機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、藤和木 士です。

グリーフィア「あ、作者君前話の前書きでSEED新作について話してたけど、こっちの方になんか影響あるの?」

唐突やな。まぁでも答えておくとそんなに影響ないかなと。

ネイ「そうなんですね」

多分全部発表される前にこっち終わりそうって目算と、あと新型ガンダムもこっちにアナザー出せるか微妙だし。と、そんなわけでEP48の公開です。

ネイ「未緒一派が動き出しましたね」

グリーフィア「未緒もそうだけど、ゼロンも動きそうよねー。ってかMS人型サイズだからこんな部屋にも襲撃可能ってこと忘れてたわ~大丈夫?」

さぁいきなりピンチのEP48本編をどうぞ。


EPISODE48 不死鳥になった少女の願い4

 

「フェ、フェネクス捕獲室の中に、なぜ!?」

 

 舞島さんが当然と言うべき反応をする。それは宗司達も同じだ。よもやこのカザノメカニクス本社内で襲撃されるなどとは思わなかった。

 が、彼らも馬鹿ではない。舞島さんの質問に言葉ではなく行動で答える。

 

「死ねっHOWも自衛軍もっ!」

 

 先程の戦闘とは装備の違うサーガガンダムがライフルを向ける。その銃口はガラス越しに真っすぐこちらを狙っていた。ガラスを貫けば間違いなく自分達は焼かれて死ぬ。

 眼前に迫る死にいち早く対応して見せたのは、元隊長だった。

 

「ジャンヌ、すまん!」

 

『Standby Ready?』

 

 既に上着の下に装着していたスターターを操作して装依態勢に入る。他の面々は直後に飛んだ他の隊長達の声に従って伏せる。

 

「みんな伏せて!」

 

「物陰に隠れろ!」

 

 宗司もまた傍にいたエターナと友直、智夜を伏せさせた。

 職員達も咄嗟に従って攻撃から逃れようとする。ビームが放たれるのと同時にシュバルトゼロは顕現した。

 ガラスを破る音に続いてビームが何かの表面を焼く音を鳴らす。その音が聞こえなくなるまで抱えた三人に覆いかぶさるように伏せ続ける。

 音が止むと共に聞こえてきた金属同士の音。伏せを解くと、既にシュバルトゼロがサーガガンダムと近接距離で応戦していた。

 

「元君!」

 

 既に顔を上げていた蒼梨隊長が無事の声を上げる。それに対し元隊長は素早く指示を飛ばした。

 

「深絵、沙織さん、フェネクスは頼む」

 

「分かった!」

 

「MS隊装依。ただし数は少なく!他メンバーは外で出入り口を塞げ!」

 

 指示に従ってすぐに行動へと入る。だが未緒一派も間抜けではない。既にその私兵がアンネイムド三機を縛るハンガーのロックを無理矢理破壊し、スターターへと収めていく。

 

「くっ、アンネイムドが奪われる」

 

「今俺達にMSはない。任せたぞ、新堂」

 

「了解している」

 

 外へと向かった政岡さんの言葉を受けて、新堂隊長がソルジスタへと装依し強奪を阻みに向かう。

 その間に宗司もエターナに装依準備を確認した。

 

「エターナ、装依出来るか?」

 

「出来はするだろうけど、私らの装備かなり邪魔だと思うんだけど?」

 

 エターナの意見はもっともだった。バックパックの大きさが室内戦では不利になることは。それでもフェネクス相手にまともに張り合うには一度は動きを止めたアーバレストが必要になるはずだ。

 ところがその考えを改めることになる。ソルジスタを纏った新堂隊長が未緒一派に斬りかかっていた。

 

「はっ!」

 

「くっ、ソルジスタの特別仕様か」

 

フェネクスに触れさせまいとする未緒一派のMSを、抵抗に物怖じせず圧倒する新堂のソルジスタ。メインウエポンの刀を振れないにも関わらずビームサーベルで対等以上に渡り合う。

 邪魔となるMSを一刀に伏せたのち、フェネクスと未緒に向かう。

 

「お前達を、外には出さない!」

 

「くっ!?」

 

『っ!邪魔をしないでッ!』

 

 が、それを止めたのはフェネクス自身だった。振り下ろされたビームサーベルを、ソルジスタの持つ手から抑えて攻撃を止めた。サーベルに斬られることなく、精確に止めた。

 振り払うようにして新堂隊長の機体を振り払い、未緒へと言葉を投げる鳥金。

 

