ネイ「アシスタントのネイです」
グリーフィア「アシスタントのグリーフィアよ。随分更新が空いたわねー。どうしたの?」
単純に言うと投稿しようと思った時にはもう時間が遅かったっていうのがあります(´・ω・`)ネットなので投稿時間に限りがあるわけではないのですが、最近は8時~9時の間に投稿したい気分でしたので……。
ネイ「メタいです。それより今回も2話投稿ですね」
そうです。EPISODE5と6の公開です。
グリーフィア「あの戦闘の後、元君らはMSオーダーズの基地に向かうことになったのよねー。お互い良い関係を築けるといいんだけどねぇ」
それでは本編へ。
「やはり凄まじいな、この力」
黒和華穂が送ってきた戦闘中継映像に黎人はため息を漏らす。パソコンに映った日本政府直属の自衛軍高官たちも各々難しい表情でその性能に驚嘆して見ていた。
『これが同じMSの性能だとは……到底思えんな』
『あの武器、確かオーダーズの武器だったな……』
『定格出力を超えてビームソードとして扱うか。何とも』
『うむ。こんなものが敵になれば恐ろしいぞ』
MSオーダーズが威信を掛けて開発したカラーシリーズ。その性能は随一だと黎人の中で自負していた。しかし映像のガンダムは単機で稼働中である2機以上の戦闘能力を発揮している。完全にそのプライドを叩き折られてしまった。
あまりにも高すぎる性能に、見ていた高官が匙を投げて処遇について進言する。
『こんなものあっていいのか?確保してデータを抜いてから封印処置を』
「それは契約違反ですよ。もしそれで被害が発生したらあなたは責任を負えると?」
『ぐっ!』
高官の発言を思い切り却下する黎人。元々話し合っていた罪の取り消しを無駄にするような事を許すような馬鹿さは持ち合わせていない。もしそうなれば黎人は光姫などの関係者に大目玉を喰らうことになる。軍の未だ腐敗の残る老害達などそれに比べれば些細なものだった。
高官の1人も黎人の発言を擁護しつつ、具体的な解決案の提示を要求する。
『そうだな。わざわざ所持法違反の特例を使って罪を帳消しにするんだ。あれ程のMSの性能を引き出せるパイロットを、無下にしてはそれこそ無駄だろう』
「仰る通りです」
『……して、協力してくれる見込みはあるのかね?』
罪を帳消しにするといっても、それは協力してくれたらの話。協力を得られるようにあらゆる手筈は整えたが、果たしてそれを受け入れてくれる人物か。既に光姫からは更に追加で2つほど要求があることを知っていた。1つはもう1人の同伴者に対しての詮索なしという願い。もう1つは判明していないが、おそらくのちに分かることだ。
ともかく一度会って話してみる必要がある。光姫の友人だった1人にして、あの事件の被害者。今でも非難される覚悟はあるが、果たしてどうなるか。高官からの問いにいつも通りの返答をする。
「ありますよ。ないなら敵になるだけですから」
『非情な男だ。では吉報を期待している』
その言葉を最後に通信は終了する。通信を終えた黎人に、指令室のソファーに座る人物が仕事ぶりを評する。
「高官達の相手、お疲れ様だね黎人君」
「冗談。まだあなたのような無茶を出来るほど、僕は地位を手に入れていませんよツィーラン先生」
賛辞の言葉を遠慮して逆にその人物の偉業を称える。先生とされたその人物はいつも通り顔に付けた仮面を少しばかり持ち上げると、そうでもないと返答する。
「そうでもないさ。私のおかげで続いているMS開発継続も、結局は私自身が日本を追い出される結果になった。日本に住めなくなったのは少々辛いものがあるよ」
「本当にそれは申し訳ないですツィーラン博士。恩師であるあなたにそんな仕打ちを負わせることになってしまって……。でもそのおかげでMSの歴史を止めずに済んだ。もっとも今はそれが悪い方向に向かってしまっている」
「うむ。その通りだ。だが責任を感じすぎることはない。人を助けると思って作られたダイナマイトが兵器として扱われる様になったように、道具は兵器へと変貌しかねない側面を持ち合わせる。人はそれを受け入れ、それと付き合っていかなければならない。MSにはMS。その為にあのガンダムのパイロットに協力を仰がねばな」
