機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、続けてEP89、90の更新です。こちらはEP90です。

ネイ「えーとちゃんと聞いてますので。鬱モード」

グリーフィア「あんまり刺激しないようにってのはジャンヌからの通達だからねぇ。ちなみに本編の方は普通の調子で書いていた文なので、感じ取りづらいと思うわぁ」

それではどうぞ。


EPISODE90 戦う理由4

 

 

 MSデッキへ到着後、千恵里達は自らのMSへの装依を開始した。新たな機体であるガンダムDNアルヴⅡはしっかりと整備されており、装依完了後その万全さをデータから示していた。

 作戦完了後、必ず元を連れ戻す。その為のHOWの支援戦力。助け出したレイア、ジャンヌ達を乗せたシュバルトゼロを確実に生き残らせるために千恵里達は動く。

 既にHOWはゼロンが大人しく約束を守るとは思っていない。いや、守ってくれるなどという思い込みはテロリスト相手には危険すぎる。最悪の事態を考えてベストを尽くすのが黎人司令の主義なのだ。

 機体チェックを終えて、後は出撃の時を待つのみとなる。その間、千恵里の顔は真剣さから一転して憂鬱なものとなる。

 

「………………」

 

 千恵里は悩んでいた。戦うと言っても自分は本当にまた戦えるのか。玖亜を前にしたとき、動揺せずに対処できるか不安で仕方がなかった。

 今回は元隊長の撤退の支援が主目的だ。明らかに玖亜を助け出せる状況ではない。そうなった時、玖亜を殺さずに撃てるのか。未熟な自分では殺すか撃てないかのどっちかになるのではないかと不安を抱く。

 そんなことを考えていては元隊長の迷惑になる。きっと作戦に出してもらえないだろう。けれども自分だけ出ないなんて結果を千恵里は受け入れたくもない。だからこそ誰にも言うことが出来なかった。

 そんな不安を抱えたままこの戦いへ臨むことになる。答えを見つけ出せないまま戦いへと臨んだらどういう結果になるのかは明白だ。それでも、と感情を押し殺そうとする。ところが、それに気づいた者が、彼女の回線へと繋いできた。

 

『なぁ、入嶋。大丈夫か』

 

「相模君……どうしてそう思う?」

 

『いや、何かさっき浮かない顔をしていたから。元隊長の為に応えるって言っていたのにいつもより無理に笑っているっていうか』

 

 相模は鋭い指摘を飛ばしてくる。完全に隠せていると思った。暗くなる気持ちを抑えてあそこで声を出したというのに、結局気づかれてしまっている。

 とはいえ、まだ一人にしかばれていない様子。ならまだ口止めは出来そうだ。今関わると面倒になりそうな呉川小隊長にばれないように、相模に伝えようとする。

 

「……気のせい、だと思うから」

 

『気のせいじゃないだろ』

 

「えっ!?」

 

 そこに関わってきたのは進だった。あまりこういうことに関わってこない進からの指摘に動揺を漏らす。

 二人からの指摘でたじろぐ。何か言い訳はないかと戸惑いに喘ぐ声が続く。

 

「あの……えと……その」

 

『あぁもう。秘匿回線にはしてるから。何に迷ってんだよ、今さら』

 

「う、うぅ……」

 

 しっかりと悩んでいることを見抜かれてしまっていた。こういう時クルスに助け舟を出してもらえればいいのだが、そのクルスにもこの事を伝えていない。

 一人で対処しなければならない状況。言ってしまっていいのか。しかし、正直言ってこの二人に聞きたいことではあった。

 ばれているのならむしろチャンスなのではないか。そう思い、プライベート回線になっていることを確認して、二人にその悩みを打ち明ける。

 

「……どうして、二人はそこまで切り替えられるかなって」

 

『あん?武器の話か?』

 

「違う!……身内のクローンとか、昔馴染みの子と戦えるようになること。私、ああ言ってもまだ迷ってるよ」

 

 進の的外れな問いかけに怒った後、再びしおらしく話した。それを聞いていた二人の声にため息のようなものが入ったのが分かる。

 やっぱり、話すべきではなかったなと思う。呆れられている。今更、こんなことで悩むなんて馬鹿々々しいことなんだ。そう思った。

 失望したっであろう二人にせめて口止めはしてもらわないと。ところが二人の考えていたことは千恵里の想像とはことなるものだった。

 