『未緒、助けてくれたのはありがとう。でも、もう……』

 

「何言ってるのよ。ここからが本番なんだから!あんたも幸せになれる世界、その為にあんたは断れない!」

 

『そんなのは望んでない……私はただ……』

 

 先程喋っていたように未緒側の意見を飲む気はないようだったが、無理矢理拒否すると言った行動まではいかない。それでも未緒に攻撃がいかない様に攻撃を捌いていた。

 そんな鳥金に対しても退くようにサーガガンダムのパイロットが叫んでいた。

 

「ここは俺が止める!梨亜は逃げろ!」

 

『陽太……』

 

「陽太は大丈夫よ。行くわよッ!」

 

「っ、待てっ!ぐぅ!」

 

 壊した壁からその奥へと姿を消していく未緒一派。新堂隊長は追いかけるが退けた未緒の私兵、それにサーガガンダムが全力でこちらの追撃を妨害してくる。

 その光景を見て、友直と智夜も加勢する動きを見せる。

 

「っ、新堂さん!私も行くです!」

 

「あたしも行くで~!宗司センパイは先回り頼んますよ!」

 

「分かった。外に行くぞ、エターナ」

 

「エスコート頼むわよ!」

 

 智夜から外の先回りを頼まれ、すぐにエターナと共にパニックで避難中のカザノ本社の中を走る。

 外へ出ると、既に戦端が開かれていた。こちらに気づいた数機が向かって来る。

 

「早速か!」

 

「う、撃たれ……」

 

『アル、マモル!』

 

 撃たれると思った瞬間、スターターをこちらに吐き出したアルが飛び出す。球体の体で敵のビームを防ぎきるアル。

 その間に宗司はスターターを起動させる。エターナの体を引き寄せ、二人でガンダムDNアーバレストへと装依する。

 

「行くぞ、エターナ!」

 

『分かってるわよ!』

 

 アルを攻撃した敵機に距離を詰め、シールドビームライフルで素早く撃ち抜く。一機のソルジガン・ルウォ仕様を撃破すると、両脇に居た二機をザッパーでそれぞれ切り裂く。

 撃破した後、同じく戦闘を行っていたクルスの支援へと入る。

 

「っ、宗司君」

 

「無理はするな。入嶋は」

 

「艦の方に居る。まだ千恵里ちゃんのアルヴは予備のバックパックの調整が終わってないから」

 

「了解した。はっ!」

 

 シールドで防御したのち、一気に距離を詰めてコンバートセイバーで叩き斬る。クルスもツインビームライフルで支援に徹する。

 他の場所では呉川小隊長や進も戦っていた。艦の甲板上ではクルツ先輩が固定砲座として周囲の敵の接近をけん制していた。

 ヴァルプルギス、それに自衛軍側の艦船も所属MSによる迎撃と艦砲を放つ。なるべくカザノ本社へと直撃を避けるべく、弾幕の形成と浮上を始めている。

 と、そこに壁を打ち破ってサーガガンダムとジェミニアスが姿を現す。

 

『くっ、無茶苦茶だ……っ』

 

『悪いが、テメェに用はねぇ!』

 

 サーガガンダムは既に換装した装備を破損させている。ジェミニアスはエレメントブーストでスタートへと操縦権限を預けている状態のようだ。

 そこに鳥型のメカが現れる。先の戦闘でも活躍した、ジェミニアスの追加装備クローズフェニックス。フェニックスはジェミニアスの背部へと近づき、ドッキングを行う。

 

『シュバルトゼロクローザー 世壊災醒(せかいさいせい)!ブレイクネクロ!』

 

 プロセスが自動で行われ、最強の形態「シュバルトゼロクローザー」へと変化する機体。エレメントブーストが継続してネクロの強化形態となる。合体直後を狙ってサーガガンダムが斬りかかる。

 

『てぇい!』

 

『むっ』

 

 その斬撃をクローザーは紫の銃剣ネクロブレイドライフルで受け止める。弾くと一気に踏み込んで肘部の結晶体刃を振り抜いた。

 リーチが短いにも関わらず形成したエレメントの刃で、サーガガンダムの胸部を切り裂く。瞬間サーガガンダムが呻く。

 

