もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話   作:ジョーカー:ゼノ

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絶望

 加速する、天界軍VS人魔共同軍。

 ルカは修行で得た力で、エデンを粉々に吹っ飛ばしてしまった。

 そのまんま、バーダック:ゼノがプロメスティンを。そしてアリスが黒のアリスを倒すと思われたが、戦況は一変した。

 プロメスティンは逃走し、黒のアリスの下へ。そして黒のアリスはプロメスティンの細胞を吸収し、サイヤ人の特性をその身に宿した。

 こうして邪神の生命力と、サイヤの力を得たプロメスティンと黒のアリス。戦闘力差が覆った程度でやられてしまうエデンとは違い、二人は甘くはなかった……

 

「いくぞ魔王!!」

「おぉっ!!」

 バーダック:ゼノとアリスは、プロメスティンと黒のアリスに突進した。そして、拳を振りかぶる。

「はぁあっ!!」

 プロメスティンはそんな彼の一撃を、黒のアリスはアリスの蛇体を掴む。

「よっしゃーっ!!」

 バーダック:ゼノはすかさず、プロメスティンの腹に膝蹴りをした。

「ぐぅっ!?」

「でりゃあっ!!」

 そしてアッパーしてから飛び上がり、スレッジハンマーで叩き落とした。

「ちっ……!!」

「はぁあっ!!」

 アリスは黒のアリスの顔面にパンチを叩き込み、頭突きでぶっ飛ばす。

「うぐぁっ……!!」

「かぁあっ!!」

 そしてエネルギー波を叩き込んで、黒のアリスを爆破した。

「ぐぅうっ!!」

「だりゃーっ!!」

 ぶっ飛ぶ彼女に迫ったのは、バーダック:ゼノだった。拳を握り、その腹に渾身の一撃を叩き込んだ。

「がふっ……!!」

「スキあり……!!」

 バーダック:ゼノの背後から、プロメスティンが迫る。しかし、彼女が一撃を放つ寸前にその髪が掴まれ、止まってしまう。

「なにっ……!?」

「ふ……!」

 髪を掴んでいたのは、アリスだった。

「はぁあっ!!」

 そのまんま、蛇体でぶっ飛ばした。

「あぐぁあっ……!!」

 プロメスティンは黒のアリスの所にぶっ飛び、倒れる。

「はぁあああーーーっ!!」

「くたばれーーーっ!!」

 バーダック:ゼノとアリスは、フルパワーのエネルギー弾を連射した。爆発が連続し、何度も二人にエネルギー弾が叩き込まれる。

「いくぞっ……!!」

「ああっ……!!」

 バーダック:ゼノはリベリオントリガーを、アリスはフルパワーエネルギー波を放った。二つのエネルギーは見事に直撃し、凄まじい大爆発を巻き起こした。

「……」

「……」

 爆煙が晴れ、人影が見える。ズタボロになった、二人の姿があった。

「ちっ……!」

「まだやられんのか……!?」

 二人がそう言った瞬間、黒のアリスとプロメスティンの気が爆発した。凄まじい戦闘力が溢れ出し、天界が揺らぐ。

「なにっ……!?」

「ま、まさか……サイヤ人の細胞か……!?」

「……はぁあっ!」

 二人のダメージが消えて、つかつかと歩き寄る。

「……素晴らしい!!」

 プロメスティンは不意に、そんな事を言った。

