もんむす・くえすと!の世界に降り立った1人のヒーローアバターの話 作:ジョーカー:ゼノ
マンドラゴラ娘との戦いの後は特にそれと言ったモンスターとは遭遇せず、順調に旅路を進んだ。そして日が暮れ、イリアスベルクは目前となった。
「あれがこの大陸一の町か……」
町を展望したヴィクトリーが口を開く。その目にはキラキラと、光り輝いていた。
「でも……このまんま町に入る訳にもいかないよね……」
ルカとヴィクトリーはアリスを見る。
「アリス……人間の姿には化けられないのか?」
そう言えばここら辺は魔物排斥の思想が強かったっけと、思い出すヴィクトリー。
「めぇったな……確かにそんな姿じゃ町が大騒ぎになっちまう。」
「人に化けるのは簡単な事だが、少々不愉快だな……なぜ、余たる者が姿を偽らなければならんのか……」
「そのまま町に乗り込んだらあまあま団子は食べられないぞ?」
ルカが注意し、アリスもはっとする。
「うぐ……それは困るな。仕方ない、これでいいか?」
彼女は、露出の高い服を纏った人間の女性に化けた。
「あ、うん……」
「ま、まぁいいんじゃねぇか?」
これなら、ハレンチな格好をした旅人として通る。こうして僕達はイリアスベルクに入ったのだった。
入る前にヴィクトリーとこんな会話を交わした。
「……あれだと魔物じゃねぇ奴にも襲われねぇか?」
「まぁ……多分大丈夫……だと思う。」
「……聞いた話とちげぇぞルカ。」
「そ、そんな……」
イリアスベルクは静まり返っていた。通りには旅人も商人も見当たらなかった。
「確かに夕方だけど……本当なら人でごった返してる筈なのに……」
「……あぁ。ちょっとやべぇ雰囲気が出てるぞ……」
「何だ……何が起こっているんだ!?」
二人で通りを駆け、町の中央広場へ飛び出そうとした。
「隠れろっ!ルカっ!」
「えっ!?」
ヴィクトリーが大きな小声を出して、街路樹の陰に身を隠す。僕もその街路樹の陰に隠れた。
見ると、そこには竜族の魔剣士が町の兵士を圧倒していた。既に相当数の兵士が道に転がっていたのだ。
「……何と他愛のない。この町に、強者は一人としておらんのか!?」
「うぐ……」
「なんという強さだ……」
「……ヤバすぎる……」
ルカはその魔剣士の正体を知っていた。
「あ、あいつは……!!」
「知ってんのかルカ!?」
「……き、巨大な剣に無骨な鎧を纏った竜族の魔剣士……田舎者の僕でも知ってる有名な魔物……!!魔王軍四天王の一人、グランベリアだ!」
「グラン……べリア……!?」
人間や魔族を合わせて剣技の技術で右に並ぶものはいないという。たった一人で町を壊滅させたとか一万人の軍隊を叩き潰したとか、武勇伝には事欠かない。そんな魔物がこのイリアスベルクに攻め込んできたのだ。
僕とヴィクトリーは、視線を戻す。相対している戦士が三人……だが、そいつらも既に対峙するだけで圧倒されている。あの三人に、どう考えても勝算は無さそうだった。
「ふん、残るは三人か……さて、どうする?この町が我が手に落ちるのを傍観するか?それとも敵わんと知りながら勇者としての責を果たすか?」
「く、くそったれめ……!!」
「魔物なんぞに好きにはさせんぞ!!」
