3か月近く無更新続いてました。謝罪含めまして理由でもお話します。3つほどあります。
最初の原因を申し上げますとパソコンの不調です。軽く熱暴走起こす事態が最初におきまして、それが解決するまでパソコンの調子を見てました。投稿するにも文章書くにも安心して出来なかったので色々四苦八苦していました。パソコンの知識が少なくて申し訳ないです。
二つ目に、精神的不調です。これは今も継続中です。豆腐メンタルと言ってた頃からの付き合いです。許せ。
三つ目が、これ一番くだらないんですが単に他の物に目移りしてました。マキ○ンとか、ゆ○ソフトとか、後アリ○ギアとバ○スピですね。趣味・やりたいこと優先です。分かってくれ。
はい、というわけで以上がここまで更新が伸びた原因です。他にもこの前書きあとがきの仕様についても考えてたりしてました。今後は一々作者本人の名乗りやらは省いていきます。アシスタント使用もどうするか考えましたが、そちらは継続します。
……というわけで、行こうか。
レイ「ちなみにストックはあるからしばらく二話更新が続くらしいよ。今回も2話更新だし」
ジャンヌ「とりあえず作者には後で反省会ですね」
第2章もよろしくね(´・ω・`)
EPISODE12 翔けるザ・ファースト・ミッション1
HOWへと入隊した相模宗司は、今HOWの訓練場を他の隊員と共に走っていた。
「はっ、はっ」
世間がゴールデンウィークでにぎわう中、宗司は入隊直後の強化訓練に参加していたのだ。この教化訓練で宗司はMS所持法を取ることになっている。今はその時のための体力づくりであった。
とは言っても列は最後尾。しかしそれが限界というわけではない。理由はその後ろにいるもう一人が理由だった。
「……ぜぇっ、ぜぇっ、かふっ!」
「……大丈夫か」
後ろにいたパートナーに声を掛けた。美しい銀髪を今は荒々しく揺らすその少女、エターナは途切れ途切れの声で愚痴を漏らす。
「……大丈夫、な……わけない……でしょっ、うぇっ!なんで、サブパイロットやってる、私、まで……っ」
今にも吐きそうな彼女の声。それを見かねて、前方からスピードを落としてきた同じCROZEチームのメンバーであり、訓練にも参加していた光巴が余裕そうに笑いかける。
「あはは、そりゃそうだよね。でもエンゲージシステムのパイロットはメインパイロットと行動を共にするわけだから、ある程度はついて来れる様にならないといけないんだよ」
「だからって……こん、なっ!あと、何周……」
「覚えている限りじゃ、後5周だな」
「なんでっ!」
残り周回を告げられて慟哭するエターナ。体力も限界となっていた彼女だったが、それに光巴はいじわるな笑みを浮かべて仕掛ける。
「じゃあ~、またくすぐっちゃおうかなー?」
「ふひぃっ!?も、もうやめなさいよーっ!?」
「あはは、待て待てー♪」
くすぐりという単語を聞いてエターナが速度を上げて光巴から逃走する。どこにそんな体力があったのか。くすぐりから逃れるための最後の力を振り絞る光景に、これが火事場の馬鹿力と言うものだろうと思った。
そう思いながらも自身が最後尾になったことに危機感を抱かないはずはない。そろそろペースを上げるかと、力を入れかけたところで後ろから声が掛かる。
「別にあれに追いつこうという必要はないぞ」
「元さん。確か先頭に……」
それは先頭を走っていたはずの隊長、黒和元だった。その後ろにはジャンヌ・ファーフニルの走る姿も見える。ここまで抜かしたという記憶はない。二人の体力の高さに内心驚きを感じる。
元隊長はそれに触れることなく、先程の言葉の意味について触れる。
「確かに遅れているのは問題だ。だがペースの配分は充分出来ている。速い者が遅い者に合わせることは割と負荷になりやすい。むしろそれで焦ってペースを上げれば、余計に体力が消耗する。もちろんペースを上げられるのなら、速くすればいい」
「はぁ……けど、お二人とも凄いですね。特にジャンヌさん」
返事をしつつ、ジャンヌの体力の多さに素直に驚く。宗司の言葉を聞いて、ジャンヌ少しだけ笑って見せる。
「結構きついですよ。元のペースに合わせるの。任務の間は割と合わせてくれていますが、訓練では割と私が無理に付いて行っている感じですし。最初の頃は、今のあの子……エターナと同じくらい体力がありませんでしたから」
そこからここまで着いてこられる様になった、という事実を示しながらジャンヌはエンゲージシステムの先輩としてエターナに言及した。
