レイ「アシスタントのレイだよーっお菓子かぁ……お菓子も好きだけど、私はアイス派かな?」
ジャンヌ「私もアイス派ですね。アシスタントのジャンヌです」
(´・ω・`)う○い棒……の。いや、止そう。とりあえず今回はEPISODE10、覚悟の契約の第3回です。
レイ「人質になったクラスメイトの救出!第一部に重なる展開だねっ!」
ジャンヌ「その流れを汲んでいますよね。とはいえジャンヌ・Fさんと元さん別のクラスですが」
ガンダムDN、それもまたガンダムの冠した機体……その予想外の性能を、見せちゃうんだなぁこれが!(゚∀゚)
レイ「ちょっと、SBの空気抜けてないよ!ゾ○タン入ってる!」
ジャンヌ「バト○ピが体に染みついている……いや、もうガンダムのネタフリーで口走るのやめましょうよ……」
まぁでも今回もう一つ見せ場があるんだけどね。そろそろ到着ですよっ(何が)というわけで本編をどうぞ。
「増援とは、中々迅速だ。しかし……これでも攻撃できるかな?」
「ぐぅぅ……」
ゼロンMSの行動に、HOWのパイロット達は動けずにいた。モールに突入しようとした矢先に出てきた敵は、その手に少女を捕らえていたのだ。隠れた民間人を見つけたから、そうしたのか。
この場に隊長が、シュバルトゼロガンダムがいればどうにかなったかもしれない現状。無傷でどうにか出来る確証を得られなかった者達が威嚇を行いながら、じりじりと距離を詰める。
詰めてどうにか出来るか。しかしそれに気づいたゼロンのパイロットが再び人質を示して恫喝する。
「こいつが見えないかぁ!」
「いづぅ!?や、やめて……」
「くっ……!?」
その彼らを横目に、前に歩み出る影が二つ。宗司とエターナの二人が前へと出た。
「そ、宗司っ……!?」
「相模君、エターナさん!?」
「フン、貴様、報告にあった……如何にMSを扱えようが、この状況を打破できるとでも」
動揺する羽馬とHOWの隊員達。それを見てもなお余裕を見せるゼロンのパイロットも気にせず、俺はハロから取り出されたスターターを腰に装着する。
昔見たヒーロー物のアイテムと同じ装着法。二度目となる現実世界での装依を行う。
『Standby OK?』
「覚悟、出来てるわね?」
不意にエターナから確認の問いかけがされる。覚悟なんて、最初に装依したときからしていた。けれどこれはもう戻れない決定的なもの。彼女の言葉に、答えれば、それはもう一蓮托生となる。彼女をその気にさせた責任は果たさなければいけない。
それを理解したうえで、答える。
「あぁ。これからは、そう決めた」
スターターから真横に形成したゲートが二人の体を重ね合わせる。白と黒、赤のトリコロールの機体。二人のガンダムが顕現した。
奇しくもそのやり取りは魔王、かつての元とジャンヌのやり取りと重なる。もっともその場にいる者達は気づくはずもなかったが。
その機体を見て、ゼロンの機体はより一層人質の羽馬への突きつけを強める。はっきりとその銃を首元に付きつけ、少しでも発射へ移行すれば羽馬の首筋が粒子で焼き切れるだろう。
何が出来るか分からない。むしろ最悪の方向に持っていきかねない自分達の行動。それでも何かできると信じた。二人は考える。
(サーベルでの接近戦でも、射撃での狙い撃ちでも相手の方が早い……)
(この機体存外素直な兵装しかない……ガンダムならもっと特殊な兵装が多いっていうのに……)
((どうしたら))
エンゲージシステムでお互いの心の声が筒抜けになっていた。パートナーも考えが思い浮かばない事実に諦めかけるが、エターナは機体の知らせる変化に気づいた。
『……?これ』
気づいたのとほぼ同時に宗司の頭の中に情報が送り込まれる。機体が見せる情報、それが示す対抗策をエターナとエンゲージシステムが生み出す深層意識下で同調する。
(これしか、ない)
『なら、いくわよ!』
エターナの言葉に同調し、その手をおもむろに敵へと伸ばす。敵は体を震わせ銃をより強く羽馬へ押し当てる。何をするのか分からないHOWの隊員達がこちらを制止してくる。
「やめろ!迂闊なことをするのは……」
「……俺達が、やる」
宗司自身のやるとの声、機体の各所が開いていく。開放されたカバー。何かをすると確信した敵がそのトリガーへ手を掛けた。
「貴様の思い上がりが、全てを殺す!」
「っ!!」
強くなる抑圧と迫る死に目を塞ぐ羽馬。宗司はそれよりも前に手を閉じる。
「お前に、そいつは殺させない!」
