機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、皆様。携帯の画面が時折止まり、いつの間にか別の変なサイトにアクセスしてしまうことが間々あって苛立ちを隠せない藤和木 士です。( ゚Д゚)マジで止めてくれ……。

ネイ「知りませんよ……アシスタントのネイです」

グリーフィア「アシスタントのグリーフィアよ~。そういえば作者君、噂で聞いたけど君次のバトスピSBで剣獣使うそうじゃない」

どんな噂だ(;・∀・)まぁね。ダブルオー強いんだけど、やっぱたまに別のを使いたくなってね……。ただ今の最新デッキになる起幻系が高すぎるんで、丁度パストが出てなおかつ昔組んでいた剣獣にしようかなと。
あと読み繋がりで話すけど、魔法科高校完結ですか。達也君のデバイス?の拳銃、SSR時代のシュバルトゼロガンダムの武器モデルに使わせてもらいましたねぇ。

ネイ「その武装はDNのシュバルトゼロガンダムには継承されていないんでしたっけ」

グリーフィア「なんで受け継がなかったの?」

あれガワを被せて大型化もするから高速機動戦闘するシュバルトゼロガンダムに不要かなって思った。あと今の銃剣の方が個人的に好きなの(´・ω・`)とはいえDNでもどこかで出したいとは思ってる。あと原作が完結したとなると、ハーメルンの二次創作の方も基本となるゴールが見えて作りやすくなるんじゃないかな。
さて、それではガンダムDNEPISODE48、公開です。

ネイ「シュバルトゼロガンダムが介入、残党を蹴散らしていく流れでしょうね」

グリーフィア「それも大事だけど、再び出会った少女は憧れるその気持ちを抑えられないでしょうねぇ~。どうするのかしら?」

それでは本編をどうぞ。


EPISODE48 憧れは病にも似て2

 

 

「ほざけ!夫婦聖院は不滅!ここから再び這い上がる!ビクトリーロードなのだよ!」

 

 そう言って夫婦聖院のMSメオトを操るパイロットが光剣を振るう。シュバルトゼロガンダムの模造機として製造されたソルジア・エース。それを更に模倣して造られた機体が勢いを持って襲い掛かる。

 シュバルトゼロガンダムは対抗してビームサーベルで受け止めた。ダブルジェネレーターとなった機体の攻撃、受け止めて跳ね返すには出力がいる。受け止めた状態から一気に蹴り飛ばす。

 

『元、ファンネルによる支援攻撃が可能です』

 

 ファンネルの使用を進言するジャンヌ。彼女の言う通り、フェザー・フィンファンネルを分離させる。だが敵に対しての使用ではなく、後方で戦いを見ていた少女の周りにフィールドを展開した。

 動けないのか動きたくないのか。どちらにしてもあのままは危険すぎるためにそうした。ビームサーベルと言葉によるぶつかり合いが続く。

 

「お前達は既に壊滅した。夫婦聖院の聖地はもう1か月前に陥落しているからな」

 

「笑わせる。私達の思想はその程度で消えない!夫婦の関係が続く限り、我々も不滅だ!」

 

『夫婦の関係って……夫婦という関係にあなた達の存在意義を押し付けないでくださいっ!』

 

 ジャンヌの怒りはもっともである。結婚したら夫婦聖院の活動に貢献するなどと。自分達の進退を勝手に押し付けられては、互いを愛し合って結婚した者達に失礼だ。

 

「お前達は、他人に考えを強制することでしか組織を発展できなかった。控えめに言ってクズだ」

 

「黙れ!魔王と名乗って人を殺す貴様にそれを言える義理はない!」

 

「魔王は止まらない……それに俺が殺すのは神に心を売った外道だ。人の道を自ら外れておいて、都合のいいように人を名乗るな」

 

「魔王だって同じだろう!?」

 

「いいや、王は人だ!」

 

 ビームサーベルを踏み込みの姿勢から振り下ろす。右肩のアームから先、シールドが地面へと落下した。続けざまに右のシールドで敵を押し込んで、反撃を封じる。

 本当なら右腕をやるつもりだった。それでも敵の戦力を削る。ふらふらになりながら後退するメオト。校舎側の戦いも徐々にHOW港内支部の機体がこちらのCROZE部隊との連携で収まっていく。

 

「見ろ、お前達の反乱もここまでだ」

 

