ネイ「面倒くささがにじみ出てますよ、作者さん……」
久々に書くから感覚忘れてるのよ……(;´Д`)
グリーフィア「感覚忘れているというより、目指す書き方を書いてないからなのでは?」
……せやな( ゚Д゚)そうかもしれない
ネイ「とりあえずEP13はゴールデンウィーク中の訓練の内容って感じですね」
グリーフィア「ガンダムDN2機の模擬戦ね。今までHOW単体ではやってきたんでしょうけど、専任パイロット同士での戦いはこれからってところかしら」
そうなるね。というわけで本編です。
CROZE部隊強化訓練もいよいよ最終日を迎えた。最終日の目玉はガンダムDN同士の対決。そのためまず午前中はガンダムDNのパイロットである相模宗司とエターナ・ファーフニルのMS所持法試験が入っていた。
試験に臨む二人に、千恵里達はエールを送る。
「強化訓練も今日が最後。午後からは私とあなたのガンダムDNで、模擬戦やるんだからちゃんと合格するのよ?」
「きっと大丈夫だよ、二人なら」
「そうそう、私も中学の時に取れてるから、取れる取れるー」
3人以外にも元とジャンヌも見届けにやってきていた。気を抜くようにと言う三人の言葉は、試験前の集中を切らさない様にとエターナがしつこいと声を大にする。
「あぁもう、うっさいわね!変な心配するんじゃないわよ、こいつはどうか知らないけど、あたしの方はまだ楽なんだから!」
「そうだな。異世界の住人であるお前は、宗司よりも要求点数が低い。だがだからと言って気を緩めるのは感心できんぞ」
「分かってるわよ!このクソ男がっ」
騒ぐエターナの方も心配だが、それよりも先程から黙っていた宗司の方に千恵里は声を掛ける。
「相模君の方は大丈夫?」
「問題ない、と言いたいところだがやっぱり緊張している。けどまぁ、入嶋さんが取れているのなら、心配ないかなって思っておくよ」
何気ない一言は所持法試験を突破できた千恵里への無自覚な悪口として心に刺さった。光巴がクスクスとその様を見て笑う。
「言われちゃってるねぇ~千恵里ちゃーん?」
「ちょっと、私が受かったから大丈夫ってどういうこと!?」
心外だ。まるで私が取れそうにないと言われているみたい、いや、そう言われているとしか思えない。
確かに私は命令違反にドジも踏んで、元隊長達に迷惑もかけてしまっている。それでも精一杯やっているんだ。いくら緊張を和らげるためだからって……!
だが千恵里の不服な様子を見て、宗司はすぐに発言を訂正する。
「いや、失敗しているっていつも言っていても今の俺よりもちゃんとしているんだなって再認識させられたんだ。だから負けられないって」
「ああ、そういう……別に負けるとかそういうのはどうだっていいから。いや、落ちてもらっちゃ困るんだけど」
闘争心というのは無論ある。同じ種類の機体のパイロットとして、宗司よりも使いこなしたいと。けれども今はそれが現実となるかの問題なのだ。
先輩として後輩(少し入るのが後なだけだが)がちゃんと試験を突破してくれることが何より嬉しい。そのためなら闘争心も多少はいいかなと思ってしまうが。
そう話している内に時間になったようだ。元隊長が二人に行って来いと言う。
「時間だ。ちゃんと持ち込めるものだけ持ったな」
「はい。ケータイの電源も切ってますし」
「あんたに心配されるようなもの、この世界に持ち込んでいるわけないでしょ。それじゃあ、姉様、行ってきますっ」
「行ってらっしゃい。また今度あなたの携帯も設定しないとね」
二人が試験会場となる部屋へと入っていくのを見送った。
待つこと1時間半。宗司達が帰ってきた。手ごたえは相応と言った感じの宗司と自信満々ながらも不安さを感じさせるエターナの反応に各々反応した。
そこから更に1時間、結果が帰ってきた。結果の紙をもらってきた元により発表がされる。
「結果を発表する。相模宗司89点、エターナ・ファーフニル71点。まぁ合格だな」
「ふぅ」
「や、やったわ……」
宗司とエターナから安堵のため息が漏れる。二人ともそれぞれの合格点は超えている。が、やはり心配していたエターナの方はかなりギリギリの点数だった。
「確かエターナちゃんの方は宗司君の点数より低くても合格だったよね」
「そのはずだけど……」
「そ、それでもちゃっ、ちゃんと超えてるから!」
千恵里とクルスの指摘を受けてエターナの声が震える。その認識が正解であると姉のジャンヌがしっかりとその合格点数を明かす。
「エターナの場合は70点で合格。本当にギリギリですね」
「ううっ……ごめんなさい」