ツィーラン博士はいつものように兵器の扱い方について述べる。博士は5年前のあの事件、「モバイルスーツ暴走事件」で世間から非難の的となったモバイルスーツの研究を存続させた恩人だ。モバイルスーツの共同開発者にして黎人の大学時代の恩師。この人の尽力が無ければ改名されたモバイルスーツ、モビルスーツの今はない。
恩師はその責任として日本の住民権を失った。今では出先の仕事場だった海外で暮らしている。それだけの代償を払ってモビルスーツを守ってくれた恩師に報いるためにも、この交渉成立させなければならない。
「やりますよ、僕は。あなたに報いるために」
「その事なんだが黎人君。私も同席しても構わないかね?」
「それは……僕としては構いませんが、どうして」
理由を訊くと恩師はそれに応じて質問を投げかける。
「黎人君、私がなぜカラーシリーズの頭部デザインを指示したか覚えているかい?」
「あぁ……確か博士がこちらの方がいいとおっしゃっていましたね。同時にガンダムという名前も」
カラーシリーズ開発開始の報告の際、設計を見たツィーラン博士から頭部デザインの変更を提案された。その頭部はまるで人のような物であり、当時は名称にちなんだデザインだった物をそちらに変更した。また名称もこの時ガンダムが付け足された。
あの時やたらとガンダムという存在に固持していたのをよく覚えている。博士はこれと言ったら絶対という人だったため一度試してみるとしたが、その結果良好なデータが取れたのには感服した。博士は常人には測れない感性を持った人物なのだ。
博士は語る。
「そうだ。だがそもそもなぜ私がその存在に至ったのか。それを説明していなかった。もしかすると彼は……」
深い事情を感じさせる博士の言動に注目する。と、そこで回線から連絡が入った。
「失礼、少しだけ……」
「あぁ、構わないよ」
博士に断りを入れて、回線に応じた。
「どうした」
『光姫隊長、深絵隊長以下シュバルトゼロガンダム捜索隊帰還しました。この後はそちらに?』
基地オペレーターから光姫達の帰還が報告される。予定通りオペレーターには連れてくるということを伝える。
「あぁ。頼む」
いよいよご対面だ。この対面で今後のMSオーダーズの運命が決まると言っても過言ではない。総司令の責を果たさねばならない。気を引き締める。
◆
MSオーダーズの基地、オーダーズ・ネストに到着し、元とジャンヌは光姫らに連れられて施設内を歩く。オーダーズ・ネストは東響湾の中に浮かぶ人工島で、東響の街まで一本の橋でつながっている。施設内部は警戒状態で自分達に警戒の目が向けられているのは分かっていた。そんな警戒の中で1つの部屋の前まで案内される。
「失礼します。次元光姫以下2名、シュバルトゼロガンダムのパイロットと同行者を連れて参りました」
光姫の室内にいる人物に対しての声掛け。直後に返答が返る。
「入ってくれ」
「失礼します」
許可をもらって部屋の扉を開ける。その後に続いて元とジャンヌも入っていく。すると部屋のソファーに2人の人物がいた。
1人は白と黒のメッシュにMSオーダーズ隊員の制服を豪華にしたような服を着ている男性。もう1人は白衣を着ているのと顔の目元を覆うマスクが特徴的な男性だ。出で立ちの激しい2人だが、幸いにも元は2人の存在をうろ覚えではあるが覚えていた。
部屋に入り、光姫達に誘導されるままにソファーの前まで向かう。腰かけていたソファーから立ち上がった黒と白のメッシュの男性が自己紹介を行う。
「ご足労掛けたね。私がMSオーダーズ総司令官にしてMSの開発担当の責任者を務める次元黎人だ」
差し出された手にこちらも握手を交わす。ジャンヌも元に倣い握手に応じる。もう1人も同じように名乗る。
「私はツィーラン・パック。黎人君の元共同研究者の1人だ。黒和元君は知っているんじゃないかな」
「えぇ、モバイルスーツの開発者でしたね、お二人は」
この2人こそこの世界におけるMSの始祖「モバイルスーツ」の開発者だ。髪とマスクが印象的で2年の歳月でも顔と名前を憶えていた。
元が握手に応じる傍らで、ジャンヌはその外見に体を震わせた。