「ここまで、だと?言っただろう。私達は不滅と!私が滅びようとも、私達以外の使徒が我らの行動に続いて同じことを計画する。同時に私達の清浄なる行動に、人々も神の素晴らしさに気づくはずだ!」

 

「……お前の生存は入っていないんだな。命を使い捨てる広告戦略なんて」

 

「私の命で世界が変わる!」

 

 吠えて敵MSが攻撃を仕掛ける。左ウイングから取り出した展開式のビームソード。シールドを前方に構えて開放型バレルからビームを放ってくる。

 一直線に加速力で仕留める気なのだろう。加速性能を生かした突撃。それは決して間違いではない。だがすべてが遅く、そして浅はかだった。

 

「―――――アレス」

 

 呟きに呼応してシュバルトゼロガンダムのフレームが紅く染まる。突き出されたビームソードの一撃を最小限の動きで側面に回って回避する。間髪入れずに拳がシールドを潜り抜けて、敵のボディーに刺さる。

 

「ぐぅ!?」

 

「遅い……!」

 

 打撃と蹴撃。全身を使った攻撃の連発が敵の機体を砕いていく。シールドすら一発で粉砕する一撃はどうあっても止まらない。

 背を向けたMSを後ろから掴んでウイングをむしり取る。まるで天使の翼を削ぐかのようなその姿は、魔王と言うべきに相応しかった。だが抵抗されて片翼を残した。残ったウイングを開いて急速離脱したメオト。むしり取られたウイングを見て、その所業を非難する。

 

「使徒の翼を折るか!魔王!」

 

 怒りを向けられる。だがそんなものは俺にとっては何も思わない。機動力が落ちたことに言及すべきだろうと思いつつ、その表現に合わせる。

 

「片翼だけで、何が出来る?天使擬き」

 

「ぅああああああ!!」

 

 残ったウイングからビームサーベルを引き抜く。だがその一つの動作の間にシュバルトゼロガンダム・アレスは距離を詰めてしまう。

 

「DNF」

 

 冷たく言い放つ。DNFの音声が機体から読み上げられる。

 

『Ready set GO!DNF、「爆火翔焦(ばっかしょうしょう)」』

 

 敵の腹を強く手の甲で打つ。すると敵の体が球体に包み込まれた。動けない敵、球体に向けてアッパーカットをかます。球体に拳が接触すると、球体は瞬く間に拳へと収束していく。そしてそのまま敵のノーガード状態となっている胸部を強く突き上げた。同時にため込まれていたエネルギーが解放されて内側からエネルギーが散弾のように後ろ、打ち上げる形の為に斜め上空へと放たれた。

 

「がぁっ!?」

 

 アッパーカットの勢いのまま、機体が宙に放り投げられる機体。DNジェネレーターへと引火して機体は爆散する。瞬間学校の敷地内外から生徒達の歓声が沸き上がる。

 上空の戦いも収まって、隊員の一人がこちらに状況を報告してくる。

 

『黒和元隊長、学校内の戦闘は全て終結しました。救援に来て頂き、ありがとうございます』

 

「構わない。夫婦聖院は壊滅させたとはいえ、まだその動向を見張る理由があるようだからな」

 

『今後その対応について上層部も決めると思われますので、追って来る連絡をお待ちください。この場は港内支部の皆さまにお任せいたします』

 

『分かりました。あと、()()()の方がお待ちですよ?』

 

 隊員が後ろの方を指さす。向くとそこには先程の少女がこちらを物恋しそうに見つめていた。

 既にファンネルの防御壁は解除されている。少女は歩み出て元達に助けてくれたことに感謝を述べる。

 

「あのっ、ありがとう、ございます」

 

「そうか。無事でよかった」

 

 言ってその場を後にしようとするが、少女は引き留める。

 

「私、あなたに助けられたのは二度目です!三年前の神名川で起こった夫婦聖院のショッピングモール襲撃……あそこで助けられて以来、私はあなた達に憧れていたんです!」

 

 知っている。覚えている。あの幼さながらHOWへと入隊したいと言った少女のインパクトは非常に大きい。話を聞いた黎人達も呆気に取られていた程なのだから。

 その少女を再び助けたのは運命なのだろうか。その後に続く言葉もまたあの時と同じだった。

 

 

 

 

「お願いします、私を、入嶋 千恵里(いりじま ちえり)をHOWに入隊させてくださいっ!」

 

