ネイ「それに気になるのはいいですが、こちらに集中してください。LVELE3では初登場、アシスタントのネイです」
グリーフィア「同じく、LEVEL3初登場のアシスタントのグリーフィアよ~。で、作者君、作者君、なんで前回と前々回全部ジャンヌ達がアシスタントだったの?(ミサトさん風)」
ぶっちゃけて言うと、管理ミスです(;・∀・)前々回君達がやったと思ってたのよ。
ネイ「だから先週のレイたちのコメントにおかしなところがあったわけですね」
グリーフィア「ま、そのままアシスタント終わっても良かったのだけれども~」
そんなこと言うなよ(´・ω・`)泣くよ?と、今回はEPISODE3の更新です。
ネイ「救出に現れたガンダム、パイロットはやはりHOWに入ったあの子ですかね」
グリーフィア「大目玉喰らったみたいだけど、出撃停止なんてことにはならなかったみたいねぇ。その彼女がここでどう魅せてくれるのかしら~」
というわけで本編をどうぞ。
初めて目の前にしたガンダムの姿に言葉を失う宗司。英雄と称される機体が目の前にいる。衝撃が走った。
その機体は窓から離れるように言う。
「ちょっと、窓から離れて!」
「あ、あぁ」
言われて宗司と小野寺、それに数人の残っていた生徒が彼女の近くの窓から離れる。するとガンダムは窓を破る。伸ばした手で鍵を開け、教室の方に入ってくる。
教室内に入ると、その女パイロットは先生に事情を説明する。
「授業中のところ、申し訳ありません。私達はHOW。この陣泰高校をゼロンが襲撃するとの情報を受けて、出動しました。直ちに避難行動をお願いします」
「ゼロンが……分かった。みんな、避難訓練の通り、迅速に行動しろ。ただし行き先は学校の外だ。いいな?」
先生も事情を把握して指示を出す。そのガンダムは敵がやってこないように外へと目を向ける。だが彼女に対し都美樹が恐る恐る近づいた。
「ねぇ……ひょっとして、千恵里?」
「……都美樹、このクラスに……」
朝のやり取りを思い出す。このガンダムのパイロットは昨日会った少女の一人だった。顔は明かさないが、千恵里という少女は再会した友人に避難するよう告げる。
「悪いけど、今は逃げて。小学校の時みたいに、早く逃げないと」
「うん、そうだよね。護衛に付いてくれるの?」
「うん。昔みたいに、避難用スライダーを使う。準備が出来たら動いてもらうよ」
避難スライダー、MS犯罪が起きるようになってから、生徒達を安全に校外へと避難させるために取りつけが必須となった滑り台型の脱出設備だ。
今では滑り台だけではなく、地下通路への直通出入り口にもなりうる。準備とはおそらく現実化させるまでの時間を指すのだろう。入嶋千恵里の要請に先生が慌てて設備の前で現実化を始めた。
本当に逃げるのか……そう思っていると、隣の教室のスライダーが起動する。実体化するスライダーに次々と生徒達が乗り込む音がする。だがそれはやたら目立つ巨大なもの。ゼロンが見逃すはずがなくライフル射撃がスライダーを襲う。
「あっ!隣の奴らが!」
「大丈夫」
小野寺の悲鳴を否定した千恵里。彼女の言葉通り、スライダーは破壊されなかった。ビームの着弾と同時にそのビームが周囲へと拡散されていく。そのカラクリを明かした。
「スライダーには多重装甲、そして耐ビームコーティングが施されている。前に私が提案したのを教訓にしてね」
「へぇ……」
攻撃に対抗できる設備が施されている、というのは初めて知った。てっきり何の対策も取られていないものだと。攻撃が効かないことで手が止まった敵機を、HOWのMSが隙を突いて落とす。
とはいえ学校の校舎まではそれらは施されていないようだ。そしてそれを狙おうとした敵機が一機、校舎に狙いを定める。
「て、敵がこっちを!」
「どいて!」
風島を横へと着き飛ばし、千恵里のガンダムが応戦体勢を取る。が銃は放たない。その前にした方向から急襲したMSが敵を止めた。
ビームの光剣を敵機体から抜き、爆発を背に向き直る機体。ガンダムに似ている。しかしゴーグルパーツやV字アンテナがない。おそらくは違うのだろう。その機体のパイロットと千恵里が会話する。
「ごめんクルス、助かった」
「クルスも戦っているんだ……あれをDIENDなしで」
クルスは朝の話で聞いたあの外人の子だろう。あまり戦闘を見たことはないが、手慣れている、と印象を受けた。
危機が去ったことに安堵する一同。だが一方でその事に若干の不服を持つ者がいた。
「そ、それより、突き飛ばす勢い強すぎです……」
「あ、ごめんなさい。つい……」
突き飛ばされた風島が頭を痛めていた。机の角にでもあたったのだろう。あざが額に出来ていた。それをやった千恵里が、MS姿のまま謝罪する。