「!……」
「どうした、ジャンヌ」
「す、すみません……。何だか身震いをしてしまって……」
身震いという言葉に違和感を覚えるが、すぐに察したツィーランがマスクを指してジャンヌに謝罪する。
「あぁ、これの事かな。すまないね、昔の研究で怪我をして以来こうなんだ。どうも初対面の人には驚かせてしまう」
「あ、いえ……。事情があるのでしたら仕方ないことです」
やはりあのマスクは誰もがツッコんでしまうことなのだろう。ジャンヌが頭を下げて握手に応じると、両者共に席へと座る。腰を下ろした黎人は早速今回の目的について話す。
「それで今回同行を要請した理由だが、既に聞いているかもしれないが表向きはMS所持法の違反通告、しかし実際は私達の組織への協力要請だ。だがそれ以上に聞かなくてはいけないことがある。―――君は本当に、黒和元なのか?」
早速飛んできた質問。簡単に言えば死んだはずの黒和元本人なのかという話だ。髪色まで変わっていることでより疑わしいのだろう。だから元はありのままの事を話す。
「あぁ。あの時爆発に巻き込まれ、この世界から消えた黒和元だ」
「……そうなのか」
爆発に巻き込まれ、消えた。それはこの世界の者達も知っている情報だ。事実と差異のない答えに黎人が難しい顔をする。
消えたはずの人間。それが目の前にいる。どういった経緯があったのかと思うのは必然で、黎人はそれについて問う。
「なら、この5年の間君はどこでどう生きていたんだ?」
この世界から元がいなくなっていた5年間。だが元にとってはその半分以下の2年の間の出来事の説明要求だ。不用意な発言は禁物だろうが、経験したことを偽りなく話すつもりであった元は、ジャンヌの方に顔を向けてからそれに応じた。
「そうですね……この世界で5年、俺にとっては2年ですか。2年の間俺は次元世界の1つ、龍の力を宿した人類「竜人族」と機械の力を宿した人類「機人族」の暮らす「マキナ・ドランディア」で、名家の1つを出身に持つこのジャンヌ・ファーフニル様に拾われ、以来ファーフニル家で使用人として働いて来ました」
「マキナ・ドランディア……竜人族と機人族?」
「っ……」
「にぃ……」
元は話す。マキナ・ドランディアで記憶を失っていたこと、とある事件の最中であのガンダムを手に入れたこと。戦争を終結させたこと……そしてもちろん白きガンダムが別世界に流れ、その場所が地球だということも。
「戦争終結後、ヴァイスインフィニットガンダムが転移した先を追って、俺はこの世界に戻ってきた。俺が戻ってきたのはそのガンダムを確保するためだ。ここにいるジャンヌの大切な友人、レイア・スターライトを奪還するために」
これまでの経緯をすべて話したところで、恐る恐る華穂が元に確かめてくる。
「えっと……それどこの異世界転生モノ?」
妹から疑いの目を向けられる。同じく話を聞いていた黎人、そして光姫も同じように信じられないと返す。
「バカげている。竜だの機械だの、おまけに象徴だのと。ホラ吹きの言うことだな」
「んー……ちょっと流石に精神科に行くことをお勧めするわ……理解が追いつかない」
まぁ予想通りの反応だ。ジャンヌ達の例でも知っているが、今自分達が知っている常識と外れたことを言う人間は高確率でその認識がおかしいと判断しがちだ。ジャンヌもこの世界に来て魔術が存在しないことに大変驚いていたのを見ている。
一方でそのマキナ・ドランディア現地民代表であるジャンヌは、信じようとしない黎人達の事を非難する。
「なんですか。元は本当の事を言っているまでです!なのに信じようとしないだなんて、それでもDNでMSを動かす方々なんですか!」
「え、えっと……そう言われても、ジャンヌちゃん?は普通に人間っぽいし……」
「そんなに竜の力を持っているというのなら、証拠を見せてみろ。竜の姿にでもなってみてから言ってほしいな」
深絵がやんわりと外見について論じる中、黎人が心のない言葉と無理難題を押し付けてくる。それにジャンヌがキレた。
「もう一度その汚らしく無礼な言葉、吐いてみなさいよこの鼠色!」
「混ざった状態で言うな。それを言うなら君の方が鼠色に近いだろう」