静寂が戦場を支配する。が、それは決して悪い意味ではなかった。銃撃音はおろか、焼き焦がす音すら聞こえないショッピングモール前。
野次馬達すらももう助からないと、声を絞ったその場で、未だに銃を羽馬の首筋へと立てるゼロンMS。そう、何もせずに、そのままでいた。
不自然な現象にパイロットが気づく。
「何だ……なぜ、動かない!?」
「へ……?」
「何が……」
「……お前の動き、止めたぞ!」
拳を硬く握りしめる。これがガンダムDNの隠された力。宗司達の「意志」にガンダムDNが応え解放した力だった。
敵機体は撃てる状況のはずなのに、全く動けない。対してこちらは拳を握りしめるだけ。起こっている現象にHOWは自軍の機体でありながら理解が追いつかない状況となっていた。戸惑いの声が漏れてくる。
「な、何だ……罠か?」
『罠なわけないでしょうがっ。口動かすならMSを動かしなさいっ。早く!』
「え?あ、あぁ……」
早くしろとの言葉を受けたHOWの隊員達は恐る恐る、しかし手早く静止した敵機に近づいていく。エターナが言うように早くしてもらわないと困る。理由は当然、この力が何のデメリットもなく使えるわけではないからだ。
意識を集中させて敵を「縛る」ことに特化させた力。頭の中に流れてきた説明では自らの思考を具現化するとしていた。だから宗司は銃を引けない様に、攻撃の全てを停止させることをイメージした。
当然抑え込む形の為動けなくとも反発する力はこちらに掛かってくる。外へ、トリガーを引こうとする指をその上から抑圧するためにより大きな力が求められた。力の負荷で頭が痛む。
「ぐっ……!」
負荷に耐えつつ必死に敵を抑え込む。抑え込めなければ、羽馬が死ぬ。させまいと気合で押し込む。
抑え込む間にようやく人質に触れたHOWの隊員は、素早く彼女を敵の腕の拘束から手際よく引き抜く。瞬時に離脱したところでこちらの限界がやってくる。ようやく動けた敵機体のライフルからビームがあらぬ方向へと飛んだ。
ようやく動かせた機体を見つつ、起こった現象に非現実感を露わにしたパイロットの声。
「何だ……貴様がやったのか?この俺を、邪魔したと言うかぁぁ!!」
怒り狂って光剣を抜き放つ敵。こちらも疲弊した状態で構えたが、そこはHOWの隊員達。こちらを庇いながら敵を包囲し殲滅にすぐさま切り替えていた。
「こいつら!」
「人質がいないのなら、容赦しない!」
その言葉通り瞬時に敵の武装を無力化していく。包囲してのライフル連射の雨を、被弾しながらも抜け出そうとする敵機体。空へと上がったシシャの機体はこちらに狙いを定め、急降下してくる。
「貴様だけでも、落とす!」
「くっ!」
残った腕部のビームサーベルを出力して斬りかかってくる。瞬時に構えた右手にバックパックから接続したシールドライフルが装備される。更にライフルが分離し、パーツが折りたたまれる。
頭痛で視界が霞む。だがその状態で敵に向かって飛び立つ。迎え撃つためにその腕のシールドを振るう。瞬間光が輝く。
「うわぁぁぁぁ!!」
「おおおぉぉぉ!!」
声を吐き出し、無理矢理意識を保つ。両者が交差した。瞬間斬撃音が走る。切り裂いた装甲。それは―――シシャの腹部に深く刻まれていた。
切り裂いたのはガンダムDNの右腕のシールド、に出現したビームソード。ライフルの接続部が折りたたまれ、形成を可能としていたのである。
残る敵の反撃の手段を完全に断った。だがまだ終わりではなかった。警報が鳴り響く。
「まだだっ、まだキャノンがある!」
『不味い、あいつ無差別に!』
後方カメラで敵が背部と尾部のビーム兵装を周囲に向けているのが分かる。野次馬となっていた民間人に向けられた物。一瞬でそれらが恐怖で唖鼻叫喚となる。させまいとするも、身体が重く動けない。
「くっ、さっきの負荷が……」
負荷で動けない体、間に合わない―――。はずだった。
それを解決したのは空中からの一射。真っすぐと敵の中央を貫く。続けざまに各武装が撃ち抜かれていき、機体は爆散。爆炎とパーツの破片、肉片だけが辺りに細かく散っていく。
呆然とその亡骸を黙視する。すると回線で名を呼ばれた。
『装依したのか、相模宗司、エターナ・ファーフニル』
「この声……」
『クロワハジメ!』
見上げた先に漆黒のガンダムが見えた。しかしその姿は、宗司はおろかエターナすらも知らないシュバルトゼロガンダムの姿。むしろシュバルトゼロガンダムであるのかどうかも分からない未知の機体。