『はぁ、迷ってないとでも思ってるのかよ』

 

「えっ」

 

『宗司、お前は平気な口なのか?』

 

 迷っていないことを否定した進がこちらの動揺も気にせず相模へと尋ねる。相模も進からの急な問いかけに関わらず、落ち着いた口調で答えた。

 

『いいや。そんなことはない』

 

『だろ』

 

「いやいや……今二人ともすっごく落ち着いているじゃない!それの何処が迷ってるって……」

 

 見るからに二人の様子は迷っているというものではない。寧ろ覚悟を決めて、戦いに望むといった顔に見えた。そこに一点の曇りも見えない。迷いなんてないように見える。

 それが迷っていると言ったのだから、そんな反論もする。しかし二人は、進は自分達が抱いている感情が千恵里のそれとは少し違うことを話す。

 

『あー……なんていうか、迷ってるっていうのとは違うな』

 

「ほら、やっぱり。どういうこと」

 

『なんていうか……分かってる、そう、迷ってるけど、分かってる。やらなくちゃいけない、やるしかないって思ってるんだ』

 

「やるしか、ない……」

 

 その感情が使命感から来るものだと千恵里にも分かる。おそらく、達観したような考え方であるのだろう。相模も進の説明に同意をする。

 

『そうだな。出来るのかって不安だけど、でも他の誰かに任せることは出来ない。自分でなきゃ向き合えないって思う。自分の問題、自分の思ったことだからって。そう思うと迷っててもやらなくちゃって思える。まぁそれしかないなって思う』

 

「………………」

 

『なんていうか、少し元隊長の事情に似てる気もする。自分にしか出来ないから、やるしかないって、少し切羽詰まっているのかもしれないな。それでも俺はあいつを、栞奈のことを諦めきれない。救いたいって、思ってる』

 

 言われて自分の気持ちを見つめ直す。相模の通りだ。千恵里自身、焦っていたのかもしれないと客観的に見て思う。やらなくちゃいけないという気持ちが強く出て、その焦りが不安も煽っている。

 相模もまた幼い頃に生き別れた親しい存在、幼馴染を救うために戦おうとしていた。牙を向けられたとしても、救いたいと思う気持ちは、千恵里と同じだった。それを思って戦いに望もうとしている。そこに焦りがないわけではなかったのだ。

 もっともその焦りが元隊長と似ていると指摘されるのは予想外だったが。でもそんな側面を今の元隊長は持っていると納得も出来た。

 あの人もまた焦っている。その焦りはきっと、あの人に向けられた物に応える為、そして彼女達の為。もがいて、今戦いに望もうとしている。

 その言葉を聞いた進からも同じであることに煙たがる様子を見せながら、それを認める発言をする。

 

『あいつと一緒ってのはなんか嫌だ。けど、宗司の言う通り。零を止められるのは俺だけだと思うし、あの真由とそっくりな奴を止めるべきなのも、俺だと思ってる。止める以上、負けることも、間違って殺すことも考えない。絶対に、あいつらに分からせてやるんだ。お前達のそれは、間違ってるってな』

 

 凄い自信だ。一体どれだけ自分に自信があるのか。進だからこそ、それが言えるのだろう。

 けれど、それだけでは足りない。もう一つ千恵里には不安があった。それは他ならない元隊長の覚悟のことだ。

 二人の気持ちを受け止めつつ納得しながらもそれを口にした。

 

「二人とも強いなぁ」

 

『強いって……そりゃあ戦わないといけないんだから、強い気持ちがないとダメじゃないのか?』

 

「そういう意味じゃない。けどさ、そんな強い気持ちを持ちすぎて、元隊長はああなってる。それを、不安に思わないの?」

 

 知りたい。二人が今の元隊長にどういう印象を持っているのか。間違っているなら間違っていると言って欲しい。変えられることなら今すぐにでも変えたいって思う。

 それでも今の千恵里にはそれが言えなかった。これはただの承認欲求だ。同じ考えの人がいてくれるなら心強いという考えだった。

 こんな浅はかなことを、と恥ずかしい気持ちもある。だがそれでも縋りたかった。誰かに、二つの苦しみを癒してほしい。

 しかし、求めた二人からの言葉は甘くなく、衝撃的だった。

 

『不安は……ないかな。今の元隊長には』

 

