機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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引き続きどうも皆様。バトスピの光導デッキがまた強化されることにやや不満げな藤和木 士です。星座達よりもストライクジークヴルムの色違いの情報はよ( ゚Д゚)

ジャンヌ「そういえばもうそれはサーガブレイヴの予告映像で出ていましたね。アシスタントのジャンヌ・ドラニエスです」

レイ「アシスタントのレイ・オーバだよ。藤和木は所謂ブレイヴ信者なの?」

そう言われるとどうなのかあれだけど、ノヴァとか当時のアニメを見ていたことからしてみればそうだね。否定はしない(´・ω・`)ただ光導デッキをガチで組むことはしなかった。強いけど組む気が失せるくらいの値段だから。

レイ「とか言ってるけど作者それと同レベルのデュークモン使っていた件について」

あれは……うんクリムゾンモードが来たのが悪い(;・∀・)2枚来た時点で組まなきゃって思った。ただ松田が集めるの大変だった……。
さて、今回は引き続きEPISODE28の投稿です。エラクスシステムが遂に解放されます(*´ω`)

ジャンヌ「エラクスって、言ってしまえば00のトランザムを暴走要素を基本に付け足ししたものですよね。あとジェネレーターの酷使で機体性能が下がる点も似ていますし」

まぁまだそれ作中とか設定で言及していないけどね。酷使したのを休めさせる休憩時間がいるって感じ。さて、それでは本編へ!(´Д`)


EPISODE28 金粉ト蒼炎ノ戦場6

 ドラグディア国内の空に、光が瞬く。ドラグディア軍と、侵攻するマキナス軍の戦闘が既に始まっていたのだ。空中艦を含め3個中隊から成るマキナス軍に対し、ドラグディア軍はガンドや彼が万が一に備え連れていた部下の1個分隊、リリー率いるナイツ・ヴィーナスのMS1個小隊、更にゼントも加わって防衛戦を展開していた。

 既にゼントがルヴァン基地から応援を呼んでいる。彼らはその増援が来るまでその侵攻を抑え込もうと応戦していた。リリーは自身の機体、ドラグーナ・リリィの持つ蛇腹剣状の武器であるショートバスターソードβ「マキナブレイカー・スネーク」で敵を寄せ付けないようにしつつ、隊員各機に指示を飛ばす。

 

「ナイツ・ヴィーナス各員はルヴァン基地からの増援が来るまで持ちこたえろ!絶対にここを突破させるな!!」

 

『了解!』

 

 リリーの声に合わせ、ナイツ・ヴィーナスの女性隊員達が一斉に返答する。息の合った一斉射がマキナスのMSマキナートを数体撃破する。だが、その反撃とも呼べる射撃が飛来し、ナイツ・ヴィーナスの駆るリリィの原型機「ドラグーナ・ヴィーナス」に次々と被弾していく。

 数を減らしていく仲間達。無理もない。戦力差はこれでも4対1。数は圧倒的に劣る上にあちらには空中艦も3隻いる。果敢に接近戦を挑んでいくドラグーナ・ヴィーナスが、空中艦からの砲撃で半身を失い、爆散していく。回線から仲間の死を叫ぶ声が響く。

 

『フィー!?くっそぉ!ヴィーナスの底力をぉぉぉ!!』

 

「待て、落ち着け!……くそっ!」

 

 制止をしようとしたリリーだったが、彼女をこの戦闘を不利にさせるもう1つの要因が襲う。突如飛来した攻撃をヴァルキュリアシールド改で防ぐ。攻撃は飛散するが、その要因でる戦闘機がドラグーナ・リリィの脇を抜けていく。1機だけではない。5つの機体が編隊を組んで彼女達の上空へと飛び去る。そして彼らはその姿を変貌させる。戦闘機のようなフォルムはたちまち腕と足が生えていき、機首は分解、代わりに姿を現したのは、見たこともないMSだ。

 リリー達の上を取ったそのMSは上空から射撃を行う。攻撃を凌ぐリリー達。しかし、上空と前方からの射撃で、再びナイツ・ヴィーナス達が撃墜されていく。あれこそが、リリー達を苦しめる要因の1つだった。その機体を見て、リリーは後退しつつ苦言を漏らす。

 

「くぅ……マキナスめ……よもやあのような兵器を既に開発していたとは」

 

