機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも皆様。引き続きご覧の肩は改めまして。早くリライズ最新話見たい( ゚Д゚)ってなっている藤和木 士です。今約10分前だよ(゚Д゚;)今回はライブ配信で見るかもだよ!

レイ「アシスタントのレイだよー。でもコメントしないんでしょ?」

ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです。まぁ、作者の事ですしね」

(´・ω・`)まーそうだけどさぁ……さて、引き続きEPISODE4になります。

レイ「次元覇院を前に、異世界のガンダムとの共闘が始まるって感じだね!」

ジャンヌ「でもどうなんでしょう?MS所持法とか言ってますし……」

さぁ、兄妹の再会を邪魔した敵に、MSオーダーズの裁きはどうなるのか?それでは本編です。


EPISODE4 再会の兄妹2

 

 

『さぁ、我らが神の為に、この土地を次元の粉と弾丸で清めるのだ!撃てぇ!!』

 

 発破と共に次元覇院のパイロット達は銃撃を開始した。あらかじめ人払いを行っていたのが幸いして、最初の犠牲者は捜査官達のMSだけとなった。だが銃撃音で馬鹿な野次馬が集まり、次元覇院は彼らにも銃を向けた。

 

『次元覇院の神を称えよ!称えぬものはこの聖弾で地に伏せ!!』

 

 響く銃撃音。野次馬の悲鳴が響く。光姫達が何度も見てきた光景だ。自分達の思想を押し付け、従わないなら殺す。他人を自分達の都合のいい人形としか思っていない。一体どれだけの構成員を相手にしてきたのだろうか。

 地上で行われる大虐殺に、指示を仰がれる。

 

『あ、蒼梨隊長、次元隊長!支援を』

 

『りょ、了解!光姫ちゃん!』

 

「えぇ。前線に出て支援するわ。華穂」

 

『はい!』

 

 華穂からの返事を聞いてから下の戦闘へと介入しようとした。が、もう1人戦闘参加に名乗りを上げた。

 

『俺も行く』

 

『に、にぃ……』

 

 元が戦闘参加を申し出る。だが光姫はその申し出を断ろうとする。

 

「駄目よ。あなたは一応罪人。それを戦闘参加させるなんて」

 

『それを気にしてる場合かよ。あんなテロリスト相手に黙っていられるか』

 

『あ、あの……2人とも?』

 

 対立する2人の意見。深絵が両者を制しようとするが、構わず持論を展開する。

 

「あのねぇ、この国は法治国家よ?ゲリラみたいにそう簡単に救援するって言って武器を振り回せる国じゃないの!」

 

『馬鹿が。それ言うなら法治国家じゃなく日本人が他の国の人より臆病って話なだけだろ。状況に応じて支援を受けるっていう臨機応変さをこの国の人は身に着けた方がいい。向こうの世界で心底そう思ったぞ』

 

「ここは向こうじゃないっ!」

 

『じゃあ向こうでMS手に入れた俺はその法の対象外だな』

 

 無茶苦茶な理論を展開する元に対して徐々に苛立ちが募っていく。確かに彼の言うことは一理ある。あの力を貸してくれるのならこれほど心強いことはない。しかし元々の目的から外れたことはしたくない。

 例え古い体制だと言われても、今までそれで通してきたものを変えることは難しいことを光姫は知っている。こんな状況で、しかも向こうでなどと意味の分からない発言をしている。十分理解する時間もないなら、こちらの判断に従って欲しい。

 

「あぁ、もう!頼むから今はこっちに従いなさいよ!」

 

『はぁ……分かったよ。指示には従う』

 

 光姫の本音が漏れる。だがしかし従わないような発言をしていたものの、元も了解する素振りを見せた。これで戦闘に集中できると思った矢先、元は策を弄してきた。

 

『だけどお前達の上司……上の指示も仰いでほしいな、それは』

 

「っ!?今この状況で!?」

 

 上への指示確認要求に目を見開く。現場での判断が優先される現状、そんな悠長なことをしている暇はない。ところが元はそれを踏まえたうえで発言をしていた。

 

『時間が惜しいと思うだろうな。でも急な戦闘はどっちにしろ報告しなきゃいけないだろ。現在の任務がどうなっているのかとかの報告も含めて。それをしないっていうのか?』

 

「うぐ……」

 

『一理あるね。私達本来なら元君の確保の為に来ていたわけだから、目的変わっちゃってるし。私支援射撃やらなきゃだから、光姫ちゃんお願いできる?』

 

 元の発言に同意した深絵が報告を要請して戦闘に加わる。スナイパーライフルからの狙撃が着実に次元覇院の動きを制限していく。深絵の支援を受けて捜査官達も態勢を立て直す。

