機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

111 / 322
どうも、皆様。クリスマスイブは予定通り番外編と予定通りではなかった黒の館DN神騒乱勃発編の投稿となりました(´・ω・`)藤和木 士です。

レイ「メリークリスマスっ!アシスタントのレイだよっ」

ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです。聖夜の夜に番外編という名のクリスマスプレゼントです」

番外編1はクリスマス回!(゚∀゚)元とジャンヌはどんなクリスマスイブを過ごすのでしょうか?それでは早速本編へ!


番外編1 ドラグディアとマキナスのクリスマスパーティー

 

 

 戦争の終わったマキナ・ドランディア。その後は慌ただしくも平和な時が流れた。積極的に両国交流の場が設けられ、共同研究が進み、創世記以前の歴史が回復していった。それも全て戦争を終結へと導いたガンダムのおかげ。だがガンダムは同時に新たな争いの火種ともなった。ガンダムを否定し、根絶を目論む竜人族・機人族の垣根を超えた武装集団「ノット・ア・ジー」が誕生し、ドラグディア、マキナスを無差別で報復攻撃を行っていた。

 この制圧にガンダムもまた出撃し、戦っていた。終わらない戦い。垣根を超えた結果がガンダムの否定になってしまったことにガンダムのパイロット黒和元とジャンヌ・ファーフニルも苦悩する。その運動参加者にヴァイスインフィニットガンダムの被害者「レイア・スターライト」の母「シャイナ・スターライト」が含まれていたことも関係していた。それでも人が死んでいくのを止めるべく、2人は戦線に立ち続ける。

 そんな2人の、そして兵士達の苦労を労うようにその年の冬ドラグディアとマキナスの両政府が関連組織を集めてとある「企画」を打ち立てた。これは12月の年末に近い、クリスマスイブの出来事である……。

 

 

 

 

『それじゃあ、皆様!かんぱーい!!』

 

『かんぱーい!!』

 

「すごい盛り上がり……」

 

「ですね……」

 

 元とジャンヌは各々感想を漏らす。ここはドラグディアの政府管轄の舞踏ホール。ここには今、ドラグディアとマキナスの前線兵士のうちエースパイロットとその関係者達を集め、クリスマスパーティーを開いていた。

 なんでも今年を素晴らしい年にしてくれた者達への感謝の気持ちとして、忘年会を兼ねた催し物としてらしい。そんな場であることもあって2人ともパーティーの正装に身を包んでいる。元は亡きガンドのお古の黒スーツを新調・拝借、そしてジャンヌは先日ネアやグリューネ、そしてわだかまりの解けたノーヴェとディーナ、そして誘われたリッドとわざわざ隣国から訪問したフェルナの大人数で選んだ肩を見せつける紺色の落ち着いたパーティードレスとなっている。

 パーティードレスと聞くと、この世界にやってきた直前の事を思い出す。あの時深絵のドレス姿が綺麗だと思っていた。しかし今目の前にいるジャンヌのその姿も決して劣る様子はない。むしろ上ではないだろうかと思う。その姿に釘付けになる。

 

「………………」

 

「?どうしました、ハジメ?」

 

「あらージャンヌに見惚れているみたいね、これはー」

 

「っ!?」

 

 図星を突かれ、危うくグラスを落としかける。そんな声を掛けてきたのはグリューネ・サランディーネ。彼女の傍には妹のネア、そして彼女達を招待した参加者で上官のアレクがいた。

 グリューネの発言をネアも姉程ではないものの肯定する。

 

「姉さん容赦ないね……でもジャンヌお嬢様も去年と見違えてます。表情とか」

 

「ありがとうネア。みんなと選んだから、当然よ」

 

「本当、お嬢様って感じでハジメにはもったいないな。で、本当にどこを見てたんだ?」

 

「はぁ、それはどうも……単純に服見てましたよ。ジャンヌの髪色にもあってる色遣いだなと感心してました」

 

 アレクからの冷やかしに動じることなくそう語る。嘘はなく、実際ジャンヌの薄い色素の髪と肌はドレスの色味を殺すことなくマッチしていた。専門学校でそういったものをたまたま学んでいたのだから自信はある。

 上官とそれぞれの連れの自慢に付き合っていると、そこにマキナスのあの人物もやってくる。

 

「やれやれ。ドラグディアの英雄とその指揮官は相当女に惚気ているようだな」

 

「まー無理もないでしょうよ。ここ最近僕らもノット・ア・ジーに対応手こずらされていたから、休息は必要だとアルスさんの兄さんも送り出してくれたわけだし」

 