咄嗟の事とはいえ、急に押されれば満足に受け身も取れないだろう。だが助かったことにこれ以上の結果はなく、突き飛ばされた本人も気にしていないことを伝える。
「ま、まぁでも、MSも減ってきているようですし、このままいけば何とか……」
「そうね……ってごめん、はい……はい。了解です。生憎ね。敵増援を確認。悪いけれど、まだもうちょっと時間かかるわ」
誰かとの話の後、千恵里が言う。まだまだこの戦闘は終わらないらしい。それを聞いて落胆が起こる。
「そ、そんなぁ……」
「自衛軍は!自衛軍は増援に来てくれないんですか」
「自衛軍?いいえ、これは今HOW主導の作戦だから、余程の緊急事態にならない限りはそんな援軍には来てもらえないと思うけど……」
「そ、そうですか……」
風島の表情が曇る。父親が来てくれることを期待していたらしい。まだそれほどではないというのは安心かそれとも不安か。
だがそうしているうちにその時がやってきた。千恵里はクラスにいた生徒先生に指示する。
「よし、今から皆さんに避難を行ってもらいます。先生を先頭に行ってください。そして下で待機している隊員と一緒に敷地外への移動を。ここは私が受け持ちます」
「分かりました。よし、みんな私の後に続くんだぞ」
そう言ってスライダーを実体化させた。校庭の手前側に出来たスライダー。それを先生が最初に下る。先生に言われた通り、その後をクラスメイト達が次々に滑っていく。
千恵里は生徒が避難する間廊下側から敵が来ないか警戒を行う。そんな彼女に宗司は声を掛ける。
「なぁお前、昨日の子か?」
「ん?あなた昨日の……さっきの子もそういえば昨日いたね」
宗司の方にちらりと顔を向けた後千恵里はそのまま警戒を続ける。まだ気は抜けないと仕事に熱を入れている。
「悪いけど、今は避難することだけを考えて。邪魔になるようなことも今はごめんだし」
「分かってる。でも聞きたいんだ。何で昨日、俺達に声を掛けたのか」
「あぁ……そういう」
こちらの言葉に掻くような動作をして言葉を詰まらせる。訊いてはいけないことだったのだろうか。少しして彼女は答える。
「……単純に私の気持ちよ」
「え?」
「目の前にいた人間が事件に巻き込まれる。分かっていて何も出来ないのが嫌だったから、私は言った。それだけ。でも後でこっぴどく怒られちゃったけどね」
肩を竦めて見せる。宗司達の思っていた通り、あれは独断の行動によるものだったらしい。
理由は分かった。一方で自身の行いを恥じつつも、ここに来ていることに対して千恵里は咎める。
「にしても、何で注意したのに来てるのかな」
「怒るなよ。俺だって授業出てないと後々成績に響くし、何より知らないヤツから言われても信憑性もないだろ」
「うっ、それはそうだけど……死ぬかもしれないって、思ったことないの?」
「それは……まぁ」
唐突に言われた問い掛け。死ぬかもしれない。今日ここに来る前に何度も考えたことだ。
考えたさ。そう言えばいい。しかし言葉に戸惑った。死への恐怖、それを最初に自覚したのはあの時だった。それから今まで平穏だったからこそ忘れた死の恐怖。今言われて、あの時の恐怖が今と同じだということを思い出す。
なぜ忘れていたのだろうか。あの時あれだけ怖がっていたのに。あの事をずっと引きずっていたのに、怖さを忘れるなんて。そんな事を考え込む宗司に、呆れを見せる千恵里は現実問題へと引き戻す。
「今考えるのは良くない。今は逃げることだけ考えて。悩むのはそれからよ」
「そうだったな……って、俺らが最後かよ……」
見ると辺りには既に宗司、風島、小野寺、そして今行こうとしている都美樹とその友人達のみとなっていた。滑ろうとする都美樹が、こちらに呼びかける。
「ほら、遅れると千恵里の邪魔になるぞー」
「は、はい!行こう、相模君」
「分かったからお前はもう先逃げてろって!」
「言われんでも逃げるわっ!オノコーこそ!」
言って都美樹の姿がスライダーに消えた。俺達三人も続いてスライダーへと向かう。まず先に風島が、続いて小野寺が滑っていく。
「た、高い……っで、でも確かこのスライダーには速度調整デバイスが……って!」
「おら、風島遅いんだって!相模も早く!」
「あぁ、だからと言って、スライダーのランプが変わるまでスライダー潜るのは禁止だぞ」
「あーもう、まだかよ……よっしゃ、変わった、行く!」
後は宗司を残すのみとなった。千恵里はおそらくMSで窓から出るだろう。ここから滑れば、彼女がここに残る理由はない。
スライダーのランプが切り替わる。同時に廊下側から銃声が響く。
「っ!敵がここまで!?」
「なっ」
「行って!ここは食い止める!」