 こうなると深絵は完全に狙撃に集中してしまっている。呆れ気味になっているそこに、狙い澄ましたかのように本部からの通信が入った。回線を開くと狙ったと言わんばかりに総司令であり夫の黎人が映った。

 

『光姫、君達の作戦行動範囲の付近で次元覇院が現れたようだ』

 

「あー知ってる。今絶賛戦闘中ってところ」

 

『そうだったか。作戦の方は』

 

 今すぐに戦闘に突入したい気持ちを抑えながらこれまでの流れを説明する。シュバルトゼロガンダムのパイロットこと黒和元を無事確保したこと、元が出した条件、そして先程の戦闘介入要求について伝えた。それらを聞いて黎人は難しい表情をする。

 

『ふぅむ……そればかりはありがたいとはいえ、許可できないな』

 

「そうよね。まったく元にも困ったもの……」

 

 返答に肯定する。やはりそんなことは認められるわけがない。ここは自分達に任せて、元には音なくしてもらうのが一番だ。

 と考えて早速戦闘参加を告げようとする光姫。だが黎人はしばしの間待つように告げた。

 

『ん?光姫、ちょっと待ってくれ』

 

「何?どうしたの?」

 

 黎人が通信回線から席を外す。回線からわずかに聞こえてくる話し声。誰かと話しているのだろうか。そしてものの1分で戻ってきた黎人から思わぬ発言撤回が告げられた。

 

『すまない光姫。状況が変わった。彼にも戦闘参加してもらえないか』

 

「はぁ!?何で……」

 

 思わず声を大にして反論する。黎人も光姫の気持ちを知って、そうなった経緯について簡単に説明する。

 

『どうも政府でそのガンダム1機に対して、そんな特例を発令させていいものかという声が多いらしい』

 

「そんな……じゃあどうするのよ!?」

 

『だからもう一度、見せてやるのさ。そのガンダムがどれだけ今後の戦いに大きな影響をもたらすのかを。その力をMSオーダーズが手にするために』

 

 黎人から告げられた今後の事。あの力を手に出来ればきっと情勢はMSオーダーズに傾くだろう。だが元をそんなプロパガンダに使っていいのだろうか。華穂の方を見て躊躇いを口にする。

 

「そうだけど……でも道具にしちゃだめよ?」

 

『分かってる。お前はもちろん彼は華穂君や深絵君の知人だ。そんなことをすれば君達を敵に回すことになる。だが戦闘から少し時間が立ち過ぎている。すぐに制圧出来ないと、こちらの評価も下がって下に見られる。お偉いさんの手出しが容易に出来ないようにするために、そして他の次元覇院の動きを抑えるためにも、ここはそのガンダムの力を改めて見せてもらう。もっとも、今来ている僕の恩師がそれを見たいと申されているのもあるけれど』

 

 黎人の発言を聞いて先程のわずかな間を理解する。あれは「あの人」と話しをしていたのだ。政府の一部がという話ももしかするとその人経由かもしれない。「あの人」は政府とのコネも強い。そういった話を伝えに来てくれた可能性がある。

 不服ではあるが結果的にその方がいいという判断に至った光姫は、元に改めて協力要請を依頼する。

 

「分かった。……話が変わったわ。あのMS、全員ぶっ飛ばして頂戴!」

 

『随分とさっきと言ってることが変わったな。けどそう言ったからには存分に行かせてもらう!』

 

 ようやく出た許可に待ってましたと言わんばかりにビルから飛んで地上へと向かっていく元。飛び出していった兄に対し、華穂が戦って大丈夫なのかと聞いてくる。

 

『え!?よかったんですか!?』

 

「上の事情とか色々とあるのよ。今はその方がいいって感じ。悪いけど華穂、あなたはここから地上の戦闘をカメラで基地の方に中継して」

 

『わ、分かりました!お気を付けて』

 

 投げやり気味に説明すると同時に華穂に戦闘映像の中継を指示する。そしてそのまま黒いガンダムの後を追う形で地上へと飛び降りた。

 この戦闘で撃墜されてしまわないだろうか。一抹の不安を持つ光姫。だがそんなものは全くの無用の長物であることを、目の前で見せつけられることになる。

 

 

 

 

「ジャンヌ、準備はいいか?」

 

『もう……あの方達に言いたいこと沢山あったのに、元がしゃべらせないから……!』

 