「あ、アルス、それにハイドとフェルナさんもか」

 

 アルス、ハイド、フェルナのマキナスエースパイロット、機械騎士、奏女官の3人衆だ。

 

「やっ、ドラグディアの黒の竜騎士君!それから竜騎士の指揮官さんも」

 

「任務以外での顔合わせは3か月前の合同演習以来ですね、お二人は」

 

「そういやそんなに経つか。今度の時はガンダムの性能に助けられたってことにはなんねーぞ?」

 

 3か月前の合同訓練演習の話題について触れるアレクとハイド。その一方元は情けなさにため息を吐くアルスに礼を言う。

 

「助かった、アレク隊長ののろけ話に付き合うと長いからな」

 

「馬鹿が。お前も対抗するから長くなっているんだろ。適度な距離維持しろよ」

 

「適度な距離ねぇ。でもまぁ、割と今は好きでジャンヌと関わっているからな」

 

「はぁ、バカップル」

 

「否定はしない」

 

 アルスからの皮肉たっぷりの蔑みに苦笑いする。そんなジャンヌの方にはフェルナ、そして彼女を見つけた元の招待客のリッドとジャンヌの招待客であるリントヴルン姉妹が集まっていく。

 

「ジャンヌさーん!皆さんも!」

 

「あーリッドちゃーん!」

 

「似合ってるじゃないジャンヌ」

 

「は、はい……すごく、似合っていますっ」

 

「ありがとう。2人も来てくれてありがとう」

 

 今もまだディーナが緊張というか強張っているが、それでも以前と比べれば大きな進歩だ。女性陣が女性陣で会話に弾んでいく。

 そんな一方でこちらは男子勢が顔を合わせる。リッドと共に来たレヴが辺りを見回して言う。

 

「ひゃああ……ここにいるほとんどが軍人とその関係者かよ……。俺やリッドなんかがいていいのか?」

 

「いいも何も、俺が招待しているんだ。俺も軍人以外の話し相手欲しかったし」

 

 そんなに緊張しない様にと声を掛ける。ハイドも緊張をほぐすように話題を出す。

 

「まぁせっかくパーティーってことだし。それよりかレヴはどうなんだ、MS教練の方とか」

 

「あ、あぁ。最近ハジメに影響されてちらほら同じようにMS教練受ける奴が出てきてる。でもそんな奴らに負けてられないですよ」

 

 腕に手を当てるレヴ。確かにMS教練を受けたいと志願する生徒が多くなっているが、学校もそう簡単に受けさせているわけではない。ちゃんとした理由を持っているか。それを重視している。元もその面接官として参加したことがある。しかしレヴは災害復興チームへの志願の強さから、追加の面接試験から外されていた。

 この数か月の間に災害復興のためのチームが両軍再結成される様になった。レヴがMSに乗る日も近いのかもしれない。そんな事を思っていると、ウェイトレス姿に扮した彼女がこちらに声を掛けてきた。

 

「よっ、男子組」

 

「ローレイン。ってその恰好は?」

 

 ドラグディアの諜報員ローレイン。彼女もまたエースの一人、のはずだが服装が参加者を迎える側の服装に見える。するとローレインは肩を竦めて笑って語る。

 

「いやー俺も参加したいところだったんだけど、人数足らなくなったらしくてさ。その補充要員ってことだ」

 

「そういえば、朝それで少し混乱していたな」

 

「なんというか、運がなかったな諜報員」

 

 アレクが納得する。その一方アルスは運のなさを憐れむ。だがローレインもそれに甘んじるつもりはなかった。4人に対し話を持ち掛けた。

 

「ふっ、その運、どちらが尽きているか試さないか?」

 

 そう言って取り出したのはトランプ。彼女はこう持ち掛ける。

 

「勝負しようや、ポーカーでなっ!」

 

 

 

 

「……って言った割にはお前がディーラーかよ」

 

 ツッコミを入れる元。そう、勝負と言った割に、彼女はカードを配る役、ディーラー役であった。賭けは特になし。机の1つを借りて行う、強運が誰かを決める対決。両国エースパイロットWithレヴという組み合わせにギャラリーが集まる。

 

「いやー、俺仮にも今回はパーティーの提供側だからさ。一緒に参加するとかやるとどやされるからねー。エースパイロットとレヴ含めた5人、誰が強運持ってるか!」

 

「はぁ……」

 

 呆れ気味ながらもその勝負に乗ることにした。他の皆も同じように席に付く。着席したメンバーにローレインがシャッフルしたカードを配っていく。カードを見て各々考える。

 

