一応前作『恋する堕天使の恋愛物語』のリメイクなんですが、気が向いたら前の続きも書くかもしれないです<(`^´)>
リメイクの理由については、レイナーレさんを何とかメイドにしたいと思ったのでこれを書こうと思いました。前作のままいくと、ただの彼氏と彼女になってしまいメイドプレイ的なものになってしまうと思ったのでレイナーレさんをメイドにするために今作の主人公に色々設定を盛っていこうと思いました笑
○月○
俺の名前は神崎 楓。私立駒王学園に在籍する高校二年だ。今日も俺は黒猫の黒歌に起こされて目を覚ます。季節は冬の初めで秋が終わったからか、より一層寒さが増してきたと感じる。
目を覚ましたものの、もう少しだけ布団の温もりを感じていようと頭まで布団をかける。
しかし、なかなか起き上がろうとしない俺を見てか、黒歌が人型になりイチャイチャしようとしてくる。
流石に人型の黒歌に迫られると俺としても困ってしまう。そのくらい彼女は綺麗で美人で魅力的で煽情的だからだ。
黒歌と出会ったのは俺が幼い頃だった。確か小学校六年生ぐらいだったと記憶している。
当時は家の近くに傷だらけで倒れていた黒歌を助けようと抱き抱えた瞬間、黒歌の過去が頭の中に流れてきたんだ。
黒歌によると、それが俺の持っている神器の能力らしい。俺がもっと便利な能力が良かったとボヤくと、黒歌が十分強いと言ってくれた。理由としては、相手の作戦や目的なども分かるからとのこと。
あれ、そう聞いたら結構使えるくね?まぁ、作戦とか練り直されたら終わるけど・・・・・。
とまぁ、黒歌の過去も知った上で彼女と生活を共にしている。
初めは黒歌も警戒していたけど、時間が解決してくれた。今では、俺をからかったりして楽しんだりしてくるほどだ。
・・・・と、そんな回想をしていると知らないうちにパジャマが全部脱がされそうになっていた。
あのー、この黒猫さんは何をしているんですかねぇ・・・。
そんな事を心の中で想いながら黒歌の頭にチョップを入れてさっさと起き上がる。
涙目で酷いと訴えてくるが、俺は悪くない・・・・。そんな姿も可愛いけど・・・・。
これ以上あざと可愛い黒歌に変なことをされないようにさっさと一階の洗面所へと向かう。
冬場ということもあり、手で掬った水は冷たかったがそれを顔にかけて洗う。
それだけで眠気が吹っ飛び、一日のやる気が出てくる。
リビングへ行くと黒歌が既に椅子に腰かけており、俺が隣に腰掛けるのを待っている。
そんな黒歌を微笑ましく思いながら俺も椅子に腰を下ろす。
そのままいつものように『いただきます』を言って朝食を食べ始める。
幸い今日は祝日で学校が休みのため、いつものように慌てて食べなければいけない・・・・なんて事はないから気が楽だ。
ちなみに両親は共に海外へと出張で家にいないことが多い。なんかラノベの主人公みたいだよなぁ・・・美人な黒歌も隣にいるし・・・・。なんて馬鹿なことを思いながら黒歌の方を見る。その視線に気付いた黒歌が口に箸を咥えたまま『にゃ?』と首を傾げてくる。
そんな姿に可愛いと思ったが、バレるとまたからかわれそうなので『黒歌の作った朝食は最高だな』と感想を述べておくことにした。黒歌は『当然にゃん♪』と胸を張っていたが、あきらかに口角が吊り上っていた。
どうか、この幸せな時間が続きますように・・・・・。そう願いながら朝食を食べ続ける・・・。
あ、フラグか・・・・。まぁいいや。
〇月×日
昨日フラグを立てたのがいけなかったのか、学校が終わり家の側まで来た所で人型の黒歌が見た事も無いような形相でカラスみたいな羽を生やした女の人を壁に押し付けていて今まさに殺そうとしている所だった。
黒歌の右手に凝縮している黒い塊は誰かを殺すことが容易に出来ると一目で分かるものだった。
