機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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黒の館DN 双翼英雄譚編 第9回 後編

 

 

士「後半始めていきます」

 

ネイ「後半に収まるとは、珍しいですね」

 

士「いや、これ後々の紹介が長くなる奴なんですわ」

 

グリーフィア「でしょうね~。今回名前くらいしかメインに出てないのに、わざわざグリューン紹介した辺りで怪しいと思ってたから~」

 

士「まぁ後々大量になり過ぎてもダメなので。というわけで紹介はHOWの新たな戦力、装備です」

 

ネイ「ソル・タクティクス、ソル・シャドウ、そしてガンダムDNアルヴの新たな装備バレッツフルアーマーです。どうぞ」

 

 

 

型式番号 HMS-10

ソル・タクティクス

 

 

機体解説

・ソルジアスの機能を十全に使いこなせると判断されたCROZE部隊Gチーム小隊長の呉川鈴児に先行配備されたソルジアスの上位機種。カラーリングは通常は白だが、呉川機はパーソナルカラーの青に変更されている。

 本機はガンダムDNアーバレストの運用データを軸に、通常のソルジアスに用意されたAR、SR、BS、LL、SAと言った各種装備の機能を盛り込み、そのうえで可能な限り煩雑化させないシステムを構成。結果全領域対応という当初シュバルトゼロの再現を目指したソルシリーズの最高傑作と呼べる機体へと仕上がった。

 メインとなるのは腰背部の可変ウイングウエポンバインダーで、マルチプル・スペースシフターほどの汎用性はないものの、ウイングバインダー内部に一枚ずつそれぞれ武装を多数格納しそれらを振るう。バインダー自体は換装が可能であるが、代わりにエディットバックパックシステムとの互換性を失っている。これは新しい換装形態の模索のため。

 モデルは鉄のラインバレルのマキナ「ヴァーダント」。ちなみに漫画版とアニメ版とではバインダーの装着位置が違い、こちらは漫画版をモデルとしている。コンセプトとしては「パーフェクトヴァーダント」。パーフェクトガンダムの系譜と呼べる。頭部デザインもソルジアスと同系のテムジンタイプと、呉川鈴児専用先行量産型の原型機ヴァーダントに似た頭部タイプが存在している。テムジンタイプの方は「クリアリア」も原型ベース。

 

 

【機能】

・リミテッドDNフェイズカーボン

 HOWが独自に開発したDNフェイズカーボンの量産仕様。機体の装甲の一部にDNフェイズカーボンを採用し、コンピューターが被弾を予測すると自動的にDNが割り振られて防御性能を発揮する。

 モデルとしては機動戦士ガンダムSEEDのトランスフェイズシフト装甲。

 

・ダブルジェネレーター

 本機の胸部と背部バックパック内部にDNジェネレーターを一基ずつ搭載する仕様。二つのジェネレーターから来る高出力で機体の性能は飛躍的に向上している。

 

・ビームシールド

 機体の両腕部に装備されたビーム防御兵装。ソルジスタは両手甲に装備されていたが、こちらでは装備位置が変更となった。だが本体以外に可変ウイングウエポンバインダーの表面にもビームシールド発生器が埋め込まれており、同時展開した時にはビームウォールとでも言うべき代物となる。

 

・換装

 テールバインダーを予備と換装が可能。もっともほぼ武装補給のみであり、多彩な武装をもとから装備していることで対応している。

 

・ドライバ・フィールド

 ガンダムDNアーバレストのデータをもとに改良された防御フィールド。ある程度モーションに合わせた自動展開が行われるタイプで、宗司のように多彩な戦術は出来ないものの、単純な戦闘力としては同等となっている。

 原作での量産機ラムダ・ドライバとガンダムシリーズのIフィールドの中間に近い性能となっている。

 

 

【武装】

・バスタースラッシャーA

 右腰に装備されるバスタースラッシャーの発展型兵装。LLの装備を持ってきている。

 モデルは変わらず。

 

・ビームサーベル

 バックパック側面に二本差された近接格闘戦兵装。通常の装備であるが、ビーム刃が切っ先がとがりつつも反りの入っていない刀のようになっている。

 

・ハイマニューバスラスター

 機体の肩部、ふくらはぎ、膝部分に増加装甲として装着された機動戦闘用スラスター。

 

・ブーストバックパック

 高機動タイプのバックパックに上方向へと向けて接続式プロペラントタンク兼ブースターを装着したもの。ブースターに関しては長距離飛行と直線加速のための装備であり、外すことが可能。外したのちは根元が機動力優先のブースターポッドとして機能するようになる。

 