二人の戦士がグランベリアに向かっていく。残る一人は、完全に怯えきっているようだ。
「その意気や良し。しかし実力の伴わん気迫は無意味と知れ!!」
グランベリアの巨剣が、炎に包まれた。周りに凄まじい熱気が吹き荒れる。まるで灼熱の業火が荒ぶり、燃え盛っているようだ。
「な……こっちにまで熱気が伝わってくる……!?」
「う、うわぁっ……!」
聞いた話では魔王四天王はそれぞれ火、水、風、土の四属性を得意とするらしい。そのグランベリアに得意なのは火なのだろう。
「でぇりゃぁっ!!」
戦士は熱気にも怯まずに勇敢にグランベリアに突っ込んでいく。するとグランベリアの姿が消えた。
「がっ……!?」
すると戦士はいきなり昏倒し、その背後にグランベリアが現れた。
「な、何だ今の……!?」
「は、はえぇ……!!多分目に映らねぇ速度で間合い詰めてから、一撃かましたんだ……!!全く見えなかった……!!」
まさに一瞬の早業。
「がぁっ!!」
もう一人の戦士が、動きを止めたグランベリアに切りかかろうとしたが……
「遅いな……フンッ!!」
グランベリアは振り返って剣を構え、横一文字に振り抜いた。剣士が剣を振り下ろすよりその動作の方が早かった。剣圧が二人の所まで響く。
「うわっ……!!」
「ぐ……何て奴だ……!!先に仕掛けたのはあの戦士なのに、それよりはえぇスピードで対応しやがった……!!」
ヴィクトリーが、絶句する。
戦士の剣が砕け散り、その体が吹っ飛び、壁に激突する。
「がはっ……!!」
そして、そのまま動かなくなってしまった。
「つえぇ……しかも相手にした奴みんなをうまく手加減して生かしてやがる……!!」
ヴィクトリーの言う通り、さっきの戦士二人も、地面に倒れている戦士も命までは落としていないようだ。あれだけ実力差があると手加減するのも難しいだろうに……そして、何より強かった。思わず憧れてしまう程だった。
そして残る戦士は一人になった。
「さて、貴様はどうするのだ。」
「ひ、ひいぃ……」
その戦士は、一目散に逃げてしまった。
「……ふん、その選択が最も賢明だな。だが、今後は勇者とも戦士とも名乗らぬ事だ。」
どうやら、この町で戦える戦士はあれで最後の一人だったらしい。
「これで全てか!?ならばこの町は魔族が占拠するが、文句は無いのだな!?」
街全体に響くような声で、グランベリアは咆哮する。
「ま、まずいぞ……!この状況……!」
「……アリスは例の事情でいねぇみてぇだし……俺達が出るしかねぇみたいだぜ……」
「そんな……!!」
無理だ。少なくとも、今の僕達では。
「気合いでどうにかなる相手じゃねぇ事ぐらい分かってる……!!だけど今俺達がやらないとそれこそ勇者としておしまいだ……!!」
確かにその通りだった。勇者たるもの……じゃない、勇者を志すものがこのまんま尻込みをしていいものか。
「さて、この町は我が手に落ちた。後はこのまま……」
「待てよ。」
僕とヴィクトリーが肩を並べ、街路樹の陰から出てくる。当然、両者とも勝てるとは思っていない。英雄気取りな訳でもない。だが、ここで僕達がやらないと僕達は本物の偽勇者になってしまう!
そうだ……今ここで、俺達がやらなきゃなんねぇんだ!