「あの子も本当なら戦う必要なんてなかった。でも今はそうするしかない。だからあの子の姉として言わせて。あの子があなたに付いて行こうって思えるような隊員になって。それこそ、嫉妬してしまう位に」
「嫉妬、ですか……」
「案外、私も嫉妬深いですから。今もね」
「そうだな。じゃあ先行くぞ。周回遅れすぎるのもあまりよくないぞ」
それを言って元隊長とジャンヌ副隊長は追い越していく。
嫉妬させる、嫉妬深い……姉への愛が強いというのはこれまでも感じることが多くあったエターナが、果たして自分に嫉妬するのだろうか。
疑問を新たに抱えつつも今は目の前の事に目を向ける。すると丁度良く先程全力疾走していったエターナが戻ってくるのが見えた。
「ぜぇっ…………ぜぇっ…………」
完全に息が上がっている。光巴の姿は見当たらない。もう先で走っているのだろう。
あまりにも体力がなさすぎるように思える。彼女も異世界の学校で体育の授業くらいはしているだろうに。ただあまり深入りしてもまた噛みつかれるだけだと言葉を仕舞い、先程と同じく彼女に並走する形でペースを合わせた。
このまま最後まで行く、と思われた。ところが数秒走っている間にエターナがこちらに話しかけてくる。
「……ねぇ、あんた。わざわざ合わせなくていいわよ」
「?」
「ペース。アンタなら、もっと先に行けるでしょ」
自分についてくるな、と取れる発言。確かにまだだいぶ余裕はある。ただなぜそう言ったのか気になった。もしかしてと思い、先程のやり取りについて触れた。
「それはつまり、俺に嫉妬していると?」
「はぁっ!?……何よ、馬鹿にしてるの……っ」
一際大きい困惑の声と共にエターナが苛立つ。彼女の怒りを買ってしまったらしい。やはり、彼女がこちらに嫉妬する可能性はなさそうだ。ちらりと視線を返し、走りながら謝罪する。
「すまない。さっきお姉さんから嫉妬がどうの言われてな。まぁ言う必要もなかった」
「姉様、がっ?……もう、何変なこと言ってるの……とにかく、あんたに嫉妬なんてしてない、分かったら今後の為に、走れッ」
「分かった。あまり無理するなよ」
言って宗司は走る速度を上げた。大分離されているが、落ち着いてペースを上げていく。それでも精鋭ぞろいなメンバーで、まったく追い付ける気配がなかった。
結局宗司は最後から二番目にゴールした。最後は無論、エターナだった。
◆
強化訓練が始まって四日目。その休憩時間でエターナ達は問題集とにらめっこする。宗司とエターナの二人はMS所持法取得のための勉強、入嶋とクルーシア、光巴は学校からの提出課題をやっている。
問題集とにらめっこしていたエターナはその中でひとり呟く。
「むー……この所持法って割とうちと近いところがあるわよね」
「近いって、エターナちゃんの所のMSを扱う法とってこと?」
「そう。ま、ちょっと細かいところで違う所はあるけれど、大筋は私の所と同じ。学校で学んどいたから、割と楽かも」
クルーシアの言葉頷く。こちらの世界ではMS所持法ではなく、MSライセンスとされていたが、割とこちらと似通った取得法だ。
問題もあっちと同じで○×回答を解いていくばかり。向こうでは取っていないが、この機会にここで腕試しするのは悪くはない話である。早いところ最終日の所持法試験を通パしたいものだ。
「エターナちゃんは割と大丈夫そうね。でも宗司君はどうなの?」
うんうんと頷いていたイリジマはソウジの方に進捗を尋ねた。ソウジも問題を解く手を止めて進捗、もとい難易度について語る。
「俺も問題なさそうだ。漢文は苦手だけど、普通の文だったらちゃんと読めるし、割とこれも常識が問われるやつだからな。それより俺は学校からの提出物の方がこっちに食われないか心配だ」
「うっ……そう言えばなんか出てたわね……学力調査だったか」
悪いことを思い出してしまう。編入した二人にはこれまでの学力を調査する為に提出物の用紙が配られていた。基本的な学力を問うものだったが、中でもエターナにとっての大問題はこの地球の歴史・社会についてだ。
当然ながらエターナはこの世界の歴史は一切知らない。誰が何をしたかなんてわからないし、いつどんな戦争が起きたかも知らない。異世界の住人にそんなこの世界の常識を答えろなど無謀すぎる。
もちろん言ったが、教師は承知した上で「間違うことでよく学べるから」と言われて押し切られてしまった。正直、無責任すぎる。