 

 

 

 変わらなかった彼女の決意。それを一喝する声が一つ。

 

「ダメだ」

 

 

 

 

「なんで……なんでですかっ!」

 

 再び断られたことに感情を露わに問いただす。自分はただ、あなたの力になりたい……共にMSを悪事に利用する奴らと戦いたいのに。

 そんな千恵里の考えを見透かすように、漆黒のガンダムのパイロットは理由を例に挙げた。

 

「前にも言ったはずだ。MS所持法の年齢未満の子どもを、戦わせるわけにはいかない」

 

「で、でもそうじゃないことを手伝うことくらいは」

 

「そう思うってことは、君の目的は市民を護ることじゃなく、敵と戦うことを第一に考えているんじゃないのか?」

 

「そんなこと、ない……そんなこと!」

 

 違うと首を横に振る。しかし内心は動揺していた。そうじゃないはずなのに、指摘されると自分が本当は戦いしか望んでいないのでは、と。

 そんなはずはない。そんなこと……。答えに戸惑う私にその人は後ろを指して言う。

 

「お前には、まだやるべきことがある。友と学校に通うという大切な時間が。それがどれだけ幸福なのかを噛みしめろ。それを分からなきゃHOWには入れられない」

 

 振り向くと自分の友人、クラスメイトと言った者達が不安そうに見つめていた。みんなのおかげで今日まで生きてこられた自覚はある。けれども千恵里にも通したいものがある。あの時の本音を、本当の望みを暴露する。

 

「……私、私は……あなた達に助けられて、それで憧れたんです……。本当なら、あなたに引き取ってほしかった!」

 

「……憧れは憧れのままでいい。俺の事を追いかけるな。同じ道を辿るしかなくなる」

 

 それでも目の前の人には届かない。涙で視界が霞む。目の前の人を必死に追いかけ続けていたのに、追いかけるなと言われたら、この先何を目的にして生きて行けばいいのか。

 涙が零れ続ける。するとその涙の理由を問い掛ける声が空から聞こえた。

 

「あれあれ、どうしたの元君」

 

「深絵。いや、ちょっとな」

 

 声につられて見上げる。空からこちらに向かって蒼い機人がゆっくりと近くに着地してきた。

 黒のガンダムの人の話し方から、親しい人物であることが分かる。二人の会話が耳に入ってくる。

 

「前にも話したろ、救出した子がHOWに入りたいって言った話」

 

「あぁ、あったねぇ。あ、もしかしてこの子も入りたいって話?」

 

「というかその本人だ。まだ諦めていないらしくてな……」

 

「へぇ、凄い偶然。いや、これは悪運と言った方がいいのかな。ふむふむ」

 

 まじまじとこちらを見てくる蒼いガンダムのパイロットの人。同性とはいえ、じっくりと見られるのは恥ずかしい。

 その人はこちらに対しいくつか聞いてくる。

 

「ね、あなた元君に憧れてHOWに入りたいって話だったよね?」

 

「え、は、はい」

 

「うん、じゃあ自分の力で入るって気持ちはもちろんあるわけだよね?」

 

「それは、はい」

 

「そっか。じゃあ簡単だよ。15歳になったら入ればいい」

 

「え……」

 

 虚を突かれてしまう。当たり前の入り方。自分は今すぐにでも入りたいのだ。それでは意味はない。

 それを改めて伝えようとするが、その人はそのまま当たり前の、本来の入隊方式について話す。

 

「自分の力で入りたい、ならちゃんと他の人と同じように規則は守って入らないと。憧れているのならその人に迷惑が掛からない様にするのは当たり前じゃない?」

 

「そ、そうだけど」

 

「何か?」

 

「……いえ」

 

 言葉に威圧感を覚え、何も言えなかった。そうするしかない。でなければどうなるか。そんな恐怖心にも似たものを感じた。

 千恵里の返答を聞いて、蒼のガンダムのパイロットは振り返って同僚であろう黒のガンダムの人にも言葉を交わす。

 

「ってことだから、元君。彼女がもし入隊を希望して来たら邪険に扱っちゃダメだよ?」

 

「いや、彼女をHOWに入れるのは難し……」

 

「いやいや、ちゃんと彼女の考え方とかは見なきゃダメだよ?でも戦わせたくないって自分の感情を押し付けたりとかしちゃダメって話。前もその事で愚痴ってたからね元君」

 