俺に気付いた黒歌が静かな、それでいて身体が凍るような声音で『すぐに終わらせるからちょっと待っててほしいにゃん』と言ってくる。
しかし、俺はこれ以上黒歌に誰かを殺して欲しくなかったから努めていつもの声音で止めに入る。
黒歌の側まで行くと、たぶん堕天使の人(?)は気を失っていた。一応どういう経緯でやって来たのかを確認するために彼女の肩に触れる。
すると、彼女が俺の神器を狙ってやって来たということや、この町に来ているアーシアさんというシスターさんの神器を奪おうとしていることが分かった。
あの、思ったけど何で学校の帰りに襲わなかったんだろう・・・。それにこの人(?)ってやり方は間違っているとは思うけど、結局は誰かの役に立ちたいってことだよね?根っこは悪じゃないんだからさ、殺す必要はないと思う。
そう言うと、黒歌は一つ溜息を吐いて堕天使の人(?)もう人でいいや。この人をどうするのかと聞いてきた。
うーん、作戦が失敗したとなったら怒られるだろうし、とりあえず傷が癒えるまで家で面倒見ようと思う。
確か、黒歌は仙術っていうのを会得していてそれを使えば相手の魔力とかそういったものを使えなくすることが出来たはず。あと、目を覚ましたら逆らえないようにある事無い事吹き込んどいてと黒歌にお願いしておく。
はぁ、なんだか厄介なことに巻き込まれてきたような気がする。
〇月△日
一晩経ってから目を覚ましたレイナーレさん(堕天使の人)が何故かメイド服を着て俺の顔を見て一瞬強張った表情になったけど直ぐに笑顔に戻った。
え、俺なんかした?まさか、黒歌が俺の事に関して変なことを吹き込んだとか?確かに逆らえないようにあることないこと吹き込んどいてとは言ったけど、変なこと吹き込んでないよな?
〇〇な性癖を持っているとか、人には言えないような性癖を持っているから気を付けた方がいいとか・・・・・。
流石にレイナーレさんみたいな綺麗な人に嫌われるのは嫌なんだけど・・・。
黒歌に聞いたら、知りたい人の弱みを自由に握れる能力を持っているみたいな事を吹き込んだらしい。
それをバラすかどうかは主である俺の気分によって変わるから、せいぜい機嫌を損ねない事ね。みたいな感じで
脅したらしい。
えぇ・・・・俺クズじゃん。気に入らない奴の弱み握って脅すとかマジのクズ野郎じゃん・・・。
さっきのレイナーレさんの強張った表情の意味が分かったわ。
なんか・・・・・・・悲しくなってきた。
〇月□日
今日は目が覚めると、人型の黒歌が布団の中に潜り込んできていた。
だが、黒歌が身体を動かす度に黒い着物から白い肌が見え隠れする様は妖艶という言葉が適しているだろう。
黒歌は寝ぼけているのか、そのまま足を絡ませて抱きついてくる。
背中に黒歌の豊満なものが押し付けられて非常に危険な状態になっている・・・・・。
しかも背後から耳を甘噛みしてくるからさらにヤバい事になっている・・・。
誰か助けて・・・・・そう思っていると不意に部屋の扉がノックされる。
メイドとして働いてくれているレイナーレさんだ。後で聞いた話だと、黒歌が『楓はメイド服好きだからメイド服じゃないと不機嫌になってうっかり秘密を洩らしちゃうかもしれないにゃー。この土地はグレモリーが仕切ってるしー?』と言っていたらしい。
誰がメイド服好きなんて言ったよ・・・・嫌いじゃないけど・・。
はぁ、マジで色々設定盛られちゃってるよ・・・。 てか黒歌ってドSなのか・・・・?
・・・・・・・・・・・嫌われたくないんだけどなぁ。
あとで黒歌に設定盛りすぎないように言っておかないとな・・・・・はぁ。
もう寝よ・・・・・。
こんな駄文しか書けないですが、これから頑張っていこうと思いますので(棒)よろしくお願いします。
あと、ご指摘などあればよろしくです!!
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