もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話   作:ジョーカー:ゼノ

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強敵達……!!

「めぇったな……進んでんのかどうなのか分かんねぇぞ……」

 ヴィクトリーは一人、欲望と誘惑の世界で飛び回っていた。サキュバスの大襲撃を収めようとしただけなのに、こんな事になってしまうとは……

 強大な気には、近づいてはいるはずだ。

「……あっちか。」

 不思議な事に、そいつの所に瞬間移動が出来ない。何度か試したが、見た事もない風景に飛ばされるだけだった。

 不意に、背後から気配を感じた。

「だぁあっ!!」

「あぶなっ!」

 裏拳を受け止めた、そいつ……カニ娘だった。

「おめぇ、ナタリアの!」

「っぶないなぁ〜……あんたのちんちん、洗ってあげようとしたのに!」

 やはり、この空間に現れる魔物は敵になるようだ……

「やだね!」

 ヴィクトリーは超サイヤ人になり、カニ娘に突進する。

「じゃあ、力でねじ伏せてから無理矢理洗っちゃお〜っと!」

 ヴィクトリーとカニ娘は、ぶつかり合った。拳と拳が激しくぶつかり合い、超スピードで攻防が繰り広げられる。

「それっ!」

 カニ娘の巨大なハサミが、ヴィクトリーに薙ぎ払われる。

「ふんっ!」

 しかしヴィクトリーはしゃがんで避け、カニ娘にアッパーカットした。

「あぐっ……!?」

「どりゃあっ!!」

 そのまんま後ろ廻し蹴りで、蹴り飛ばす。

「うぐ……!!」

「がぁっ!!」

 更に、気合砲で思いっきり吹っ飛ばした!

「きゃあっ!!」

 カニ娘はぶっ飛んで、岩盤に叩きつけられる。その岩盤もガラガラと崩れ、彼女は瓦礫に埋もれる……その瓦礫が吹っ飛ばし、飛び出してきた。

「なにっ!?」

「はぁあああっ!!」

 そのまんま、ヴィクトリーに猛攻する。

「ちっ!」

 ヴィクトリーは攻撃を受け止め、守勢に徹した。

「ぐ……!!」

 こ、こいつ……つえぇぞ……っ!?

