機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、皆様。本年最後の更新です。第5章突入となります。EP80、81の更新ですよ~。

レイ「元君は負けた……でも、きっと取り返すって信じてる!」

ジャンヌ「それが黒和元という私達の主人公ですしね。レイアさんを取り返すってところに、ジャンヌ・Fさんも加わっただけ……きっと、やってくれますっ」

果たして予告は無視されるのでしょうか?それでは本編へ。

レイ「やめて!必死に忘れようとした!」

ジャンヌ「……元さん、また悩むんですよね……それどころかGチームまで、それっぽいと言いますか」


第5章 機動戦士の神話(ガンダム・ヒストリー)
EPISODE80 選ぶゼロ・エンド・インフィニット1


 

 

 ポート基地攻略作戦から二日が経とうとしていた。この戦いの結果に対し世間の話題はとある一点に集中する。

 HOWの隊長格の一人、ジャンヌ・ファーフニルが捕虜となった。それはゼロンからの放送で国民が瞬く間に知ることとなった。同時にシュバルトゼロガンダム・ジェミニアスの敗北もまた知られる。

 ゼロン側の国民は歓喜に沸き立ち、このまま殺してしまえと暴力と殺意を迸らせる。一方日本政府側、東日本側はあまり喧伝もないことから騒ぎはなかったものの、不安と不信感が広まりつつあった。もちろん直接助けられた者達は事の重大性をよく知り、心配も少なからずあった。

 ゼロンの戦勝ニュースには捕虜となったジャンヌのあられもない姿が映る。ボロボロのHOW制服は痛々しく傷跡を見せ、手錠をされたジャンヌが俯く。そんな映像が街中のテレビにも映る悲惨な状況。

 それを打開するべく、HOWも自衛軍も反撃のための準備を行っていた。ゼロンとの交渉、否、再対決の為の約束は既に結ばれている。しかし、どうしてもそれに移れない理由があった。

 一つは必要人員の確保が難しいこと。特にCROZE部隊Gチームのメンバーが半数戦闘不能状態へと陥ってしまっていた。欠けたのではなく、戦闘不能状態なのは戦いの後にそれらニュースを見て心身的にダメージを受けてしまったからだ。

 そしてもう一つ、これこそ致命的な原因。黒和元の再起不能。再び戦うはずの彼が今、その戦意を喪失してしまっていたのである。

 崩壊しつつある戦線を立て直すべく、HOWのエースパイロット達が奮闘する。再び対峙する為に。

 

 

 

 

「……どうしたら、いいんだろう」

 

 ふとそのように呟く。深絵は今、新四ツ田第1基地の一室で夢乃や勇人と共に机を囲んで悩んでいた。理由はもちろん、山積みになった課題、元とCROZE部隊Gチームの一同の復帰をどうすればいいのかということだった。

 端的に言うと、現在元は意識を回復させている。医療施設収容後程なく目を覚ましていた。撃墜時に負った傷もあの暴走形態、現時点では「クリムゾンフェイズ」と呼ばれる状態を経て急速に回復していた。けれどもそれは肉体的な話。精神面はどうにもならなかった。

 その時の光景が蘇る。回復した元はジャンヌを捕虜とされたことに強く自分を責めていた。

 

『俺のせいだ……俺に、力がなかったから』

 

 彼女が攫われたのは自分の力不足だと責めた元に、深絵達はそんなことはないと言おうとした。けれどもそれを須藤司令が認める。

 

『そうだな。力不足だったのは間違いないだろう。力が不足していた、今回は』

 

 須藤司令の言いたいことは深絵にも分かっていた。いつもなら欠けているはずのない力が、元とジャンヌの絆が、重すぎたせいで踏み込み過ぎたことを既に知っている。敢えて口に出せなかったこちらに代わって須藤司令は代弁してくれたのだ。

 その言葉を元はそのまま受け取る。自身の力不足、実力がまだ足りないという方向に。

 

『今回だけじゃない。いつも、俺は……奴に』

 

『そんな、こと』

 

『……そんな性格だからお前は奪われ続けるんじゃないのか』

 

 そう言い放ったのは勇人だった。心無い発言ではと夢乃が庇った。

 

『そういうの、今言うべきじゃないんじゃ』

 

『事実だろう。そのせいで奪われるきっかけも作ったようなもの。今回の作戦は中止するべきだったと思わないか?』

 