「これぞ、完全無欠の力だ!!邪神の際限なき生命力に、無限に力を高めるサイヤの細胞!!この体が、私を無限まで高めてくれる……!!」

「あの異形の身体より、この戦闘向けの体の方がいいですわ……うふふっ……」

「何を言ってやがる!!」

「まだまだ行くぞっ!!」

 バーダック:ゼノは、プロメスティンの顔面に殴りかかった。しかし彼女はそれを避け、彼の顔面に肘打ちした。

「あぐっ!?」

「はぁあっ!!」

 そして、揺らいでる彼を思いっきり蹴り飛ばした。

「バーダック!!」

 それを見ていたアリスが、思わずそう叫んでしまう。

「あはっ!」

 そんな彼女の顔面に、黒のアリスの足刀が叩き込まれた。

「ぐぁあっ……!?」

「はぁあっ!!」

 そしてアリスの懐に踏み込んで、正拳突きした。

「ぐはぁあーっ!」

 アリスはぶっ飛んで、壁に叩きつけられる。

「ぐっ……!」

 バーダック:ゼノは立ち上がり、口から出た血を拭う。その目の前で、プロメスティンは更なるパワーを宿した。

「ふははははは……!」

 気が膨れ上がり、程よい筋肉が張り、全身にスパークが纏われる。そのオーラも段違いに跳ね上がり、完全無欠の戦闘力をその身に宿したのが伺えた。

「な、何だと……!?」

 次の瞬間、バーダック:ゼノの顎が蹴り上げられた。

「ぐはっ……!?」

「ふんっ!」

 プロメスティンは猛スピードで迫り、一瞬で彼の所に来る。

「そらそらそらそらそらっ!!」

 そのまんま、全身に攻撃を乱打した。拳と蹴りの、踊るような無駄の無い連撃が、彼を叩きのめしていく。

「はぁああっ!!」

 そして、その顔面を裏拳でぶっ飛ばした。

「ぐぁあ……!!」

「はぁー!!」

 次の瞬間、吹っ飛んでいる最中の彼の背後に彼女は現れ、その背中に思いっきり肘打ちを落とした。

「あがぁあっ……!?」

 彼は叩き落とされ、そのまんまダウンしてしまった。

「あぐぅう……!!」

 しかし気合いで立ち上がり、その腕に力を込めた。

「ほう……?」

「これでも……くらえぇーーーっ!!」

 そして、渾身のエネルギー波を放った。

「ふん……!」

 しかしプロメスティンは、フルパワーの極太ビームを、指先から放った。ビームはエネルギー波を消し飛ばし、彼の胸を貫いた。

「ぐっ……はぁあっ……!!?」

 バーダック:ゼノの超サイヤ人が解け、白眼を剥いて倒れてしまう。そしてその体は消散して、カードになって落ちてしまった……

「そ、そんな……!!」

「よそ見をしている場合ですか……?」

 黒のアリスは、アリスの顔面を蹴った。

「ぐぁあっ……!!」

「はぁあっ!!」

 そしてその腹に拳を打ち下ろして、彼女を地面に叩きつける。

「あはっ!」

 そして、その腹を蹴り飛ばした。

「く……そっ!!」

 アリスは体制を整え、黒のアリスを見る。

「うふふ……今までに受けた痛みを、何倍にもして返してやります……この力で……!!」

 黒のアリスはそう言いながら手を広げ、気を解放した。すると彼女の金髪が更に輝き、筋肉も圧縮される。そのオーラには女神の神々しい力と、邪神の禍々しい力と、サイヤ人の力強い気が混ざりあっていた……

