もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話   作:ジョーカー:ゼノ

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偽勇者と熾天使

 天界に踏み込んだ戦士達。

 ルカとアリスとバーダック:ゼノは、大胆な作戦に出た。天界の幹部を一気に倒してしまい、早くこの戦いに終止符を打とうという手に出たのだ。その作戦が決まったその次の瞬間、エデンが立ちはだかる。その前に立ったのは、ルカだった……

 

「未来のお前は、多少なりはいい奴だったみたいだが……この世界のお前は、そうじゃないみたいだな……」

「何を言っているのですか?ルシフィナの息子……」

「お前達は自分達以外を認めずに、世界の全てを壊そうとしている……許す事は出来ない!!」

 ルカはそう言って腕をクロスしてから、気を解放した。

「っ!!」

「はぁああっ!!」

 そして天使の力と精霊の力を全開にした。風のように動き、土のような力を、水のような心で、火のように攻める……その動きに天使の力を上乗せし、更にヴィクトリーとの修行で得た力で増強する。

「ふん……少しはやるようですね……はぁあっ!!」

 エデンは、気を解放した。

「なにっ!?」

 凄まじい気が辺りに波動し、天界の大地を揺るがす。

「私が天使長の事務だけしていると思いましたか……?残念ですね、こう見えて修行もしていたのですよ……後に控える、二人を粛正するために……」

「二人……?」

「あなたには関係の無いことです……さぁ、始めましょうか!!」

 エデンの体に聖なるオーラとスパークが纏わり、底知れぬ戦闘力が宿る。

「はぁあっ!!」

「っ!!」

 エデンの拳を、両手で受け止めるルカ。しかしそのパワーが凄まじすぎて、吹っ飛んでしまった。

「うぐぁあっ……!!」

 両手のみならず、全身にも衝撃が響き渡る。ノームが居なければ、即死だった……

「ふんっ!!」

 エデンはルカに迫り、殴りかかった。しかし彼はすり抜けるようにそれを避け、彼女の後頭部に回し蹴りした。

「がっ……!」

 エデンは振り向き、また拳を放つ。

「でやぁあっ!!」

 ルカは、その拳に剣を振り下ろした。拳が切られ、剣身に止められる。

「くっ……!」

「ふふっ……」

 しかし、エデンは笑っていた。次の瞬間、彼女の手が無数の触手に変異し、伸びてルカを打ち抜いた。

「うわぁあっ!!」

「ほらほらほらほらっ!」

 触手が鞭のようにうねり、その体を何度も打ち据える。

「ぐぅうっ!!」

「そこっ!」

 エデンは手を戻して、ルカに手刀を振り下ろした。彼はそれを剣で受け止める。

「はぁあっ!!」

 そして間髪入れずに、エデンの腹にエネルギー波を放った。

「ぬぅっ!?」

 エネルギー波が爆発し、彼女はぶっ飛ぶ。

「たぁあっ!!」

 ルカは跳び上がって、壊斧・大山鳴動を放った。しかしエデンは、それを白刃取りして止める。

「ぐっ!!?」

「とぉっ!!」

 ルカの腹を思いっきり蹴り上げ、上空に打ち上げた。

「がはっ……!!」

「でゃああっ!!」

 それに追いつき、猛攻する。

「くうぅっ!!」

 ルカは防戦一方になってしまい、たじろぐ。

「はぁああっ!!」

「ぐっ……!!ぐぐ……!!」

 思い出せ、あの修行を……!今こそ、修行の成果を……!!