「なっ……!愚弄しますかこの分からず屋っ!!」
醜い言い争いに発展する。このままでは話が進まないと元は2人をなだめようとした。
「はぁ……お嬢様落ち着いてください本音が出ていますよ。あとあなたそれでもMSオーダーズの総司令官ですか。もう少し冷静になってくれ」
「いいえ、止めないでくださいハジメ!この男はマキナ・ドランディアの威信にかけて処刑します!」
「下らん嘘を付くからこうなっている!発言を撤回して本当はどこであの機体を作っていたのか吐けば収まる」
「駄目だこりゃ……」
しかし2人の気持ちは収まらずにらみ合う。ジャンヌがこうなると手も付けられない。呆れてお手上げとなる。見ていた華穂が遠慮がちに真偽を問う。
「えっとさ……にぃ本当のこと言ったらどう?」
「本当も何も、あれが事実だ。誇張一切なく」
「んー……いや、確かに別世界から来ているかもとは思ったけど、竜だの言われると信憑性がねぇ……。しかもその世界ではガンダムが救世主って、そんな馬鹿な話」
手詰まりとなってしまう。本当であると言ってるにも関わらず信じてもらえないという辛さと、この国の人間の想像力のなさにあきれる。自分もこの国、この世界出身だが。
ところがそれを解消する者がこの場に現れる。先程から黙っていたツィーラン氏が口を開いた。
「いや、私は信じるよ。彼の話を」
「ツィーラン博士!?なぜです?こんな突拍子もない話を……」
ツィーランの発言に耳を疑う黎人。彼だけではなく、光姫や深絵も驚きを露わにする。
「ツィーラン博士?正気ですか?」
「失礼だよ光姫ちゃん。でも、どうして本当だと思うんですか?」
本当だと思った理由を訊く深絵。元もこんなバカげた話を理解し、本当だと信じる根拠は聞いてみたいところだ。光姫の発言に構わずツィーランは本当だと思った根拠について述べる。
「先程元君はマキナ・ドランディアという世界に救世主ガンダムがいると言ったね。実は私は救世主と名乗ったガンダムを以前夢の中で見たことがあるのだよ」
「なんですって?」
「ガンダムを見たことがあるんですか!?」
元とジャンヌは驚く。未だ元達も救世主ガンダムを絵画でしか見たことがない。それを夢という意識が曖昧な領域でありながら見たという話は注目せざるを得ない。
博士の話に黎人達もまたどういうことかと言葉の真偽を問いただす。
「夢の中で、ですか?」
「どういう内容だったんですか?」
「うむ。夢の中で、その者は自分が救世主ガンダムだと名乗った。その夢の中でこの世界が次元世界という空間に浮かぶ世界の1つであること、そして私にその次元世界に触れる方法を授けた。その方法を用い、私は次元粒子をこの世界で初めて誕生させたのだ」
この世界で初めて次元粒子、DNに触れたツィーラン・パック博士。その方法もまた救世主ガンダムに教授されたものだった。その点はマキナ・ドランディアの創世記でも語られる話と酷似しており、創世記を知る者達からしてみれば信憑性が高かった。ジャンヌもそれを指摘する。
「ガンダムが……私達の世界でも、戦争状態となった竜人族、機人族の先祖たちが救世主ガンダムの導きで竜と機械の力と、ディメンションノイズの力を授かりました」
ジャンヌの話にツィーランが頷く。
「そこから私はその救世主に近い姿を作ろうと考えた。そこで教え子の黎人が打ち立てた次世代作業用スーツの開発なら、それに近いものが作れると考えて私はモバイルスーツ開発に協力したのだ」
「そのような考えがあったのですね……。ということはもしや」
黎人が言いかけたところでツィーランは2つの事について謝罪する。
「そうだ、カラーシリーズはその救世主を模してもらった。そしてすまない。試作グレネード「シード」の搭載は私も半ば容認していた。モバイルスーツがやがて兵器になることは予想できた。だがまさかあのような事態を引き起こしてしまうとは……その謝罪をしたかったんだ。申し訳ない、黒和元君」
ツィーランの謝罪は、カラーシリーズと呼ばれたあの機体達の顔の造形元にしたこと、そして元を事故に巻き込んでしまったことへのものだった。黎人は納得しつつ唸り、元の表情はそのままツィーランを見つめたままだ。華穂とジャンヌが顔を覗き込む。