そう思い、グランベリアの前に立ったのだ。
「……なんだ、少年達。」
グランベリアは、初めて僕達に目を向ける。ただこっちを見ただけなのに、圧迫感のようなものが押し寄せてくる。
「あ……う……」
「……っ……」
体が震え、心臓が高鳴る。口の中が乾き、目が痛む。
「正直やめときゃ良かったんじゃねぇかな……」
「そう思わないと言えば嘘になるね……」
小声でヴィクトリーと会話する。これだけでも少し気が楽になった……が、目の前の修羅場は変わらない。
「剣を持ち、戦う意志を持っている……ならば、お前を少年としてではなく、戦士として扱う。そして、そこの何も持たん少年。武器はどうした?」
「ひ、必要ねぇさ……俺は素手が主流なんだ、文句あっか!」
「とすると貴様は武道家か……いいだろう。貴様らを戦士として扱おう。それで文句は無いな?」
「あ、あるもんか……!!」
「右に同じ……!」
二人は震える体を抑え、構えた。
「分かった……では、炎の魔剣士グランベリアが相手をしよう!」
そう言うとグランベリアも構え、こちらと相対する。相対しているだけでも全身に重圧がのしかかるような圧迫感だ。
「な、なーんで俺達の旅ってこんなベリーハードなんだろうな……!!」
「これもイリアス様からの試練かもね……!!」
「さぁ、始めるぞ!」
ビリビリと闘気が迫る。その闘気に物怖じしてしまう僕達だったが……
「ふんっ!!」
ヴィクトリーが突然、足元の小石をグランベリアの顔面目掛けて蹴っ飛ばした……が、その石はあっけなくよけられてしまう。
「……不意打ちのつもりか?武道家……そんなもの私に通じるとでも……」
「なぁにベラベラ喋ってんだ!行くぞっ!ルカ!」
「おうっ!」
グランベリアの話を無視し、グランベリアに斬撃と打撃が叩き込まれようとした。しかし、その攻撃があたるすんでの所でグランベリアの姿が消えた。そして、足に鈍痛が響いた。
「!?」
二人はすっ転び、地面に伏してしまう。
どうやら、グランベリアは二人の攻撃を避けると同時に、足払いをしたようだ。
「ちっ……!!」
二人が起き上がろうとしたその時、ルカの股下にズンッと巨剣が突き立てられた。
「……あまりに未熟。」
「あうぅ……」
「ちっ……黙れぇーっ!!」
ヴィクトリーは手で地面の砂を掴み、グランベリアの顔に投げつけたが、当然避けられてしまう。そしてその顔を掴まれ、持ち上げられた。
「貴様……武道家としての誇りは無いのか……?不意打ちの次は砂かけか……何処までも卑劣極まりない戦い方だ……」
「あぐ……こ……の……っ!!」
ヴィクトリーはグランベリアの手をガブッと噛んだ。
「……!?」
予想外の痛みに思わず手を離し、ヴィクトリーを開放してしまう。そしてその手の歯跡を確認してから、唾をつけ、ふーっと息をかける。
彼は地面に着地した瞬間に、バク転をし、距離をとる。
「こんな戦い方が卑怯な事ぐらい分かってんだよ……だけどこうしねぇとおめぇからこの町を守れねぇからな……」
「なるほど……誇りを捨ててまでこの町を守ろうとしていたのか……見事、だがっ……!!」
グランベリアは剣を抜き、ヴィクトリーに急接近した。
「はぁっ!!」
そして凄まじいスピードでなぎ払い、当たる寸前で止めた。
「っ!!?」
「多くの大人が屈した中、勇気を振り絞り抵抗しようとした……その点のみ評価する。」
ぽかーんと口を開け、ヴィクトリーは地面に膝をつき、動けなくなっていた。グランベリアが剣を止めてくれなかったら今頃首が地面に転がっていただろう。そう思っただけで、背筋がゾクリとした。
「未熟者は斬らん。未熟ゆえ、過ちもあるだろう……だが二度目は無いぞ。」
グランベリアは、二人に背を向ける。
た、助かった……
揃って不覚にも安堵してしまった直後、怒りが湧いてきた。
負けて安堵する勇者がどこにいるものか。敵わない事なんて最初から分かっていた筈だ。だったら、ここで勇者として討ち死にした方が遥かにマシだ!!
ルカとヴィクトリーはフラフラと立ち上がり、再びグランベリアの前に立ちはだかる。
「私の忠告を聞いていなかったのか……?一度の蛮勇も許さん程狭量では無いが、二度目は無いと言ったはずだ……」
「うっせぇ!」
「覚悟の上だ!」
二人は構え、臨戦態勢になる。
やはりグランベリアと相対するのは、凄まじいプレッシャーが体にのしかかってくる。何より相手は今の自分じゃどう転んでも勝てない実力者。だが、逃げる訳にはいかない!