・可変ウイングウエポンバインダー

 テールスタビライザーとして接続されている武装格納スペース。いくつものバインダーを接続し、折りたたんでいる。左右5枚計10枚を装備する。

 各部にバーニアを配置しており、展開前はブースターとして加速力を、展開時にはAMBACとして機能が優先される。バインダーの内側に武装が格納されており、盾のように展開して機体を覆ってから武器を取り出す。実際にこのバインダーはシールドとしても使用が可能で、ビームシールドの同時展開でそれぞれが増幅させて強固なビームシールド「ビームウォール」が形成される。

 ウイングバインダー内部の武装は外側から順にエリミネイトカッターS、レールガン、ビームカノンS、アサルトサブマシンガン、分割式バスタースラッシャーとなる。

 モデルはヴァーダントのバインダー。すべての裏が同じ兵装ではなくなっており、全領域に対応可能な兵装となっている。

 

[ウエポンバインダー内武装]

・エリミネイトカッターS(スモール)

 SRカスタムにて装備されていたものの小型版。小型化していても切れ味はそのままで、他の機体が借り受けても動作にさほど問題ないようになった。

 

・レールガン

 BSカスタムの兵装を手持ち式に置き換えた。弾数は5発。予備弾倉も同じシールド内に格納される。

 射程距離も落ちているがこちらの強みは手持ち式になったこと自体。素早く敵の態勢を崩したりして近接戦闘へ移行がしやすくなっている。

 

・ビームカノンS(スモール)

 BSカスタムの装備の小型版。威力も相応に落ちている。が、代わりに連射が可能となり、近接戦を重視したセッティングとなっている。だがあくまでそれは初期設定であり、調整すれば長距離砲撃も不可能ではない。

 

・アサルトサブマシンガン

 LLカスタムにて装備された実弾兵装。仕様も変わらない。

 

・分割式バスタースラッシャー

 トンファーモードで分割されて装備されるバスタースラッシャー。

 合体させることで通常のバスタースラッシャーとして振るえる。だがこれは射撃性能に割り振られた兵装であり、砲撃戦用形態のメガ・バズーカモードへの移行を可能としている。

 メガ・バズーカという名称から分かる通り、本兵装はSAカスタムのメガ・ビーム・バズーカを取り入れたものとなっている。

 

 

 

型式番号 HMS-11

ソル・シャドウ

 

機体解説

・クルツ・ディランドルに先行配備する形で登場した新型狙撃用MS。機体カラーリングは黒だが、クルツ機は本人の希望でグレーとなっている。

 ガンダムDNアルヴによる射撃データ、ブラウジーベン・ライブラのデータを盛り込んでソルジアスSSカスタムを強化し、量産機の枠に収まるように開発された。その為一部武装はそれらの機体の武器の廉価版も認められる。

 特徴的なのはオースの技術の一つミラージュコートを実装している点。ステルスにより隠密作戦での活躍を前提にされている。

 機体本体も狙撃にしては運動性能が高く、素早い移動は充分出来る。またバックパックはエディットバックパックシステムとなっており、汎用性も同時期に完成したソル・タクティクスと同等である。

 モデルはジムスナイパーⅡに鉄のラインバレルのアパレシオン。コンセプトとしては「アパレシオンの量産型」かつ「シムスナⅡとアパレシオンのハイエンドモデル」。ただし頭部デザインはクルツ機がキャラクターの元ネタの搭乗機であるフルメタルパニックのM9カーンズバックの頭部から額部分をガンカメラに変更しているイメージとなっている。

 

【機能】

・ステルス装甲「ミラージュコート改」

 本機のステルスシステムであり、オースが開発した物をHOWで量産したもの。

 システムを起動させることでコート粒子を放出、機体周囲の風景と同化し、見えない位置からの狙撃を遂行する。このステルスは武器にまで届くため銃のみが浮いて見えるなんてことはない。

 本来ならステルス機能のみの機構だが、HOWで改良がおこなわれ非ステルス時にはDNを機体に定着させて防御力を高められるようになっている。

 モデルは機動戦士ガンダムSEEDシリーズのミラージュコロイド。

 

・エディットバックパックシステム

 ソルジアスから引き継がれているバックパック換装システム。とはいえ本機の場合専用バックパックがあるため換装はほぼ行われない。

 

・センサージャマー

 SSカスタムから引き継がれたセンサー妨害装置。バックパックに主機を持つ。

 

 

【武装】

・ビームバルカン

 頭部に備わった近接防御機関砲。ステルス性を維持する為にかなり威力を落としている。

 

