レイ「アシスタントのレイだよー」
ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです。さて、以前は言っていませんでしたが今日と次回の投稿は最近とは少し違うんですよね?」
その通り。実は次回の投稿予定日の5月16日が私の活動開始5周年なんですよね。時が経つのは早いわ(;´・ω・)
ということで特別篇を考えていたんですが……ネタが思いつかなかったので2話連投することになりました( ゚Д゚)
レイ「何にも思いつかなかったの?」
別にこの作品に関係なくだったら考えていたのはあったんだけど、それも自問自答してたらあんまりかなぁと思ったんでなくなりました(;・∀・)
ジャンヌ「というわけで申し訳程度に話を進めようということですね」
そうなりますねぇ( ;∀;)とはいえ第3章終盤、次元覇院との最終決戦なので盛り上げていきますよ。
それでは本編をどうぞ。
「元君が沢下判との交戦に入ったようだね。はてさて……」
通信士から報告を受けた藤谷は動向を見守るように前方を見つめていた。流石にMA三機が飛び出してきた時にはいきなり終わったのではと思ったが、それも邪魔な虫とでも言わんばかりに元の駆るガンダムの手により事なきを得た。
イグナイターと呼ばれる形態よりも弱体化したとの報告を受けていたが、火力に関していうならそのイグナイターを超えているようにも見えた。もっとも機動性重視の機体であるのなら機動力低下は小さくない欠点なのだろう。観測班には引き続きその戦闘状況を伝えるように告げる。
作戦開始からもうすぐ一時間が経とうとしていた。ガンダム投入がおよそ40分ごろ。兵士達の疲労もピークに達しつつある。こちら側の撃墜も少々目立ち始めていた。
「名護屋港側のMS撃墜18機、こちら側の撃墜も7機ほど……現在弾薬補給と損傷の為に帰還が23機です」
「うん。これは少々救援が欲しいところか……」
そう言って藤谷はとある場所へと通信を開いた。通信相手は東響。防衛大臣のと首相の新堂幸地が映った。
彼等へと現状の報告を行う。
「現在黒和元のクリムゾンゼロガンダムがホリンに到達。敵主力のMSとの交戦に入りました」
『ふむ。交戦に入ったということは、作戦の初動は無事成功したようだな』
「えぇ。名護屋湾の方も順調に進軍中です」
『ふむ。作戦は順調のようだ。しかし連絡をくれたということは……』
「はい。敵勢力に押されつつあります。よってプランBの発令を願います」
プランB、それは簡単に言うと増援。海上側にはアメリア軍から、そして名護屋湾の部隊には愛智の周辺基地からの支援部隊投入の事を指している。戦力の逐次投入は愚策ではあるが、そうしなければならない理由もあった。主に外交の話だ。
なるべく要請はしづらいものだったが、首相はその要求を承認した。
『承知した。自衛軍基地への要請は晴宮君が頼む。私は大統領に伝える』
『分かりました。では』
『藤谷君、上手く兵達を使っておくれ。頼んだよ』
「ハッ」
晴宮大臣、そして新堂首相が通信を切る。ここまでカードを切るのだ。何としてでもここで流れを絶つ。
要請の結果はすぐに出ることとなる。通信士が後方の様子を伝える。
「司令。後方よりアメリア駐屯軍の船が接近。増援要請承諾したとの連絡です」
「そうか。では通達。こちらの補給で薄くなる前線のカバーに入ってくれと伝えてくれ」
「分かりました」
続けて名護屋港側の様子も別の通信士が告げた。
「名護屋港の四ツ田基地に愛智本部の自衛軍部隊が参戦。名護屋港へと向かっています」
「よし、彼等にも同じく前線の補給の間カバーに回るようにと連絡を」
「了解」
「……これで安泰、と言いたいところだがな。奴らはどこまであきらめないつもりなのか……」
奴ら、次元覇院の作戦は既に失敗に近い。修理するにも時間が掛かるはず。まさかもう修復を開始しているのだろうか。
