機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、皆様。本日2話目となります。EPISODE73の更新です。

ネイ「シュバルトゼロの再起動……からの暴走ですか……」

グリーフィア「暴走シークエンスとか劇中の台詞的にあれを意識しているんでしょうけど……それ以上にヤバそうねぇ……。これは敵味方とか言ってる場合じゃなさそう」

果たしてHOW、そしてゼロンはどのような決断を下すのか。それでは本編をどうぞ。


EPISODE73 魔竜顕現・英雄の再来2

 

 

「が……こいつぅぅぅぅ!!」

 

「くっ、すまない」

 

 貫かれたローゼン・シシャがもがく。あれではもはや助からないだろう。しかしハリヴァーはすぐにその意図を察して距離を取る。

 腕に装着されたシールドを向ける。そのシールドも正面から貫かれ半壊状態だ。しかしそこにエネルギーが集中していく。

 エンドもそれを理解してジャンヌを庇う姿勢を取る。

 

「目を塞げ」

 

「え……」

 

 直後、ビームエネルギーの放射と共に大爆発が引き起こされる。誘爆による自爆。それで再起動したシュバルトゼロを葬ろうというのだ。

 爆発と同時に辺りへ機体のパーツが高速で散乱していく。機体の背に金属が叩いていく。やがて爆発が収まったのを見計らい再び正面へと向き直る。人質であるジャンヌを庇う姿勢だ。

 あれで機能を停止できたなら儲けものだろう。あれには対DNL用機構がいくつも備わっている。DNL対策が通じるかは分からないが、自爆でも効力を発揮するシロモノを近距離から受けて無事とは思いたくない。

 だがもし、あれが、自身の想像と違わないのならば。じっくりとその様子を慎重に確かめていく。警戒態勢、先程のシュバルトゼロとの対決と同等に、いや、それ以上に。

 煙が晴れた先を見て、声が詰まる。

 

「!?やはり……」

 

 現れたのは無傷のシュバルトゼロ。未だにその機竜に操られるその姿があった。

 自爆でも機能停止しない機体。確信した。やはりあれは。そう思った瞬間、奴が動いた。

 

「ガァアァアアアアア!!」

 

「っ!!」

 

 背筋に冷たいものを感じる。データとなっているにも関わらず。その直感が示す通り、奴の攻撃が仕掛けられる。エラクスではない超加速で距離を詰めたシュバルトゼロは肥大化した手、否、爪を振り下ろす。

 咄嗟に腰部のスティンガーブレードを引き抜く。しかし容易く打ち壊され続けて繰り出された突きが胸部装甲を抉る。

 後ろにジャンヌがいるために下がれないまま膝をつく。痛みを共有し神治が絶句する。

 

「がぁっ!?エンド、何がどうなってる!なんであいつは動いているんだよ!?」

 

「くっ……見ろ、奴の胸部を」

 

 誘導させた視線。その先には、確かに貫いたはずの胸部。ところがそれは完全に穴がふさがり、再生してしまっていた。

 

「なっ……なんだよ……あれ」

 

 機械ではとても出来るはずのない光景。ところがエンドにはなぜそれが起こったのか直感で分かった。知識に合致する機能。再生というより「創造」に近い機能。それは象徴と呼ばれる存在が必要不可欠となる進化機能「エヴォリュート・アップ」しかない。

 資料で見たことがあった。こちらの世界に転移した当時のシュバルトゼロは確かに、合体したGワイバーンと自身を丸ごと別の形に生まれ変わらせ、まったく別の機体へと変貌した。だから、プログラムはおそらく持っているのであろうと考えてはいた。

 これまでのクローザーで使わなかった事だけが気になっていたのだが、温存していたのかそれともあの機体だけでは発揮できなかったのか。だがそんなことは今の奴の前では無意味だ。

 神治に、そしてハリヴァーにも対処を呼びかけた。

 

「神治、ハリヴァー退くぞ」

 

「なっ!?なんでだよ!あんな奴生かしておいたらゼロンの、零崎様の教義が屈したと!」

 

「同感だな。だが、逃げ切れるか!」

 