「はぁあっ!!」

 カニ娘の腕の一つが、ヴィクトリーのボディにパンチした。

「おぐぅっ……!?」

「だだだだだっ!!」

 そのまんま、多腕でヴィクトリーにパンチを連打する。

「〜っ!!」

「でやぁっ!!」

 そして、巨大なハサミで脳天を打ち下ろした。

「っがは……!!」

 ヴィクトリーは、地面に倒れてしまう。

「はっ!」

「っ!!」

 カニ娘のハサミの拘束を、ギリギリで避けるヴィクトリー。そのまんまバク転して、宙返りしてから着地し、構え直した。

「まだまだ元気ねぇ……」

「ぐ……!!」

 ヴィクトリーは腕をクロスし、気を解放し、超サイヤ人2になった。

「へぇ!」

「今度はこっちからいくぞっ!!」

 カニ娘に走り寄り、拳を握り込む。

「だああぁーっ!!!」

 そして、渾身の一撃を放った。

「ふんっ!!」

 カニ娘はガードするが、凄まじいパワーに押されそうになる。しかし踏ん張り、気を解放した。

「っ!」

 瞬時に、ヴィクトリーも距離をとる。

「はぁあっ!!」

「だだだだだだっ!!」

 両者はエネルギー弾を連射して、凄まじい打ち合いを始めた。

「だだだだだだ……!!」

「あははっ、あははははっ!」

 カニ娘の多腕全てがエネルギー弾を放っているから、連射力では圧倒的にあっちの方が上。

 ならば……

「にひひ……!!」

 ヴィクトリーはニヤッと笑ってから、フルパワーになった。

「え……!?」

 みるみる内にエネルギー弾は押され、カニ娘に一発命中する。

「きゃ……!!?」

「あだだだだだだだあーーーっ!!」

 そのまんま、カニ娘にフルパワーのエネルギー弾を連射し続ける。それは全て直撃し、彼女に何度も爆発した。

「きゃあああああーっ!!」

 そして、チリの一つ残らず消え去った……

「……」

「はぁあっ!!」

 爆煙から、凄まじいスピードでエネルギーが迫る。

「なにっ!?」

 それを高速移動で避け、そこに向き直る。

「今度は妾の番じゃ……!」

 居たのは、蜘蛛之皇女だった。

「くっ!!」

 ヴィクトリーは気を解放して、蜘蛛之皇女に突進する。

「はぁああっ!!」

「ふふふん……!!」

 猛スピードで拳や足が飛び交い、打ち合った。

「ちっ!」

 ヴィクトリーは離れ、大きく距離を取る。

「そこじゃ!」

 蜘蛛之皇女はヴィクトリーに手を向け、連続エネルギー弾を放った。

「ふんっ!はっ!よっ!」

 そのエネルギー弾を、次々とバク転で避けるヴィクトリー。避け続けていると、上空から殺気を感じた。

「でやぁあっ!!」

「なにっ!?」

 そいつの一撃を、寸前で避ける。一撃は凄まじい威力で、そこら辺に衝撃が巻き起こった。

「死角から現れるとはな……!」

 そう言いながら、ヴィクトリーは着地する。

「ふふふ、惜しかったのう……」

「だけど、こんなのマグレよ。次は仕留めてやるんだから。」

 蜘蛛之皇女の隣に、エミリが現れた。どっちもニセモノには違い無いが、これまた本来の戦闘力より遥かに強くなっている。おそらく、超サイヤ人2では絶望的だろう。

「……仕方ねぇ。」

 ヴィクトリーは目を鋭くして、腕をクロスする。

「はぁあああっ!!」

 そして、更に気を高め、金髪が腰辺りまで伸び、眉毛が無くなった姿──超サイヤ人3となった。辺りに衝撃が轟き、その身にスパークを纏い、エナジーが空間を軽く歪める。

「ほう……」

「そんな顔になったって、ちっとも怖く無いわよ!あんたなんて、エミリの玩具にしてあげる!」

「じゃあ、マジで行くぜ……」

 次の瞬間、ヴィクトリーの姿が消える。

「!!!」

 エミリは、いきなりぶっ飛んだ。

「なにっ!?」

「でやぁあっ!!」

 ヴィクトリーは、既に蜘蛛之皇女に猛攻していた。

「ぐぐ……!!」

 あまりの猛攻に、防戦一方を強いられる蜘蛛之皇女。しかし、そのガードも切り開かれようとしていた。

「お、押され……!!」

「だぁあっ!!」

 腹に一撃し、ぶっ飛ばす。

「おぐっ!?」

「あだだだだだだだっ!!だりゃああっ!!」

 更に顔面にパンチを連打して、スレッジハンマーした。

「ぐはっ……!!」

「このっ……!!」

 背後から、エミリの攻撃が迫る。しかしヴィクトリーはそれを受け止め、片手に気を溜める。

「だぁああっ!!」

 そして、その手でエミリの胸に掌底する。エネルギーは、彼女の胸で大爆発した。

「きゃああああっ!」

 エミリはぶっ飛んで、ヴィクトリーは舞空術でぶっ飛んだ先へと回り込む。

「だりゃああっ!!」

 そして、顔面を思い切りぶん殴った。

「ッッ!!!」

 エミリの体はぶっ飛び、蜘蛛之皇女に激突する。

「これで終わりだ!!」

 ヴィクトリーは気を全解放し、手を合わせる。

 かめはめ波の体勢だ。

「か……め……は……」

「ぐ……!!」

「わ、私達なら……!!」

 蜘蛛之皇女とエミリはヴィクトリーに手を向け、フルパワーのエネルギー波を放つ。しかし、それは彼の姿をすり抜けた。

「え……!?」

「め……!!」

 瞬間移動で、ヴィクトリーはエミリ達の懐に潜っていた。

「し、しまっ……!!?」

「波ーーーッッッ!!!!」

 ヴィクトリーの超かめはめ波が、二人に零距離砲撃された。

「そ、そんなぁあああーーーっ!!!」

「きゃあああーーーっ!!!」

 全てのエネルギーが惜しみなく二人に叩きつけられ、二人は跡形もなく消し飛んだ……

「……ふぅっ。」

 ヴィクトリーは超サイヤ人を解いて、息を吐く。

「どうなってんだ、ここは……」

 ここの魔物の、超サイヤ人3にならざるを得ない程の強さ……それも、本来なら界王拳や超サイヤ人2で済むような相手なのに、この強さは尋常ではない。

 いったい、これは何なんだ。何が、こいつらをそうさせているんだ……

 

