ネイ「はえーってなんですか、はえーって……アシスタントのネイ・ランテイルです」
グリーフィア「色々ともっさりしているガンダムの事ね。あとバトスピの方はフェンリグが制限ねぇ……。機獣の構築変えなくちゃ。アシスタントのグリーフィア・ダルクよぉ」
もっさりは私もフルブで触ってて思った。けどあれが清廉されて敵のΞガンダムがた誕生しているっていうのはいいよね(^ω^)うちのガンダムでもやってみたいもんだ。
さて、今回は2本立て。EPISODE35と36の公開だ。
ネイ「まずは35からですね。ジャンヌさんの具合が大丈夫か気になるところですが、タイトルも不穏ですね……」
グリーフィア「もうガンダムって単語が出てきちゃっているからねぇ。これがどう襲ってくることやら」
そこは本編見てもらえればって感じです(´・ω・`)それではどうぞ!
声が聞こえる。かつて聞いた声が。それはとても懐かしい声だ。もう既に聞くはずのない少女の声。それを元は目の前に景色を映す、暗い箱の中で無意識に聞いていた。
映されている景色からの声ではない。少女の声は、元の頭に響くものだった。少女の声が遠くから、はっきりと元の頭に聞こえてくる。
(あはは、また私と同じクラスだー。元ってそんなに私と居たいの?)
(うっせ、そっちが幼馴染離れ出来てないんだろ)
(あー、そんなこと言うー?あ、でも元は私のこと幼馴染ってつもりで思ってたんだー。可愛いなぁ、元~)
(んな……!お前……!)
(キャー!捕まんないよ~!フッフーン)
中学入学時のクラス分けの光景が思い起こされる。それまでも家が近く比較的帰り道で一緒だった幼馴染は、中学になって更に自分をからかってきていた。やたらと小馬鹿にしていたのが、中学になって未だ色恋沙汰のない自分を面白がってか、それとも本気で心配していたのか。まして彼女が自分に気があるはずもないと、いつも文句を言って追い払ってはいじられの繰り返しだった。
そんなこんなで中学生活の中で蒼梨とも知り合い、昼食を取るようにもなっていった。控えめに言って充実していたのだろう。その頃の元は女子2人と食事をしていて何なのだろうと退屈に思っていたが。だが、そんな退屈ながらも充実していた時間は、突如として壊された。
中学2年の夏。元の誕生日から1か月が過ぎた時、彼女が悲しげな表情と共に言った。
(もし私が助けを呼んだら、真っ先に助けに来てくれる?)
最初はいつものからかいなのだろうと思った。だからこそ半信半疑で答えた。当たり前だ、と。だがその時の彼女は本当に嬉しそうにありがとう、と言った。その顔を見て、呆気に取られたまま別れた。
悶々とする夜が明け、朝彼女の家であるアパートを通った時に目についた群衆。パトカーも見える中、見知った近所の人から語られたそれに自身の時は止まった。
(嫌よねぇ……柚羽ちゃん、あんな目に遭って……浮かばれないわぁ)
哀れみを含む言葉。続いた言葉が元に衝撃を与えた――――
『MISSON FAILED!』
「っっ!?」
だが現実に響いた音声により、元は今の現実の世界に引き戻される。目の前には煙を上げたコックピットのような画像と、そこに浮かび上がる「MISSON FAILED」の文字があった。
未だ落ち着かない様子でゴーグルを外す。そんな様子を心配する、訓練官の男性が声を掛ける。
「大丈夫かい、ハジメ軍曹」
「あぁ……はい。すみません、ちょっと嫌なことを思い出しまして……」
気遣う訓練官に元はそのように答える。本当の事であるが、詳しくは言わない。下手に言っても却って相手を困らせるだけだ。それに元も、その事を他人に話すつもりは毛頭ない。触れられたくない話題だ。
元の疲労感を含んだ言葉に、訓練官は納得したようにしつつも警告をする。
「そうかい?けど悪影響が出たらすぐに言うんだよ。遠隔操作端末の訓練は稀に使用者の精神を蝕むことがある。最悪廃人になる人も出るくらいだからね」
「はい。気を付けます。ちょっと訓練も早めに切り上げますね。失礼します」
訓練官に深く一礼して、その訓練ルームを後にする。元が行っていた訓練は「遠隔操作端末操作訓練」。ガンダムが装備していた「フェザー・フィンファンネル」などの操作の訓練である。
ガンダムの武装の1つであるフェザー・フィンファンネルだが、誘拐事件での一件以来元はあれから他の同じ類の兵装を使うのにやや四苦八苦していた。もしガンダムでも同じ装備を使う際にそれでは意味がないと、こうして訓練の1つとして取り入れていた。ちなみにドラグディアでこれらの兵装を使うのは少なく、近い範囲ではバァン少将くらいだという。
しかし訓練とはいえその難度は実際の使用時と大差ない。ヴァーチャル空間で敵からの攻撃を回避しながら遠隔操作端末を操り、敵を撃破するという訓練は確かに精神面で非常に負担である。むしろなぜ立てこもりの際に意思ひとつで、DNプロテクションを形成する指令を出せたのか不思議でならない。先程の訓練官も最初はその話を半信半疑で聞くほどだ。