「うぁあっ!!」

「っ!?」

 ルカの剣技が、エデンの頬にカスる。

「見えたっ!」

 流水のように刃が返され、エデンの体を切った。

「うぐぁっ……!!」

 エデンは後退するが、踏ん張ってルカに跳びかかる。

「がぁあっ!!」

 そして、そのこめかみに蹴りを放った。

「っぐぅうっ!!」

 蹴りを、腕でガードするルカ。そしてその足を掴んで、グルグルとぶん回した。

「〜っ!!?」

「飛んでけーっ!!」

 思いっきりぶん投げ、エデンの体は岩盤に埋もれる。

「がっは……!!」

 ルカはそれを見ながら剣を納め、手をヒュバババッと動かし、その手を彼女に突き出した。

「はぁああっ!!バーニングアタック!!」

 そしてバーニングアタックを放ち、エデンを爆撃した。

「はぁっ!!」

 しかしエデンは爆炎の中から飛び出してきて、ルカの腹に膝蹴りをした。

「うぐぁあっ……!!」

「てぇいっ!!」

 更に顔面に拳を放って、ルカをぶっ飛ばした。

「消えなさいっ!!」

 そして、太陽のようなエネルギーボールを指先に生み出し、それをぶん投げてきた。それは飛んでくる途中で見上げるほどに大きくなり、触れたもの全てを融かしていった。

「ぐっ!!」

 ルカは体制を整え、迫り来るエネルギーに向く。そして難なく受け止めてから、思いっきり蹴りあげた。

「はぁあっ!!」

 既にエデンはルカに接近しており、蹴りを放とうとしていた。

「……」

 ルカはそれを流水のように避けてから、背後につく。

「なにっ!?」

「龍の拳よ、閃光の如く貫け!!超龍閃撃っ!!」

 そして、エデンに超龍閃撃を放った。ヴィクトリーも使った、気を練りこんだ発勁技だ。

「ぐっはぁあっ……!!」

 背中から打たれた衝撃が、ダイレクトに腹から抜ける。エデンは吐血するが、すぐに歯を食いしばった。

「ちぃいっ!!」

 彼女はエネルギーを拳に込め、殴りかかってくる。

「はぁあっ!!」

 ルカは動きに風を、腕に土の剛力を、心に水を、指の先に火を纏って、拳に向く。

「がぁああああっ!!」

「エレメント・スピカァアッ!!」

 二人の一撃がぶつかり合い、天界に衝撃が波動する。拳と技は相殺され、エデンの拳をルカが掴む形で止まった。

「ふっ!!」

 エデンの足刀が、ルカの鼓膜をつんざくように炸裂した。

「っぐっ!!」

 ルカの拳が、エデンの脇腹を打ち抜く。

「おぐっ……!?」

「うぉおおおっ!!」

 ルカは拳をエデンの体に連打する。

「ぐぁあっ……!!」

「でででででいっ!!はぁあっ!!」

 更に胸を何度も蹴りつけ、顔面に後蹴りしてぶっ飛ばした。

「ぐぅううっ!!」

「うぉおおっ!!かめはめ波ーーーっ!!」

 更にかめはめ波でダメ押しして、エデンに大ダメージを与えた。

「ぐ……ぬぬ……!!」

 エデンは飛び上がり、ルカにエネルギーを連射する。

「つぁあっ!!」

 ルカはそれを剣で切り弾きながら迫り、一閃した。

「九重の羅刹・破軍!!」

 次の瞬間、彼女の体中に紅蓮の斬撃が叩き込まれた。

「うぐぁっ……!!」

「だぁーっ!!」

 更に腕に土の剛力を込めて、エデンの頬を打ち抜く。

「っ……!!」

 しかし彼女は踏ん張り、彼を睨んだ。

「ぐっ……ぐぐぐ……!!」

「なにっ!?」

「ふんっ!!」

 そのまんまルカの顔面を殴ってぶっ飛ばし、飛び上がって腹に蹴りを落とした。

「ぐはぁっ……!!」

 ルカは地面に叩き落とされ、バウンドする。

「つぉおっ!!」

 エデンはそのルカの腹に拳を落として、地面に叩きつけた。