『そうだな。不安なんかねぇよ今のあいつに』

 

「っ!?そんな、元隊長が心配じゃないの!?」

 

 思わず驚愕する。ひょっとしたら外に声が漏れているかもしれない位に驚いた。

 なぜ、どうしてそのようなことを思うのか。その感情がないなんてどうかしていると思った。薄情者、人でなしと声が出そうになる。

 だがそうではないことを、進が千恵里を咎めるようにして言った。

 

『いや、だってお前今不安って言っただろ。不安はないけど、心配は……いや、俺は不満足か』

 

「えっ……不安、じゃない?」

 

『そう。不安ってのは何かやらかしそうって感じだろ。けどあいつのあれは、もうそれを通り越してる。もうやらかそうとしているんだから、そういう疑惑の段階じゃない。その行動が間違ってると思ってるのは明らかなんだからな』

 

 そもそも考え方が違っていたのだと気づく。進は元隊長の考えが、行動が間違っていると分かり切っていた。だから不安なんていう危惧ではなく、満足していないという感想が出ていたのだ。

 それを踏まえる形で、相模が言った。

 

『進の言う通り、俺も元隊長の心配はしている。それは元隊長がやるべきことを示してくれたからだ。その考えが上手くいくとは思えない。でも助け出そうとしている気持ちは分かる。だから協力するんだ。作戦が上手くいくように。そういうのは、その後の話だから』

 

「……そういう、こと」

 

 二人の言うことが分かったような気がする。確かに自分はまだその間違いが成功するかもしれないと思ってしまっていた。でも違う。例え助け出したとしても、それで二人の関係が上手くいくわけがないんだ。

 それを二人は分かっている。でも作戦の目的には何ら支障はない。だって元隊長は助け出すと決めているのだ。人質の二人を助け出すのが目的。なら助けるということに何ら不安を抱く必要はない。

 無茶をするかもしれない、ではなく、無茶をする気で臨んでいる。なら自分達はその後のフォローをする。最初から分かっていたことだ。その為に自分達は出撃するのだから。それはきっと、先程までの自分の悩みも同じ。そんな当たり前の事すら忘れて、何を悩んでいたのだろう。

 それに気づかされて呆然としていたところで相模のパートナーであるエターナがクルスと共に回線へと割り込んできた。

 

『ちょっと、もう秘匿回線やってる暇ないわよ?』

 

『あぁ、分かってる。これでいいか、入嶋』

 

「うん、大丈夫」

 

『千恵里ちゃん、何かあったの?』

 

 心配そうにこちらの様子を伺うクルス。伝えていなかったものの彼女も心配してくれていたようだった。

 迷惑を掛けたなと思いつつ、その彼女にもう心配ないと告げる。

 

「大丈夫、私も、今どうしなきゃいけないか、少し、分かった気がするから」

 

『……そう?ならいいけど……』

 

『ほら、とっとと出撃準備!呉川にどやされるわよ!』

 

『分かってる』

 

 慌ただしくも出撃準備を再開する。千恵里の表情には不安はもう消えていた。心配しながらも、今やるべきことにしっかりと目を向けられていた。

 私達は見なくちゃいけない。元隊長が目的を果たすその瞬間を。

 

 

 

 

 中央カタパルトで元は発進の時を待っていた。進の機体が特殊な設備の必要がない機体に変わったことで中央カタパルトは再びシュバルトゼロ専用のカタパルトとなっていた。

 出撃前に何かと騒がしかった奴がいなくなるのは少しだけ寂しく思う。だがそれ以上に寂しいのは、きっと彼女がいないからだろう。

 エンゲージシステムの方を探る。けれども無論そこには誰もいない。その理由は分かっている。その彼女を、これから取り戻しに行くのだから。

 その様子を感じ取っていたスタートから声が掛けられる。

 

『寂しいのか、お前』

 

「……そんな気持ち、もうとっくの前に捨てたと思っていたんだけどな」

 

 寂しいなんて子供じみた感情は魔王である自分には必要ないと思っていた。そんなものがあったら、フルポテンシャルをいつでも発揮できるわけがないと。

 ずっとそんな気持ちは感じまいと振り切っていた。11年前のあの時から、今に至る呪いから逃れるために。今までずっと見なかった。しかし、今またそういう気持ちが湧き上がってくる。