「この世界の歴史なんて、私知らないわよ……!こっちの問題文でも分からない単語も出てくるしっ!緊急脱出スライダーの心得?おせじもととかいかのおすしだとか!」
「あ、それ
「分かるかっ!スライダー自体ないっての!」
あぁ、もう!分からないことばっかりだ。こんなの姉様どうやって分かったんだろう……。頭をくしゃくしゃとしながら悶える。ふと思い浮かんだ疑問を、呟いてみる。
「……そういえば、姉様はこれを解いて所持法を手に入れたのよね?」
よくよく考えれば、これよりも前に姉は所持法を手に入れていると分かる。同じ異世界からやってきて取れたのなら、その方法も知っているに違いない。
きっと姉様ならその時のことを教えてくれる。それどころか学園の問題も直接的なことではなくとも、覚え方について知っているかも。そう思って問題集を持ち出そうとした。けれどそこでミツハが止めた。
「あっ、ごめん。ちょっとその認識は違う」
「えっ、認識が違うって?」
「ジャンヌお姉さんは特例の特例。それも考慮されて当時試験無しでMS所持法を習得しているから」
「な、なんですって!?」
思わず訊き返す。聞くところによると、当時はまだ異世界からの来訪者も机上の空論、本当にいるかどうかも怪しかったためその法整備がされていなかったらしい。所持法もそれを前提として組まれ問題もベースが独自の物になっていた。
しかし、元と共にジャンヌが転移した時の悶着で、最大戦力を一刻も早く扱う必要があった。そこで二人には特例として試験無しでのMS所持法の配布が認められたのだそうな。それから元だけは元々こちらの住人だったことから数日の勉強の後、確認のための試験が行われた、と光巴が語る。
「最初の内はジャンヌさんもこの世界に慣れていなかったからね。けど所持法が二人の意見を受けて変更されて、今エターナちゃんがそれなりに解けている。昔のままだとジャンヌさんも大分苦戦していたみたいだったから、専門用語も変更しているし」
「そう言えば、DNジェネレーターって元々は次元粒子発生器って名前でしたよね」
「そうそう。異世界の住人がやってきても混乱することがないように、可能な限り同じ技術は同じ名前に変えて、この日の為に備えた結果なんだから」
言われて口を閉ざす。今の自分が恥ずかしく思えたからだ。
姉様がそこまでしてくれた。あり得る可能性に配慮して、自分がどうにか出来る分野を整えてくれた。それならこれ以上迷惑なんてかけられないな……。こっちは、頑張らなきゃ。
「そう、なんだ……」
「まぁ、学校の課題くらいは見てあげましょう。語呂合わせとか含めて」
「ほぅ、所持法の試験の勉強かぁ。熱心々々!」
そこへ一人の男性が会話に入ってきた。ソウジやイリジマとは違う、どちらかといえば自身やクルーシアの雰囲気に近い。
その男性を見た入嶋が男性の名前を呼んだ。
「クルツ先輩、どうも」
「へへっ、よう千恵里、クルス!お前らの方は……学校の課題か。ちゃんと勉強しろよ」
「分かってますよ、クルツさん。あ、紹介するね。こちらクルツ・ディランドルさん。私達と同じ、Gチームのスナイパーさん」
同じチーム、そういえばまだチームメンバーの顔合わせは一人残っていると言われていた。ソウジが立って自己紹介する。
「初めまして、新人の相模宗司です」
「おう、ソージだな。クルツだ。先輩だがお前らの後ろで撃たせてもらう。背中はちゃんと見てやるから、前はよろしく頼むぜ、新人!」
堂々とした態度で前は任せたと言って見せるクルツ。ややお調子者の感じがした。本当に背中を任せられるのだろうか、だからこそ私は敢えて斜めに構える。
「ふぅん。後ろから撃たれないことを祈りたいわね」
「そういう君は、エターナ・ファーフニルだな?大丈夫だって、命令違反さえしなきゃ、こっちの射線にあたることはないっての」
だがクルツは不満に思うことなく、むしろ笑ってそれに返した。名を呼んだことに訊き返す。
「なんで名前知って……あぁ、チームメイトだから」
「まぁな。それ以上に、俺はカワイコちゃんの名前はちゃんと覚える主義なんでね」
言われて幻滅する。チームメイトなら知って当然、と来るかと思いきや、見かけ通りの性格と反応。要するにこいつはただのナンパ野郎。姉様に集るゴミだ。
エターナは冷たいまなざしをクルツに対し向ける。その表情を見て面白おかしくクルツが茶化す。
「おっと、そう言うのは癪に障ったかな。美人の顔が台無しだぜ?」
