ネイ「はいはい、予想しなくていいですから。アシスタントのネイです」
グリーフィア「アシスタントのグリーフィアよぉ。ジージェネクロスレイズも発売して、ガンダムの話題には事欠かないわねぇ」
クロスレイズ私も余裕が出来たら買うつもりです。さて、今回はEPISODE80と81の公開です。まずはEPISODE80から。
グリーフィア「いよいよ最後の決戦って感じね。皇帝を討ち果たすだけねぇ~。それだけで済めばいいんだけど」
ネイ「姉さん……変なこと言うのはやめようよ……これで最後になるはずだろうし」
それはどうかな?(゚∀゚)
ネイ「その顔やめてください」
グリーフィア「まー作者君が簡単に終わらせることはないだろうと思っていたけど、どんなことになるのか。今回も見ていきましょう♪」
それでは本編をどうぞ(*´ω`)
ガンダムが「処刑人」エクス・サイズを葬った。助太刀に入ったアルスはしっかりとその眼で、その功績を焼き付けた。既にマギア・マキナスは地表へと墜ち、残る敵は皇帝だけとなった。
あまりにも圧倒的な性能。だが不思議とアルスは恐怖を感じなかった。これが心強さというものであると理解すると、ガンダムのパイロットが先程の助太刀に関して礼を述べる。
『助かった、アルス』
「構わない。アレク・ケルツァート……お前の仲間達に救援を託されたのだからな」
『アレクさん達が……』
援護をアレク達に託されたことに驚きを見せるガンダムのパートナー。やはり竜人族からは少しばかり驚かれるのだろう。しかしガンダムのパイロットは忌憚なく、アルスが来たことに感謝した。
「それでもお前が来てくれなかったら、やられていた。感謝の言葉もない」
『……世辞はいい。それよりまだ敵が残っている』
話半分で切って残る敵と対峙する。従者のすべてが撃墜され、彼の周囲には誰もいない。指揮するマキナス軍兵士も、皇帝の事より自分達が生き残るために独自の行動を取りつつあった。
しかし皇帝の頭にあったのは、兵士達よりも目の前で自らの部隊を蹂躙した悪魔のガンダムに対する怒りであった。
『何故だ、何故貴様らは私の完璧な戦術の邪魔をするッ!!』
怒り心頭の皇帝に、アルスは事実を述べる。
「完璧?味方を巻き込むこと、そして支配するのを前提とする作戦の、どこが完璧だ!」
『黙れ下級民!!兵士はただ私の指示に従っていれば良かったのだ!それを自分達の勝手な意思を持つからァ!!』
個人の意思を否定し自らの意志を最上とする皇帝。おまけに下級民とまで呼んだ。その自覚はあっても、それを面と向かって言った皇帝をアルスは許せなかった。もはや国のトップに彼は相応しくはない。ここで倒さねばこの世界に未来はない。
皇帝に対し剣を向けようとする。ところが機体は不安定な挙動を見せた。小爆発と共にコンソールから機体負荷増大を知らされる。先程のマキシマイズで負荷がかかり過ぎたのだった。
「ッ、機体の負荷が……だが、まだ……!」
皇帝だけは自分が、という気持ちに反してこの不具合。ダメージを押して戦線に立とうとするもすかさずガンダムが前に立ち、後退を呼びかける。
『下がれ、俺がやる』
「ガンダム!しかし、こいつはマキナスの兵士がやらねば……」
食い下がろうとするアルス。だが続くガンダムの言葉に反論は止まった。
『その機体じゃ無理だ。それに下にいるハイドも気がかりなんだ。まだ戦えるのなら、お前の仲間を護ってくれ』
ハイドは兄リヴィルの部下だ。そして今のアルスの機体はその兄が出してくれた救援のおかげで再び戦場に立てている。もし何らかのアクシデントでハイドを失えば後味が悪い。顔向けできないだろう。
討たねばならないという気持ちを抑え込み、最終的にガンダムの言葉に従った。
「っ……分かった」
『ありがとう』
言葉を交わして機体を下降させていく。レーダーでハイドの居場所を確認しつつ向かっていく機体。
悔しいが今は出来ることをやらねばならない。あの無茶な助太刀がなければ、とも思ったがそれではガンダムに甚大な被害が出てアレク達に申し訳が立たなかっただろう。それを必然だと思うことにして、アルスは意識をハイドと合流することへと向けた。
◆
遂にここまで来た。向かい合うはマキナス皇帝、ギルフォード・F・マキナリアス。この作戦における最重要ターゲット。