 神治は反対するが、ハリヴァーはその言葉の意味を理解していた。いや、神治にも分かっているだろう。今の自分達では奴を抑えることは出来ないと。

 圧倒的なプレッシャーを放ち続ける奴を前に、神治の声が震えている。無理もない。彼としては全力で戦い、勝ったはずなのにその勝利を無に帰されようとしている。

 しかし逃げたくもない。その心理故の発言。だからこそそれを打ち砕く一言を掛ける。

 

「逃げるが勝ちだ!奴に一度は勝った。ならば今度は生き延びることが重要だ!今の奴は危険すぎる。それこそ、人質など意味を成さない」

 

「っ……くぅ」

 

 神治が一応の了解を見せる。すぐに捕虜としたジャンヌ・ファーフニルを引き寄せ、言った。

 

「お前には余剰領域に入ってもらう。生身では危険すぎる」

 

「あ……何で、ファフニールが……元を、喰って」

 

「今それに答えを出している暇はない!あれは……お前すらも殺す」

 

 何とかヴァイスインフィニットエアレーザーのポープスユニットの余剰領域へと取り込む。目で確認していたシュバルトゼロの眼光が猟犬の如く光る。

 そして、再度攻撃を仕掛けてくる。一度両手を地面に付けてスラスターと合わせた跳躍でこちらへと詰めてくる。

 

「グォォォォォ!!」

 

「ぐっ……奴め、合神形態に呑まれたか。ここはっ」

 

 左腕部は既にない。残っていた右腕部と半壊したシールドで防御するが、再び大きく後方へと吹き飛ばされる。

 続けざまに追撃を仕掛けようと手を向けるシュバルトゼロ。しかしそこに別の部隊の増援が間に合う。回線で零崎が呼びかける。

 

『神治!エンド、作戦は充分だ、帰投せよ』

 

 やはり撤退の指示を出してくる。当然だろう。シナンジュもその援護に守られる形で撤退していく。エンドももちろん了解の答えを出す。

 

「無論だ。こちらもダメージを負い過ぎている。撤退支援を頼む」

 

『分かった』

 

「……それと、もう一つ」

 

 零崎へ追加でもう一つ頼み事を持ちかける。奴の力と予想される行動パターン。それらを踏まえて自身の考えを伝える。

 きっと零崎としては判断に困るものだろう。ゼロンと言う組織の枠組みを崩しかねない考えも取れる発案。いくらこれまで組織の為を尽くしてきたとはいえ、このような行動は咎められかねない。内容を所々端折っているのも信憑性を落としているだろう。

 しばしの間沈黙が続く。その間後方に注意をやる。やがて零崎からの回答が返ってきた。

 

『……お前はその決断をよく考えた上でしたのだろう。例え敵への利敵行為になろうとも、最善を尽くすべきだと』

 

「零崎様!そんなこと!俺達だけで」

 

「奴を……あのガンダムの暴走を止めるには奴らに頼るほかない。タイプシリーズだとしても、今の奴とは分が悪すぎる。誰も勝てない。奴に勝ってはいけない」

 

 もし勝てるものがいたのだとしたら、それは次に自分と敵対する者となる、と意味する。

 神治のような考え方ではゼロンはただ滅ぼされるのみ。ならば今取るべきなのはこの方策だけだ。

 それと共にもう一つ、エンドには考えがあった。もしエヴォリュート・アップを発動させたのなら、ああなっていたのなら、もしかすると。

 すべては語らない。しかし十分な考えを語る。

 

「ともかく、奴らの回線を解析して回してくれ。私がやる」

 

『分かった。少しばかり口を出させてもらうかもしれんが』

 

「当然だ。あなたが本作戦の代表。言いたいことがあれば、言えばいい。安全圏まで後退してから始める」

 

 告げて通信を切る。通信が終わると話を聞かされる立場であった神治が苛立ちを口にする。

 

「何でだよ……何であいつらに頼んなきゃいけない!?敵だ、奴らは!」

 

 敵とは協力することは許さない、と叫ぶ。だが、とエンドは話す。

 

「これは世界の危機だ。奴はこの次元世界を破滅させる」

 

「破滅……?」

 

「あれを止めるには、奴を、黒和元を叩き起こす必要がある。残念ながら殺すことだけが勝利ではない。奴を起こせるのはおそらくは……」

 

 

 

 

 

 