 それはきっと、彼女がいないから。彼女がいてくれたからこそ、そんな気持ちを忘れることが出来たのだ。一人ではなかったから。

 情けない、と思う。宗司達にこの戦いが終わった後、ジャンヌには戦場から降りてもらうと言ったのにも関わらず、今いない時点でこんな気持ちに陥るなんて。それでは何も果たすことは出来ない。

 再びその気持ちを確かめるべく強く自身にマインドセットを掛ける。

 

(俺は魔王だ。そんな気持ち、俺にはない。ただその手を伸ばす。果たせなかった約束を、今度こそ果たす。人の為に、ただそれだけだ)

 

 迷いをそれで断ち切る、と整備を終えた来馬から今回のセッティングについて通信回線で話しかけられる。

 

『元君、調整はちゃんと完了した。一人でも可能な限りシュバルトゼロクローザーの性能を引き出せると思う』

 

「分かった。ありがとう、来馬さん」

 

『……必ず、生きて、ジャンヌちゃんと帰ってきて。その為に私達も、頑張ったから』

 

 彼女の声に強い願いを感じる。徹夜で仕上げただろうにも関わらず、しっかりと覇気が感じられる。それだけ彼女も本気で仕上げてくれたということだ。

 その願いに応えなければならない。そう思うと先程の迷いも完全に吹っ切れる。その言葉に強く頷く。

 

「あぁ。必ず」

 

 回線を閉じ、発進シークエンスを待つ。その間、再びスタートに話しかけられる。

 

『シュバルトゼロクローザーが如何に高性能だとしても、これから戦う奴はまた強化されているだろう。おそらく……』

 

 その先の言葉は分かっている。奴らのすることだ。容易に想像がつく。こちらへの精神的攻撃と性能向上のために、おそらく……。

 理論上は可能だと思われていたことを、彼らはやってくると予測していた。その際の戦力比はこちらが不利。如何にパイロットの腕が未熟だったとしても圧されるのは間違いない。

 それにあのG-Arc。どんな味方MSでも武器にしてしまえるあれで、何の機体が支援に来るかも分からない。あのシステムにどこまで対処できるかどうか。

 様々な面で不安を残すヴァイスインフィニットとの再戦。先程来馬には生きて帰ってくると約束したが、本当に守れるのか正直言って分からない。だがそれでも彼女を救うことだけは諦めていない。

 それに、今回のセッティング以外でも、元には最後の切り札としたものがあった。スタートにすら話していないことだ。おそらく、反対されるだろうから。

 ふと、スタートがクリムゾンファフニールのことについて尋ねる。

 

『そういえば、クリムゾンファフニールとは話したのか?久しぶりの再会だろう』

 

「少し、な。あんなことになってすまなかったと。けど、あいつも気にしていたし、何より俺のせいじゃないって言われちまったよ」

 

『そうか。あいつもただ、お前が死なないように無我夢中だったんだ。仕方ない。今回で責められるべきは、俺だ』

 

 スタートは言って自らの事を責める。スタートも自分が意識を失っている間の事を覚えていない。明確に、あのスタートが今のスタートとは違うことを示していた。

 まさか自分の失われた記憶が、こんな形で牙をむくとは思ってもいなかったのだろう。だがスタートは早いうちから、それを反省し、行動に移していた。独自の追加制御システムを作り上げ、再び不意に意識を奴に奪われることのないように対策を講じていたのだ。

 いつも以上の手際の良さに元はありがたさを感じていた。ところが同時に申し訳なさも感じる。なぜならその気持ちを、気遣いを裏切るかもしれないから。

 クリムゾンファフニールと話したとき、とあることを頼んでいた。それを知れば、スタートはどれだけ失望することだろうか。心苦しい。

 それでもやらなくてはいけないかもしれない。使わないに越したことはない。これは保険なのだから。そんなことはおくびにも出さず、スタートに労りの言葉を語った。

 

「いや、全部俺が負けたから、それがいけなかったんだ。お前達は、そんな俺の為に尽くしてくれていた。悪くない」

 

『元、それではお前が……』

 

「構わないさ。もう慣れてる。俺が悪いって言われるのは。だから、今回も戦うんだ。国に、迷惑はかけられない。落とし前は、付けるさ」

 