分かっている。もし事故に巻き込まれなければと思う気持ちがあるのは承知だ。事故がなければ、華穂とつまらなくも寂しい思いをさせない生活を家族と共に過ごせたかもしれない。だがそれを否定するのはこの2年間の間に過ごしたジャンヌへの想いを裏切ることになる。
謝罪するツィーランへ、元は語る。
「確かに、あの事件がなかったら華穂もこんな危険なMS操縦に手を出すことはなかったかもしれない」
「にぃ……」
「そうだね。華穂君は君が死んだと聞いて……」
「だけど、俺もこのいなかった2年、いや、こっちじゃ5年か。その間に手に入れたものがある。その5年で俺は俺であることを取り戻した。だから何も言わないよ。華穂を巻き込んだことも」
いなくなっている間に得た絆。それは元にとってかけがえのないものだ。その上で怒ることは出来ない。故の不問だった。ジャンヌも覗き込んでいた顔に笑みを作り下がる。元の言葉にツィーランは感謝を述べる。
「ありがとう。話を戻そう。それらの経緯から私は彼の話が本当だと信じるよ」
同時に元の話に補強を持たせたツィーラン。恩師からの言葉に流石の黎人も無下にできない様子だ。
「うむむ……ですが」
すると先程まで疑っていた華穂が意見を変えて元を擁護する。
「私もにぃ、あ、兄さんの言うこと、もしかしたら本当かもしれないと思います。だって兄さんは柚羽さんを亡くしてから彼女なんて作りませんでしたから!」
「っ!?」
思わぬ発言にぎょっとする。場違いすぎる発言だがもう遅い。
「あらあらっ♪妹さんから彼女だなんて、実質家族からの公認ですねっ」
聞いたジャンヌは先程のあれが嘘だったかのようにご機嫌に。更に深絵も変に視線を向ける。
「あ……やっぱり、その子……」
「え、あ……いや、うん……まぁ」
なんて爆弾発言しやがる、妹よ。よりにもよって柚羽の事と掛けてジャンヌとの関係を指摘するとは……というか蒼梨さんはなぜそこまで気にするんだ。
などという心の声を抑えて彼女であるということを濁す中で、光姫が呆れてため息を漏らす。そして進言した。
「その反応からして間違いないわね。監視中の時点で随分ご親密だったようだし、柚羽の事をトラウマにしていないとなれば納得だわ。多分本当よ、元の話」
「いや、何で彼が付き合っていたらそんな……」
黎人のツッコミがもっともだが、3人は過去の出来事についても知っている。そう言われれば隣に寄り添うパートナーの説明が付かない。それ以上にそれでこの場を乗り切れるのならもういいやと諦めた。とはいえ監視中のという話はどこまで聞いていたのか、どこを聞いていたのかと気になるところだが。最悪口止めしたい。
そのやり取りを見てツィーランが笑いを掛ける。
「ふふふ。これは決まってしまったかな。MSオーダーズの隊長格が信用しているし」
「い、いえ、まだ深絵君が……」
「いや、私も信じる。……信じざるを得ないかな」
「…………バカげている……はぁ」
流れは完全にこちらにあった。やがて黎人は決定を口にした。
「分かった。君の言うことを信じよう」
「あ、あぁ。ありがとう……?」
それを交わしたお互い、微妙な雰囲気ではあったが。
NEXT EPISODE
EPISODE5はここまでです。続くEPISODE6で今年は締めたいと思います。
ネイ「元さんと黎人さん……なんか不憫ですよね」
グリーフィア「んー、まぁ私達グラン・ロロの世界の人達は割とすんなり別世界の話は受け入れられるけど、でもこうして納得されたからいいんじゃないのー?」
グラン・ロロは……うん、本当にあれ最終的にどんな終わり方迎えるんでしょうね、バトスピ背景世界(´・ω・`)とはいえツィーラン博士の言葉もなければ信じてもらえず、互いに後味の悪い別れ方になっていたでしょう。
ネイ「確かに。でもガンダムが夢の中に現れるって……偶然にしては凄いですね」
グリーフィア「偶然じゃなかったりしてね♪救世主ガンダムが一体どんな存在なのか、まだ完全に分かってはいないことだし」
といったところでEPISODE6へ続きます。