「やれやれ……気は進まないが……悔いは無いな?少年達……」
「ったりめぇだ!」
「あぁ……あるもんか!」
グランベリアも構え、臨戦態勢をとる。構えただけなのにその姿が何倍にも大きく見えた。
「……おめぇ、新しく技とか覚えたとか言ってなかったっけ……」
「あ……うん……でも、グランベリアには……多分通じないと思う……君はどうなんだ?」
「……俺の技も奴には通用しねぇ……だけどやるしかねぇ!」
「あぁ、行くぞっ!」
「おうっ!!」
僕とヴィクトリーはグランベリアに正面から突っ込み、猛攻を仕掛けた。
「てぇやぁああああ!!」
「でゃだだだだだ……!!」
激しいラッシュが、彼女に一身に降りかかる。やたらめったらな猛攻だが、そのスピードは申し分ないものだった。
「ふん……!」
だがグランベリアは、剣一本で僕達の猛攻を軽々と受け流す。二人の猛攻は、まるで通用しなかった。
「くどいっ!!」
彼女はそう言い、大きくなぎ払いを放つ。ヴィクトリーは跳んで避け、ルカは剣で防御し、何とか踏みとどまった。
おそらく全力でなぎ払いを放ったら二人まとめてあの世行きだっただろう。グランベリアはこの後に及んでまだ手加減しているのだった。
「見せてやるよっ!ただ未熟じゃない事をさ!」
空中に居ながら、ヴィクトリーはそう言う。
「なに……?」
「がぁっ!!」
そして、気合いを手に込めて手を突き出した。グランベリアに衝撃波が迫る。
「気合砲か……確かにただ未熟ではないようだな……だがっ!!があぁっ!!!」
「!?」
ヴィクトリーの気合砲がグランベリアの更に馬鹿でかい気合いに押し負け、その体が吹っ飛んでしまった。
「ルカーっ!!やれーっ!!」
ぶっ飛びながらもそう言い、壁に激突し、瓦礫に体が埋もれてしまった。そして、その時点でルカは既に彼女の懐に入っていた。
「うおぉ……!!」
僕は、アリスから教わったあの技を繰り出した。鋭く踏み込み、相手の懐に入りながら切り上げる……いや、突き上げる感じだ。剣先を水平に寝かせ、足のバネを用いて……そして喉元に刃を滑り込ませるのだ!
「何だとっ……!?しかもこの技は……!!」
ルカは魔剣・首刈りを放った。だが、それもかわされてしまった。
「そ、そんな……!!」
僕が使える最強の技ですらかわされてしまったのだ。しかもヴィクトリーが自分を犠牲にしてまで紡いでくれたチャンスを無駄にしてしまった。もうこれで万事休すかと思われた。
「……何故お前が魔族の技を知っている?」
「え……?」
グランベリアが攻撃の手を止め、質問してきた。
「踏み込みも未熟ならば、突きも未熟。だが、その技を知っていた事のみが気にかかる。お前の腕前で、偶然編み出したとも思えん……その技を誰に教わったのか、教えて貰おうか。」
「……」
アリスの事は口が裂けても言うわけにはいかない。別にあいつをかばっているわけではなく、僕自身の誇りの問題だ。
「そんなの知ってどうするつもりだ……!?」
「知れたことよ。その技を知っている以上はかなりの使い手に違いない。ぜひ、それほどの者と手合わせを願いたいと思ってな……さぁ、教えるがいい。その者は、お前の師匠か何かか?」
「それは、言えない……」
「そうか……ならば……」
グランベリアは剣の柄でルカの腹に一撃食らわせた。
そしてルカの体は吹っ飛び、先程ヴィクトリーが埋もれた瓦礫に吹っ飛んでしまう。
「あぐっ……!!」
「だ、ダメだったんか……くそったれ……!!」
グランベリアはつかつかとルカに歩み寄り、立ちはだかった。
「一撃で命を奪わんように手加減した。さて、喋って貰おうか……」
一撃で瀕死のダメージを受け、体が全く動かなくなってしまった。これで手加減しているなんて……
「そ、それでも……言うもんか……!!」
「そうか……弱者に剣を振るう事は好かんが……」
グランベリアが剣を振り上げた。
「く……そ……!!」
「……っ……!」