いつもは強気な彼女も姉の前では委縮していた。敬愛する姉へ自信満々の報告が出来ずに謝罪以外何も言葉が出ない様子だ。
一方エターナの点数に、そして宗司の点数にも特に目立った反応は見せない元。しかし隊長として掛けるべき言葉は掛ける。
「今はそれでいい。これから基本も、応用も叩き込んでいく。一先ずの憂いは無くなった」
「ですね、元隊長さんっ」
その横で笑みを浮かべる光巴、彼女はいつものようにエターナに忍び寄り、喜びを分かち合う。
「でも合格したんだから、エターナちゃんも安心でしょっ?」
「むっ!くっつかないでよ!まぁ、それはそうだけど……」
どこか不満、不足を感じるエターナに、姉のジャンヌは一息置いて流れに乗る。
「はぁ。エターナ、自信を持ったなら、その自信を最後まで持ち続けなさい。宣言通り受かってくれたことに私達は感謝してもしきれない。あなた達二人の所持法違反取り消しが無駄にならずに済んだんだから、ね?」
「は、はい……姉様」
「それ、元にも言ってくれると姉さんとしては嬉しいんだけど。じゃあ三人共、午後からの模擬戦、しっかり力を入れてね」
そう、本番はここからだ。正式なパイロットによるガンダムDN同士の初の模擬戦闘が、始まるのである。
千恵里は所持法ライセンスを取得したばかりの二人に言って見せる。
「さ、午後からが本番!先輩っていうところを見せてあげる!」
「胸を借りる気持ちで、臨もう」
「模擬戦だからって手加減しないわよ!」
三人の誓い。それにクルス達が微笑ましそうに眺める。
「三人共、気合十分だね」
「これは見ものかもね~。あー早く私も機体触りたい~」
「光巴ちゃん……いつになるんだろうね、前線出られるの」
午後からの模擬戦、絶対に私の力を見せつけるんだから!
◆
所持法取得の午後、HOWの第一模擬戦場観戦室にCROZE部隊、そして予定の空いていた者達がガンダムDNの模擬戦を見ようと集まっていた。
模擬戦仮想空間を映すモニターの真ん前を陣取るのは、CROZE隊長の自身、黒和元とジャンヌ。各チームの隊長達、そしてクルスとクルツのGチームメンバー、それに光巴と黎人の次元親子も観戦に来ていた。
黎人から二人の所持法取得に関する礼を告げられる。
「ご苦労だった、元、ジャンヌ。これで上の方も取り消しなんてことは言わないだろう」
「文句が出ないわけではないだろうが、それでも結果は残せた。感謝するクルツ隊員」
元は黎人に問題ないだろうと言い、この結果の立役者となったクルツに礼を言う。目を丸くしてクルツは把握していたことに言及する。
「え、知ってたんすか、隊長」
「報告は光巴からもらっている。チャラチャラしているからと舐めるのも良くないぞ」
案外光巴はしっかりしている。幼少期からDNL能力で周囲の人の感情を読んでいたからか、すべきことはきちんとするタイプだ。それが高じてか、幼少期からMSに乗るために必要な所持法の勉強を自ら進んでやる、その為に身の回りの手伝いをやってお小遣いなども稼いでいたようだ。
計画的な勉強の甲斐もあって中学生で所持法獲得の点数を模擬テストで成した彼女は、今後の所持法年齢緩和のテストケースとして特別に所持が認められた。しかし制限としてこれまで戦場には出られない、予備兵としての扱いとなり、今も続いている。無論前線に出さないのは黎人、そして元達の不安から来る彼女にとっての「おせっかい」である。
とはいえ当人にとってはおせっかいでもこちらとして彼女の適性を見誤るのは避けたかった。MSに乗りたいからと、欲をそう簡単に許可するわけではない。だからこそ彼女には今CROZE部隊のオペレーターとしての仕事を任せているのだ。
行動を知らせられていたクルツへ、ひょこっと顔を向けて光巴が明かす。
「そうですよー。経過報告はちゃんとするのが私の仕事なわけでしたから。けど流石クルツさん。エターナちゃんに色々口説いていたにも関わらず、しっかり合格できるように教えてあげていましたもんねーっ」
「え、あ、いや!それは……」
「……クルツさん。一応言っておきますけど、仮にも向こうでは私達名家の出身ですので、もし何かあったら……分かってますよね?」
クルツへと外面柔らかな表情と喋り方でジャンヌが釘を刺す。12年も戦い続けているからか、その言葉には非常に重みがあるように感じられる。姉として、ファーフニル家の人間としての注意にクルツもタジタジになり、肝に銘じることとなる。
「は、はい……」
そう言っている間にモニターに変化が現れる。無人だった仮想空間に、二機のガンダムDNが出現する。
「あ、準備できたみたいですね」