 もう決めたのだ。助け出す。しかしどんな結果になろうとも、後悔しないと。そのすべての覚悟を背負ってカタパルトの先を見据える。

 遂にその時が訪れる。カタパルトが動き出し、前のハッチがオープンする。その先に見えるのは夕焼けに染まる空。決戦へと続く空だ。

 カタパルトのボルテージが上昇していく。管制の光巴から告げられる。

 

『カタパルト正常に稼働中。発進シークエンスをシュバルトゼロに譲渡します』

 

「了解」

 

『あの、元お兄ちゃん』

 

 光巴からそう呼ばれる。彼女がその呼び方をするのは決まって不安な時だ。その声に落ち着いた様子で聞き返す。

 

「どうした」

 

『……死なないで。誰も、もう』

 

 きっと彼女のDNL能力が危惧しているのだろう。もしかするとこちらの考えている全てを感じ取っているのかもしれない。

 もしそれならとても厄介だ。けれどもそれを咎めることなく、逆に諭す。

 

「それは約束できない。戦場では、どちらかが生きて、どちらかが死ぬんだからな」

 

『それは分かってる。そういう、意味じゃなくて……』

 

「だろうな。弱気になるな。お前はこの先、黎人の後を継ぐんだからな。負担にはさせないさ」

 

 元なりの激励を掛けて返答にする。すべては言えない。だからこそのこの返答だ。光巴も納得した、あるいは察したのか涙をすする音を響かせてからもとの仕事に戻った。

 

『発進、どうぞ!』

 

「了解。シュバルトゼロガンダム・ジェミニアス。黒和元、出撃する」

 

 カタパルトが動く。前方からのGを感じ取りながらその空へと飛び立つ。蒼いDNを放出させながら飛行を安定させる。

 その後を遅れてクローズフェニックスが発艦する。空中で相対速度を合わせて、スタートにドッキングの合図を送る。

 

「クローズフェニックス、ドッキング!」

 

『クローズフェニックスドッキングモード、クローズフェニックスドッキングモード!』

 

 クローズフェニックスがシュバルトゼロとのドッキング態勢に入る。背部が展開され、空いていた箇所にクローズフェニックスが接続される。シールドの上から翼が被せられ、より大きな翼盾を作り出す。両手にライフルとシールドが装備された。

 エンゲージシステムを通していないが故に、合体完了のツインアイの発光が緑となっている。例えそうだとしても、その瞳には確かに取り戻すという意志が込められていた。

 元は胸の中で、固く決意をする。

 

(助け出す。二人とも、俺のせいでこんな目にあった。だから、もう終わらせる。俺が終わらせる……!他の誰でもない、俺自身の手で!)

 

 その強い意志と共に、目的の海上へと向け飛翔する。後方から味方MSが次々と発艦していく。それを待つ必要はない。彼らは後方待機なのだから。先行して目的地へと向かう。

 決着の為に、黒き翼が蒼い光を放って空を往く。果たせなかった願いの為に、失ってしまったものの為に再び宿敵と対峙するのだった。

 

 

NEXT EPISODE

 




はい、EP90はここまでです。

ネイ「えっと、少しだけ言えばいいんですかね。入嶋さんの迷い、払しょく出来たらいいんですが」

グリーフィア「そこら辺は戦わないと分からないって思うわ。そして元君は、切札を以って挑もうとしてるわけだけど、不安はぬぐえないわねぇ」

ネイ「最後のシーン、あの作品のオマージュなわけですがこれは成功するという予兆であってほしいとは思います」

グリーフィア「まぁそれも全てこの章が終われば分かることでしょ。それより最新機、みんな受領して乗ってるみたいだけど、いよいよエースらしくなってきたじゃないの!」

ネイ「単なる高性能機からパイロットに向けた専用機。こうして変わっていくのがだいご味とか作者さんいいそう……あっ」

グリーフィア「あれ、作者君?どうしたの?」

もう、喋ることないので、終わりに。

グリーフィア「へ、、へなちょこすぎる……水銀メンタルが発揮してる」

ネイ「豆腐メンタルとか懐かしい。本気で落ち込むこうなるわけなんですね」

本当に、ごめんなさい。

グリーフィア「分かったから!打つ手が震えてるの分かったから!それじゃあまた次回!」

ネイ「Twitterの予告は省エネモードということでしばらくジャンヌさん単体になるみたいですね。一番ジャンヌさんの台詞で考えるのが楽なんだとか」
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