『ぐぁっ!?これは……どうしてっ』

 

『フン、なるほどな。ならば!』

 

 それを見て何かを確信したスタートが勝負を決めに掛かる。ナイトナイフを逆手にもって攻撃を繰り出す。怒涛の連撃にサーガガンダム側は防戦に回る。

 一気呵成の攻撃でシールドを切り裂き、各部に増加装甲として取り付けられえていたユグドラルフレームを破損させたサーガガンダム。破損した箇所をまるで生身の体のように抑え苦しむ。

 その現象に訝しむ及川。

 

『なんで……傷が痛む……っ!?』

 

『当然だ。今のネクロ、ブレイクネクロは装依者への痛みをダイレクトに伝えるエレメント持ち。小細工なんて、通用しねぇんだよ!』

 

 スタートが猛り叫ぶと再度合体させたネクロブレイドライフルを振るう。発生させた光刃で、ビームサーベルで受け止めようとしたサーガガンダムの機体をサーベルごと叩き斬る。

 肩から斜めに袈裟切りに両断されたサーガガンダムは傷口を抑えながら爆散する。これで及川陽太もこの世から去った。と思われたが不審さに気づいた。

 

「……?」

 

 首を傾げる。何だろう。今までの爆発跡から何かが見えないような気がする。それが何とまでは分からなかったが、何かがおかしい。

 宗司の気づきかけていた異変に、スタートは気づいていた。残骸を見て頷く。

 

『やはりか』

 

「やはり……?」

 

『ひよっこ、まだ奴は死んでねぇ』

 

 奴は死んでいないという言葉の直後、遠くのカザノの倉庫が爆発する。爆炎が上がる中、見えたのは未緒派の母艦ローズ・ポートの姿。回線で流未緒の勝利宣言が流れる。

 

『悪いけど、アンネイムドは頂いたわ。あんた達はそこで指をくわえて見てなさい!』

 

「くっ、艦がこのカザノの中に!?」

 

 あり得ない状況。過るのは「裏切り」。だけど、それは社全体ではないだろう。現にあの時舞島さん達まで巻き込まれかねなかった。あんなことになっても舞島さん達はちゃんと部屋のロックも解除して、今も避難の指示出しを行っている。少なくとも、舞島さんは違うだろう。

 元隊長やスタートも別の可能性にたどり着いていた。

 

『カザノの一派の仕業か』

 

『なら今の内に、落とす!』

 

 撃墜を宣言してネクロブレイドライフルを構えた。しかし撃つ前に機体の挙動が不安定になり、膝を着く。その様子に進がカバーに入りながら早く狙撃する様に言い放つ。

 

「何やってんだよ!早く撃てよ!」

 

『っ、いや、これは……』

 

 元隊長が動けなくなった理由に気づく。

 

『ジャンヌ、限界か……?』

 

『ごめん……緊急で装依したから……ううっ』

 

『ちぃ、仕方ないか』

 

 ジャンヌ副隊長の体力の限界だった。エレメントブーストを解除して膝を着く。

 動けなくなった隊長機の支援の為に、こちらも周囲へと集まって支援に徹する。そこへ未緒達を追っていたと思われる蒼梨隊長達の機体が出口から現れる。

 追跡がどうなったのか、元隊長が状況報告を乞う。

 

「深絵、沙織、未緒勢力を追っていたんじゃなかったのか?」

 

 すると二人の隊長は申し訳なさそうに顛末を語った。

 

『ごめん!フェネクスの刻戻しの光波で道を塞がれたの……』

 

『すぐに出られそうにもなく、奇襲を受けかねないからな……建物も倒壊する恐れがあったから、突破も無理だった』

 

 刻戻しの妨害で道を塞がれたという発言。フェネクスは完全にこちらと敵対するつもりのようだ。それともまた「二人の為」とでも言うつもりなのだろうか。

 不覚とはいえ元隊長も似たような状況で追及はせずにただ一言言った。

 

「っ、そうか」

 

『それよりそっちは?ジャンヌちゃんに何かあった!?』

 

『うう……すみません……こんなことなら、艦で休んでいるべきでした……』

 

『姉様っ。……あぁもう!クソハジメ!とりあえず一旦あんた艦に戻りなさいよ!追撃するにも姉様を置いてでもしなきゃ無理でしょ!』

 