「あはっ!」

 次の瞬間、アリスは黒のアリスの膝蹴りでぶっ飛ばされた。

「ぐぁあっ……!?」

 ぶっ飛ぶアリスに、猛スピードで接近する。そして、腹に膝蹴りを叩き込んだ。

「あぐはぁっ……!?」

「はぁあっ!」

 間髪入れずに肘打ちで打ち下ろし、彼女を地面に叩きつける。

「はぁーーーっ!!」

 トドメに、その体に、全体重を乗せた重い蹴りを炸裂させた。

「ぐはぁあっ……!!」

 アリスは目を見開いて、血を吐く。

「あ、あがっ……そ、そん……な……!!」

 彼女の筋肉が萎み、黒いスパークも消散し……そのまんま、気を失ってしまった……

「あはっ……あはははははっ!!いいですわぁ、この力……!!」

「全くだ……ふふふ……」

 邪神の生命力によって無限の再生細胞を得た二人。その二人はサイヤ人の細胞を手にして、バーダック:ゼノとアリスを圧倒してみせたのだ。

「さて、残るは……」

「ええ……」

 二人がそう言いかけた時だった。その背後に、凄まじい戦闘力の持ち主が降りてきた。

「……貴様だけか。」

「勇者ルカ……」

 二人は同時に、振り向く。そこには確かに、ルカが立っていた。

「……」

 ルカは青筋を浮かべながら、目の前の二人を見る。

「アリス……それに、バーダックも……くそっ、遅かったか……!!」

「うふふ、まさか逃げずにここに来るとは……」

「エデンはやはり、やられたのか……まぁ、今の貴様には、大したこと無かっただろうがな……」

 ルカは気を解放して、二人に向く。

「よくも……よくも、アリスとバーダックを!!」

 ルカはそう言って四精霊の力を全開放し、天使の力も全開にした。

「ふふふ……」

「すぐに楽にして差し上げますわ……」

 二人は並び、ルカに歩み寄る。そして歩きながら気を解放して、暴圧とも言える気迫を出した。

「……気を抜いたら、一瞬で殺される……!!」

 ルカは剣を抜いて、彼女らに向かいあう。そして、走り出した。

「はぁあっ!!」

「……」

 黒のアリスのぶん殴りを、水のような動きで避ける。

「はぁあっ!!」

 次の瞬間、プロメスティンの拳が彼の頬を打ち抜いた。

「ぐっ……!?」

 ぶっ飛ぶが、体勢を整える。

「な……!?」

「だっ!!」

 そして黒のアリスの顔面に両足蹴りして飛び、プロメスティンに飛び蹴りした。

「ぐっ!?」

 プロメスティンは顔面に蹴りを食らうものの、持ちこたえる。

「なにっ!?」

「はぁあっ!!」

 そして、ルカの顔面に拳を打ち下ろした。

「うわぁああっ!!」

 あまりの威力に、その体がバウンドする……

「はぁあっ!!」

 その背中に、黒のアリスの飛び蹴りが炸裂した。

「うわぁあああっ!!」

「くらえ……!!」

「あはっ!」

 プロメスティンと黒のアリスは、同時にエネルギー弾を放つ。そのエネルギーが一つとなり、巨大なエネルギーボールとなってルカに迫った。

「くっ!!」

 ルカはそれを受け止め、弾き返した。

「なにっ!?」

「魔天回帰!!」

 更に魔天回帰を放って、プロメスティンを爆破する。

「こっちですわ。」

 しかし黒のアリスが背後に回り込んでおり、思いっきり蹴り飛ばされた。

「うわっ……!?」

「あはっ!」

 更に黒のアリスはルカに迫り、殴り掛かる。しかしルカはその拳を掴んで、プロメスティンに彼女をぶん投げた。

「なっ!?」

「きゃあっ!?」

「くらえぇっ!!」

 そして、かめはめ波を放った。

「!!」

 かめはめ波は見事に命中し、二人を貫く。

「うぐっ……!!」

「はぁあっ!!」

 黒のアリスは飛び上がって気を解放し、身体を再生させる。すると、彼女の戦闘力が跳ね上がった。

「なにっ!?」

「あはぁ……!」

 次に黒のアリスはエネルギー波を連射してきた。

「うぉおおおっ!!」

 ルカは剣で次々にそれを弾き飛ばし、黒のアリスの方を見る。しかし、そこに彼女は居なかった。

「なっ……!?」

「はぁあっ!!」

 プロメスティンが、ルカの腹に飛び蹴りしてきた。

「おぐっ……!?」

 見事に直撃し、ルカはぶっ飛ぶ。その背後に、黒のアリスが現れた。

「あはっ!」

 そして、魔力でルカの身体を包んで拘束する。

「な……!?」

「今度は死にますわ。」

 そしてルカを、地平線の彼方に飛ばす。

「うわあああああーーー……!!!」