 シュバルトゼロの異変。それはHOWを始めとした東日本連合軍も気付きつつあった。各地の戦闘も収まり、ゼロンが撤退する方向を見せていく。

 Gチームもそれは例外ではない。

 

『ちっ……ここまで……?』

 

「栞奈……?」

 

『悪いけど、撤退命令ね。最低目的は達した。けど忘れないで。今度はあなたを、裁く』

 

「おい!」

 

 制止に待つことなく、栞奈は撤退していく。ライフルを向ける、がロックを合わせてもその銃口からビームは放たれない。撃てない。

 また、いや、今度こそ殺してしまう。ほぼ互角の戦いをしていたとはいえ、殺してしまうことに躊躇いを覚えてしまっていた。

 逃がしたくない、けれども討たせないでくれという二つの想いがせめぎ合う。結局宗司は撃てずにシールドライフルを下げる。躊躇いを一人愚痴る。

 

「俺は……俺は」

 

『そんなの今どうだっていい!姉様が、姉様が!あいつも!』

 

 しかしエターナの危急を要する声で戦況が変わったことを知る。緊急アラートが鳴り、四方八方にビームが海上から放たれていた。

 同じく戦闘を中断させられた入嶋や進と合流し、状況を整理していく。

 

「あれ……やっぱりシュバルトゼロが……」

 

「何で、こんなこと。無差別じゃんか!」

 

 進の指摘通り、今やシュバルトゼロの攻撃は味方にも向けられている。敵味方関係なく攻撃する、暴走状態。撃墜されてから再起動したという知らせにまさかと思ったのだが、想像以上に事態は厄介なことになっていた。

 呉川部隊長やクルツからも酷いありさまと指摘が飛ぶ。

 

「もはや制御できないか……最悪撃墜も視野だな」

 

「そんな!元隊長はまだ生きてるかもなんですよ!?」

 

「流石に撃墜は考えたくないよな。けど、それくらいに今の状況を静観していられるほど危険な状況なのは間違いねぇぜ」

 

「そ、れは……」

 

 Gチームで意見が割れていく。そこに回線で他の隊長達、深絵隊長や勇人さん、夢乃さん、ヴァルプルギスクルーが加わった。

 

『元君を救出する。それはやらなくちゃいけないことだよ』

 

『助けるかどうかともかく、あれは止めねばならない。今の奴は危険だ』

 

『問題は、どうやって止めるかでしょ』

 

『どうすればいい……?こっちもほとんど戦力は瓦解してるのよ。確実にエース一個大隊はいる。でもゼロンに横槍されたら……』

 

 対処しようにも対処できないありさま。考えが思い浮かばず沈黙する一同。と、通信の光巴が深刻な声音で知らせてくる。

 

『……ごめん、これ聞いてから結論は出してもらえますか?』

 

『光巴さん?』

 

 すると突然オープン回線から思わぬ人物の声がこちらに呼びかけてくる。

 

『―――聞こえるか、HOW。私はエンド……お前達のエースシュバルトゼロを倒した者だ』

 

 その人物は確かにそう言った。倒したと。すぐにそれがヴァイスインフィニットの繰り手であると結びつく。

 神治ではなかったのかという疑問が浮かぶが、すぐにエンドが訂正を入れる。

 

『いや、正確には神治のサポートAIとして参戦した、元英雄の一部』

 

『……そんな奴が、一体何を言いに来たの!殺しておいて、その上あんな!』

 

『そうよ!姉様を人質に……象徴だって、あんなの違う!』

 

 深絵、パートナーのエターナが敵意を露わにエンドと名乗ったAIの言葉に噛みつく。感情的、と言ってしまうには切り捨てられない怒りだ。

 しかし今はその怒りを抑える時。勇人、それに呉川が二人をそれぞれ落ち着かせる。

 

『落ち着け蒼梨。話だけは聞くぞ』

 

『勇人君、これで冷静でいられるの!?』

 

『敵とはいえ、この状況でだ。何かある』

 

『エターナ、少しだけ静かにしていろ』

 

『あんた、何も分かってないでしょ!』

 

『分かっていないから聞くんだ。宗司、パートナーなら何とかしろ』

 

「何で……って、まぁ、そうか」

 