 姉を心配してエターナが元隊長に強く意見する。言い方は問題視されかねないものだったが、内容は的を射ている。進からも同じく撤退する様にと言われていく。

 

「いつまでもあんたに構ってたら、こっちも追えないだろ!」

 

「っ、言ってくれる。だが事実だな。深絵、沙織さん、現場の指揮は任せます」

 

『任された!』

 

『何とかやってみよう。だが、アンネイムド三機も敵対することになれば……流石に』

 

「分かっている。何とかして復帰する。艦からの状況報告は呉川に任せる」

「了解」

 

 役割を指示し、元隊長が後退していく。これまであまり見たことがないが、まさか元隊長達が撤退することになるとは。

 指揮を委託された呉川小隊長がこちらに向かって呼びかける。

 

「元隊長が抜けたのは心配だろうが、集中を切らすな。進、砲撃戦用意を」

 

「分かってるっての!ヴァルプルギス、シュトラールリヴァイバーを!」

 

 進が受け答えして装備を砲撃戦仕様のシュトラールへと切り替える。装備を切り替え終わったオースインパルスはカザノを後にしようとするローズ・ポートの後ろを狙う。

 

「こいつから、逃れられると思うな!」

 

 ハーゲンティを狙い定め、放とうとする。が、それをまだカザノへと残っていた未緒一派のソルジガンが邪魔をする。

 

「クソッ、こいつら!」

 

 砲撃体勢を止め、回避に転換する進。こちらもその相手を行う。

 艦が離れていくにも関わらず、まだこちらに向かって来る。よっぽど未緒、あるいは彼女の理念に心酔したメンバーなのだろうか。このままでは見捨てられる、いや、既に見捨てるような動きだというのに。

 その行動の意図を図りかねていた蒼梨隊長達も不審さを感じ取っていた。

 

『っ、数が多い!』

 

『こんなにも残って戦闘し続けるなんて、おかしな話だ。どこから湧いて来る、何人いる?』

 

 二人の疑念に同調する様に同じく相手をしていた友直や智夜、進達も数の多さに僻辞する。

 

『くぅっ!斬っても斬ってもキリがないです!』

 

『まるでゲームの敵キャラみたいやでホンマ!』

 

「ちぃ!こんなやつら!数だけ多いからって!」

 

 全力の迎撃で敵部隊を壊滅させていく。そこへ元隊長が通信で介入してくる。

 

『全機に通達!今相手にしているMSは全て、マリオネッターシステムによる遠隔操縦だ!』

 

『え、遠隔操縦!?』

 

 エターナが驚きの声を返す。そこでようやく、先程の疑念の正体に気づいた。

 さっき撃墜されたサーガガンダムに足りなかったもの。それは搭乗者の肉体だ。いくら戦闘を何度も経験してきたとはいえ、あまり見たくないもの。それでも元隊長からは「なるべくは目を逸らすな、軽く見やる程度で」と言われチラ見して燃える遺体の破片を見てきた。

 ところが、先程の撃破した時にその燃えかけらすらも見えなかった。わずかな違和感、それが敵の正体だったのだ。

 元隊長はその知識の受け売りを話す。

 

『なんとなく俺も気付いていたが、スタートと話し合わせてで分かった』

 

「やっぱり……」

 

『は?ソージあんた分かってたっての!?』

 

「あぁ、元隊長に日頃言われてることが役に立ったよ」

 

 ともあれ敵の正体は分かった。だがそれは言うなればMSが続く限り未緒勢力を追うことが出来ない。振り切っても逆にカザノの人達を人質にでもされたらそれこそ手詰まりだ。

 どうするべきかも分からず絶え間なく続く増援を退け続ける。エターナからも対抗策を出せと催促される。

 

『あぁ、もう!ソージ何とかしてよ!敵の反応が至る所に!』

 

「分かってるよ!どうすれば……ん?」

 

 その時、何かを感じ取る。

 何だろうか、ローズ・ポートが出た倉庫の周囲、その地下に今戦っている敵と同じ物が次々と現れては消えるような……音?そう、音が、聞こえる。

 なぜそんな音が聞こえるのか。急にそんなものが分かるようになったのか。けれどその感覚はエターナの教えてくれたあの感覚、DNLの感知する感覚と同じだった。

 エターナが再び力を貸し与えてくれたのかとも思った。けれども違った。この感覚は、癖はエターナのものではない、と言いきれた。

 沸き立つ直感の下、感じ取った物を俺は蒼梨隊長へと内容を伝える。

 