『………………』

 

(あー……これワンチャンフルハウス期待できるけどどうしよう)

 

 元はカードの数字に戸惑う。カードは♠7♡7♦6♧3♡2である。7を保持するのは確定だったが、他の数字のどれを残すか。それにこの並びは3から7までのストレートも期待できる。

 モバイルゲームでポーカーをやったことのある元も、この並びはグッジョブと自身を褒めたかった。しかし油断してはならない。この場に居るメンバーがどれだけ幸運を持っているのか、所謂強運・轟運の持ち主がいるかどうか分からない。何かの間違いでロイヤルストレートフラッシュになっていたとしたら、それはもう勝ち目がない。そしてもう一つの気掛かりがカードから伝わる危機感の知らせだ。

 カードが危険を知らせている。DNLの影響か、はたまたただの自分の悪寒か。本当にこのままフルハウスを狙いに行っていいのかと問いかけてしまいたいほどの緊張感だ。戦いのような重い緊張感がのしかかる。

 

「ほーいじゃあハジメ、カード交換どうするー?」

 

 既にアレク、アルスの2人がカードを交換し終えていた。アレクは3枚、アルスは1枚だけ交換。アルスはかなり手札が良いのかもしれない。交換した後も一切の動揺を見せていない。

 待て元、と自身に問いかける。ここで下手に動揺して交換を伸ばしていると、こちらの考えを見透かされないと。直感を信じ、元はフルハウスを願って7のペアと♧3以外のカードと交換を宣言する。

 

「2枚で」

 

「ほいほーい」

 

 配られるカード、手札が確定しその手札の内容を見て確信した。行ける、と。表情に出さないようしながら最後の確定まで待つ。

 ハイドが強気の4枚交換、最後のレヴが1枚のみの交換を終えたところで、ローレインが公開の合図を行う。

 

「さぁ、どいつが一番強いか!運命のジャッジターイム!まずはアレク隊長から!」

 

 そうしてカードを順に見せていく。

 

「……2ペア」

 

「フラッシュだ」

 

「フルハウス!」

 

 7のペアが2枚と3のペアが2枚のフルハウス。元の結果にギャラリーから歓声が上がる。しかしフラッシュのアルスもなかなか強い。♧の2、6、7、9、10と数字が違えばストレートフラッシュになっていただろう。

 今のところは元が一番上だ。しかしまだ2人残っている。先に4枚交換という大胆な手を使ったハイドの結果は……。

 

「スリー、カードです」

 

 スリーカードだった。ローレインがこれまでの結果を確認する。

 

「スリーカード……ってことは、今んところ元が上か」

 

「分かんないぜ?レヴが1枚だけ交換していたから、相当強い手札かもしれないし」

 

 アレクの言う通り、レヴの結果がまだ出ていない。1枚だけの交換ということならそれだけ変える必要がなかったと思われるからだ。

 しかしレヴは自身なさげにカードを見せずに結果を語る。

 

「あー、いや、俺もフラッシュだぜ。一枚繋がらなかったからさ」

 

「フラッシュ……てことは元が一番かぁ」

 

「マジか……」

 

 結果に驚く。ギャラリーから流石という声が聞こえてくるが、とはいえ危なかっただろう。4枚手札入れ替えのハイドが4枚揃っていればフォーカードだったわけだし。

 そんなこんなで結果は元の勝利……になるかと思われた。だが回収の為にカードを提出したところで、レヴの手札の異変にローレインが気づいた。

 

「ん?……おいおいおい!」

 

「どうした?」

 

 ローレインに何があったのかと問う。隣のハイドも尋ねながらレヴの手札を見る。

 

「どうしました?……っ!?」

 

 えらく動揺するハイドに反対側にいたアレクとアルスとも顔を見合わせる。3人でその手札を見て、ようやくそのやらかしの度合いに絶句する。

 

『っ!!』

 

「……え?どしたしみなさん?」

 

 1人分かってない様子のレヴ。元としてはレヴの場合、こういうのはちゃんと考えている、むしろ得意な部類だと思っていた。しかしやったことの派手さと反応に恐ろしく落胆してしまう。

 そこでリッドが騒がしさから様子を見に来る。ギャラリーの前列からで目を凝らすもその原因をちゃんと口にしてくれた。

 

「……!兄ぃそれロイヤルストレートフラッシュじゃん!?」

 

「えぇ!?なわけ……あ゛」

 