二機のガンダムDN、白と黒の機体が相模宗司とエターナ・ファーフニルの駆る一号機、そして白とオレンジ、赤に色づけられる入嶋千恵里が駆る二号機が相対する。
両者の特性について、そして勝負の分かれ目について呉川が言及した。
「一号機はDNL能力者搭乗を前提とした、高出力タイプ。対して二号機は高性能機の量産を前提とした、安定型。一発逆転か、それとも制圧しきるか……」
「それもそうだが、俺としてはアイデアの勝利か、あるいは努力の勝利だと思う」
「というと?」
訊き返されて、根拠を語る。
「ドライバ・フィールド、あれは未だこれといった活用法が確立していない。入嶋は予測外の動きに弱い傾向がある。それが出来れば、相模達に勝機がある」
「確かに」
「だが入嶋も1か月間の訓練期間があいつらよりもある。今後はどうか分からんが、それでも今のスタート地点はわずかに優位にある。ある程度には対抗できる。加えてさっき言った機体の差。必ずしも性能の高い方が強いわけではない。パイロットの力量が少しの差しかない時に、機体の安定感は限りなくアドバンテージではあるはずだ」
それぞれに強みがある。それを生かすのがパイロットの仕事。今は二人に機体の強みを理解してもらえればいい。
そうこう言っている内に試合が始まるようだ。光巴が注目を集める。
「おっ、始まるみたいですよー!」
「あいつらの特性を見る。今後の運用の為にも」
「分かっています」
試合が始まった。想定試合フィールドはコロシアム。かつてドラグディアで決闘を行った時のフィールドに似た形状だ。先に仕掛けたのは入嶋の二号機だった。
ビームアサルトマシンガンの連弾でけん制。それを一号機が避ける。そのまま連射し続け、同じく避け続ける。単調だが、見るべきところはある。例えば、二号機は「連射精度」。
「狙いはまぁいいな。ブレを抑えるように撃っている」
「前の訓練の時よりも移動しながらの射撃が上手くなっているな」
「当然です。私が手取り足取り基本は教えましたから」
クルスが言う通り、確かに基本は出来ている動きだ。適性に合わせて武器を設定した時は、それでも酷いブレだったのが抑えられている。狙いも間違いなく正しい。
それでも避けられているのはひとえに一号機の、相模宗司の操縦技能だ。クルツが口笛を吹いて称賛した。
「確かにね。けど、まだあの程度じゃあいつの、ソージの回避技術に追いついていないぜ」
「あぁ。報告で聞いていたが、やはり相模宗司の物体回避の練度は非常に高いと言える。これは間違いないな」
陣泰高校のMSパイロット養成科から受け取った相模宗司のデータは興味深いものだ。遊びの範疇とはいえ、射撃、回避行動、高速巡行……いずれも一級品。それを今目の前で見せられている。
これは入嶋に勝ち目はないか。そう思ったものの、予測を超えるように入嶋が追いすがる。
『まだまだッ!』
背部ブースターのウイング付け根、展開したガトリングランチャーをビームアサルトマシンガンと合わせて掃射する。増した弾幕が宗司とエターナを更に追い詰める。
『ぐっ!』
『弾幕だけは多い……っ!ちょっと、左っ!』
エターナの声と同時にコロシアムの壁が一号機に迫った。間一髪で壁を蹴って上へと逃れる宗司。
「あの子もちゃんとオペレートをやっていますね」
「DNLとしての感覚を使いこなしているとは言い難いですけどね。機体制御に手いっぱいだったところで、悪寒に気づいたって感じかな」
光巴の言葉が辛辣に思えるが、元も、そして先程称賛したジャンヌも頷いて同意見だった。エンゲージシステムで互いの距離は縮まるはず。無意識に向かっているのだとすれば普通は共有感覚で気づいて早急に修正させるのがセオリーだ。にもかかわらず壁ギリギリで対応したのは甘かった。宗司がこういった戦闘状況にまだ慣れていないのもあるが、エターナはもう少し彼との意識共有を図るべきだろう。
ここまでの流れは千恵里が優勢と言ったところ。だがここから宗司のエンジンも温まってきたようで、反撃を始める。攻撃を空中機動で回避した隙に地上から撃つ二号機に向けて、右に構えたビームライフルを放つ。放った一撃は攻撃を止めた千恵里が回避するが、掃射を一時的に止める。
「狙いは割としっかりしてんな」
「もう少し早ければ、どこか当たっていたかもな」
宗司の射撃精度に言及するGチームの男性二人。二人にはそう見えるのだろうが、元としては違った感想を抱く。
「いや、これは宗司の問題ではないな」
「宗司の問題ではない……?ひょっとしてエンゲージシステムの」
「あぁ」
頷き、エンゲージシステムの仕組みについて話す。