・ガンザッパー

 腰部に装備される近接戦用の銃剣。ガンダムDNにも装備される同名の装備を二丁装備する。

 性能は据え置き。ただし合体機構は対となる装備がなく、使用不能となっている。これを実現するならガンザッパー側に改造が必要となる。が、それを必要としないために装備開発は行われていない。

 

・ホルスターバインダーバックパック

 バックパック。二本のアームが肩に向けて伸びる先に、ホルスターバインダーを2枚ずつ、計4枚装着する。

 ホルスターバインダーそのものが元々ライブラのホルスタービットのガワを流用・延長しており、スラスター機能は引き継いでいるため機動力の低下は最小限に止められている。シールドとしても使える。

 ホルスターの名前の通り、内部にビームスナイパーライフル「シャドウアイ」を格納する。基部が可動可能で前方に向けて内部の武器をそのまま発砲することも出来る。

 モデルはライブラの兵装と同じだが、配置はダブルオーガンダムのツインドライヴの配置に近い。

 

・ビームスナイパーライフル「シャドウアイ」

 ホルスターバインダーの内部に格納されているビーム兵装。性能的にはホークアイの射程距離を2割超えている。

 マルチウエポンであり、銃身を外してミニガンというサブマシンガンとして使える。4本もあるため滅多に狙撃戦が行えないということもない。

 モデルはケンプファーアメイジングのアメイジングロングライフル等。

 

・テールスナイパーガン

 テールスタビライザーに装備されたアーム接続式の実体弾ライフル。ライフル周辺には銃弾供給のカートリッジとサブスラスター兼用のボックスユニットを接続する。

 ライブラのスナイパーライフルと同様に逆手持ちで構える。弾種には通常の狙撃弾に加え、徹甲弾、試作のDNウォール貫通用セラミック弾、ユグドラル反応無効化のアンチユグドラル弾の四種を標準装備し、作戦によって変更できる。

 機体バランスが乱れる為必然的に本兵装の使用は静止が推奨される。

 モデルはアパレシオンのライフル。マウント位置が背部からスタビライザーに変更されている。

 

 

ガンダムDN

[解放ログ4]

・バレッツフルアーマー

 2号機アルヴに用意された決戦用増加装甲。肩部、腕部、胸部、腰部、脚部に装着される。

 中距離支援を更に充実させた兵装であり、防御力を高めつつ機動性にも配慮している。各部スラスターは新開発の「フェアリィスラスター」が採用され、機動力は通常のアルヴの3割増し、フルアーマー装備時でも通常のアルヴと同等かやや上と高出力。ただこのスラスターは扱いの難しい兵装であり、それをわざわざ重いこのフルアーマーで制御している。が、そのせいで負荷が高まり、パイロットが装依状態でも疲弊する状況を生み出す結果となっている。

 こうなった理由としてはそもそも、スラスターがアルヴの後継機である「アルヴⅡ」と呼ばれる機体の為の装備であり、今回はその試験も兼ねて装備するのだが素の状態でいきなり戦っても入嶋が付いて行けないと判断されて別のプランであったフルアーマーとセットにしたというのが真相である。もっともフルアーマーもアルヴⅡの要素であり、劇中でもアルヴⅡ移行の為の慣熟訓練兼実機装備開発のためのテスト用装備であるとされている。

 フルアーマーを速すぎる機体の拘束具にするが、それでも扱い難くなるというのからこれはガンダム7号機の要素を盛り込んでいる。名称のバレッツは無論弾丸の事を意味している。

 

 

【追加武装】

・増設式ドライバシールド

 右肩部に装備された特殊シールド。内部にドライバ・フィールド発生器を内蔵しており、この部分だけでドライバ・フィールドを発生させられる。

 所謂非思考式の自動発生型なのだが、同様の武器を持つ黄のガンダム「ゲルプゼクストガンダム」の同型武装の運用データからシールド形成パターンを算出し、自動で防御強度を高められる方式となり、ドライバ・フィールド未経験者でも扱いやすい兵装となっている。

 なお本来この場所に装備されるビームアサルトライフルは本形態では排除された。

 

・胸部格納式マシン・ビームバスター

 胸部装甲内に格納される回転式ビーム機関砲。胸部左右に二門ずつ装備する。

 シュバルトゼロガンダム・リペア[ペルセウス]にて運用されていた兵装の系統で、小型化しながらも威力を落とさないことを実現した。

 

・ガンアサルトⅢ

 かつてMSオーダーズ時代のMSにて選択兵装として用いられていたガンアサルトの三代目。伸縮式で右腕部増加装甲側面に固定砲として装備される。

 弾丸はビーム砲となっている他、新たにビームランサーモードが追加。威力も現代版に改良されており、マシンガンモード、ロングライフルモードも含めた3つのモードを使いこなす方式である。