それでも戦闘中に修理を行うなど危険すぎる。人工衛星の修復とMS操縦を同時に行える人物が、果たしてどれだけいるのか。
そうでないにしても沢下判が言ったホリンを再び空へと打ち上げる。その目的の為に彼らは向かってくる。ならば完全にこちらが接収、あるいは破壊して最高指導者を捕らえるしかこの戦いを終える方法はない。
最悪投降も望めない敵の思考に頭を抱える。だが何よりパイロット達が極力欠けないことだけを願って指揮を続ける。
◆
元がホリンに到着した頃、MAを再度撃破した深絵達の前にも障害と呼べる強敵が姿を現す。
『ここから先、貴様らのような平民風情に行かせるわけにはいかないな。平民のガンダムはここで散れ!でぇい!!』
「くぅ!?」
貴族のような喋り方をした男のマキシマムが切りかかってきた。ライフルを構えるが瞬時に回避されて接近を許す。
ビームソードを振り抜こうとしていたが咄嗟に出た蹴りで手元を弾く。剣の切っ先を何とか回避することに成功した。距離を取りながらビームライフル・アサルトの弾幕で防衛に徹する。
強い。発言はいつもの次元覇院の奴らと大差ないが、こちらの狙撃を紙一重とも呼べる機動で避けている。並みの敵ではない。
さっきのもまぐれで蹴りつけることが出来たに過ぎない。弾幕を形成しつつビームスナイパーライフルでは倒せない敵だと判断してガンランチャーへと銃を切り替えた。弾幕を反射装甲のシールドで弾きながら敵が追従する。
『逃がさん。貴様を落として私が英雄となる!』
「英雄だなんて、そんな世迷言!」
ビームサーベルを引き抜き、敵の光剣と結び合う。相手はマキシマム。光姫をやった機体だ。情報は読み込んでいるとはいえ、光姫の時のように何が隠し玉で来てもおかしくない機体。気が抜けない。
切り結ぶその敵は剣を持つ姿を見て憐れむ。
『狙撃機体が格闘戦とは、無様だなぁ!おらぁ!』
「きゃあ!?」
男の罵声と共に光剣が弾かれる。連続して敵がアームユニットで殴りつけてきた。咄嗟に左肩のシールドを構えるが、衝撃と共に大きく吹っ飛ばされた。
あまりの衝撃に平衡感覚が狂う。どうにかコントロールしてもとの体勢に戻した。しかしその彼女を狙うように敵は銃口を向けていた。
「……!!」
『消えろ、私の栄光の前に!!』
緊急回避も間に合わない。万事休すと思われた。だが割って入った影が彼女を生かす。
『深絵さんまでやらせない!!』
「華穂ちゃん!?」
『えぇい!邪魔が!!平民の癖に図が高いぞ!』
華穂のソルジア・エースだ。彼女はカゲロウを手にけん制する。敵と向き合ったまま、華穂が安否を尋ねる。
『大丈夫ですか、深絵さん!』
「うん、ありがとう。それより」
平気であると答え、視線を奴へと向ける。貴族口調の男は光剣をレイピアの如く構えて華穂の行動を非難する。
『おい、貴様……私の狩りを邪魔したな?以前の時もそうだ』
『以前の時……?』
『そうだ。沢下を渋々救援しに行った時、黒のガンダムと共に私を邪魔した……!あいつを救援せざるを得なくなり、私は沢下に撃墜されたのだ!もっとも、私もその時には死ななかったがな?』
「それって……四ツ田基地の時の……じゃあ元君が自爆攻撃を受けた時に自爆させられた機体に装依していたのがあなた!?」
思い出した。遠くから弾丸で狙撃した後、一度気絶してから再度構えていた時に増えていた機体。その内の一機で沢下を庇う形で元にトドメを刺されかけたところを沢下銃撃されて爆発したのが彼だったのだ。
機体が爆発しながら生きているということは、おそらくマリオネッターシステムを使っていたためなのだろう。
それほど前から既にMS遠隔操作システムを実用化していたのなら相当数が導入されている恐れがある。元達が予測していた敵全員がマリオネッターシステム仕様というのもあり得ない話ではなかった。
『あの時死んでいればよかったのに……!』
『私が死ぬ?この次元覇院本当の筆頭指揮官たるこのゲルツ・ルーダがか?あり得ないなそんなことは。死ぬのは、お前達だ!』