「ぐぁあっ!!」

 ルカの体が地面に埋まり、倒れ伏してしまう。

「はぁあっ!!」

 エデンは飛び上がって手を掲げ、そこに巨大なエネルギーボールを作った。

「消えろーーーっ!!」

 そして、それをぶん投げた。

「な……!!?」

 ルカは直撃する寸前に、それを真正面から受け止めた。

「うぉおおおおっ……!!」

 そして投げ返して、バッと手を広げてから、エデンに向けて突き出した。

「我が母は明けの明星、曙の子……地に投げ堕ちた星、勝利を得る者……!!明けの明星ーーーっ!!」

 水の力を纏った明けの明星を放って、エネルギーボールを貫いた。

「明けの明星……ルシフィナの技ですね……がぁあっ!!」

 エデンは拳を固め、明けの明星を弾き飛ばした。

「なにっ!?」

 弾き飛ばされた明けの明星は山へと飛んでいき、その山を吹っ飛ばした。

「くっ……!!」

 衝撃が辺りに響き渡り、大地が揺らぐ。ルカは、エデンの方を見る。

「……」

 そして何かに気付いたのか、笑った。

「……どうやら、全く無駄でも無かったみたいだね。」

「?何を言っているのですか……?」

「気付かないのか?自分の左腕を見てみろよ。」

「……!!」

 エデンの左腕は、吹っ飛んでいた。さっきの明けの明星で、消し飛んだのだ。

「……味な真似をしてくれますね、ルシフィナの息子……!!この天使長の片腕を……イリアス様に尽くすための片腕を、吹き飛ばしてしまうとは……!!」

 エデンは歯軋りをしながら青筋を立て、ルカを睨む。

「許すまじ、ルカ!!」

 エデンは右腕を向けて、ルカにエネルギー波を放った。

「!!」

 ルカは腕をクロスして、それをガードする。

「ぐっ!?」

「だぁあっ!!」

 次の瞬間、エデンの後蹴りが顎にヒットした。

「っがっ……!!?」

 顎を蹴られたことにより、脳震盪が発生する。エデンはそんな彼の頭を掴んで、顎に膝を叩き込んだ。

「っぐぁあっ!!」

「はぁあっ!!」

 そして左腕があった所から触手を何本も生やし、ルカに連打した。

「うぐぅううっ!!」

「まだです……!!」

 更に右手でエネルギー波を連射して、ルカに連打した。

「うぐっ……!!」

 ルカは腕をクロスしながら、体中に気を溜める。

「魔の防壁よ、この身を守護し、邪を打ち砕け!!魔閃烈衝壁!!」

 ルカは体に球状のバリヤーを纏い、エネルギー波を弾き飛ばす。そして、そのまんまエデンにタックルした。

「ぐぅううっ!!」

 エデンはぶっ飛びながら触手を伸ばし、バリヤーを突き破る。

「なにっ!?」

 そしてルカに巻き付けて、拘束した。

「うわぁっ……!!」

「おおぉっ!!」

 拳を固めながら、触手をこちらに寄せるエデン。

「っ!!」

 まずい。いや、ここは──

「おおぉっ!!」

 エデンはルカの腹を、思いっきりぶん殴った。

 まさに会心の一撃。凄まじいパワーの熾天使の拳が、見事にルカの腹に命中したのだった。

「……っ!!?」

 しかし、ダメージを受けたのはエデンだった。腕に衝撃が響き渡り、所々の皮膚が突き破れ、そこから聖素が煙のように溢れていた。

「が、がはっ……!!」

 ルカは血を吐きながら、したり顔でそれを見ていた。

「な、何をしたのです……!?」

「土の力を腹に込めて、拳が当たる瞬間に腹筋を突き出した。」

 ルカはそう言いながらぽんぽんと腹を叩き、血を吐き捨て、首を鳴らした。

「よし、反撃開始だ!!」

 ルカはそう言って、エデンに猛攻を仕掛けた。