 再度確認したレヴの顔が真っ青に染まる。そうポーカーでもっとも強い役、スペードのロイヤルストレートフラッシュがそこにはあったのだ。観客に動揺が生まれる。これにより順位も変動し……。

 

「え、えーとじゃあ一番の強運持ちは……レヴか」

 

「……だな。ハジメ、ドンマイ」

 

「嘘だ、そんな事……何がどうしてああ言った……?」

 

 結果に信じられないと思いつつも、偽装発言についての真意について問い詰める。何か理由があったのか。しかしその理由と言うものはあまりにうっかりな理由だった。

 

「……緊張でスペードのAがキングとストレートになるルール忘れてました」

 

『………………』

 

 笑いも起きない。以前自分を説得した時の爆弾発言もそうだが、どうもレヴは1つの事に意識を集中させるとミスを誘発するようだ。だがだからと言って今この状況をどうにか出来るわけでもなく、またどうにかするつもりもない。逃げたい。この場から今すぐに。

 元の願いがどこかに届いたのか、ネアが慌てた様子で人混みをかき分けて元を呼びに来る。

 

「は、ハジメさーん!すみませんちょっとー!」

 

「どうした、ネアさん?」

 

「じ、実はお嬢様が……ジャンヌさんが」

 

 ジャンヌという名詞に嫌な予感を感じさせる。だがそれは別の意味での大変だった。

 

「もぉ~ハジメェ!わたひをおいて、なにしてるのよぉ~ヒック!」

 

「じゃ、ジャンヌ!?」

 

 呂律の回っていないジャンヌをグリューネとフェルナが脇を支えて向かってきていた。わけの分からない状況にどう反応していいか分からない。支える傍らでグリューネとフェルナの2人が言い争い……というよりグリューネが呆れて文句を言っていた。

 

「あーもう、ホント何してくれてるのよこの奏女官さんは~!」

 

「ごめんごめん!まさか一発でこうなるなんて……てへっ☆」

 

 笑ってごまかそうとするフェルナ。状況を分からずにいるとネアが謝罪してくる。

 

「すみません、ハジメさん」

 

「いや、で、これは一体……」

 

 理解しがたい状況に黙っていた観客達もどよめいていた。するとネアが事情を説明する。

 

「実はフェルナさんがジャンヌお嬢様のグラスの中身をお酒にしてしまって……それでグイッと一気に……。クラクラっとなった後は既にあの状況に」

 

「えぇ……フェルナさん何やってるんです。というか未成年に飲酒ってダメでしょ」

 

「いやーごめん。てっきり途中で気づいて吐き出すと思ったんだけど、ホント一気にいっちゃったから止められなかった」

 

 どこかの漫画の話かと言いたくなる経緯。困惑のため息しか出ない。当の本人は元に目がけて千鳥足で抱き付いて、というより絡んでくる。

 

「ウェヘヘヘ……み~つけたぁ♪」

 

「あー、もう本当にどうする……ん?」

 

 その時元はとある事実に気づく。そしてわずかばかりほくそ笑むといつもの平静でローレインにとある要請を出した。

 

「ごめんローレイン。舞踏ホールの休憩室か何か借りられないか?ジャンヌを休ませる」

 

「!分かった。すぐに案内するぜ」

 

「というわけですので、後はレヴによろしくお願いしますっ」

 

「え、あ!ちょ……」

 

 酔っぱらい状態のジャンヌをお姫様抱っこしてその場をレヴに任せる。そう、先程の空気の悪い状況から逃げるべく、利用したのである。それを察したローレインもまた協力してその場からの撤退を行う。

 卑怯とでも何とでも言え。悪いのはあんな最強の手札を故意ではないにしても隠していたレヴなのだ。レヴの待っての声も聞かず、2人は酔っぱらい状態のジャンヌを運び出す形でデッドゾーンとも呼べるあの場からの撤退に成功したのであった。

 

 

 

 

「わぁぁふかふかのソファ~」

 

「と、何とかあそこからの撤退には成功したな」

 

「マジで助かった。よく俺の考えを察してくれたよ」

 

 ジャンヌをソファーに座らせて、脱出に成功したことを2人で喜びを分かち合う。あんな居心地の悪い場所、当事者なら一目散に抜け出したいはずだ。アイコンタクトでその場の動きに合わせたローレインには感謝の言葉しかない。

 なし崩し的にそれぞれのその場から逃げたい気持ちを叶えてこうなった。しかし元が酔ってしまったジャンヌの介抱をしたかったのは紛れもない事実だ。ジャンヌの方に顔を向けると、ローレインに頼みこむ。