光剣を向けたゲルツと名乗る男は狙いを華穂へと変えて襲う。華穂もカゲロウを構えて相対する。
こうなると深絵は支援に回るしかない。隙を伺いつつ、周囲の敵からの不意打ちがないかを警戒へと回った。
華穂とゲルツの太刀筋は互角だった。だが完全な互角ではない。カゲロウの剣を弾き、ゲルツの光剣が突きを繰り出す。それを華穂は咄嗟に後方へと退いて避ける。そして間髪入れずに空中を蹴るように再度加速して距離を詰める。
『ふっ、はぁ!!』
『っ!?まだまだぁ!!』
瞬間の動きで分かる。技量のゲルツ、そして性能の華穂。両者は機体性能差により何とか互角となっていたのだ。
おそらく華穂が適性なしなら今の一撃でやられていた。この対決近接だけに限ればこちらの戦力では華穂しか奴と互角には渡り合えない。
下手な支援は帰って邪魔となるだろう。しかしこのまま見ているわけにはいかない。これは「決闘」ではない。「戦争」だ。華穂を殺させないために深絵はその戦いに手を出した。
「華穂ちゃん、右回避!」
『っ!!はいっ』
敵が華穂目がけて突撃してきたタイミングで指示を出す。華穂はギリギリで回避する。ゲルツのマキシマムは先程まで華穂の機体の胸部があった箇所目がけて光剣を振るった。
すぐさま横に避けた華穂に更なる攻撃を加えようとしているところに、ガンランチャーから散弾が降り注ぐ。
『っ!?貴族の攻撃に邪魔をするとは、愚か者が!』
「そんなこと言ったって、私達はあなたを倒すだけだよ!」
愚か者と指摘したゲルツに対し否定する深絵。華穂の前へと出て距離を取るゲルツに対し弾種を切り替えて空中クラスター爆弾を放った。はじけてから爆発を起こしたそれにマキシマムは大きく後退する。
窮地を救われた華穂へと協力して撃破することを呼びかけた。
「行くよ、華穂ちゃん。あいつを倒すよ」
『はい。私が前に出ます。いつも通り、支援を』
「了解だよ!」
ガンランチャーを構えて了承したことを示す。二人は自称最強の貴族と対峙する。
◆
沢下との対決に挑む元とジャンヌ。ビームサーベルとボウゲン・ランツェの二刀流で元は戦っていた。
沢下の操る新型機マキシマム・ホーリーは体に似合わない大型の盾を左腕に装備した機体。しかしバックパックのサブアームユニットを巧みに利用してこちらに攻めを継続させない。
(武装は至ってシンプルな構成……だが、奴も流石にエースの地位にいる男。サブアームの使い方が上手い……っ!)
ビームサーベルの三刀流でこちらのビームサーベルと槍、そしてビームマシンキャノンのビームサーベルとぶつかり合う。だが大振りとなるこちらのビームマシンキャノンのサーベルを沢下は確実に回避する。
大振りの攻撃直後、沢下は生じた隙にサーベルを突き出す。
『せぇあ!!』
「ぐっ!!」
振り上げた直後の肩部アームユニットを掠める。すぐさま横方向に回転して振り払うように斬り裂きを放つ。放った斬撃に掠めることなく後方に降り立ったマキシマム・ホーリー。
右手に構えたビームサーベルを一旦収納し直すと、シールドから何やら取り出してくる。それは折りたたまれた実体剣。更にシールドから銃のような斧を射出して左手に構える。
シールドも腰背部へと位置を変えて戦闘スタイルを変えてくる。両手の武器で連携攻撃を繰り出してくる。
『まだまだ行くぞ!耐えられるものか!』
「誰が耐えられないと!」
ビームサーベルで初撃を受け止める。流れるような動きで光剣を外へとずらされた。そのまま銃斧を振りかざして手元を叩かれる。
サーベル端末を取りこぼした直後、再びビームマシンキャノンをサーベルに見立てる。飛び上がってからの振り下ろしを行うがその下に敵の姿はない。
右側に機体をずらした沢下はそのままシールドに銃斧を叩き付ける。シールドが攻撃を受け止めたがすぐに銃撃音が響く。シールドに叩き付けた状態から銃撃を受ける。
