一年前に失踪した幼馴染が異世界から帰ってきた件。   作:翠晶 秋

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いや、いや、別に他の小説をないがしろにしているわけではないよ?
ただ、こっちの方が人気あるからこっちに書いた方が良いかなって……。

はい、すみません。
執筆を開始しまーす……。


幼馴染みと新元号

 

「仙くんー、そういえば新元号だよ」

「あー、そういえば今日か」

「しんげんごう?なんじゃ、それは?」

 

風景と化した祈里宅で、仙、空良、ノンピュールは、ゲームをしながら駄弁っていた。

 

「元号ってのは、天皇が決めた(とし)の名前だな。天皇が代替わりすると、同時に元号も変わるんだ」

「てんのう?」

「あー……。空良、任せた」

「任された。天皇はライムさんで、元号はロークの事ね」

 

ロークという聞きなれない単語に仙は眉を潜めるが、ノンピュールにその説明は恐ろしいほどわかりやすかったようだ。

頭の上に豆電球を光らせるノンピュールに微妙な表情をする仙。

 

「それで、その元号はなんになるのじゃ?」

「えーと、今がが“平成”で、五月から“令和(れいわ)”だよ」

「“令和”ねえ……。斬新なのやら、ありきたりなのやら」

 

画面の中の飛べない天使を操作しながら、仙は呟く。

仙の膝の上に座っている空良は赤い帽子のおじさんを操作して天使を掴み、投げ飛ばす。

 

「でも、カレンダー業者の人も大変だよね。今日から大忙し」

「妾たちは魔法で印刷するからの……。こっちの世界のは機械が印刷しているのをいちいち見ないといけないのじゃろ?……あっ、スマッシュ来たのじゃ。てい」

『プリィィィィイイイイイッ!!!!!』

「「な、なにぃぃぃいい!?」」

 

ピンクで丸っこい、バケットに入るサイズのモンスター、縮めて『バケモン』を操作するノンピュールによる技が炸裂、仙と空良のキャラクターは二人仲良く場外へとすっとんで行った。

 

「卑怯だ……。眠らせてからスマッシュ打つのは卑怯だ……!」

復帰技(ふっきわざ)使って身動きとれない所に空中横Bはどうかと思うよ……」

「なぁーはっはっはっ!妾の勝ちじゃ!」

「「最弱と呼ばれたキャラに負けるなんて!!」」

 

勝ち誇るノンピュールに、崩れ落ちる二人。

数分後、なんとか落ち着きを取り戻した三人は改めて新しい元号について考える。

 

「令和、令和ねぇ……」

「【令】って冷たいイメージあるよね。そう考えると不適切かな?」

令和(れいわ)……和令(われい)……」

 

ノンピュールが文字を入れ換えたのを見て、仙の頭に文字がうかぶ。

 

「和に令だと『和令(かずれい)』かもな」

「【座】をつけたら和令座(かずれいざ)じゃの」

「ノンちゃん、そんな芸人どこで知ったの……?」

 

他愛の無い話は続き、新しい元号の話はやがて日本政府への不満をぶちまける会へと変わっていた。

 

「だいたいなあ、日本は金の使い方がヘタなんだよ!消費税だなんだって言ってるが、集めた端から使っていって日本の借金をろくに返せてねえ!」

「この国めちゃくちゃなのじゃ!仙の(とし)の者は年金が貰えないのじゃぞ!もっと慎重に金を使うのが正解なのじゃ!!」

「え、えーと……消費税増税反対……?」

 

苦労組による日本へのブーイング。

一人、日本への不満はそこまでない空良は話について行けず、謎の看板を担ぐのだった。

 

 

 

 

「と、言うわけで!」

「新しい元号は“令和”に決まったよ!」

「今年、五月からは『令和 元年』じゃ!」

 

『令和』と書かれた和紙を持ち、仙、空良、ノンピュールが集まる。

そして息を吸い込み、全員で声を揃えて言った。

 

 

 

 

 

「「「だからなんだって話なんだけどね!!!」」」

 

 

 

 

 

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