既に周囲の空域に彼ら以外は居ない。味方を失い苛立ちを隠せない皇帝は、ハイド救出のために後退させたアルスの姿を見て、余裕であるように振る舞う。
『アルス・ゲートを下げたか。どうしてもお前自身の手で、私を討ちたいようだな。欲が出ているぞ、ガンダム』
こちらの怒りを買わせようとする発言だった。冷静さを失わせて、その隙を突こうというのだろう。乗る気はなかったが発言の内容自体には当てはまるものがあった。それを踏まえて元も頷く。
「そうだな。お前を俺が討たなくちゃっていうのは当たっている。けど俺が討つのは自分の欲でじゃない。人の意志を、自分の勝手な思い込みで統制しようとすることを否定するためだ。マキナス国民は、マキナスの象徴はお前の操り人形じゃない!」
『それが欲なのだろう!正義感に思い上がった小童共に、私の完璧な計画をかき回されるはずがないのだから。良い物を見せてやろう』
すると皇帝は杖を空に突きあげる。すると地表に落下していたマギア・マキナスが再び浮上しようとしていた。
「なんだ……何をした?」
ダメージが大きいにも関わらずの再動に悪寒を感じる。すると皇帝が言い放つ。
『今マギア・マキナスに自爆プログラムをインストールさせた!ドラグディア国内まで向かった象徴は、そこで大将と首都を巻き込んでこの世界から丸ごと消えるのだ!』
『そんなっ!?』
象徴の自爆というとんでもない手段を選択してきたのだ。仮にもその国のトップである人間が。とても正気だとは思えない。だが確実にマギア・マキナスは体にスパークを散らせながらもドラグディアへと侵攻している。
今すぐやめさせようと説得を試みる。
「そんなこと止めさせろ!中にまだ人がいるんじゃないのか!?」
『知った事か!犠牲を生んで得られる勝利こそ、もっとも尊ぶべきなのだ』
「この屑野郎が!」
怒りを露わにする。だが皇帝はそれを意に介さず皇帝機の持つ錫杖の先をシュモクザメの頭のように幅広の刃にビームを形成させる。もう言葉では解決など不可能だ。ドラグディアにも、マキナスにも被害を受けさせない為に、今目の前にいる敵を討たなければならない。
元の想いに前線から避難していたクリムゾン・ファフニールも同様の意見を回線から指摘する。
『ハジメ、そんなことをぜったいにさせてはいけない』
「分かってる」
『なら、お前たちのすべての力で、やつをうて!』
クリムゾン・ファフニールが激励する。その言葉通り、シュバルトゼロガンダム・イグナイターは切り札を使うことにした。残る最後のブレードガン・Xを右手に構え、肩部シールドを機体両サイドに翼の様に広げる。サイドアーマー、そしてウイングから光の翼が形成された。
討つべき敵を倒し、自爆を阻止する。出し惜しみはしない。元はDNLを介した脳波コントロールで機体にすべてのリミッターを解除するように命じた。機体のフレームが蒼から白に近い、水色に変色する。周囲に空気の振動と共に高純度DNの輪が広がった。
『っ……!』
機体のコントロールを管理するジャンヌが小さく呻く。ジャンヌにも負担が掛かるが、短期決戦でやるしかない。ジャンヌに負担を掛けることを謝罪する。
「ジャンヌ、少しの間だけ我慢してくれ」
『大丈夫……やらせて。私達の象徴を、希望を消し去って今また全てを破壊しようとしているあいつにきつい一発を浴びせなきゃすまないもの!』
「あぁ……!」
元の応答と共に機体が最終リミッター解除の確認を行う。
『ZERO Over mode, Full drive!』
湧き上がる高純度DNの力。皇帝が身構える。顔を正面に向けたガンダムの双眼が光る。
「―――行くぞ!」
掛け声と共に、2機が動く。しかしそれはあまりにも一方的な開始に近かった。一瞬で距離を詰めたイグナイターが加速段階にあった皇帝機を不意打ちする。
『なっ――――!?』
「遅いっ!!」
振り下ろした一撃は直前にビームシールドに阻まれる。だがビームシールドを引き裂き、対応しきれない皇帝機の腹部に蹴りを入れた。
蹴り飛ばされる皇帝機。しかしそれを利用して皇帝も腰部のビーム砲を展開し、蹴り飛ばされる勢いのままそのビームを二射放つ。対応は早い。が、ガンダムには今一歩届かない。一旦後ろに下がった直後に体を前に倒して、急加速で距離を詰める。再び近接距離に入ってブレードガン・Xでの切り上げを実行する。皇帝機はマントを閉じて防御しようとするが、振り上げた勢いにマント沿って発生させたビームシールドが半分破れて吹き飛ばされていく。
