶化したサキュバスか……
「という事はこの半年、流浪していたのですね……」
「ま、まぁ……魔王城には一悶着あって、三日ぐらい暮らしてたけど……」
「ほう?」
「まぁ、それは後日話すからさ……」
「ええ……」
とにかく、この世界でやれる事はやれた筈だ。俺は一度死んでから、この世界の住人としてまた生きることを決めたのだ。だから、この世界でもっともっと強くなって……
「……ヴィクトリー。」
不意に、エデンが彼に声をかける。
「ん?」
「……魔物との結婚は、考えていますか?」
それを聞いて彼は、ピラミッドで婚姻の証を受け取っていた事を思い出した。しかし、まだまだ悩んでいた。
「ん〜……どうだろうなぁ〜……分かんねぇな〜……意識した事もねぇし、まだお婿さんって歳でもねぇしな〜……うーん……」
「じゃあ、私がヴィクトリーのお嫁さんになっちゃうぞ〜!」
キューピッドがヴィクトリーに抱きつき、頬ずりする。
「ははは、それも面白そうだな!」
「……」
何故かエデンから怒気が放たれてたから、とりあえずキューピッドを撫でてから下ろした。
「……」
ヴィクトリーは空を見上げる。
形だけ整ったとは言え、まだ完全ではない人外との共存。これからも、絶えずにトラブルが巻き起こるだろう。きっと今までのようにルカ達も俺達も、何度も何度も挫折する事になるだろう。
大丈夫。この世界には、凄い奴らが沢山居るんだ……!!
「俺達の冒険は、終わんねぇ!!」
戦士達は今日も旅をし続ける……そう、今の世界を後世に伝える為に……
皆さんご無沙汰しております。悶絶少年専属調教師の、タクヤと申します(超大嘘)
今回のDBH×もんむす・くえすと!のコラボSSは、如何だったでしょうか。楽しんで貰えたら嬉しい限りです。今回初めての二次創作と言うことで、色々と拙い所はあると思いましたが、目を瞑って貰えると助かります。
もうちっとだけ続くんじゃよ
流血表現
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もっとする
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このままでいい
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しなくていい