構わず行けと言われ、宗司は断腸の思いでスライダーへと入り込んだ。スライダーの高さからかなりの速度が出そうだが、途中で浮力のように速度が緩む。これなら尻が異常な摩擦熱を持たずに済むわけだ。
そう納得しかけた時、不意の衝撃が後方から響く。何の音が、と思った時には異変が体に起こる。重力が背中側に傾く、いや、身体の傾きが背中と地面に水平になりつつあった。まるで落ちていく、いや、まさしくそれだ。悪寒がしたが、何をすればいいのか分からず、そのまま続く轟音が体全体を襲った。
「がっ!?」
地面への着地と同時に肺の空気が絞り出される。衝撃が背中を打ち、頭もぐわんぐわんと揺れる。しばらくの間動けなくなる。
くっ……動けない。早く、動け……っ。痛む体でもがいて、とにかく近い出口へと向かう。戦闘の音も思うように聞こえず、キーンと耳鳴りがする。鼓膜もやられてしまったのだろうか。だが徐々にそれらは快復していく。
光の差す出入り口から外へと出る。だがすぐにそれが入り口、いや、入り口だったはずの部分から出たことに気づく。
「っ、入り口……上に行くんだから、当然か……」
スライダーの根元には溶断されたような跡が見える。ビームが直撃したのだろうか。その時校門の方から風島達の声が響いた。
「相模君!こっちに来るんだ!」
「何入り口の方に戻ってんだよ!」
二人は逆戻りしたことを指摘する。言いたいことはあるが、彼らの言う通り向かわなければ。その頃には感覚も戻ってきて痛みも楽になってきた。走ろうとした時、上からガラスの割れる音と爆発音が聞こえた。
「……ぁぁぁあああ!」
地面へと落下する物体。砂煙を巻き上げたそれは金属音から打ち据えたような音へと変わりながら宗司の傍を転がった。
砂煙の隙間から見えた姿に、目を見開く。それは昨日宗司達に声を掛けたあの少女の姿だ。
彼女は先程の時に生まれた擦り傷を体の至る箇所に作っていた。制服もボロボロの状態だった。迷わず駆け出す。
「おい、大丈夫か!」
「っ……ダメ、逃げ、て」
怪我を推して逃げろと言った彼女の言葉を証明するかのように上空より飛来した真っ白のMS。そのパイロットが憐れむようにこちらに声を掛ける。
「おやおや、迷い込んだ子羊が、悪魔に見惚れてしまいますか」
「っ……あんた……」
MSを前に無理に起き上がろうとする少女。だがスターターからは煙が上がり、とても装依には使えそうにない。
傷ついた体を支えてやる。しかし彼女は離れるよう言った。
「離れて……あいつらは、危険……」
「だけど……」
心配する俺に向かって、敵の側からも提案が投げかけられた。
「その雌の言うように、逃げるべきだ」
「何だと……」
「君は子羊。子羊は神と悪魔の戦いに巻き込むわけにはいかない。そんなものを助ける価値などはない。戦いに巻き込まれるのなんて、嫌だろう?」
ゼロンの信者の提案に揺れる。あいつの言う通り、俺は只の巻き込まれた人間でしかない。元々逃げるためにこのスライダーを使っていたのだ。逃してくれるというのなら迷わず選ぶべきだろう。
「あなたは、関係ない。せめて、あなたは」
千恵里もボロボロの状態で自分の事を後回しに言ってくる。かつての自分が選んだ道、それを選びさえすれば、自分は助かる。しかし今それを選ぼうとは思わない。なぜならそれはあまりにも傲慢な考えだったから。
逃げるように言っているが、それを邪魔したのは誰か。目の前にいる信者に言うことは一つ。今さら何を言っている。学校を襲撃して、逃げる生徒に襲い掛かって最初から殺す気で向かって来て、挙句の果てに出たのがその言葉とは。
厚かましさすら覚える。挑発などは柄じゃない。だがそれでも言わずにはいられなかった。
「あぁ、逃げたいな」
「フフン、でしたら」
「けど、それを今まで襲っていたお前が言う資格なんて、あるわけないだろう」
「あなた……っ」
困惑する千恵里の腕を回して立ち上がる。それが宗司の意志だった。その姿を見て、嘆くゼロンの男。
「そうですか。なら仕方ないですね」
エイリアンのような腕が構えたビームライフル。その銃口がこちらを向いた。その射線に割って入ろうとしたクルスの青いMS。
「千恵里!っ、邪魔!」
「そこで見ていなさい、裏切り者。なぁに、すぐにあなたも行きますよ。ガンダムの、魔王の居ぬ間に、裁きは果たす」
「……!」
「くっ!」
万事休す、もはやこれまで……その時彼女がいた場所に何か転がってくるのに気づいた。球体の形をしたボールのようなもの。そのボールは白、黒、赤の三色で模様を描くように色が付いていた。
そのボールが跳ねる。そして喋った。
『HALLO、HALLO、ハロハロ』
「な……なんだ、こいつ」
よく分からない球体は、挨拶のような単語を繰り返す。放心となるが、その時声が頭の中に響いてくる。
(……がい、お願い、私を、呼んで!)