『ぐっ……!ビームシールドを破るか』
圧倒的な性能を見せつけるイグナイター。だがそれを扱いきれているかと言われれば、そうではなかった。急制動と噴射による無謀とも取れる機動性に、元とジャンヌは体力を大幅に削っていた。
『はぁっ、はぁっ!!』
「このスピード……桁違いだ!どれだけ持つか……」
すると、スタートが2人にアドバイスを送る。
『ハジメ、いつもより少し弱めに踏み込むようにしろ。ジャンヌは周囲DNを操作して耐Gフィールドの強化再構築を!』
「スタート?」
『わ、分かりました……っ!』
スタートの指示のままにそれぞれ機体の操作に変化を生じさせる。直後皇帝機の杖から再度DNFが展開される。いくつもの球体が追尾弾として襲い掛かってくる。それを先程のような瞬間移動に近い機動よりは遅い、しかしエラクス下での動きに引けを取らないスピードで回避し、ブレードガン・Xで追尾弾を撃ち落としていく。
先程よりも負荷が軽い。これならまだ戦える。ブレードガン・X構えなおし、皇帝機に突撃する。先端を向けて突撃するガンダムに、皇帝機もマントを閉じて露わになったビーム砲を放射、近づけないようにしてくる。
『弾幕、でも……!』
「この機体なら、行ける!」
ジャンヌの言葉に肯定して、イグナイターを突撃させる。ブレードガン・Xを向けての突撃で、剣に纏ったDNの膜が敵のビームをかき消して突き進む。そのままブレードガン・Xがマントパーツと激突し、拮抗する。
互いの兵装がぶつかり合う中、マントを貫こうと機体の出力を上げる。徐々にビームシールドを押し切り、刃が内側に侵入していく。だが皇帝はそこで機転を利かせる。防御状態のマントをビームシールドが発生したまま開放、機体を外側にはじき出す。
「っ!?」
『調子にのるな、ガンダムッ!!』
受け流された背後に、皇帝の杖によるビームの連弾が飛ぶ。加速の勢いを修正して回避運動を取る。連弾を回避しながらブレードガン・Xをガンモードに切り替え、射撃戦に移行する。どちらの機体も並み以上の機動性と防御力で決定打にはならない。どちらかと言えば回避に割り振れるこちらに優位があった。
機動性でこのまま撹乱すれば……そう思った元の考えは皇帝機に起こった1つの変化で覆されることとなる。皇帝機が紅く光を放ち始めると、跳ね上がった機動性でこちらに距離を詰めてくる。リミッター解除状態のこちらに追いすがるほどの機動性向上に危機感を抱く。
「動きが変わった?」
『ハジメ、気を付けて!』
ジャンヌからの警戒の言葉通り、皇帝機は錫杖にビームの両刃斧を形成させて斬りかかってくる。
『ぬあっ!!』
「っ!くっ!」
エラクスとも勝負できるほどのスピードでの斬撃を、こちらもブレードガン・Xで捌く。だが相手の勢いが乗っており、押されつつあった。
いきなりあのような性能強化を果たすなど、普通あり得ない。アルスから聞いていたマキナスのMSの新たな機能「マキシマイズ」は機動運動時のみの機動性能強化機能のはずで、その時のみの紅い残像が生まれると聞いていた。だが皇帝機は赤く光を放ってから機動している。あべこべの状況に理解が追いつかない。
しかし否が応でもそれが現実であることをブレードガン・Xの破壊により理解させられる。返す刀の如く戦斧状の錫杖を逆袈裟切りに踏み込まれる。
『死ねッ!』
「誰が!」
右シールドに戦斧の一撃が突き刺さる。ビームマシンキャノンがスパークを散らせる。だがタダではやらせない。
「お返しだ!」
『ちぃ!!』
反撃に反対のビームマシンキャノンのビームソードを展開して切り上げる。攻撃は敵の肩部装甲を斬り裂くが、ビームマシンキャノンの損傷でこちらは右のシールドをパージせざるを得なくなった。
主兵装が次々と削られていく現状はかなり厳しい。しかしこちらは遂に敵の機体に損害を与えることに成功する。肩という影響に少ない箇所だが、削れたことに意味がある。先程の驚愕でやや削がれた勢いをここから取り返して行けるというモチベーションに持っていく。
「まだだ、ファンネル、マキナ・エリミネイター!!」
更にガンダムの反撃は続く。フェザー・フィンファンネル2機、そしてウイング下部スラスターの実体剣「マキナ・エリミネイター」を空中に放った。ファンネルが水を得た魚の如く空中を飛び回る。