 

・脚部増加装甲内マイクロミサイルポッド

 脚部のバレッツアーマーに内蔵されたミサイルポッド。弾頭の数は片側12発、計24発。

 

ネイ「以上が機体紹介になります」

 

グリーフィア「順に言っていくと、ソル・タクティクスはソルジアスの上位互換ってわけね。あらかじめ多数の武装を持っておくっていうのは、大分呉川小隊長さんの意見が反映されている感じかしら?」

 

士「そうですね。実は作中では言われてませんが、本機のテスターとして調整に付き合っていたという設定です」

 

グリーフィア「その結果がコンセプトのパーフェクトヴァーダントと。とはいえ元々がテムジンを参考にしているので、本来としてはテムジンの上位機種のクリアリアに近いってわけね」

 

士「クリアリアと大元のテムジンカッコいいんだよなぁ。原作ゲーム以外だとスパロボととあるコラボのゲームでしか使えなかったと思うんだけど」

 

ネイ「あぁはい。けどこれ呉川さんが使いこなせるのはいいですけど、他の隊長さん達に使いこなせるんですか?」

 

グリーフィア「そうよねぇ。呉川さんは適性があるからいいけども、どうなの?」

 

士「それに関しては内包する武装の種類が自由に変更できるのでそこで対処するしかないかと。いずれにせよ、このソル・タクティクスは文字通り戦略を象徴する物。使いこなすためにどうカスタマイズするかもまた本機の特色と言える。そこまで含めてエース向けの量産機ってわけだ」

 

グリーフィア「なるほど。で、ソル・シャドウの方も大分タクティクスのモデルの原作に引きずられているようだけど?」

 

士「まぁそれっぽいようで実際のところは名称から分かるようにフルメタルパニックのシャドウもベースになっているんですがね。特にクルツ機の」

 

ネイ「あれ、ベース機一覧に入ってませんが」

 

士「入れてなくても知ってる人には知ってるでしょって位の要素ですので」

 

グリーフィア「それも結局言っているっていうね。ま、それはそうとして、入嶋ちゃんのDNもちゃんと2回強化もらって良かったわねぇ」

 

ネイ「一つ目はDNアーマーかな。でもそのDNアーマーも登場一回きりっていうのは……」

 

士「そうだけども今章ではその実稼働データから量産型生まれている設定ですので、どこかで出てくるかもです」

 

グリーフィア「それはさておくとして、まぁ劇中でも言ってるけど大分入嶋ちゃんの要望から外れているようで……実際のとこはセーブしないと使えないって感じね」

 

ネイ「イグナイトエフェクト……前に出てきた時の名前ってなんでしたっけ?L1の第1章だと思うんですけど」

 

士「あ、サイレントモードの機能と言われただけで明言はしてないです」

 

ネイ「あぁ、そうなんですね。てっきり出ているものかと」

 

士「私もさっき確認してきてこれだったからね」

 

グリーフィア「けどあの機能って割と凄かったわよね~。DNL能力ないと攻撃当てられない位に」

 

士「実際のところ今のシュバルトゼロとかは通常の機能としてそれを盛り込んでいるんだけど、あえて明言していないんでね。シュバルトゼロが継続して対等、あるいは圧倒的な性能を持っているのもこれが一因だし。そこにようやく技術が追いついてきたわけだ」

 

ネイ「追いついて大丈夫なんですか?言うのもあれですけど書くのとか難しくなりそうですし」

 

グリーフィア「そこは作者君の腕の見せ所ね♪」

 

士「期待できるかは分からないですが、色々頭捻りますよ。その為にもまずは千恵里に頑張ってもらうわけですが」

 

グリーフィア「いよいよ始まる攻略戦。この三機にはシュバルトゼロが縦横無尽に動けない分活躍に期待しなくちゃね」

 

ネイ「カラーガンダムも、だね。今までの味方も合わせて、ゼロンを足止め出来るかどうか……」

 

士「もちろんゼロンの強力な敵機もいるから、一筋縄ではいかないよ。果たしてそれがどう響くのか……それは本編をお楽しみに」

 

ネイ「では今回はここまでというわけで」

 

グリーフィア「また次回~。どうなっているかしらね~」

 




黒の館DN双翼英雄譚編第9回はここまでとなります。

この後から東日本連合軍対ゼロンとの対決が展開されて行きます。今回紹介したキャラクターやMSも次から活躍していくことでしょう。
もちろん、次話以降の新キャラ、新機体も登場する予定ですので楽しみにしていただければ幸いです。

では次話からもよろしくお願いします。
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