 ようやく呼ばれたジャンヌは少々ご立腹の様子だった。自分の役に立てなかったことや、光姫達の言い振る舞いについて、裏で愚痴を吐いていたのだ。もっとも彼女がそう言うのは見えていたので、話がややこしくならないように彼女を会話の場から外していた。同時に彼女の意を汲んで大分柔らかい言い方で、先程の発言に盛り込んでいた。

 とはいえ元も下で行われている虐殺に抑えが効かなかったのも事実。ようやく駆けつけられる彼の気持ちは、まるで鎖から解き放たれた番犬の如く昂っていた。

 

「悪い。それよりジャンヌ、いつも通り行けるな?」

 

『もちろん。この1週間でこちらの地形や環境状況などは読み込みました。都会だろうと問題なしです!』

 

 機体のレーダーを確認する。以前の時は次元覇院側のMS照合の結果がバグってしまっていて困惑したが、今はマキインの名前で登録されている。なぜあの時、「マキナート」の名前が表示されたのか。ともかく今はパーツの類似による誤認証は今回起きていない。おそらく大丈夫だろう。

 

「今回は味方もいる。そっちにも注意を配ってくれ……。よし」

 

 地表へと着地するシュバルトゼロガンダム。前方に見えるMSオーダーズのMSとその先の次元覇院のMS達。次元覇院はこちらに気づくと、猛りを上げる。

 

『来たな悪魔の使いガンダム!我らをだましたツケ、払ってもらう!』

 

「やれやれ……まだあの時の事を誤解している。いや、自分達を正当化するためなら、平然と嘘を付く連中だったな。なら容赦なしだ。嘘をばら撒いてるツケを逆に払ってもらう!」

 

 ビームライフル・ゼロを構え、突撃姿勢を作る。後方に気づいたMSオーダーズの機体が狼狽える様子を見せる。オープン回線で周囲に呼びかける。

 

「シュバルトゼロガンダム[Repair-Ⅱ FafnirⅡ]、黒和元。これよりMSオーダーズの支援に入る!誤射だけはやめてくれよッ!」

 

 一気に加速し、展開するMSオーダーズの前へと出る。途中地面に倒れていたMSオーダーズの機体の武器と思われる回転式鋸内蔵の剣を握り、突貫する。

 

『武装ロック、解除しました!』

 

 ジャンヌから武器のロック機構解除の報告を受ける。武装データを見通し、剣にエネルギーを送り込む。注がれた高純度DNのエネルギーを受けて剣の鋸が高速回転、鋸の部分に光の刃を生みだした。

 

『撃てっ!奴を殺せっ!』

 

 前方から銃弾が飛ぶ。それをDNLの力で危なげなく回避しつつ、剣を振るう。高速回転する光の刃はたちまち敵の腕を両断する。

 

『ぐあっ!?』

 

「……いい剣だ。もう一撃!!」

 

 剣の切れ味に確かな力を感じ取る。踏み込んでの振り下ろしが敵機の左肩を斬り裂く。攻撃手段を失ったマキインが残った右肩のシールドを向けて引いていく。続いて元は銃弾を掻い潜り更に奥へと向かった。その先にはカップルらしき民間人が次元覇院に絡まれていた。

 

『さぁ、神を賛美するのです!』

 

「誰が賛美するか!」

 

「そーよ、あんたらみたいな胡散臭い連中!」

 

『何を!愚か者に鉄槌を……うわっ!?』

 

 勧誘を拒否したカップルに銃口を向けるマキイン。その機体の腕部を横から斬り裂いて蹴り飛ばす。その悪質さに苦言を告げる。

 

「下種だよ、お前。はぁ!」

 

『貴様……ぐっ!?これでは……がぁ!!』

 

 即座に頭部を切り飛ばす。トドメに剣を胸部に突き立ててその機能を停止させるとカップル、そして周囲に残る人間に対し離れるよう通告する。

 

「とっとと逃げてくれ。写真撮ろうなんて思うなよ?」

 

「は、はい!」

 

「ヤバいってヤバいー!」

 

 カップルは一目散に逃げる。残っていた民間人も触発されて退避していく。それをさせまいとマキイン数機が銃を向けたが、ビームの一発を敵のライフルに直撃させて注目集めさせる。

 

「相手はこっちだろうが!」

 

 スラスターを噴かせ、距離を詰めて乱戦に入る。敵は飛び立つことなく地表でアサルトライフルの実弾を放つだけで、飛んで追いかける機体は少数だ。そんな機体を制圧するなど容易かった。周囲を動き回り三次元の戦いを魅せつける。

 

『くそっ!当たらない!ガフッ!?』

 

『どんな動きしてやがる!ぁあ!!』

 

『このっ、このぉ!!被弾した!?あぁ!!』

 