 勇人はそのように言った。実際深絵も彼の言うことは正しいと思っていた。自身が対峙したシャア・アライバルの駆るゼロ・サザビーはとても今の深絵達では太刀打ちできない。彼が最高峰のDNLである以上、元と同等に撃破が困難であるように思えた。

 それだけではない。そもそも、あれだけ互角の戦いを展開していたのなら奪取した後の作戦展開が不能だと元が気づいてもおかしくなかった。その判断を出さなかった元に、自分達がもっと早く撤退を打診していれば、あるいは無理にでも止めに入ればよかったのではないか。もっとも後者は目の前に立ちはだかったシャアを越えられなければ無理なはなしではあったが。

 それを夢乃も感じていたのか、反論には出なかった。けれどもその表情は不満を見せ、元の方をちらちらと見ていた。当の本人の元はそれら意見に対しやや投げ槍気味に答える。

 

『……もう、いい。俺には、彼女を救う資格なんてない』

 

『元君!』

 

『もう放っておいてくれ。俺に、出来る事なんて、ない』

 

 言って医療用ベッドに潜り込んでしまう。何も出来ない、それは奪われてしまったことと、暴走して味方に損害を与えたことに対しての言葉だろうか。暴走の原因も自身が撃墜されて意識を、生死を彷徨った故のコントロール不能。それも未熟だった自分のせいだと言わんばかりに。自分が、仲間が引き起こしてしまったことに目を向けられずにいた。その姿に深絵は何も言えなかった。言えずに去ってしまった。

 須藤司令と勇人は今刺激するのは良くないと言った。それは正しかったのかもしれないが、それでも深絵の中では納得できない部分が大きかった。

 同じくその時のことを思い出した夢乃がもう一つの危惧について触れた。

 

「元さんの問題だけじゃない。Gチームの方だって……」

 

「……あいつら、か」

 

 ため息を吐く勇人も分かっている様子だ。CROZE部隊のGチームは今回、自分達にとってもっとも厄介な敵と遭遇している。一人は殺してしまったと思っていた幼馴染、一人は生き別れの妹、そして最後の一人は勝手に造られていた妹のクローン。ゼロンには人の心がないのかと言いたくなるほどの仕打ち。加えて最後の一人は味方に仲間を殺されている。それを行ったのが他でもない元であった。一度は元の為に奮起してくれたとはいえ、戦闘終了後のニュースと元の現状を聞いて思い悩んで、怒りを再沸騰させてしまっていた。

 そのうえもう一人、重篤な状況に陥ってしまっている者がいる。相模宗司のパートナー、エターナ・ファーフニルだ。その理由は言うまでもなく姉のジャンヌ・ファーフニルが捕虜にされたことにある。

 ニュースで晒される姉の身体。テレビで良いように言われるその屈辱に耐えきれず、彼女は怒り狂い、泣き叫んだ。

 

『もう、これ以上姉様を辱めないでぇ!!』

 

 テレビのニュースに対し行き場のない怒りを叫んでからエターナは部屋へと閉じこもってしまった。当然だろう、身内があんな目に遭わされてしまっては憤るのも無理はない。同じGチームのクルツ隊員が食事を持って行ってくれているらしいが、あまり食べないとぼやいていた。

 他の小隊も先の戦闘で大幅に戦力を削られている。補充の人員はどのみち必要だが、それでも彼らに代わる人材はそうない。それは自衛軍の新堂沙織とも共有する認識だ。故に彼女の部下であり、彼らGチームの学園での後輩という立場にある者達も復帰の為の説得に励んでくれている。だが果たして彼女達でも彼らを再起できるのか。そして、元は一体誰が再起させるのか。

 

(……どうすればいいの、光姫ちゃん?)