見上げる二人に、今一度覚悟を問う黒和。
『それがどういうことか、分かっているんだな?』
「……はい。俺はエターナを信じる。エターナの信じるモノを信じると、決めましたから」
『私がいる限り、こいつをあんたみたいに変なふうには導かないわよ。今はそれがこいつの精一杯だから』
『……』
宣言に閉口する黒和さん。流石にそれは許さないか……。ところが、同乗者であるエターナの姉、ジャンヌさんが場を円滑にした。
『今はそれでいいんじゃないですか?ノーよりはいい』
『……それを決めるのは、上だがな。今は構っていられん。ならしっかりと見ておけ。俺達のこれから戦う様を』
「黒和さん?」
『これが、新生シュバルトゼロガンダム……ジェミニアスの力だと、焼き付けろ!』
漆黒のガンダムは空へと大きく飛び上がる。機体は加速して、一気にモール内部へと突き抜けて行った。
機体の回線に一つの映像配信が繋がった。回線に映るシュバルトゼロガンダム・ジェミニアス。新たなる魔王の得た強さに、宗司達は圧倒されることとなる。
◆
モール内で戦い続けていた千恵里とクルス、9機もの敵相手にエラクスまで発動させての攻防。連携も合わせて敵を稼働数5機まで追い込んでいた。
しかしそれだけの代償は大きい。エラクスは稼働限界を超え性能の下がった機体で防戦一方になりつつあった千恵里、そのカバーをするクルス。
「くうっ……あぁっ!」
「これ以上は……」
増援が来ることを信じて時間稼ぎに徹する二人。ようやく呉島隊長からの通信が入る。
『入嶋、クルーシア、無事か』
「呉島隊長!」
「こっちはまだ……でも」
『すまない、だがこちらも、残りの部隊との交戦で迎えん』
増援が来る、そんな期待もむなしく、呉島は増援には向かえないと明言する。増援が来てくれることを信じてのエラクス使用も仇となった。もう目の前の敵を倒すしか、道はない。
はず、だった。
『問題ない。俺が、いる』
「えっ」
彼女達にとっての希望が、まだ残っていた。再び天井からの降下音。降り立った機影は、これまでに見たことのない機体。だが、似た機体を千恵里は知っていた。
自分達の隊長が駆る、かつては最強と呼ばれた漆黒のガンダム。シュバルトゼロガンダムの流派に類する機体であると察する。思い当たるのはただ一つ。
「完成……してたんだ。新型機」
「あれが……シュバルトゼロガンダムの現代対応型。ジェミニアス」
これ以上ないほどの頼もしい救援だ。落ち着きながらも心の中で沸き立つ喜びの感情。に、対するゼロン側はやけに落ち着きを維持する。
「シュバルト、ゼロ?フン、装備が変わっても、対応は変わらない」
「前は真紅の流星の再現が潰したって聞くけど、今度は私達が潰す番ね」
『だが冷静に対応しろ。いくらお前達の機体が奴の能力を無効化できるとしても、パイロットはあの』
「大丈夫ですよ。機体性能が上がっていようと、この数なら!」
過剰な余裕、数の多さでシュバルトゼロガンダム・ジェミニアスを圧倒しようというのだろう。そして残った機体はいずれも新生したシュバルトゼロガンダムを包囲し、襲い掛かる。
「さぁ、名声はいただきっ―――」
女性パイロットのワンがロングブレードで斬りつける。瞬間、その腕が空へと舞い上がる。同様に斬りつけられ損壊する胸部装甲。
既にシュバルトゼロガンダム・ジェミニアスは突破し、押しかけるシシャ、シトの攻撃をいなす。一瞬の出来事を認知しきれないワンのパイロット。
「え、何が……」
『クソッ、コアファイターしゃしゅ……』
脱出装置を起動させたのか。しかしその前に機体は爆散する。ジェミニアスはその間に逆手に構えた二刀のビームサーベルで脇を潜って続く二機を両断、撃墜する。
一瞬で三機を撃墜したジェミニアスに敵も味方も目をひきつけられる。ようやくゼロン側も自分達の認識が甘かったことを理解した。
「な、この性能差……まさか本当に!?」
「なんでだ、あいつはDNLだろ!?ならタイプ[ワン]で押し切れるだろう!?」
「そ、そのはずだ……一方的になんて。だが、どうして……!?」
狼狽するタイプワンと呼ばれた機体を、元の駆るジェミニアスが距離を詰める。光速のビームサーベルの斬撃を飛びのいて回避した―――と思われた時には既にその胸部に握られていたはずのビームサーベルが突き立てられる。
後ろから襲い掛かる残りのシト。ビームサーベルを両手に生成し、薙ぎ払う。