『アレ、斧に銃を付けているんですか!?』
武器の発想にジャンヌが面を喰らう。ブレードガンと同じ発想の武装だった。元は動揺を見せることなく盾で弾く。弾かれた敵機に対し、ビームマシンキャノンの連弾を放った。
体勢を崩したところへのビーム攻撃。リフレクトパネルがあろうとも無理だと思われた攻撃だったが、沢下は対応する。
『その程度で、俺達の希望が墜ちるか!!』
体勢を崩した反動を利用し、怒りのままに機体を回転させた。そしてその途中でシールドの保持が外れた。宙に放り出されるそれを左腕でキャッチするとそのままビームを防御。リフレクト素材でビームが跳ね返ってきた。
避けられない攻撃と思い繰り出した一撃が跳ね返ってきたことに動揺は隠せない。反応が遅れて右ウイングのファンネル一基に被弾。パージせざるを得なくなる。爆発を背に構えなおすクリムゾンゼロ。沢下に対し先程の話を再び繰り返す。
「なぜこんな悲劇を繰り返す!自分達だけの考え、事実を押し付けて、本当のこと全てを拒絶するのか!」
『それはどっちの話だ!貴様らは柚羽の死を隠蔽した!』
「柚羽は再婚相手の父親に殺された!それは隠蔽もされていない事実で、それ以上の事は一切ない!」
『黙れ!その再婚相手を囃したのがあの女だ!私はそれを恩人である「あの方」から聞いた!柚羽の葬式を終えた場で聞いた、それは事実だ!嘘偽りのない事実だ!それ以外正しいものはない!!』
間宮柚羽の死。二人に共通する事柄。だが彼らの認識はまるで違った。その差異に関わるもの、それは間違いなく沢下が呼ぶ「あの方」だ。
元はあの時の事を思い出して、剣を交えながら叫ぶ。
「フン」
『何がおかしい!』
「おかしいさ。俺の知る光姫じゃ、そんなことはしない。だって柚羽と光姫は小学校以来の親友なんだ。それを間近で見ていた俺には光姫の動機が全くない。それは今も同じだ」
『ふざけるな!俺は兄なんだ。柚羽の気持ちを家族の中で誰よりも分かっている!離婚した父さんや、母さん達とは違う!今も柚羽は泣いている!あの女の計画が止まらないことに!』
元の話に対しあり得ないと自身の思い込みでぶった切る沢下。まるで家族だからこそその全てを知っているとでも言わんばかりの発言だ。
しかしその姿を見て、ジャンヌが回線を開いて事実を言い放つ。
『なんですか、それ。それはあなたの妄言、被害妄想です!』
『貴様……!』
『だってそうでしょう?妹の事は自分が分かっているだなんて、そんな言葉本当に大切に想っているのなら実の弟妹に対して言えることなんかじゃない!あなたのそれは、拗らせたただのシスコンの考えです!』
『えぇい、黙れ黙れ!!
ジャンヌは沢下の行動を強く否定する。妹を持つ者、そして自ら妹でもあるからこその彼女の言葉。シスコンとまで言われた沢下の怒りを確実に買った。
怒りを沸き立たせる沢下は四本すべての武器を一斉に振り下ろした。それをまとめてDNウォールで防いだ元はジャンヌの言葉を支持する。
「そう、それはお前の妄想。葬式の場で絶望したお前が、現実を認めたくないために逸らし続け、失意にいた中で出会ったそいつに都合のいいことを言われて拗らせた結果だ。お前はいつまでも柚羽の死を受け入れられない、かつての俺と同じだ!」
『お前如きが!柚羽を理解しているなどとぉ!!俺がいつ、失望していたと!』
力を込めるマキシマム・ホーリー。否定の意志を強く感じる。拒絶も交じっているようだ。
沢下の質問に対し、元は言って見せた。
「柚羽の葬式の時、お前は離婚した父親と共に葬儀場に来ていた。その場でお前は離婚した両親の喧嘩すら耳に入っていなかったように無関心だったさ」
今でも覚えている。確かに柚羽の兄と両親に示された奴が、喧嘩もまるで耳に入らない程にショックを受けていたのを。
反対に光姫はあの時涙を必死にこらえて、それでも涙声になっていた。葬儀場を出てから思いっきり泣いていた。それを元は覚えている。親友を失った悲しみだ。現場にいた証人の確かな記憶だ。