「っ……声が……」
「なんで、ハロが……?声……?」
分からないと言った様子の千恵里の反応から分かる通り、声は俺自身の頭の中に響く。一体何が……。
理解が追いつかない宗司の不意を突く形で、ビームライフルの弾丸が放たれる。
「死して悔い改めたまえ!」
「まずっ!」
『!ハロ、マモル!』
ハロと自称した機械の球は跳ねてその身を盾にする。ハロに直撃したビームは周囲に拡散していく。
盾となったハロは表面が焼き付きながらも無事その機能を維持していた。再び頭の中に声が響いた。
(私はいかなくちゃいけない、この世界に。あの人が待ってる。私の到着を!)
(この、世界……?)
(誰か、この声が届いているのなら、お願い、私を、呼んで……!)
声の主は何者なのか、何の事を言っているのか分からない。だがそれは間違いなくハロの中から響いているように感じた。ハロがその人物を呼ぶ何かを持っているのか。数度の直撃を受けたハロがボロボロになりつつ、こちらに口を開ける。
『コレ、コレ』
「……スターター……?」
ハロの口から覗いたのは何かのMS用スターターだった。開閉された直後から更に声が強く響く。
(ねぇ、本当に誰も応えてくれないの?誰もいないの?)
「は、ハロ!それは出しちゃ―――」
ハロのやったことを咎めようとする千恵里。だがその声が届く前にハロは後ろからの攻撃で爆発を起こす。爆風の反動でスターターが飛んでくる。
千恵里を支える手とは逆の手で飛んできたスターターをキャッチした。同時に自身を呼ぶ声が確かな、はっきりとした声となって聞こえる。
(誰か、答えなさいよぉ!)
「っ……なら、どうすればいい!」
虚空に向かって叫んだ。その時頭の中に閃く。もしかしたら、しかしそれは……。だがこれ以上思いつく方法はない。このまま何もしないで終わるよりは、可能性に賭けてみたい。
そう思ってその手に握ったスターターを自らの腰へ当てた。瞬時にスターターのベルトユニットが装着される。
「ほぅ、向かってくると?ですが……」
「あなた、何を!」
装着したことに反応を見せるゼロンと千恵里。だが問題はここから装依出来るかどうか。だったのだが、不可思議なことがここで起こった。
「っ……?何だ」
頭上の空間が揺らいだ。突如として空間が割れて、覗き出す異空間を感じさせる穴が出現した。
次元崩壊。宗司が今まで見たことのない、次元粒子、DNが引き起こす次元世界との接触を生みだす自然現象だ。
その空間は宗司を吸い込もうとはしなかった。だがそこから人型のシルエットが舞い降りてくる。降りてきたのは、一人の少女だった。
「………………」
一言で綺麗だと形容できる少女。銀髪長い髪に、どこかの制服を身に纏っていた。おしとやかなお嬢様かつ外人を思わせる身なりの少女が宗司の前へと舞い降りた。
時が止まったとさえ認識できる静寂が辺りを支配する。そして、少女は目を開く。
「…………やっと、来られた。この世界に」
新たな邂逅が、この世界の運命を左右する。
NEXT EPISODE
今回もお読みいただきありがとうございます。何気に今回、注目する点がハロです。
ネイ「なんで、って言いたいところですけど前作含めてハロが明確に登場したことないんですよね作者さんの作品に」
グリーフィア「ガンダム作品なのに登場するの鳥とか龍ばっかりだったものねぇ~。ようやくガンダムのメインキャラクターとも呼べるハロの登場は、この作品じゃ中々驚きがあるわね♪しかもスターターのホルダーみたいな役割なのね~」
このハロも歴代ガンダム作品のようにHOWの至る箇所で働いていく予定なので、注目して頂けると幸いです。そしてメインは異世界の少女召喚( ゚Д゚)
グリーフィア「ここはLEVEL1と対比する感じかしら。異世界に訪れた元君、今回は異世界からやってきた少女。で、これもう予想が付くのよね~」
ネイ「銀髪で、LEVEL2のヒントと照らし合わせると……一人だよね、多分」
さぁさぁ、それはどうなることか(´-ω-`)次回は遂に主役機登場!今回はここまでです。
グリーフィア「次回も、よーろしく~」