「このぉ!っ!?」
「……遅い」
恐ろしい勢いで敵を撃墜していくシュバルトゼロガンダム・ジェミニアス。これまでの比ではない圧倒的な性能を、敵指揮官が分析する。
『……違う。これは完全に、シュバルトゼロガンダムとは違う力……撤退だ、お前まで死んでは、この先』
「晃司先輩……もう遅いですよ」
『何っ?』
「こんなやられ方……何かダメージでも与えなきゃ、僕が納得できない!」
『待て!命令違反だぞ!』
指揮官の命令を無視するようなやり取りから、ワンはこちらに向けて突進してくる。動けない機体を狙っての攻撃。何かダメージとは、そう言うことなのだろう。
機体を動かそうと試みる。しかしエラクスの負荷に加えてダメージで思うように足が動かない。逃げるのは難しかった。咄嗟にクルスに逃げるように言った。
「クルス、避けて!」
「千恵里ちゃん!」
「二人とも、動くな」
それを制したのは元の声。命令となって二人は無意識に従う。言葉通り、彼女達を庇うようにシュバルトゼロガンダム・ジェミニアスが敵の前へと立ち塞がる。
その姿を確認して、敵が咆える。
「魔王!!」
伸縮式レーザー対艦刀が振り上げられる。元はその武器を残りのビームサーベルで受け止めた。
立ち往生するようにぶつかり合う両者の機体。打ち破るようにジェミニアスが弾き飛ばしてビームサーベルを投擲する。ブーメランのような軌道で投げられたそれにタイプワンは腕部装甲で弾く。パリパリと次元電磁装甲の作用する音が鳴る。
飛び上がって勢いを付けた対艦刀二振りが下ろされる。刹那の瞬間、ガンダムが腰から一閃した。
「……言われたろ。お前じゃ、勝てない」
「がっ……」
頭部に突き刺さった銃剣の刃。刀身が開き、露出した砲口からビームが撃ちこまれる。銃剣は瞬時に元の形に戻り、引き抜かれる。爆発が機体を包んだ。
爆炎をもろに喰らうジェミニアス。その影で免れた私は叫んだ。
「は、元さん!!」
咄嗟に出た心配の声だったが、これはMS。金属の装甲で覆われた機体内部にはフィードバックによる少量程度の影響しかもたらさない。炎と煙の中から隊長の背が見える。
背が物語る物、かつて自身を救ってくれた時のように力強いあのガンダムの姿が重なる。
これだ。これが私の憧れたシュバルトゼロガンダム、あの時の黒和元さんだ。蘇った強さに、胸を強く打たれる。
感動を胸に秘め、視線を固定する千恵里。いつの間にか自身の機体のカメラがジャンヌによってハッキングされて、見たまま景色が外の部隊、宗司達にも見られているとも知らずに。二人に対し、背の翼を見せたまま全部隊へと告げる。
「戦闘終結を確認。CROZE部隊に通達。シュバルトゼロガンダム・ジェミニアス、配備完了」
CROZEの隊長、黒和元が再びトップエースとして返り咲いた瞬間でもあった。
NEXT EPISODE
今回もお読みいただきありがとうございます。次回で第1章は終了です。
レイ「やっぱ一章は短くなるね。そして宗司君の機体、これまた凄い能力だね」
ジャンヌ「サイコフレーム関連?サイコフィールドで出来そうですが、これは……」
本世界におけるIフィールド的位置づけで、なおかつユグドラシルフレームに関わる技術、名称はドライバ・フィールドですね。まぁ演出の文字見て「ん?」ってなった人、あるいはこれでの設定と合わせて気づいた人、正解です(´-ω-`)
レイ「正解?」
黒の館DNで説明するよ( ˘ω˘ )
ジャンヌ「ってことはまた別作品とかからの輸入ってことですか」
まぁでも大分ガンダムに沿った理屈で実現させているけどね。これもユグドラシルフレームとDNLのおかげだよ。
そして、シュバルトゼロガンダム・ジェミニアスの初お披露目でした(゚∀゚)文字だけなのが悲しい!けど規格外な性能をこれ以上に予定しております。
レイ「そっちは設定見せてもらったけど……うん、ガンダムの法則が、乱れる」
ジャンヌ「黒の館DNでも言及するそうですが、∀級のバケモノ能力でしたね、文字通り」
それをフルにみられるのはまた第2章以降だね。第2章も今設定を起こしている最中だから、まだ何とも言えないんだけども。第2章登場人物多すぎィ( ;∀;)
何はともあれ、戦う覚悟を決めた宗司、手綱を引くことになったエターナ、何とか乗り切れた千恵里とクルス、そして新たなる力を手に入れた元とジャンヌ。彼らの物語の第一歩とこれからも宜しくお願いします。
レイ「というところで、また次回~!」