 エターナの対処を押し付けられる。宗司自身は他で考えたいことが、あいつのことで考えたかった。

 だが同時に考える。あり得ないことだがもしもエターナが逆に暴走してあの中に無策に機体操作を奪って突っこんだら、エターナの腕では死にかねない。宗司自身疲弊もしている。

 それにやはり宗司もまた元隊長の異変に目を背けられない。あの人がいたからこそ、自分がこうしてここに居て、栞奈と再会出来た。

 今戦力が瓦解したなら、元隊長(ガンダム)を失うのなら彼女を助けることは出来ないのかもしれない。あの人はこの戦争を戦うために必要だ。ならばとエターナに事実を告げた。

 

「エターナ、お前こそ分かってるのか。所詮俺達じゃゼロンは叩けない。元隊長のシュバルトゼロがあったからこそだろ。そんなことも分からずに」

 

『……何よ、それ』

 

 しかしエターナは静かに聞き返す。回線から聞こえてくる怒りを含んだ声。宗司にはその意味を察しかねる。次の瞬間、彼女の怒りははじけた。

 

『ガンダムはあいつだけの力じゃない!姉様と、二人合わせての力なのよ!?それをお前はガンダムがあったからとか……!力だけしか見えてないじゃないのっ!』

 

 普段以上の、普段は見られない呼び方で痛烈に宗司を否定するエターナ。そんな酷く言われるとは思わず、それに対し宗司は衝動的に反論した。

 

「何だよ……事実だろ!それに俺は元隊長達の事を退けて考えてなんか……」

 

『そう言ってるようなもんでしょ!一人で戦って負けたあいつに非がないみたいに!』

 

「そんなこと言ってない!」

 

『言った!』

 

『ちょ、二人ともどうして』

 

 流石に感づいたクルツが止めようとするが、二人の意見のデッドヒートがそのまま加速していく。互いに互いを傷つける発言をする。

 

「そもそも姉のことしか見えてないとか言っておきながら、邪魔だと思っていた奴のことを何で心配しているんだよ!」

 

『そんなんじゃない!むしろあんたこそ勝手に殺したって僻んでいた奴を助けられなかったからって私にまでその気持ちを勝手に押し付けてきて何なのよ!そんなに助けられなかった責任をあの二人に押し付けたい!?』

 

「僻んでる!?僻んでなんかいないし、責任を押し付けたりなんてな!」

 

『勝手なことばっかり!』

 

 二人の不仲がシュバルトゼロのエンゲージ係数を下げていく。機体の動きが不安定になっていくがそれでもいがみ合いは止めない。

 段々と苛立ちが暴言へと変わっていき、越えてはいけない一線へと迫っていく。

 

「大体お前みたいな面倒くさいやつとパートナーなんか!」

 

『私だってあんたみたいな得体のしれないやつ!』

 

『落ち着け!お前達今は言い争いしている場合ではないっ』

 

 その先を止めた勇人の声。気付くと既にこちらに向かって勇人がやってきてこちらへと接触する。

 こちらの機体を抑えて安定させてから勇人は言った。

 

「今その先を言ったなら後悔する。嫌うかどうかは好きにしていい。だが今は止めろ。宗司の言う通り、今はシュバルトゼロの救出が優先ではある。だがその力はあいつらが揃ってこそだ。例えシュバルトゼロがあったとしても、人物が違ったならそもそもこんな作戦は承認されていない」

 

「……そんなの、分かっています」

 

『ならばお前に今の彼女の考えを否定する権利はない。今は二人とも話を聞け。でなければどちらの願いも果たされない。あれを止められる、あの二人を救える可能性があるのは、俺達なんだからな。それは間違いない』

 

『………………フン』

 

 エターナは鼻息で返す。が、それとは真逆に機体の出力が安定していく。気まずい為に言葉は交わさないがこれ以上ややこしくするのも面倒なので触れないでおく。

 二人の言い争いが一旦収められたところで勇人が話の続きをエンドに要求した。

 

「それで、エンドと言ったか。あれは何だ」

 

『もういいか。ならば教えよう。あれは、合神形態』

 

「合神……?」

 

 入嶋を筆頭に言葉の意味を聞き返す。エンドは答える。

 

『シュバルトゼロ、ヴァイスインフィニットがマキナ・ドランディアでの代表国家マキナスとドラグディアの代表的機体であることは知っているな?』

 