マキナ・エリミネイターも推進機構がない外見にも関わらず、ファンネルと同じように空を飛ぶ。射撃のファンネル、斬撃のエリミネイターが皇帝に襲い掛かった。
『っ!おのれっ!!』
皇帝の機体は杖をライフル形態に移行させて迎撃する。ビームマシンガンとしての弾丸で両兵装の動きを封じてくる。こちらは右腕部掌のD・フィストイレイザーとビームマシンキャノンの連弾でそれを妨害する動きを展開する。
ファンネルからの弾幕とマキナ・エリミネイターの突撃で相手を撹乱していく。しかし皇帝も攻撃を耐え忍びながら、反撃の一撃を繰り出す。
『喰らうがいい。皇帝の裁きの鞭を!』
『DNA
錫杖の先から形成した紅いビームの鞭が周囲の空気を振動した。唐突な範囲攻撃は正確で、ファンネルが撃墜される。マキナ・エリミネイターだけは剣の部分で受け流し、破損を防ぐ。
『ファンネルが……』
ファンネルを失ったイグナイター。攻め手を1つ失ったことになったが、負けじと元も渾身のDNFを繰り出した。
「ディメンションノイズフルバースト!!」
『Ready set GO! DNF、「ディメンション・ブレイカー」!』
「行けよ!!」
右手に高純度DNが集中し、手を開く。かつてアレクを打ち破った必殺の一撃。距離を急速に詰めた上での攻撃で避けるのは難しいと思われた。が、皇帝機は紅き輝きで攻撃を避ける。
「っ!!」
『もらった!』
空を切った掌。伸ばされた手を皇帝も逃さない。すかさず錫杖の先を剣へと変化させて斬り上げた。だがしかしその攻撃は飛び回る機械殺しの剣が防いだ。元の危機察知の意志に反応したのであった。突発的な防御に、皇帝が困惑する。
『くっ!?うろちょろと……』
「隙だらけなんだよ!」
再び使用するDNF。今度は脚部のビームブレイドが展開し、右足に高純度DNが集中する。空中を蹴る様に飛び、身体を傾けた状態から回転蹴りを上からたたき入れる。
『Ready set GO!DNF、「ディメンション・スパイク」!』
「いけぇ!!」
二度目のDNF。それを皇帝は避けきれないと判断しウイングを閉じマントで防ぐ。ビームシールドとDNFが激突する。どちらも最大出力で拮抗し合う。このままでは抜けない。だがシュバルトゼロガンダムには、まだ切り札がある。
どれだけの負荷がジャンヌにも掛かるか分からない。しかし使うなら今しかないとガンダムのコンピューターに、躊躇いなく切り札の使用を宣言する。
「エラクス、リスタート!」
『なんだと!?』
制限リミッター解除状態ではあったが、エラクスのクールタイムは稼げている。再びガンダムが蒼く染め上げられる。機体のジェネレーターからは既にレッドゾーン到達がけたたましく告げられるも、もとよりこの一瞬しか使う気はない。跳ね上がった出力で皇帝機をマントごと蹴り砕く。同時に敵の左腕も斬り裂いた。
直後にエラクスが再び強制解除された。連続負荷により機体の性能が更に低下する。その隙に容赦なく皇帝の反撃が始まる。
『小癪な真似を。もう動けまい!』
「づぅ!!あぁ!?」
『うぐっ!?っ~!!』
残る右腕に握った錫杖からビームウィップを展開し、ガンダムの機体を砕いていく。何とか致命傷を避けるようにするが、それでも限界があった。2人にも徐々にフィードバックダメージが積み重なっていく。
まだ終われない。元は強く心に言い聞かせる。目の前の敵を倒さなければ、もっと多くの犠牲が出る。強く意識を持って攻撃を耐え忍ぶ。逆転のその時が来るまで、何としてでも生き残るのだ。2人で。
NEXT EPISODE
EPISODE80はここまでとなります。さて、いよいよ次が最後のEPISODEですよ(゚∀゚)
ネイ「あれ、次が最後なんです!?」
あ、正確にはLEVEL1のEPISODEと区切る話が最後になるって話です(´・ω・`)まだEPILOUGUと黒の館DNも残っていますので。
グリーフィア「でも次で最後なのね。どっちも満身創痍、元君は皇帝の野望を止めて、平和をもたらすことが出来るのかしら~」
ネイ「つ、次が気になるよ……」
さて、この後どうなるのか?EPISODE81も是非その眼で見て、結末を見届けてください!
グリーフィア「じゃあ、ジャンヌ達にバトンターッチね!」