「エンゲージシステムは言うなれば二人三脚。息が合えば二人分の力を手に入れられるが、合わなければ一人分以下になる。今回の場合高すぎる宗司の操縦技術、戦闘技能にエターナが付いて行けずに足を引っ張っている」
「先程の射撃も少しだけエターナの感覚がずれて、発射直後に反動が大きくなっています。宗司君のこれまでの射撃技能を見ても、不自然だったと言えます」
「へぇ……」
ジャンヌの補足も合わさる。このずれは心の通い合い、お互いの存在を受け入れることで無くなっていく。死の淵にあっても相棒となら大丈夫。力を合わせられる、信じられると思うことでその力は高まり合っていく。
もっともそこに加えてパイロット同士の脳波の相性なども重要なわけなのだが。例えば自身とジャンヌとの体での適合率は最初にスタートが調べた時点で97%。しかし信頼によるシンクロ率は当時の出来事もあって提案当初はわずか21%と驚くほど低い値だった。シンクロ率問題を解決したのは間違いなく二人の和解と決意であり、そこまでに至ったのはあの激突で自身を体張って止めてくれたレヴのおかげである。
今回の場合は既に体の相性で導かれた二人は、心のシンクロで問題を抱えている。障害となるのは無論エターナが大きいだろう。しかし宗司側に問題がないわけでもなさそうだ。
「とはいえエターナが心を合わせようとしていないのもそうだが、宗司もエンゲージシステムでの操縦に慣れていないからか自分のペースで行き過ぎている」
「そうなんですか?」
「あぁ。機体の機動時、最初だけやたら放出している上にそれを抑え込もうとすると機体の姿勢がずれている。間違いないだろう。それでありながら相模が自身の腕で修正している」
「となると相模君の腕は想像以上のものだな。にしてもエンゲージシステムの欠点……よくそれをこの11年、いや、12年か?安定して使いこなせたものだな」
黎人からも運用出来たことを改めて褒められる。が、それは過大評価だと俺は明かす。
「いや、そこまで上手く使いこなしているわけじゃない。どちらかと言えばジャンヌがよくついて来てくれている。俺の無茶に」
勝ちを取った戦いで、いつも俺はジャンヌに無理をさせている。今はまだ大丈夫だが、今後何らかの悪影響が出ないかいつも機体が損傷を負うほどの任務の時はメディカルチェックを受けさせているほどだ。
もっともそれらはジャンヌから不満を受けているが。ジャンヌは吐露する。
「私を大事にしてくれる気持ちはありがたいですが、だからって心配するくらいならそうならない様に戦ってほしいです」
「そうだな。いつも俺の力不足だ」
自身の不甲斐なさを謝罪する。何度目ともなる謝罪だ。しかし今後はそんな必要はないと豪語する黎人達の言葉。
「力不足、ね。だが今後はそう言う必要もないだろうな。何せあの機体がある」
「そうですねっ、元お兄ちゃん待望のジェミニアス!」
シュバルトゼロガンダム・ジェミニアス。新たな翼。その力は間違いなく絶大だ。
とは言ってもまた新たに増えたことが多い。もっとあの機体を動かす必要がある。まだ今後も機能は拡張していくのなら、今の機能だけでも十全に扱い、敵を圧倒しうることを証明しなければならない。
そして扱いこなすというのは今戦っている彼らにも言えた。これまでは通常兵装による戦闘。相手の癖を掴み、次なるステップに入るはず。予測は図らずも当たった。
「動いた!」
「さぁ、ここでどう、相手を潰す?」
NEXT EPISODE
EP13はここまでです。ちなみにこの話付近はまだ絶賛パソコン不調解明中でした。
ネイ「つまり?」
文章を練る時間あんまりありませんでした。多々スリープ状態にして熱こもらない様にしてました。
グリーフィア「まぁ雑さあるのは知っているけど、今回は特に多いってわけね」
そういうこと。
それとここまで読んでいる人は少ないかもしれませんが、次回投稿から不定期になりそうです。日程は最初に話していた通り、ストックがあるので詰めて早めに更新していきますが、ストック分消化していった場合今までよりもかなり更新遅くなります。
それから更新時間ですね。もう夜の内に予約投稿だけして朝に更新するという流れを考えております。前の時点で投稿しておけば時間配分的に楽だろうという考えです。必ずしも守るわけではないでしょうが。
ネイ「朝の投稿でも気分は深夜テンション、ということですか」
間違ってる気もするけどそれでいいわ。
グリーフィア「最新の話題を振れなくなるのは残念ねぇ」
その時はその時で更新時間また夜に回します。
それではまた次回更新をお待ちください。