「蒼梨隊長、見つけました」

 

『えっ、見つけた?』

 

「ローズ・ポートの出てきた倉庫、その周辺の倉庫地帯の地下からMSの反応が出てきています」

 

『えっ』

 

『う、嘘っ!そんなの聞いてないわよ!?』

 

 エターナが慌ててDNLで周囲状況を読み取り出す。その話を聞いてクルスや進が不思議そうに尋ねる。

 

「そ、宗司君、それどういうこと?」

 

「言った通りの意味だ。そこから発進してきてる。撃墜されるたびに別の光が灯る音が」

 

「お、音って、それお前……!」

 

 進が言いたいことはなんとなく分かる。自分で言っていて感じ取っていた。それを裏付けする様にエターナ、そしてヴァルプルギスのオペレーターの光巴からも報告が伝えられる。

 

『……マジだ。何で、今まで気づかなかったの……私』

 

『言われてみて私も気付いた。これカザノさん……いや、外部委託された奴の考えた構造で、DNLの読心をある程度防ぐ感じだね。気付かなくてもおかしくないよエターナちゃん』

 

「で、でも、それを感じ取れたって……つまり」

 

 注目が自身へと集まるのが分かる。しかし動揺を打ち破ったのは話を聞いていた蒼梨隊長だった。

 

『宗司君。ありがとう、場所が分かれば、後は私がやる!沙織さん!』

 

『あぁ。全機、残っている敵を全力で押さえろ!』

 

『了解!!』

 

 蒼梨隊長の言葉に同調し、新堂隊長が叫ぶ。自衛軍部隊、HOWの両部隊員が従い敵の撃破ではなく、足止めへと切り替える。

 その間に蒼梨隊長はライブラの機体を倉庫上空へと向けた。すべての倉庫を見渡せる場所に位置取るとビットを放出した。

 銃火器を模したビットは入れ物だった盾のビットと合わせて三つのひし形の陣形を取る。それを上から見れば円形のように配置し、残る一隅はライブラ自身のライフルとリング端末で補う。

 回線では光巴が連絡の取れた舞島さんに施設の安全性の確認を取る。

 

『ってことで、あそこ爆破したりしても問題ないです?』

 

『えぇ、その地帯は要らない物を格納していた倉庫なので、中に入られていることも気付きませんでしたから。貴重なサンプルが無くなるのは辛さもありますが……お願いします!』

 

『了解。ブラウジーベンガンダム・ライブラ、敵出現地点を殲滅する!』

 

 蒼梨隊長が宣言するとライブラが攻撃を開始した。ビット、ライフルからの一斉射。エネルギー増幅器となったビットを通して増幅された高出力ビームが眼下の倉庫を貫いていき、爆発を巻き起こす。

 それでもまだあの反応は消えない。それを分かってライブラの照射を続けた。

 

『はぁぁぁぁぁ!!』

 

 連続した照射に耐えかね、遂にビームが倉庫の地下に到達した。爆発が地下で連鎖していき、ライブラからの照射が止まる。一際大きな爆発が倉庫を飲みこんだ。

 事態に気づき、狼狽えだす敵MS。だがそれも時遅く、そのタイミングでこちらも一斉に墜としていく。

 何とかこの場を収めたものの、既にローズ・ポートの影は遠くへと消えていた。

 

 

NEXT EPISODE

 




EP48はここまでです。

ネイ「凄まじいまでに巡りまわってますね」

グリーフィア「緊急防御成功してからはまぁタワーディフェンスかなぁと思ってたんだけど、懐かしのマリオネッターシステムそこからまさか宗司君の能力覚醒や、シュバルトゼロクローザーのシステムダウンやら……特に深絵ちゃんの最後の活躍は機体性能フル発揮だったわねぇ」

まーエラクス発動できていないんでフルではないんですがね。それでもそれぞれの協力で敵は打ち果してます。もっとも敵はその間に逃げてますが。

ネイ「これは……追撃ですかね」

グリーフィア「アンネイムドが3機奪われたんじゃあ取り返す必要あるわねぇ。それは次回、ってことでしょ?」

そういうことだ。というわけで今回はここまで。

グリーフィア「それじゃあ、また次回~」
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