 気が付いたら、何故かエンリカに居た。しかも、民家のベッドの上だ。

「はぁっ!?」

 ヴィクトリーはベッドから身を起こして、周囲を見る。何も変わりない、エンリカだ。

「ま、まさか……さっきまで、俺は夢を見てたっちゅうんか……!?」

「その通りです。」

 背後から、声をかけられた。隣に、聞き覚えのある声の女が寝ているのだ。

「……エデン様か。」

 とりあえず振り向いて、息を吐く。

「エデン……()ですか。あなたは、私の事を常にそう呼んでいる……」

「……あなたは、天使様っぽい天使様だかんな。頭に輪っかもあるし、羽もついてるし、ケツも丸出しだし……それより、エデン様……俺はいったい……」

 そこまで言いかけた時、エデンはヴィクトリーの腕を掴んでベッドに押し倒してきた。

「わぁっ!?」

「……よく、頑張りましたね。もう戦う必要はありませんよ。」

 力強く、優しく、ヴィクトリーの体が抱きしめられる。女体とは思えぬ程の力と、その中の優しさと柔らかさに、彼は静止した。

「エデン……様……?」

「今は、様付けしないで下さい……」

 紅潮した顔で、エデンはヴィクトリーを見つめていた。

 おかしい。天使様が、こんなに感情を(あらわ)にするハズがねぇ。

「ちょっ、お、落ち着いてくれよエデン様!」

 ジタバタと抵抗し、エデンの視線を逸らそうとするヴィクトリー。しかし、彼女は抵抗する彼の二の腕を肘で押さえ、その頭を掴んだ。そして、視線を無理矢理こちらへと正す。

「エデン……様……」

 ヴィクトリーは、その瞳を覗く。そして、捉えた。こいつは、さっきまで戦っていた強敵と同じ……

「んっ……」

 エデンは、ヴィクトリーに優しくキスした。

「んむぅうっ!?」

「ん……」

 優しく舌が絡みつき、口の中を舐め回される。それと同時に柔らかな手が服の中に侵入し、体を撫で回された。愛しさと快楽に、精神が蝕まれる……

「ん……む……っ!!」

 しかし、完全に堕ちる寸前にヴィクトリーは超サイヤ人となった。そしてエデンを引き剥がし、バク転して着地する。

「くっ……!!」

 唇を腕でゴシゴシと擦ってから服を整え、ヴィクトリーは構えた。

「何故なのです……?なぜ、私を拒むのですか……?」

 エデンの目の光が消え、憎しみと欲望が混ざったような目でヴィクトリーを捉えた。その眼光に、彼は思わず後ずさりする。

「え、エデン様はそんな事しねぇ……」

 そう答えた次の瞬間には、エデンのラリアットがヴィクトリーをぶっ飛ばしていた。

「ッッッ!!?」

 凄まじい威力で、ヴィクトリーは民家の外にぶっ飛ばされる。そして迷いの森にまで飛んだ辺りで、エデンが追いついてきた。

「ふんっ!!」

 ヴィクトリーの顔面を掴み、地面に叩きつけた。凄まじい衝撃が轟き、周囲の木もなぎ倒され、まるで隕石が落ちてきたかのようなクレーターが刻まれた。

「……くそっ!!」

 ヴィクトリーはエデンの手を掴み、剥がそうとする。しかし彼女の力は凄まじく、ビクともしない。それどころか、どんどん力が込められて顔面が潰れそうになっているのだ。

「ぐ……ぎぎ……!!」

「さぁ、私を受け入れて下さい……受け入れれば、乱暴な事はしません……」

「ぐ……!!しゃあねぇ……!!」