 可変モビルスーツ。そう、マキナスは変形するモビルスーツを戦場へと投入していた。かつて創世記にも記されていた可変モビルスーツ。その技術を敵国マキナスは復元し、投入してきた。その性能は段違いで、攻撃はかすりもせず、逆に猛攻を受けることとなっていた。

 ガンドやゼントも防御しつつ反撃を窺っていたが、別方向からの攻撃に邪魔をされ、思うように攻撃が出来ていない。今もガンドの操るガンドヴァルのダブルビームライフルや、ゼントの「ドラグーナ・ガルグイユ」の放った背部のキャノンウイングバックパックの砲撃が可変MSの変形した戦闘機形態に回避される。近づいてきた隙なら、本来ガルグイユの腕部ドラゴンヘッドユニットで捕縛することも可能だったが、それでもそれなりに接近しなければ有効ではない。彼らは射撃でその動きを捉えなければ対抗は不可能であった。

 再び変形したマキナートの最新機は翼のパイロン下に装備されたミサイルを放ってくる。リリーは自身の機体の背部に備えられた「ネオ・ブルーム・ブースター」を吹かせて回避する。機動戦を重視した部下たちの機体に備えられた「ブルーム・ブースター」を、更に強化したブースターは相手の機体に負けない機動性でミサイルを回避していく。他の隊員達も、自慢の機動力でミサイルを回避するが、一部が隊員の機体に被弾する。姿勢を崩したところに、他のマキナートが射撃を放つ。

 

『させねぇ!』

 

 が、その攻撃はカバーに回ったゼントの伸ばしたドラゴンヘッドユニットで防がれる。ドラゴン・ハングモードなったそれは竜の頭が首を伸ばすように展開し、隊員の1人を襲うはずだったビームの一射を防いだ。直後にリリーが反撃の一射を大仰なビームライフルから放って機体の1機を落とす。自らの部下を守ってくれたゼントに礼を言う。

 

「すまない、ゼント大佐。私の部下を」

 

『気にするな。それより、このままだと全滅だぞ』

 

 礼は後にしろと言うゼント。彼の言う通り、既にこちらはナイツ・ヴィーナスの人数は4分の1が撃墜された。仲間達が1人、また1人と命を落としていく。その光景はいくら准将へと上り詰めた彼女でも辛いものだった。

 しかし、目の前の現実に逃避するわけにはいかない。ここを抜けられれば、被害は民間人にも及ぶ。それは国を守る軍人として何としても阻止せねばならない。守るべきものの為に軍人は命を張るのだ。だからこそ引けない。

 そんな心持だったからこそ、それは予想外だった。再び襲い来る可変型マキナートの進路を遮るように、後方から射撃が飛んでくる。可変型マキナートたちはすぐに攻撃を回避する。飛んできた射撃の方角からゼントの要請した増援が来たのだと思った。が、そこにいたのは武装を再装備した満身創痍のはずのガンダムであったのだ。

 なっ……!?ガンダムだと!?どうしてここに来た!?お前が来ても、この状況をどうにかすることなど……。

 リリーと同じく、動揺を見せたガンドが回線を開いて叱りつけた。

 

『ハジメ!?なぜここに!その機体状況で、一体何が』

 

『すみません、当主。でも、俺の戦いは、まだ終わっていませんから。それに……切り札はあります』

 

 しかし、ガンダムの装依者であるハジメという青年はそのように返した。切り札、いう単語がリリー達の思考にわずかな光を見せる。その切り札が、もしこの戦闘をひっくり返せるものだとしたら。これ以上の犠牲を出すことが無いのだとしたら。それはあくまで願望である。だが、それでも可能性があると言ってきた青年の言葉を、先程大逆転を起こした者の言葉に、リリーはその真偽を確かめる。

 

「それは、本当なのか?」

 

『はい。けど、ほんの少しだけ、敵の目を引いてくれると助かります。お願いできますか?』

 

 ガンダムを駆る青年は射撃攻撃を回避し、反撃のビームを背部ウイングの砲門から放ちながら嘆願する。まだそれを本当にどうにか出来る手段であるかも分かっていなかったが、話を聞いていたゼントは、ハジメの援護を行いつつリリーへと判断を申し出た。

 

『リリー准将、ここは賭けてみないか?』

 

「ゼント大佐!」

 

『あんたの言いたいことも分かる。だけどよ、このままじゃ被害は大きくなる。それにアイツだってこのまま許可をもらえなきゃ、いつ墜ちるか分からない。……この状況を打破するには、あいつの力が必要だ』

 