「そう、なのか?」

 

 まだHOWに来て事情をよく知らない進が訊くと、それに通信回線から会話する夢乃が事実だと認める。

 

『そうだね。ジャンヌさんから聞いたことがある。シュバルトゼロとヴァイスインフィニットは元々両国家の象徴とセットになっている機体だって』

 

『象徴も知っている、なら話は早いか。その象徴が生み出した、あるいは分離したパーツとそれぞれのガンダムが合体した形態が、合神形態と呼ばれるものだ』

 

 象徴が合体した姿。その形態が今陥っている状況について話される。

 

『本来なら装依者の意志で動かされる機体。だが今の奴はパイロットが意識のない状態。生きているのか死んでいるのかも分からない』

 

『それは、あなたが殺したから……!』

 

『言い逃れはしないさ。だが私にとってはやるべきこと。お前達にとってもプラスになる。だが今はそれを言っている暇はない。奴のあれは象徴のプログラムが暴走の域にある。あれを放置すれば数時間たらずでこの国が、更には全世界が壊滅しかねない』

 

『そんな……』

 

 殺した本人がそんなことを言って、とこちらの面々に疑念と憎悪があっただろうが、それすらも一蹴するほどにエンドの話は衝撃的なものだった。

 にわかに信じがたいと最初に口を開いたのはヴァルプルギスから聞いていた紫音艦長と、天照の須藤司令だ。

 

『世界の壊滅……たった一機のMSが?』

 

『信じられないこと、だが……あの様子は確かに尋常ではない』

 

 後方から確認しているのだが、現在シュバルトゼロはゼロンのいる方向に向かっていきつつも、こちらにも構わず攻撃し、敵味方の区別がついていない状況。こちらにも周辺に攻撃が来ていて注視せざるを得ない。

 それを補強する様にヴァルプルギスの光巴が意見を述べる。

 

『そいつの言っていることは多分正しい。今のシュバルトゼロからは元お兄ちゃんじゃない、破壊衝動と怒りを暴走させた、別の何かの感情が渦巻いてる。憎しみ……それと何か、別の感情が。それを止めないとこの国の最悪のビジョンが見える』

 

『っ……光巴ちゃんが言うなら……そうなの、かな』

 

 光巴が言うなら、と納得を見せる深絵隊長。他の面々も頷く。

 

『それしかない、ようだな』

 

『決まったか。なら我らの要求は一つ、奴を止めるのをお前達に任す。ゼロンにあれとやり合うほどの戦力は今ない。対価に奴の身柄は好きにしていい。ゼロンもその後に手出しはしない。それで十分だろ……』

 

 引き受けてくれた対価として元隊長、シュバルトゼロの身柄はこちらに引き渡すことと、エンド達ゼロンは手を出さないことを告げる。全てを取り戻せるわけではないものの、今はこれ以上にないベストな取引と思えた。

 ところが、その言葉を遮る形で終わっていないとした人物が一人いた。

 

『待って』

 

 真っ先にゼロンに狙われるであろう光巴がガンダムを倒した元英雄に食って掛かった。

 

 

NEXT EPISODE

 




EPISODE73はここまでです。

ネイ「ゼロンは手を出すことなく撤退、元さんの処遇についても不問ですか……」

グリーフィア「まぁぶっちゃけジャンヌ・Fちゃん人質に取っているから残っていても問題ないってことよね。以前としてHOWが不利なわけだけど」

そうなんですよぇ。このままだと処理を押し付けられたうえで後々も言いなりになりそうですからね。それはダメだと光巴ちゃんも立ち上がるわけです。

ネイ「光巴さんも幼いとはいえHOW司令官の娘さん。これまでもMS所持法の早期修得など才を見せてきた彼女なら、あるいは」

グリーフィア「流石に荷が重すぎると思うけど。でも彼女は優秀なDNLでもある。発想が違えば、何とかなるかも……?」

それに期待して次話を見て頂けると幸いです。個人的にまた交渉事なので上手く描けている自信ないわけなんですが。

グリーフィア「まーたこの作者君は」

ネイ「いつも通りと言いますか……自信がないのも大概ですね」

すみませんね。というわけで今回はここまでです。

グリーフィア「次回もよろしく~」
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