 

 もう死んでしまった、精神的に頼れるかつての相棒に心の中で問いかける。けれども彼女は答えてくれはしない。どうするかは自分達で決めなさい、とでも言っているかのように。

 今はもう自分も導く立場の人間。そのためにも出来ることから手を付けていく。勇人と夢乃にも提案する。

 

「とりあえず、今までと同じように自分の部隊への通達は怠らない様に、各部隊の調整を行いましょう。問題についても適宜打開策を出すように」

 

「今のままだと無駄撃ちになりそうだがな。だがその時を見据えて準備することは悪いことではない。うちの対策班は問題ないだろう」

 

「こっちの受け持ちも何とか……でも彼らの問題解決は、元さんはやっぱり……」

 

「……」

 

 分かっている。彼らを、元を立ち直らせるには相応の人物でなければ……と思いながらも見るべきものから自然と目を逸らす。

 それを見透かしたかのような声が開け放たれた自動ドアの方角から響く。

 

 

 

 

「―――そんなのでだらしないんじゃないですか?深絵さん、ゆめのん」

 

 

 

 

 顔を上げる。考えに疲れ切った様子で宗司は天井を見上げていた。周りには友直と智夜、少し離れたところでは同じように思案に疲弊した入嶋と進、それに付き添うクルスと真由がいた。

 疲弊しているのには理由があった。顔を上げたこちらに心配の声を掛けてくる友直。

 

「宗司先輩……無理は、しないでくださいね?」

 

「無理……してると思う、よな?」

 

「はい……。先輩の皆さん、暗い顔してますから。辛いのは、すごくわかりますから……」

 

 友直の指摘は正しい。無理をしている。それは紛れもなく今回の戦闘が原因だった。出会ってしまった自分達にとって一番戦いづらい相手。宗司にとってはそれが千住栞奈だったのだ。あの時の事はいつでも思い出せる。あの日、彼女がニュースで話題になっていたカルト教団の一員だったと知った時、思わず危険だと言った自分に対し、彼女は自分が敵なのかと詰め寄った。

 地区から逃げた一家。その後彼女は家族と共に死んだと言われていた。自分が殺してしまったと思い込んでいた少女。しかし彼女は生きていた。その時の言葉が蘇る。

 

『そう。あの時わたしが止めるべきだった。帰さないべきだった。あなたを、殺すべきだった!だから!』

 

 本気で殺しに来た彼女の剣幕に、圧されてしまった。だからこそ宗司も彼女を討つと言った。あの時の彼女は危険だと思ったから。けれども戦いが終わって、元隊長を救い出してから違う考えが浮かんだ。

 彼女を救えるかもしれない。そう思うとあの時の発言は間違いなのではと思った。けれどもそれをテレビのニュースが告げてくる言葉が否定してくる。ゼロン側の報道でHOWの魔王、元は奪われた仲間を救えないと謗られていた。もちろん、それを鵜呑みするつもりはない。だが負けたという事実は重く突き刺さり、また次に戦う時には圧倒的に不利であることは明白だった。

 それに加えて今の元の状態を宗司も知っていた。あれでは、戦ったとしても勝てない、そんな不安が、やはり栞奈を救うなど夢もまた夢、一部の東日本側のニュースキャスターが言うようにゼロンに救いはないということなのだろうかと苛んでいた。

 故にそれを考え続けた宗司を友直が心配しているのだった。宗司自身は知らなかったが、智夜もそれを察し、自身も答えを出せないと言いながらも語りかけてくる。

 

「センパイ、友直に難しく考えさせやんといてくださいよ?こいつ心配しだすとキリないで」

 

「ちょっと智夜!」

 

「それは、思うな」

 

「先輩!」

 

「あたしも、センパイの考える事全てわかるわけやない。なんやら悩んどるのは分かる。それもちっとは想像出来とる。どうしたらええとかあたしにも分からん。せやけど今はもう立ち向かうしかないんやと思う。あたしらは今、戦う仕事をしとるんやで」

 

 戦う仕事。もはや宗司自身新人とは言い難い領域まで足を踏み入れている自覚があった。もう守られる側じゃないのだと先日の戦いで知った以上、これからは自分自身で護っていかなくてはならないのだ。

 だからと言って、それで気持ちが完全に晴れるかと言われればそうではない。視線が入嶋と進に移る。こんなところまで来てしまったという後悔が入嶋と進の陥っている状態を見て思わされることになる。

 

「玖亜……お母さん……ごめん、私、わたし……」

 

 入嶋は生き別れていたという妹とあの戦場で再会していた。入嶋のメンタルを削るには適した人物をかつてあった別組織から人員として引き抜いていたのは幸か不幸か。

 その表情は再会出来たことと、救えないかもしれないという哀しみとが混ざり合っている。

 

「千恵里ちゃん、大丈夫だよ。私だって救えたんだから、きっと……」

 