 ヴィクトリーは、蒼い髪の超サイヤ人──超サイヤ人ブルーとなった。そしてエデンの手を顔面から剥がし、腹に膝蹴りする。

「っ!?」

「くらえ……!!」

 更に、その頬にパンチをしてぶっ飛ばした。

「……っ!」

 エデンは体制を整えて、着地する。そして、口から出た血を拭った。

「はぁ……はぁ……やるしかねぇな……!!」

 ヴィクトリーは立ち上がり、構える。そして、エデンと対峙した……

「……いいでしょう。ならば、無理矢理受け入れさせるだけです……嫌がる貴方を力でねじ伏せて、首根っこを掴んで、無理矢理接吻して、私で包んで……私による快楽しか考えられないようにして差し上げましょう……」

「なんか気持ち悪ぃぞおめぇ……」

 二人は、とりあえず激突した。

「だぁあっ!!」

「はぁあっ!!」

 渾身の拳がぶつかり合い、エネルギーが波動する。

「はっ!!」

 エデンの足刀が、ヴィクトリーに迫る。彼はそれをガードし、殴りかかった。

「ふっ!」

 ヴィクトリーの拳が、エデンの掌に掴まれる。

「だぁあっ!!」

 そして、合気のような力でヴィクトリーを地面に叩きつけた。

「ぐはぁああっ!!」

「はぁあ……!!」

 更に、その顔面に下段突きを放つ。ヴィクトリーはギリギリで避け、距離をとった。

「ふふふ……」

 エデンの手から、広範囲に渡って羽毛のようなものが展開する。

「なんだっ!?」

 いや、覚えがあると思う。間違いない、『エデンの園』だ。

「ふふふ……」

 エデンが不適に笑うと、ヴィクトリーの周囲の羽毛が蠢く。そして、そこから天使が出てきた。

「くっ……!!」

 天使達に囲まれながら、ヴィクトリーは構える。

「はぁああっ!!」

「だぁああっ!!」

 迫り来る天使達を見据え、ヴィクトリーは気を解放した。

「はぁあっ!!」

 まず、正面から三体の天使が迫る。

「だだだだぁっ!!」

 その三体に無数の蹴りを叩き込んで、ぶっ飛ばした。しかし、背後から来た天使に羽交い締めされた。

「くっ!!」

「貰ったわ……!」

 また正面から、天使が迫る。

「なんのぉっ!!」

 ヴィクトリーは羽交い締めを解き、背後の天使に背負い投げした。それと同時に、正面から来た天使も叩き潰れる。

「はぁあっ!!」

 横から、矢のような飛び蹴りが飛んでくる。

「しゃあっ!!」

 しかし、ヴィクトリーはその足を掴んで走り出した。

「なっ……!!?は、離しなさい……!!」

 足を掴まれた天使が、もう一方の足で蹴りかかる。しかしそれを避けながら、ヴィクトリーは周囲に目を向ける。

「はぁあーっ!!」

「あらよっと!」

 襲いかかってきた天使を、天使でぶっ飛ばした。

「ーーーっ!!?」

 あまりの遠心力と衝撃に、天使の視界が白黒する。

「来いやぁっ!!」

 次の瞬間、ヴィクトリーは驚きの行動に出る。なんと自分より少し背丈の高い天使を、ヌンチャクのように振り回し始めたのだ。

「ーーーーっ!!!」

「ひ、怯むな、かかれーーーっ!!」

 エデンの園から、天使達は無尽蔵に湧いてくる。しかしヴィクトリーは華麗に天使を振り回し、天使の大軍をなぎ倒す。津波のように襲ってくる天使の集団を、天使のヌンチャクで押し返しているのだ。