 次の瞬間、天界全土を揺るがすような大爆発が、地平線の彼方で巻き起こった。きのこ雲が立ち、衝撃が響く。

「黒のアリス、あまりここを壊すな……」

「何を、私は構いませんわ……それにしても……」

 呆気なくやられてしまいましたね。その言葉が出る前に、異常に気付いた。凄まじいスピードで大地を抉りながら、こちらに向かう影が見えたのだ。

「っ!!?」

 次の瞬間、黒のアリスの顔面に両足蹴りが直撃していた。

「ちっ!!」

 プロメスティンはそいつの背後に迫るが、蹴り飛ばされてしまう。

「くっ……!!」

「まだ生きていたのですか……」

 二人の目の前……ボロボロのルカが、血を流しながら浮かんでいた。

「ハァッ……ハァッ……!!」

 黒のアリスの技をまともにくらってしまい、大ダメージを負っているようだ……

「……すぅ……」

 ルカは瞑想して、傷を癒す。

「はぁっ!!」

 その隙に、プロメスティンがルカの腹に膝蹴りを叩き込んだ。

「あぐぅっ……!!?」

「瞑想はさせんぞ……!」

「うふふ……」

 プロメスティンと黒のアリスは同時に突進してきて、ルカに猛攻した。

「うぉおおおお……!!」

 彼はその攻撃に対応し、剣で二人の一撃を止めた。

「でやぁっ!!」

 プロメスティンに、足払いをする。そして、倒れた彼女に壊斧・大山鳴動を叩き込んだ。

「うぐぁあっ……!?」

「黒のアリス……!!」

 次に黒のアリスに向く。そして、魔刀・明鏡止水でその身体をぶった斬った。

「っ……はあっ!!」

 しかし黒のアリスはすぐに再生し、ルカの胸に両足蹴りした。

「ぐはぁあっ……!?」

 ルカはぶっ飛んで後退して、膝を付いてしまう。

「うぐ……ま、負けるわけには……いかないん……だ……!!」

 しかし意地で立ち上がり、黒のアリス達に向いた。その目に、炎を宿して……

「まぁ、そんな目をした人間を見るのはハインリヒ以来ですわ……」

「ふっふっふ……だが、無意味だ。すぐに楽にしてやる。」

「僕は……僕は、諦めるわけにはいかない……!!僕が最後の希望なんだぁあああっ!!」

 ルカはそう言いながら、明けの明星を撃つ構えになった。

「ふん、ならば私はこれで全てを闇にしてやろう……」

「じゃあ、私はこれですわ……!」

 プロメスティンはかめはめ波の構えを、黒のアリスは天に手を向けて聖なる炎と邪神の力を込めた……

「くらえぇっ!!明けの明星ーーーっ!!」

 ルカは、渾身の力を込めた天使のエネルギー波──明けの明星を放った。

「さらばだ!!」

 プロメスティンは、フルパワーの超かめはめ波を放った。

「トドメ……!」

 黒のアリスは、獄炎の破壊玉を放った。

 二人の技は明けの明星を消し飛ばし、一気にルカに迫った。

「そんなっ……うわぁあああーーーっ!!!」

 二つの技は見事に直撃し、大爆発した。

「ぁ……が……!!」

 ルカはボロボロになって、倒れ伏した。四精霊の力も天使の力も消散し、完全に戦闘不能に陥ったのだった……二人は降り立ち、彼がやられたのを確認する。

「……うふふふふ、あはははははっ!!これで、これで邪魔者は全て消えました!!ようやく、我が理想の世界が、この手に……!」

「……」

 プロメスティンは少し考えてから、笑った。

「いや、まだ邪魔者はいるぞ……最高の、邪魔者がな……」

「……なに?それはいったい、誰の……」

 黒のアリスがそう言いかけた瞬間、プロメスティンのビームが彼女の額を貫いた。

「!!!?」

「貴様の事だ……黒のアリス……この世界は、貴様のものではない……」

「……」

 黒のアリスは青筋を浮かべ、笑った。

「まさか、こうなる事を想定して……?」

「その通り……この体も、全てこうする為に作り上げたのだ。」

「……」

 黒のアリスの額の穴が塞がる。そして、目を鋭くさせた。

「……場所を変えましょう。ここでは、後のご馳走に埃がかかったり傷がつきますわ……」

 黒のアリスはドスの効いた声で、威圧しながらプロメスティンにそう告げる。

「貴様のご馳走になるかどうかは、分からんがな……」

 プロメスティンも首を鳴らして、笑う。二人は、飛び去っていった……そこに残されたのは、一枚のカードとアリスと、ルカ。

「……」

 ルカの意識は薄れ、視界が白に染まった……

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