 必死に励まそうとするクルーシアの言葉。しかし入嶋はこれまでになく落ち込んだ様子でクルーシアの言葉を否定していた。

 

「ううん、無理だよ。元隊長だって負けた。元隊長があんなんじゃ、私も、私自身をどうにか出来るとは思えないよ……。また戦わなきゃいけない、けど、私の力は……未熟で、幼くて……!」

 

「千恵里、ちゃん……」

 

 諦めに傾く入嶋。彼女は特に黒和元に依存している側面があった。元隊長がいるから自分も出来る。故に元隊長が立ち直らなければ彼女も立ち直ることはないだろう。そう言った意味では彼女と元隊長は似ている、入嶋が似たと言った方が正しいだろうか。

 自分の意志に揺らぐ入嶋。対照的に進の方は苛立ちを募らせ、感情に翻弄されつつあった。壁を叩いて怒りを吐く。

 

「クソッ、クソッ!なんだよ、何でこんなことになるんだよ!」

 

「お兄ちゃん、落ち着いて……」

 

「落ち着いていられるかよ!お前のクローンと戦って、月子だって死んで、それでも助けたっていうのに、あいつは、あいつは!」

 

 進の怒りは戦った妹のクローンへの怒りもそうだが、それ以上に仲間である月子を他でもない元に殺されたことに対して憤りが中心だった。親友がクローンを作った人類を憎んでいるにも関わらず恩人のクローン作製に対して異を唱えなかった。それを経て突如暴走したシュバルトゼロが増援に来た月子を殺し、怒りの爆発した進はシュバルトゼロに斬りかかった。

 それに対してHOWと自衛軍は不可抗力として罪には問わなかった。隊長達もむしろそうであっても止める側として最後は尽力してくれたことに感謝し、進も納得と謝罪をしていた。

 だが、その後の元の様子は進の期待を裏切った。意気消沈し、ジャンヌを助けることは自分には出来ないと言ってしまった元に進の堪えていた感情が全て爆発した。以来このようにやる気にならない元に業を煮やす状況が続いていたのだった。

 未だ続く怒りを進はそのまま吐き出す。

 

「助けたっていうのに、意味ないじゃんか!こんなんじゃ、死んだ月子も、残された芽衣だって、報われない、っ!」

 

「お兄ちゃん……」

 

 死んだ月子には芽衣という妹がいる。彼女は現在もオースの主力艦艇のオペレーターとして着任している。姉の反応消失はもちろん彼女も知っており、直後にはこちらにもきて取り乱した様子で事情を聞いていた。

 その時、芽衣も訳の分からない状況に泣き叫ぶだけだった。それを進が謝り、励ましたのであった。けれどもその結果はこうだ。故に進の怒りは当然と言える。

 友直と智夜達も後々話を聞いて理解している。彼らの事情に頭を抱える。

 

「チームG崩壊寸前ですやん。理由が理由とはいえ、これはなんていうたらええか」

 

「私達じゃ、どうしようもできない……力になれなくて、ごめんなさい」

 

 悩む二人。だが力になれないことを気に病む友直の言葉に流石の宗司も考え過ぎだと思い、二人に気にするなと伝える。

 

「二人が気に病むことなんてないと思う。これは俺達の問題だろうから」

 

「宗司先輩……そんなこと。私だってちゃんとした軍人で」

 

「まぁ、センパイの言う通りやな。自分で解決できればやけど。それに、センパイはセンパイでもう一つ解決しないといけない問題あるわけやないですか」

 

「……そう、だな」

 

 智夜からの指摘に言葉に詰まる。彼女の言うもう一つの解決しなければならない問題。宗司にとっては解決しなければならない問題の一つであることは重々承知している。

 自身のパートナー、エターナ・ファーフニルを立ち直らせること。それもまた宗司自身が悩みの種としている課題であった。

 エターナの姉、ジャンヌはゼロンに囚われ、東西問わずに映像で晒し者とされている。それに対しエターナは耐えがたい屈辱を感じ、部屋に閉じこもっていた。

 正直な話、宗司もそれを見て良い気はしない。今は収まっているとはいえ味方の痴態を晒すテレビに不信感しか感じなかった。それもまた宗司が考え込む理由の一つでもあったのだ。

 その時のエターナの発言は身内として当たり前の意見だった。

 