今度こそ万事休すかと思われたその時だった。
「やれやれ……いつまで下らん事をやっている気だ?」
不意にアリスの声が、グランベリアの背後で響いた。
「あ、アリス……?」
「は、はは……ルカ……助かったみたいだぜ……」
「あ、貴女様は……!!」
グランベリアの顔が驚愕に染まり、数秒ほど立ちすくむそして、おもむろにその場に肩膝をついた。
「え……?え……?」
いったい、どういう事なんだ……?あのグランベリアがアリスに跪くなんて……
跪くグランベリアを睨み、アリスは言い放つ。
「グランベリア、いったい何をやっている……?誰がこのような事を命じたというのだ……?」
「これは、私の独断でございます……羽虫のようにうるさい勇者共を絶滅させんがために、イリアス神殿を……」
「退け、邪魔だ。」
アリスはきっぱりと断じていた。ここまで頭ごなしに命令できるなんてアリスはいったい……
「し、しかし!これ以上勇者なる連中を放置しておくのも……!!」
「いいから退けと言っている。貴様が暴れるせいで名物のあまあまだんごが食べられんではないか。」
「そのような物をお望みならば、制圧した後にいくらでも作らせます。なので……」
唐突にヴィクトリーが、笑う。
「戦士ともあろう奴が上司に二回も同じ事言われて、引き下がんねぇつもりか……?」
「……っ……!!減らず口を……!!」
グランベリアは剣の持ち手に握力を込めた。だがアリスがその腕を掴む。腕を掴んだ手には握力がこもっていて、グランベリアの腕がミシミシと音を立てていた。
「そいつの言う通りだ……三度も同じ事を言わせるのが貴様の忠義なのか……?余は退けと言っている。」
「……御意。それが貴女様のご意思ならば、直ちに……」
「ふむ、分かれば良い。」
アリスはグランベリアの腕を離す。
「それでは、失礼します……」
そしてグランベリアは何らかの移動魔法で姿を消した。つまり、敵はこの町から撤退していったのだ!
グランベリアを追い払った!……アリスが。
「ははは……」
「や、やった……!」
いや、僕達は何もやっていない……が、それでも激しい脱力感に襲われた。緊張の糸が切れ、二人ともその場に倒れてしまう……もう倒れているけども。
それにしても……
「アリス……お前は……」
何故か切なげに視線を逸らすアリス。
「アリス……やっぱおめぇ……」
ヴィクトリーは、既に勘づいているようだ。しかし──
「けっこう……偉いんだな……」
ルカがそう言った。ヴィクトリーは瓦礫に頭をぶつけ、アリスはずっこけそうになる。
「そ、それだけか!?それで終わりなのか!?貴様、ホントにアホなのか!?」
「えっ、何で……?」
僕だけが、きょとんとしたその時だった。
「ど、どうなったんだ……?あの魔物は去ったのか!?」
「ほら、あの少年二人と女性だ!何だか知らないけどあの三人が追い払ってくれたんだ!」
住人達が一斉に出てきて、わいわいと僕達を取り囲む。
「い、いや、僕達は……」
「いやぁ、ありがとう!もう少しでこの町が魔物のものになる所だったよ!」
「お若いのに凄いんだねぇ。あんな強そうな魔物、いったいどうやって追い払ったんだい……」
「あ、あぁ……へへへ……」
どうやら細かいやり取りまでは分からなかったらしく、アリスが魔族である事もバレてないようだ。
住人はひとしきりに僕達に礼を言うと、それぞれの日常に戻っていった。
「……これで一件落着……かぁ?ははは……」
「多分ね……」
流血表現
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もっとする
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このままでいい
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しなくていい