「邪魔だぁああああっ!!」

「きゃああああっ!!」

 叩き潰された者、気迫に負けた者、ぶっ飛ばされた者が、遂にヴィクトリーから背を向ける。そして、ヴィクトリーの目にはエデンが映った。

「……!!」

「くらええぇっ!!」

 振り回していた天使を、エデンに向けてぶん投げた。

「ふん……」

 エデンはそれを片手で受け止め……

「……どうやら、これは通用しないみたいですね……」

 その天使を聖素に変換し、自身に吸収した。

「そうか、それもおめぇの一部だったな……」

「ええ……」

 周りの天使や、地面に展開した羽毛も、エデンの体に戻っていく。全てを元に戻し、彼女は首をゴキゴキと鳴らした。

「だぁあっ!!」

 ヴィクトリーは走り、エデンをぶん殴った。

「ふんっ!!」

 エデンは頬に拳を受けたまんま、ヴィクトリーを殴り返す。

「ぶっ!?」

「はぁあっ!!」

 更に、思いっきり蹴り飛ばした。

「くそっ!!」

 体勢を整えて、着地する。そして、エデンの方に向く。

「くっ……波ーっ!!」

 そのまま、かめはめ波を放った。

「ふんっ」

 しかし、かめはめ波は素手で弾き飛ばされる。次の瞬間、ヴィクトリーは既に眼前に迫っており……

「ちぇいっ!!」

 エデンの顎を、蹴り上げた。

「っ!!?」

「あだだだだだっ!!」

 更に、猛烈なラッシュでエデンに猛攻する。

「だだだだ……!!」

「……そこっ!!」

 次の瞬間、一瞬の隙を見たエデンの右ストレートが一閃。ヴィクトリーは、思いっきりぶっ飛んだ。

「ぐはぁあ……っ!!?」

「波っ!!」

 エデンも、かめはめ波を放つ。しかし、ヴィクトリーは瞬間移動で消えた。

「そこですね。」

 エデンは背後を振り向き、手を向ける。その手で、見事にヴィクトリーの拳を受け止めた。

「なにっ!?」

「ふふ……」

 拳を掴まれ、ヴィクトリーは硬直してしまう。エデンはそのまんま、乱暴に彼を持ち上げた。

「ぐっ!!」

 ヴィクトリーはエデンの顔面を蹴り、脱出する。そして、距離をとって構え直した。

「ふふ……」

 既にエデンは、懐に潜っていた。

「な……!?」

「はぁっ!!」

 ヴィクトリーを、渾身のアッパーカットでカチ上げた。

「っぐはぁあっ……!!?」

 更に、その腹を蹴り飛ばす。

「ぐっ……!!」

「しゃあっ!!」

 エデンは更に迫り、ヴィクトリーに殴り掛かる。しかしヴィクトリーはエデンの拳を受け止め、腕を脇に挟み込む。

「なっ!?」

「でぇいっ!!」

 エデンの後頭部に肘打ちが炸裂し、思いっきりぶっ飛んだ。

「……くっ!」

「だだだだぁあああっ!!」

 ヴィクトリーは、一方的な猛攻でエデンを確実に追い詰める。

「……ぐっ!!」

 エデンはヴィクトリーの腕を取り、そのまんまぶん投げた。

「うわぁあっ!?」

「はぁああっ!!」

 ぶん投げたヴィクトリーに追いつき、その顔面を掴む。そして、思いっきり地面に叩きつけた。

「はぁあああっ!!!」

 ヴィクトリーで大地を抉り、静止する。そして首を持ち、目の前に吊るした。

「がっ……!!」

「くらいなさいっ!!」

 手を離してから、渾身のアッパーでヴィクトリーをぶっ飛ばした。

「ぐはぁああああっ!!」

 ヴィクトリーはぶっ飛んで、地面に倒れ込んでしまう。

「ぐっ……はっ……!!」

 ヨロヨロと立ち上がりながら、構え直す。エデンはというと、ヴィクトリーに歩み寄っていた。

「……」

 ただでさえ馬鹿力のエデン様が魔改造されて、更にすげぇ馬鹿力になってやがる……超サイヤ人ブルーになっているとは言え、舐めていた。

「……ふぅ……」

 ヴィクトリーは深呼吸してから、エデンを見据える。

「……ふふふっ。」