 連続して撃墜を重ねていく。更に別方向からマキイン数機を撃ち抜く多数のビームが到来する。その発振元には光姫の紅いガンダムがいた。光姫は次元覇院のMSに投降を呼びかける。

 

『無駄よ。どれほど暴れようが、私達MSオーダーズがあなた達を制圧する!武装解除して降伏しなさい!』

 

『誰が!!ぐぁっ!?』

 

 光姫の言葉を聞かず、ビームライフルを撃とうとするマキインが斜め上方からのビームで撃ち貫かれる。ビルの上から狙撃する深絵の蒼いガンダムの狙撃が一撃で敵のジェネレーターを貫き爆散させる。超長距離射撃の正確さも合わさり、敵の動揺が動きに出た。

 投降か、それとも継戦か。だが彼らが選んだのは第3の選択肢。その場から一斉に逃走し出す。

 

『くそっ!退却だ!逃げるぞ!!』

 

『覚えていろ、MSオーダーズ!必ずすぐに報いを受けさせてやる!』

 

『違うだろ!神が彼らに報いを与えるんだ!我らは祈るのだ!』

 

 ぐちゃぐちゃの統制状態で逃走していく次元覇院。逃げるという意志だけが共通してい敗走していく彼らの後ろ姿を光姫達は見つめている。

 

「追撃しなくていいのか?」

 

 追撃の必要性について問う。だが光姫は首を横に振ってそれを否定する。

 

『あくまで今の私達の任務はあなたの保護よ。それに強すぎる力を下手に行使しないことが私達には求められるから』

 

「そうか。それでこの後どうする」

 

 追撃しない判断を受け入れた元は今後について訊く。周囲には負傷、あるいは死体となった者達が少数だがいた。叫び声も木魂している。光姫達も承知しており、後の対応が行われることを伝えてくる。

 

『もう本部からの要請で警察と救急が来るわ。でも私達に出来るのはそれくらい……まだ任務が残っているから』

 

「……そうか。いつもこうなのか」

 

『いつもって、こうして被害対応しているのがってこと?』

 

 光姫からの言葉に被害者の方を見たまま否定する。

 

「それもだけど、この国の人達は一度怖い目を見ない限り興味本位で飛び込んでいくのかってことだ」

 

『!それは……』

 

 光姫を含めMSオーダーズ隊員は言葉に詰まる。ビルから降りてこちらに向かってきていた深絵や華穂も、発言の意味することを理解して暗く沈む。

 

『元君……』

 

『ごめん、にぃ……』

 

「別に華穂が謝ることはない。ただ俺が夢を見ていただけだ。結局MSが生まれてもこの世界の人はまだ自分達の無知に気づいていないんだなってこの1週間で痛感してたよ」

 

 諦め。自分が事故に巻き込まれてもその対策よりもMSに関する技術すべての封印を求める声の方が多かった。結局この世界、いやこの国の人は前に進むことに怯え、現状を維持したがるのだと、感じ取った。

 ため息をつく元。ジャンヌも何も言わない。長い沈黙を破ったのは光姫だ。

 

『なら、私達に協力してよ。この世界の人達にあなたが知っているMSの怖さを、そして頼もしさを教えなさいよ!』

 

 挑発にも似た請願だった。相変わらずの対応だ。昔から何か指摘され続けると、カッとなってしまう性遇だ。柚羽が死んで自分が落ち込んでいた時、深絵と一緒によく家に来て出て来いと言われたものだ。

 しかし悪いところはきちんと認める性格なのを元も知っていた。だから敢えてその挑発に乗った。

 

「あぁ、たっぷりと教えてやるよ。俺が学んできた平和と争い、その両方をな。代わりにお前達にも協力してもらいたいことがいくつかあるんだけどな」

 

 互いを見やる2人。その後元はMSの状態で彼らの本部へと共に向かうのであった。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。

ジャンヌ「紆余曲折ありましたが、MSオーダーズへ行くことになりそうですね」

レイ「だねー。元君の目的は妹ちゃんの無事確かめるためだもん!」

(;・∀・)それだとただのシスコンになりますね……家族も含めてなのですが、とりあえず今は妹から話を聞く方向にシフトしたということにしておいてください。

レイ「でもでも、どうして次元覇院はあのタイミングで現れたんだろー?」

ジャンヌ「何も言っていませんが、もしかするとガンダムを探していた、とか?」

まーそれは追々明らかになっていくかも?というところで今回はここまでです。次回はクリスマス回と普通の話の同時投稿になる予定です(*´ω`)

レイ「おークリスマス!」

ジャンヌ「季節に合わせた番外編は初めてですね。それでは次回もお楽しみに」
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