「ぬぅぅ……調子に乗ってからに……」
「調子というか……まぁこれがクルツさんだから。でも見た目で油断しちゃダメだよ?この人深絵さんに匹敵するくらいのスナイパーだから」
クルスの発言を聞いて宗司が反応した。
「深絵って、確か青いガンダムのパイロットだっけ?」
宗司の言葉にクルスを押し退けて千恵里が、その人物について話す。
「そう!蒼梨深絵さん。SABERの隊長さんで、HOWきってのスナイパー」
「ハハッ、気持ちはありがたいが、流石にあの人ほどの実力はないね。あの人の機体、ガンダムであることを差し引いてもあの人の実力は俺を超える。潜ってきた状況が違う。流石、東響掃討戦、ホリン・ダウン作戦を生き残った英雄だ」
姉から話を聞いていた名前。転移当時から世話になった友人らしい。まだ顔合わせしたことはないが、姉の世話になった相手でガンダムのパイロット。是非会ってお礼は言いたいと思っていた。
ただその人にこんなやつが匹敵するなんて疑わしい。本人が謙遜しているのだから、あまり気にしないでおこうと思う。間違ってもこんなやつに世話になるのは避けたい。命令には従わなきゃだけども……、姉様に心配かけたくないし。
エターナは心の中で世話にならない様に決意する中で、宗司は彼、クルツの出身について尋ねる。
「そういえば、クルツさんって外国の方ですか?日本語がすごく上手いですけど、ハーフなんです?」
「ん?いや、ハーフじゃないね。ただ、外国人だってつもりもない」
こちらの言葉をちゃんと理解していることに、何か特別な経験が?との意味合いで尋ねた宗司。ところがクルツはそのどちらでもないと答えた。言葉の意味を掴みかねる回答だ。その疑問はすぐに分かる。
「それって……?」
「俺の両親はドリツ人。だけど俺が生まれた時からずっと日本で暮らしてる。だから俺は日本人だ。もっとも、ドリツ語は勉強したり、親との生活で学んだりしたから話せないこともない。生かす機会はそんなにないけどな。日本語の方が使いやすいし」
信じられなかった。別の国生まれなのに、今の国でずっと暮らしているからその国の人間だ、なんて。私には想像がつかない。
ドラグディアでずっと、名家で育ち続けた自分はこれからもドラグディアの人間であると誇るつもりだった。けれども周りのクラスメイト達、聖トゥインクル学園の学友は平和になろうとする世界に夢を抱いていた。
庶民だからこその考え、だと思う。血を重視して名乗るべきだと。でも姉様は違う。国どころか、世界を超えてあの男に添い遂げるつもりでいる。今まではあちらに居たから許容されていた考えも、使命を終えてからもしこちらの世界に残るのだとしたら?あの男の血筋に加わったとしたら……家の未来はどうなるのか。もし私が……ううん、あるわけないから。
そんなのあるわけない。そう思いつつも、わずかに芽生えた気持ちを少しだけ口にした。
「……私は、どうなるんだろ」
「エターナ?」
「何でもない。それより話すくらいなら勉強教えるくらいはしていいんじゃないの?先輩さん?」
宗司の言葉に何もないと言い、わざとらしくそう言って見せる。強がりではあるが、今は触れてほしくない。エターナのやや挑発めいた誘いをクルツは聞き入れる。
「そうかい?なら先輩として、仲良くなるためにもアドバイスさせてもらうぜっ!」
「仲良くなれるかは保証しないけど」
「そりゃないぜ……」
肩を竦めつつそのお願いに応える先輩。それに便乗して入嶋達もお願いする。
「あ、じゃあこっちもお願いします」
「お願いしまーす、クルツせーんぱい♡後はよろしくっ」
「お前らは現役学生だろ!?あと、いくら可愛くてもそれは先輩許さねぇぞ光巴ちゃん!」
クルツのツッコミが飛ぶ。そうして四日目は先輩風を吹かせる男に、意外と為になる教えを教わったのであった。
NEXT EPISODE
EP12はここまでです。
レイ「結局ここの私達の文も削るって案は廃案になったんだね」
気まぐれで削るかもしれないっていうのはある。何でもかんでも話させるの面倒なんだよね。
ジャンヌ「まぁそれは良い傾向?なのかもしれませんけどもね。一人で話せるようにって確か黒の館かアシスタント追加時にも言っていたことですし」
ただ必要事項以外削っていく予定ですので。というわけで次に続きます。
レイ「本当に短いね」
ジャンヌ「もう無しでもいいので?」
そこらへんまた詰めていきます(´Д`)