『何で、何で姉様がこんな目に遭わなきゃいけないのよ!助けてよ……姉様をすぐに助けてよ!』

 

 あれはきっと、姉を溺愛しているからだけではないはずだ。きっと助けると言った深絵隊長達の言葉に反論したあいつの言葉が、何よりも証拠だろう。

 

『嘘ばっかり!姉様は……あいつしか姉様は助けられないのよ!それなのに、あいつはっ』

 

 今までなら言うはずのない発言。それだけ精神的に辛く、構っていられなかったのだろう。いや、もう分かっている。きっと彼女はもう、彼らの事を……。

 彼女は哀しみを抱えたまま部屋へと閉じこもった。今はクルツが食事を持って行ってくれているが、顔を出さないという彼女に心配しかない。しかし和解したとはいえ先の戦闘で心無いことを言った手前、顔を出しづらかった。

 対応に迷う宗司に、友直は力になろうと何か言おうとする。

 

「エターナ先輩も……きっと苦しんでいる。やっぱり、その……元隊長さんをどうにかしないことにはみなさんは……」

 

「分かってる。けど……ならどうしたらあの人は、魔王は再び立ち上がれるんだろうな」

 

「それ、は……」

 

 きっとここにいる誰もが心の内で思っている事。頼りきりなんて嫌だ。けれどもその人がいなければこの状況の打開は出来ないと分かっている。自分の目的も果たせやしない。

 その方法をみんな探しているのだ。けれどもいい考えは思いつかない。一番関わりのある深絵隊長でも説得できていないことは、宗司達に不安しかもたらさなかった。

 ふとその視線が机に移る。視線の先にあるのは機体の資料。それに気づいて智夜が言及する。

 

「立ち直らんと、この新しい機体達も宝の持ち腐れやで」

 

 その資料は新型MSの物だった。誰のかなど決まっている。自身とエターナの機体だ。同じ形式のものが既に入嶋と進にも渡されていた。

 三人の機体は既に修復作業に入っていたものの、それよりも四人の実力が評価されたうえでの乗り換え。修復よりもその方が今手間もかからないというものらしい。

 本来ならパイロット達は乗り換えの為に機体特性などを読みこんでいる段階。しかし現実はこうだ。やらなければいけないだろうが、それをやろうというやる気が起きない。言うべき人間が閉じこもっている。

 やらなければいけない、けれどもやって意味があるのか。そんな板挟みにふと呟いた。

 

「今の俺達に、何が出来る」

 

「……あぁ……これ重傷や」

 

「宗司……先輩……」

 

 憂鬱な声に二人の後輩が沈黙する。入嶋と進の周辺も同じなのであった。

 

 

NEXT EPISODE

 




EP80はここまでです。

レイ「あぁあぁ……元君完全に戦意喪失してる……もうダメだぁ」

諦めるの早くないかな(;´・ω・)

ジャンヌ「まぁ元さんが拗らせるのは以前もありましたから……けど毎回ヴァイスインフィニットに負けるとこう…情緒不安定になりますよね元さん」

何というか、設計上同じ機体だからってのもあってパイロットの腕が出やすい、だから負けると必要以上に落ち込むとかあるんでしょうかね。それとまた負けたっていうのは元君のトラウマほじくり返してますし。

レイ「一度は勝ってるんだからさぁ!元君大丈夫だって~」

ジャンヌ「負けたのもそうですけど、それ以上に、ジャンヌ・Fさんの為にってのが果たせなかったのを気に病んでいるという感じですけども……」

それは間違いない( ˘ω˘ )元君口ではジャンヌを戦わせたくないって言ってもジャンヌがいないとダメですからね。

レイ「うーん否定できないなぁ……作者が言うのあれだけど」

ジャンヌ「反論したいところではありますけど、その通りと言いますか……依存と言えばGチームも大分元さんに依存していたような感じで」

依存って言っちゃっていいんだろうけど、まぁ頼れる上司って感じで負けるイメージがなかったからね。深絵とか夢乃とかは見ているから普通の心配なんだけど、思ってもなかったGチーム面々はショックが大きいんですよ。

レイ「その重傷たるや、新型機の配備間に合うのかなぁ」

ジャンヌ「その新型機が次の戦いを左右するかもしれないと思うと……」

そんな不安を振り払ってくれそうな彼女も登場する同日公開のEP81、是非読んでください。それでは次へ続く!
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