「ふんっ!無駄です!あなたなんかがいくら頑張ったとて、私に勝つことは……」

「魔剣・首刈りぃっ!!」

 ルカは一瞬の隙を見切り、エデンの喉を突き上げた。

「ッッ!!?」

「今度こそっ!!」

 次にエデンに追いつき、壊斧・大山鳴動を叩き込んだ。

「きゃああぁっ!!」

 彼女は地面に叩きつけられ、倒れる。

「はぁああああっ!!」

 彼は剣を構えてから彼女の前に高速接近し、何度もその体を切り裂いた。

「うぐぅううっ……!!」

「くらえっ……!!」

 そして顔面に両足蹴りを叩き込み、彼女をぶっ飛ばす。

「ぐはぁあっ……!!」

 エデンはぶっ飛ぶが、なんとか踏みとどまる。そして、ルカに猛攻した。

「はぁあーーーっ!!」

 ルカも、真正面から猛攻する。剣技と拳がドカドカとぶつかり合い、凄まじい打ち合いが繰り広げられた。

「はぁあっ!!」

 エデンの拳が、ルカの顔面を打ち抜いた。

「つぁあっ!!」

 ルカの足が、エデンの脇腹を蹴りつける。

「ぐぅうっ!」

 しかしエデンは踏ん張り、ルカの腹に正拳突きした。

「ぐうぅっ!」

 ルカは歯を食いしばり、エデンに頭突きした。

「ぐっ……!!」

 頭突きで揺らぐ、彼女の頭を掴む。そして頭を振り、もう一回頭突きした。

「ッがッッ……!!?」

 エデンの額が割れ、血が噴き出す。そうしてダメージに揺らぎ、膝をつきそうになる。

「だぁあっ!!」

 ルカは、そんな彼女の顔面に、両足蹴りした。

「きゃあぁっ!」

「いくぞっ!」

 更に猛スピードで飛んで、その背後につく。そして、背中に思いっきりパンチした。

「っぐぁあっ……!!」

「てやぁあっ!!」

 更に剣で切り上げ、ぶっ飛ばした。

「がはっ……!!」

「だっはーーーっ!!」

 すかさず高速移動して、彼女に飛び蹴りを直撃させる。

「馬鹿なっ……!!?」

 (はや)い。

 疾風迅雷の猛攻に、エデンはたじろいでいた。

 まさか、この戦いで更に強く……!?

「やるぞっ……!!」

 ルカはそう言いながら剣を納めて、エデンに接近した。

「ぐぅうっ!!」

 エデンは持ち直し、ルカに、パンチを放つ。しかしパンチは彼の足運び──堕天舞踏により、すり抜けた。

「な……!?」

「たぁあっ!!」

 動揺するエデンの顎を蹴り上げ、上空に打ち上げた。

「ぐっ……!!」

 エデンは止まって、ルカの方に手を向ける。しかし、そこに彼は居なかった……

「なにっ……!?」

「こっちだぁっ!!」

 ルカの声がする方を向く。そこには、剣を振りかぶった彼が居た。それを確認した次の瞬間、剣が勢いよく振り下ろされ、彼女の体が縦に真っ二つになった。

「……っ!!?」

 エンジェルハイロウが、彼女を幹竹割りにしたのだ。しかし、彼は依然として剣を握り込む。

「はぁああーーーっ!!」

 そして、その体をバラバラに切り裂いた。細切れになった彼女の肉片が、宙に留まる……

「だあぁあーーーっ!!」

 それに、エネルギー波を放った。聖素が消散し、エデンは粉々に消し飛んだ……

「……ふぅ。」

 ルカは着地して剣を納め、息を吐いた。

 こいつはおそらく、イリアスを除いて最強の戦士だったであろう。これで、天界に攻めやすくなるはずだ。そして、残るはプロメスティンと黒のアリスと……そして、イリアス。

「……急がなきゃ!」

 目指すは、このオーラの中心部。もう、躊躇している暇はない。

 ルカは、天界の大地を走っていった……

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