 ん?と思った。話の内容が聞こえてくるのだが、その内容は自分に可能性を広げてくれるようなものだった。

 蒼のガンダムのパイロットの話を静観して聴き入る。

 

「元君だって彼らに因縁を感じて戦っているんだから、それに関して文句は言えないよね?助けられて憧れちゃってるんだからその分元君もしっかり見てあげなくちゃ」

 

「だけどな」

 

「何か問題ある?」

 

「……ないです」

 

 言い返そうとしたものの、その眼光でため息を漏らす黒のガンダムのパイロット。よく分からないが、先程抱いていた不安は解消された、といっていいのかもしれない。

 蒼のガンダムの人は話が終わったことを告げる。

 

「じゃ、そういうことだから。15歳になって、高校入れる時になったら来てね。あ、あともう一つ」

 

「なんでしょう……」

 

「元君の言ったことは忘れないように」

 

 先程から何度も言われていた元という名詞。おそらく黒のガンダムのパイロットの名前だろう。その人の言った言葉、憧れは憧れのままでいい、俺を追いかけるな、だったか。

 

「憧れはいいけど、それを現場に持ち込んじゃだめ。私達は市民の人達を護ることを優先しなきゃいけない。その為ならたとえ、昨日までの味方を撃たなきゃいけない時だってあるんだ。もしかしたら、君の憧れの人を撃たなきゃいけない時だってある」

 

「……!」

 

 憧れの人を撃つ。思ってもいなかった発言に動揺が隠せない。

 そんなことあるわけない。あの人が敵になるなんて。しかしそれを見透かすように蒼のガンダムは言う。

 

「その程度で驚いていたら、HOWには到底入れない。それだけの覚悟、そして裏切られるかもしれないと思っていても誰かを助けられる心を持って。それがあなたの、15歳になるまでに身に着けること」

 

 告げられるやるべきこと。それがHOWの隊員に求められる条件だった。示された道は険しい。けれども不思議と千恵里のやる気は沸いてくる。

 女性の声に頷く。千恵里の決断を見て女性はMSの姿のまま激を送る。

 

「じゃ、私達はそろそろ退散かな。もがいて、自分の気持ちと向き合ってね」

 

「は、はいっ!」

 

「帰還する。後は港内支部に任せます」

 

「了解しました、ありがとうございます」

 

 二機のガンダムは他のMSと共に去っていく。途端に体の力が抜けて倒れかける。慌てて友人達が駆け寄って体を支えてくれた。

 

「ちょ、大丈夫か千恵里!?」

 

「千恵里さん大丈夫ですかっ」

 

「うん、ありがとう二人とも……ちょっと力抜けて……今になって背中も痛いし」

 

「とりあえず病院搬送ね。連れて行くわ」

 

 先程教室に駆け付けてくれたパイロットの人によって私は救急車に乗せられて今日の学校は早退となった。病院では知らせを聞いて飛んできた養父母の人に泣かれてしまった。でも無事でよかったと。

 この日から私はあの人の言葉を胸に刻んでHOWへの入隊を目指すことにしたんだ。

 

 

 

 

 帰投する傍ら、話に割って入ってきた深絵に元が苦言を申す。

 

「おい、深絵。あれはどういうことだ」

 

「ん?何?」

 

 とぼける深絵の反応。心の中で舌打ちしつつ、元は言った。

 

「何もあったもんじゃない。こっちの考えも考えて物を言ってくれ」

 

「えー、あの時元君、あの子に諦めろって言おうとしたじゃん。それに君が親しい人を戦闘から遠ざけるせいで、戦力整え直さなきゃダメなんだから~」

 

 叱ろうとするものの、代わりにあまり触れてほしくないところを逆に彼女に指摘されてしまった。戦闘から遠ざけた親しい人物とは他でもない俺の妹の華穂だ。今は結婚して名を「戌原 華穂」と名を変えている。

 妹とその夫は今現在「育児休暇」と称してHOWの監視下に置かれている。いくらHOWの活動していなくても、二人が、二人の「家族」が狙われることは明白だった。護るためには手元に置いておかなくてはいけない。

 ただそのせいでCROZEの戦力が落ちてしまったのは事実。その為に元が直接現場に赴くことは珍しくない。ジャンヌもそれについて言及した。

 