 ゼントの説得にリリーは思索する。その言葉には一理ある。このまま退かなければ、敵も本気で彼を撃墜に来るかもしれない。だが、その判断は果たして自分が出してしまっていいのだろうか、と。

 だが、そんな彼女の考えを、彼を雇う身であったガンドが斬り捨てる。

 

『准将、私の事は気にしないでください』

 

「ガンド少佐。しかし……」

 

 先程勝手に戦場までやって来た事を叱ったガンドの言葉に遠慮を見せる。しかし、ガンドは鍔迫り合いを演じつつも彼女に委ねた。

 

『確かに先程はああ言いました。ですが、あれは無暗に出るなということ。もし准将が彼を必要とするのなら、彼の意向を汲み取ってほしい。それが私の願いです。……でぇあ!!』

 

 思い切り敵機を弾き飛ばし、長大なマキナ・ブレイカーで両断するガンド。彼の意向は聞き入れた。ならば、今の現場で最高指揮権を持つ自分が判断すること。リリーは自身に対し嘲笑ってみせ、ハジメへと指示を飛ばした。

 

「ふっ……分かった。貴官の作戦、当てにさせてもらう。だが無理はするなよ。全機、聞いたな?クロワ・ハジメを援護する。敵の目を私達に向けさせろ!」

 

『了解!!』

 

 総指揮官であるリリーの声に、残ったナイツ・ヴィーナス全隊員の声が重なった。そして彼女達は一斉に射撃攻撃を開始したのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ありがとうございます、リリーさん。……さぁ、こっちも行くぞ、スタート!」

 

『当然だ。エラクスシステム、ロック解除』

 

 リリー達の協力を取り付けた元はスタートと共に、エラクスシステムの発動を準備する。スタートの作業開始に合わせ、コンソールに様々な情報が表示されていく。元も動いて攻撃を回避しつつその時を待つ。攻撃の苛烈さは比較的少ない。それはこちら側の陣営すべてが攻撃を引き受けてくれている証拠だ。そして遂にその時が来る。

 

『終わったぞ、元!』

 

 スタートの報告の直後、編隊を組んでマキナスの最新型可変MSがこちらを襲撃してくる。ビームライフルの集中砲火をシールドで防ぐ。シールドが攻撃の衝撃で吹き飛ぶ。しかし機体へのダメージはなく、ガンドとゼントがこちらへの救援として敵機を追い払ってくれた。

 生まれた刹那のタイミング。元は迷いなくシステムの起動を宣言する。

 

 

 

 

「俺に力を……ガンダムの本当の力を!エラクス、始動!!」

 

『ELACSSystem、Ignition!!』

 

 

 

 

 システムからの返答に、機体が蒼く光がややいていく。黒色だった機体が嘘のように蒼くなっていき、胸部のプロジェクションクリスタルが映すたった一点のみは赤く輝きを放つ。ジェネレーターの駆動回転数は上昇し、周囲に多量の高純度DNを放出していく。

 多量に噴き出す蒼い粒子に、戦闘空域のMSが戦闘を停止しこちらに注目を向ける。まるでとても美しいものを見たかのように、静止してしまっていた。

 刹那の間戦闘停止空間が生成された戦場。だが、それは一瞬にして崩れ去る。シュバルトゼロガンダムが力を込める動作を取ると、次の瞬間には敵対するマキナスのMSの1機を目の前に捉えていた。

 

『な―――』

 

 右手に掴んだブレードガン・ニューで切り裂く直前、接触回線で聞こえてくる兵士の虚を突かれたような声。だがそれをすべて聞く前にガンダムの実体剣が機体を両断する。

 直後に再び砲火が放たれる。狙いは無論、元のガンダムだ。逃げ場を失わせるほどの集中火力。ところがガンダムはそれら全てを、蒼い残影を残すほどのスピードで振り切っていく。振り切っていく間にも、何体ものマキナスのMSをその銃剣で葬っていく。戦艦からの砲撃も急停止からの宙返りで回避すると、展開したウイングのハイブラスターで周囲の敵MSごと貫通し、砲を潰していく。

 その姿はまさに戦場を駆け抜ける蒼き流星。もしくは蒼炎の火球とでもいうべきだろう。その圧倒的な動きに追従しようと迫ったのは、あのマキナスの可変MSだ。すぐにガンダムへの追跡を開始してくる。元もそのデッドレースに付き合う。

 