 エデンは高速移動でヴィクトリーの懐に潜り、パンチを放った。しかし彼は見切り、そのパンチをいなす。

「なっ!?」

 驚くエデンの背中に、肘打ちを炸裂させる。

「っ……!!」

 エデンは少しよろめいてから、振り向きざまに拳を放つ。しかしヴィクトリーはその拳を腕でガードし、腹にパンチした。

「おぅうっ!?」

「だりゃあっ!!」

 そして、ハイキックでその顎を蹴り上げた。

「っがはっ……!!」

「うぉおおおおおっ!!」

 更に、エデンの体にパンチを連打した。

「だりゃあっ!!」

 連打するだけ連打してから、思いっきりぶっ飛ばす。

「……っこの……!!」

 エデンは体制を整え、ヴィクトリーに足刀した。しかし彼はしゃがんで避けると同時に、足払いする。

「きゃ……!?」

「だぁあっ!!」

 すっ転んだエデンの顔面に、膝蹴りした。彼女は鼻血を噴きながら、ダウンする。

「……くっ!!今まで本気では無かったという事ですか!?」

「本気だったさ……でも、ようやくエデン様の動きについてこれたってトコかな……」

 エデンは立ち上がり、気を解放した。

「ならば、この速さについてこれますか……!!?」

「……」

 エデンが地面に踏み込むと共に、辺りの石やらが浮かび上がった。それは、二人の時の歩みが遅くなると同時に、スローになり、そして止まってしまった。

 時が止まったような世界で、二人は激突したのだった。

「はぁああっ!!」

「ふんっ!」

 エデンの一撃を、ギリギリでガードする。

「しゃあっ!!」

「おらぁっ!!」

 二人は上段回し蹴りを、クロスさせた。

「くっ!」

「させるかっ!!」

 エデンの行動が形になる寸前に、ヴィクトリーがエデンの拳を抑える。

「なにっ!?」

「だっ!!」

 そして、顎に膝蹴りした。

「……くっ!!」

 エデンとヴィクトリーは互いを見据え、超スピードで猛攻した。

「あだだだだだだ……!!」

「はぁあああああ……!!」

 拳と拳が飛び交い、更に加速する。

「だりゃあっ!!」

「はぁあっ!!」

 二人の一撃が、クロスした。

 ここで、ようやく時が動き出し、浮き上がった石やらが地に着いた。

「ッッぐはぁあっ!!?」

 エデンが、悶絶しながら膝をつく。

「いくぞぉおおっ!!」

 ヴィクトリーは気を解放し、エデンに猛攻した。一方的な猛攻で、彼女はどんどん押されていく。

「だりゃあああっ!!!」

 エデンの体を蹴り飛ばし、ヴィクトリーは気を全解放した。

「とっておきを見せてやる!!」

「ぐ……く……!!」

 エデンは、フルパワーのエネルギー波を放った。

「ゴッドかめはめ波ーーーっ!!!」

 ヴィクトリーは、ゴッドかめはめ波を放った。二人のエネルギー波がぶつかり合い、押し合う。

「はぁあああああ……!!」

「ぐっ……!!?」

 エデンのパワーが強すぎて、どんどんと押されてしまう。しかし、ヴィクトリーは力を高める。そして、大きく息を吸い……

「界……ッ王拳ーーーっ!!!」

 界王拳を使い、エデンを大きく押し返した。超サイヤ人ブルーに界王拳を上乗せした力は、あっという間に彼女を押し……

「!!!」

 ゴッドかめはめ波が、エデンに直撃した。凄まじい爆発が、辺りを揺るがした。彼女は、完全に消し飛んだ……

「はぁ……はぁ……」

 超サイヤ人を解き、ヴィクトリーは座り込む。流石にここまでの連戦で、既に疲弊しきっているのだ。

「なるほど、これでも堕ちぬとは……大したものだ、貴様()は……」

 急に、そんな声が響いた。

「なにっ……!?」

 凄まじい重圧と、強烈なプレッシャーが迫る。そのまんま、ヴィクトリーの視界が一変した……

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