『深絵さんの言うことも事実ですね。私達CROZEには隊長である元にとって、扱いやすくて強力な直属の部下とも呼べる人員が欲しいところですし』

 

「言い方、な。それもこれもまだ「新型機」が開発できてくれればだいぶ楽にはなるんだが」

 

 新型機、それが意味するのは「黒和元専用機」の事である。シュバルトゼロガンダムの後継機であり、CROZEを象徴する機体として君臨する予定の技術の粋を集めて製作される機体だ。

 しかし技術の粋を集めるだけあって製造は難航。後から製作を開始した深絵の「後継機」の方が完成間近だという。

 自身の機体の方が完成の早いことについて深絵も喜々として言及する。

 

「そうだねぇ。私の機体は既存兵器に付け足しなのが多いから早く完成するんだけど……やっぱりあんな機能付けるから時間かかるんだよ」

 

「それはそうだが……」

 

『でもあれが、今一番私達のDNL能力を生かせると踏んでの機能ですから。外すことはできません。もう一つの機能もそれを前提に開発されていますから』

 

「うーん。アレスモード、それを応用したモードシフトシステムかぁ。着想を得たのはいいけど、やっぱりアレスモードの出自を探ってから採用した方がいいんじゃないかな」

 

 7年前の事件で発現したアレスモード。それに関しては謎が多い。一体どうしてそんなシステムが発動したのか、スタートすらも把握できていないモードの使用に黎人達が封印を検討したこともあった。

 しかし元の進言もあって引き続き運用が検討された。むしろこちらには有益であると推した。そうして開発は継続され、それを基にシステムが構築されていった。

 それらのすべてが実現すれば、理論上シュバルトゼロガンダムが戦闘区域全てを支配することも可能となる戦術運用システム。それらが完成するまでの間、元はロートルになりつつあったシュバルトゼロガンダムRⅡFⅡで対応していかなければならなかった。

 嫌味のように指摘した深絵には、ならその分頑張ってくれとエールを送った。

 

「不安に思うなら誤作動ないように最新鋭機の実戦データこっちに流してくれ。反応しなくてもユグドラルフレーム載せているから、それくらいは貢献できるだろうし」

 

「何それ。まぁアレスモードはユグドラシルフレームに依存した機能みたいだからね。完全版じゃないとはいえユグドラルでもテストは出来るからデータは送ってもらうよ。けどそれはそれ。ジャンヌちゃんの言う通り、気軽に任務を任せられる子作りなよ?」

 

「分かってる。最悪アイツが器に相応しいのならな」

 

 言って沈黙が生まれる。元の意識が再度彼女の、入嶋千恵里の顔を思い起こす。

 

(憧れ、か)

 

 果たして自分は、そんな憧れを抱いてもらえるような人間になれたのだろうか。瞬間を切り取った部分だけで判断されているのでは?

 CROZE隊長になってから、何度も思い続けている疑問に答えは未だに見つからない。あの少女に向けられる視線が痛く感じてしまう。ガンドはこんな気持ちを抱いたことはあったのだろうか。もっとも彼は生きていないし、生きていたとしても答えを得られるかどうか。

 見つけるしかない。自分なりの答えを。そして納得しなければ。迷いを捨てるために機体の速度を少しだけ上げた。そうして時は再び流れていく。ガンダムと少女が三度出会う、あの事件。それこそ、決断の時だった。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。深絵さんのO☆HA☆NA☆SHIで綺麗に纏まりましたね(^ω^)

グリーフィア「お話というより、威圧ね(笑)」

ネイ「あはは……け、けど深絵さんの言うことも正しいですよね。規則に従う、変に優遇、冷遇しないって」

そうだね。どっかの黒いガンダム継承者は色々優遇されていますけど!まぁ今のところは元君もそんな荒っぽくなく、隊長として立場に収まっているんですが。
この約束がこのあとの黒の館DNを挟んだEPISODE49以降からどうなっていくかが注目です。

ネイ「あ、黒の館DN挟むんですね」

グリーフィア「あらあら、随分早いわねぇ」

だって、短さの割りに出てくるキャラクターとか機体が多いもん(´・ω・`)今現在は黒の館DN三回分ほど挟む予定です。

グリーフィア「その三回、も前後編を一回として数える場合もあるってことね」

ネイ「それだけ新しい機体が出るってことですね」

そういうこと。それでは今回はここまでです。

グリーフィア「次回もよろしく~」
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