「この加速力……!鍛えてなけりゃ、持たない……でも、今ならいける!」

 

 ガンダムの生み出す爆発的な機動力、加速力に元も苦戦していた。しかし、以前よりも鍛えられた体は、その動きに付いて行くことが出来ていた。それでも体への負荷は重く、長時間の使用は辛く思えた。早い決着が必要だと判断する。

 飛行形態の機体に追われるガンダム。しかしエラクスの光が生み出す光の軌跡はその可変機より鋭い軌道で、より速いスピードで振り切らんとしていた。乱射されるビームに対してもガンダムは正確に回避し、またミサイルも今のガンダムの機動の前では役に立つことなく空中で爆発を起こす。

 既に戦場を掻きまわすように繰り広げられていたドッグファイトは、あまりにも苛烈で他の機体はその空域から後退していた。攻めるにしても防ぐにしても、この戦闘が終わらなければ自分達がまきこまれる。既に巻き込まれた機体を見て、そう判断した両軍は後退していた。同時に、彼らも両方の機体が見せる戦闘に魅入られていたのだ。まるで空を舞台にアートを描くような、そんな戦闘に。

 だが、戦闘をしている者達からしてみればそれはお気楽なものではない。逃げる側と追いつこうとする側、双方共に機体と体に掛かるGに苦しんでいた。ガンダムも独自の耐G機能のおかげで何とか気を失うことなくドッグファイトを行っていた。しかしこの辺りが限度だった。エラクスシステムも危険域が近い。元は勝負に出た。

 

「スタート、行くぞ!」

 

『機体を切り返して、すれ違いざまに行け!』

 

 スタートの言葉通り、元は急停止を掛ける。瞬間的にGがかかり、気が遠くなるのを耐え、機体を反転させる。いきなりの反転にただ機体を直進させるしかない戦闘機のMS達。元はブレードガン・ニューを2本構える。元とマキナス、両軍の機体が交差する。

 先頭の2機の翼を連続して切り裂く。翼を切り裂かれた機体は勢いも相まって急激にバランスを崩し、地表へと落下していく。残る3機の内、2機には無防備な変形途中にその胸部へとブレードガンを投擲。DNジェネレーターごと機体を貫き、その場で爆発四散する。

 残るは最後の1機。最後の機体は変形状態でガンダムを追い抜かしてから変形し、こちらに向き直る。スピードを失速させずに安全に変形を行った姿は、熟練さを感じさせる。最後の機体は怒りに震えるようにバインダーとなった機首のパーツからビームサーベルを振り抜く。接近戦を挑む機体に、元も肩部ウエポンラックからビームサーベルを抜き放ち、それに応える。

 

「はぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」

 

 声を上げ、敵モビルスーツへと斬りかかる元。お互いシールドを持たない状態での接近戦。どちらが先に相手を切り裂くか。だが、勝敗はあっけなく決まった。

 エラクスの加速力を得たガンダム、その機体で相手が振り抜くよりも早く相手の機体の右腕を切り裂いた。そして追い打ちと言わんばかりに振り向くと更にビームサーベルを背中に向けて振り下ろし、バインダーごと背中を両断する。袈裟切りの要領で両断されたマキナスの可変モビルスーツは、空中でその機体を爆散、消滅した。

 その様子を、ガンダムは蒼い光を放ったまま見下ろす。ドラグディアを苦しめた創世記以来初の可変MSは、創世記より蘇った蒼炎を纏う黒のガンダムによって討ち取られたのであった。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。第2章は次の話と黒の館DNを持って終わります。

レイ「いやー、でも予想はしていたけど結構動くね、エラクス!」

ジャンヌ「元になっているトランザムが高速機動を行いますから確かにそうですけど、本当に描写がトランザムとそっくり……」

いや高速機動の描写って大体同じになると思うんですが……(´・ω・`)まぁでもエラクスはトランザムをベースにしているから、その傾向は強いですけどね。

ジャンヌ「ですよね。けど無事に勝てて良かったですね」

レイ「うんうん!最新の可変機もあっという間にやっつけちゃったし!」

いや、あの……まだ本隊が残っていますが……(´・ω・`)

レイ「あ……」

ジャンヌ「ちょ……エラクスが限界って描写ありませんでしたか!?どうするんです!?」

どうにかなるさ( ˘ω˘ )多分。それでは今回はここまで。気になる次回をお楽しみに!

レイ「ちょ!?流石に不安だよ!?どうするの!?次回も見てね!?」
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