 

「けど、ローレインは先に戻っていてくれないか。俺はジャンヌの様子見ているからさ」

 

「ん?……あー、いいけどやりすぎんなよ?」

 

 何を想像したのかにやけるローレイン。呆れながらローレインが想像していることはやらないと否定する。しかしローレインはご機嫌で部屋を出ていく。

 

「やりすぎってなんだ。普通にいてやるだけだからな?あとレヴに任せたがすげー心配だから、そのガード役」

 

「いいってことよ。他のやつらには上手い感じに言っておくからさっ♪じゃ、ごゆっくりー」

 

 ローレインが出て行き、部屋に残ったのは元とジャンヌの2人だけだ。しかし外には警備員もいるためローレインが言っていたようなことが出来るわけがない。そもそもそんな気はさらさらない。まだ酔いの冷めていないジャンヌを労わる様に撫でた。

 

「今回は助かったよ、ジャンヌ」

 

「ふぃ?ほめられた~!えへへー、むぎゅー」

 

 ジャンヌが本能のままに甘えてくる。なんかもう可愛すぎて本当に出会ったころのあのトゲトゲ満載なあの人と同一人物かと思う。それどころか最近のジャンヌとも甘えぶりが違い過ぎる。文字通りこれが理性で抑えられていた本能だとしたら、どれだけ抑えていたのやら。

 だがそんな元の考えも知らずジャンヌ本人は解放された欲求のままに甘える。

 

「うわー、ハジメがいっぱいいる~」

 

「酔ってる酔ってる」

 

「よってないですよぉ~」

 

「……まったく」

 

 わずかに口元を笑わせると惚けているジャンヌの頭の上に手を乗せる。銀髪にいつものリボンを両側に付けたその姿が愛しい。元の中で記憶が蘇る。

 もとの世界でのクリスマス。妹の華穂や幼馴染の柚羽とはしゃいでいたなと思い返す。今回はそんな楽しいクリスマスを久々に過ごすことが出来た。

 

「ありがとな、ジャンヌ」

 

「んへへ~♡」

 

 この1年の感謝を込めて、ジャンヌの頭を撫でた。ジャンヌもご満悦にその行為に頭を押し付けて目いっぱい受けたのであった。

 

 

Merry Christmas!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【余談】

 

 

~パーティー終了後~

 

「そういや、あの後どうだったんだ?ローレイン」

 

「あー、グリューネとかに「今頃ジャンヌは貪欲な黒狼に食べられちゃってるわねぇ」って言われてたぞ」

 

「あの生徒会長……と後は大体想像できるな」

 

「あとレヴがあの後ギャラリーからの提案で急遽始まった勝ち抜けポーカー対決で負けまくってた」

 

「アイツの運あれで全部使いきったんだな……乙」

 

 その後出口で敗北に打ちひしがれていたレヴと、迎えに駆け付けたフォーンからジャンヌの件で大目玉を受けたフェルナと謝罪するハイドの姿を見たのは、言うまでもない。

 

 

EX-EPISODE END

 




番外編1はここまでとなります。同日公開の黒の館DN神騒乱勃発編の第1回もお楽しみください。

レイ「いやぁ、最後はラブラブな2人だねっ!」

ジャンヌ「あれから半年、2人も仲を深めていらっしゃるようで。これがLEVEL2に繋がっていくかと思うと、面白いですねっ」

光樹君の方は全く番外編も出せなかったからね。その反動分甘くしましたよ!( ゚Д゚)ただ…それ以上にこの前のビルダイリライズが想像以上に重かったから反動でこうなった節がある……/(^o^)\ナンテコッタイデジタルハザードですやん。

レイ「藤和木それはデ○モンだよ……」

ジャンヌ「これ書いている間ずっと楽しい系のアニソンとかボカロ曲とか聞きっぱなしでしたからね……。ですが元さん達も序盤の方に大変だということが示されましたね」

レイ「うんうん!何さ、ノット・ア・ジーって!」

簡単に言うとガンダム被害者によるガンダム反対運動ですね(;・∀・)今後触れる場面も出てくると思われますので……」

ジャンヌ「そうですか……。でもジャンヌ・Fさんは複雑ですよね」

何せレイアの母親が参加しちゃってるって情報出しちゃってますからね(;・∀・)これがどうなるのか……さて、では他にも色々と触れたいですが、番外編はここまでとなります。

レイ「レヴ君ドンマイっ!黒の館DNもよっろしくねー!」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。