『嘘だ、黙れ、貴様は来なかったのだ!居たならどうして、柚羽の死をずっと悲しんでいないんだ!柚羽の死を悲しみ、その為に動く俺の行動を、なぜ否定する!!』
しかしそれすらも作り話だと否定した沢下は、自身の勝手な言い分を繰り出す。勝手な言い分と共に繰り出す刃がこちらを捉える、はずだった。
刃が届く寸前で元のクリムゾンゼロとの間に円盤が割って入る。ジェネレーターファンネルが発生させたDNの放射で受け止められる。
身勝手な沢下に、もう一度言い放つ。
「嘘なんかじゃない。お前が起きたことを全く覚えていないこと、それが何より、お前の失意のどん底にいたことを証明する証拠だ!」
『詭弁だ……そんな言い訳、何とだって言える!』
「詭弁か。なら一ついいことを教えてやる」
何を言っても認めない彼に一つ話をすることにした。なぜ元が柚羽の死を経験したにも関わらず、平気でいられるのか。なぜ妹の為だと語る沢下の言葉を真っ向からすべて否定できるのか。その根本の考えを奴に語る。
「俺も前までは柚羽の死を引き摺っていた。被害を受けて悩んでいた柚羽に適当な言葉を掛けてしまった。もっとよく聞いていれば良かったと。その後悔は成人式を迎えても、自分はまだあの頃のままだと喜ぶ気にもなれなかった。そんな中で、俺は次元世界マキナ・ドランディアへと転移した。その世界で、記憶を失っていた俺を暖かく迎えてくれた人達。主を得た俺は護ることを学んだ。だけど俺が実践しようとした護るっていうのは只の自己満足の入った形だけの物だった」
『あぁ?』
『ハジメ……』
「そんな中で俺は負けた。主を守れなかった。主だけじゃない。主の父親も結果的に殺してしまった。それでも俺は敗北を味合わせた敵に追いすがることだけを考えようとした。主の少女が苦しんでいる状況にも関わらず。そんな時、俺を止めてくれた奴がいた。そしてそいつは言った。俺は本当の問題から逃げているって。そして、身体を張って教えてくれた。今見なきゃいけない人の顔を見ることを、現実に目を向けることを」
教えてくれた友。異世界で得たものが元の重荷を取り払ってくれた。今もそれを忘れずにここに立っている。原動力となっている。
それらを以てして、元は問いに応える。
「だから俺は柚羽の死を過去の物とした。過去はいつだって思い出せる。だから俺は明日を求める。柚羽が迎えられなかったモノ、俺は求め続ける。それは柚羽が本当に求めたものだと知っている。俺がつかみ取るのは、今日よりいい明日。それを今はジャンヌと共につかみ取る!」
右手の人差し指を天に掲げる。自分の憧れる英雄の行動をなぞる仕草だ。元の言葉にジャンヌが照れながらも同意する。
『フフッ。そうですね。今日傍にいない人とも繋がれる明日、それを私も望みますよ、ハジメっ』
ジャンヌが微笑む一方で元の言葉に果てしないほどの怒りを覚え、吠える沢下。
『何が……何が明日だッ!その明日を奪った貴様らに、その資格は、ないッ!!』
二人に明日を求める資格はないと言い切って、武器四本をまとめて叩き付ける。ところがその叩き付けた跡にクリムゾンゼロは居ない。
蒼い残光と共に空中へと飛び上がった明日を求めるガンダムパイロットは告げた。
「罪は無にはならない。だが肉体は無に出来る。俺が、お前を
真紅のガンダムから受け継いだ力を、解放する。
NEXT EPISODE
EPISODE36はここまでとなります。同日公開のEPISODE36も是非。
レイ「久々の2話連投だね。結構話のストックは進んでるの?」
実はもう第3章最後に着手出来てます(´-ω-`)
ジャンヌ「ならばこそ、ですね。それにしても元さんも大分言うようになりましたね」
レイ「だねだね~♪ジャンヌ・Fちゃんを戦闘中に照れさせるなんてっ」
それだけ余裕が生まれているということですね(゚∀゚)気抜きすぎないといいけど。それではEPISODE37に続きます。