スタートに聞いても分からないその理由だが、ともかく一度使えたのならまた使えるはず。そう思って元はこの訓練を続けていた。しかし今回のようなことは初めてだ。あんな光景を思い出したのは、間違いなくジャンヌやグリューネとの会話が原因だろう。
(……お嬢様)
あの時の事が蘇る。元のガンダムが壊れてでも戦争を終わらせると言った事を。それを聞くまでの彼女の顔は、しっかりと見るのが難しい表情だった。憎悪と悲しみの混ざった、とても思春期の少女が見せていい顔ではなかった。
聞いてはいけないことだと分かっていても、元は聞きたかった。ジャンヌの本当の気持ちを。そして自分の意志を伝えたかった。しかし、それを伝えた先で見せたあの表情。虚を突かれ、戸惑い、後悔したようなあの表情。
もしかすると、ジャンヌは心からそうは思っていなかったのかもしれない。ガンダムが壊れてでも自分を苦しめている戦争を終わらせるなどということは。犠牲など求めてはいない。普段はキツイ言い方のお嬢様でも、心からそうは思っていない時と同じように。
しかし元はその自分の思い込みを切り捨てた。例えそうだとしてもあんなことを強いる戦争を、終わらせたいと思ったから。踏み込まなければ救えないものがあると思い知らされたあの時から、元はそう考えるようになったのだ。
今の元には「力」がある。ガンダムという絶大な力が。この力なら戦争だって終わらせられるという自信があった。だが同時にグリューネの言葉が思い出される。
『ガンダムの力に酔っているんじゃなくて?』
力への心酔。それは間違いなく今の元の考えに、合致する言葉だった。元自身それを分かっていた。これは力を過信している証であると。慢心である。
それでも元は構わなかった。力への信頼がなければ、己の全力を発揮することなど出来ないと考えていた。彼女のためには、それだけの覚悟と自信がなければどうにもならないと自負していた。
かつての自分は、その先へ踏み込む「自信」がなかった。あの時その「自信」があったのならと後悔した。しかし今はその「自信」がある。もう躊躇うことはない。
元の眼に迷いはない。その先にあるジャンヌの「未来」だけをただひたすらに見ていた。だからこそだった。突如響いた警報が、彼の心を揺らした。
◆
「…………はぁぁ……」
ジャンヌはため息をついた。詩竜双極祭の練習の脇でその様子を見るジャンヌは、絶望から来る息苦しさと、視線の先で発声練習を行う少女への胸を縛るほどの愛情から来るため息を何度も吐いていた。あの後行き場のない心苦しさを抱えていたジャンヌは、部屋へと入れ替わりで入ってきたネアとグリューネの2人に介抱された。
最初はネアから保健室へ行くようにと言われたが、ジャンヌの様子を見てグリューネから「詩竜双極祭の練習見て行ったら?」と提案された。詩竜双極祭というジャンヌが今最も距離を置きたい行事の名を聞き、ジャンヌは気立った目つきでグリューネを睨んだ。なぜ自分の怒りを更に苛立たせたいのか、という気持ちが真っ先に沸き立つ。
姉の予想外の判断にネアも避けた方がいいと意見するも、グリューネは別に参加するわけじゃない、レイアの前でならその不安げな表情もすぐ制御できる、とメリットのみを抽出した意見を返す。確かにレイアの姿を見ていればすぐに落ち着けるかもしれない。しかしジャンヌはレイアに今の姿を見せたくないと思った。こんな自分を見てしまって、落胆するのではないか、と。返事を渋るジャンヌだったが、悩んでいるくらいならとグリューネに連れられ、詩竜双極祭の練習場所まで連れられてきた。
最初は遅れて来たことへの注意も含めて、だがジャンヌが共に来たことに練習に来ていたメンバーや担当の講師の顔に驚きが広がる。しかしジャンヌは練習に参加しないこと、そして講師に簡単な事情説明を行うと講師の一声もあって練習はそのまま続行した。そしてネアの隣で、レイアとグリューネ、それに同じくメンバーに選出されていたノーヴェを含めた詩竜双極祭メンバーの練習を見学する。
最初の内はまだ鬱屈した表情で見ていたが、レイアが練習で見せる表情1つ1つが徐々にジャンヌの締め付けられていた胸の苦しみをほどいていく。上手く歌えずに落ち込んだ顔も、反対に講師に褒められ喜ぶ顔もジャンヌの黒く染まった心に響いた。
あぁ……やっぱりレイアさんを見ていると心が楽になっていきます……。まるで浄化されていくみたい。レイアさんはやっぱり、詩巫女に相応しい存在なんだ……わたくしなんかより、ずっと……。
レイアに対しそのようなことを考えるジャンヌ。自分とは境遇の全く違う彼女が、目の前で輝いている姿はジャンヌにあり得たかもしれない自分の姿を重ねる。しかしすぐにそれを止める。あり得たかもしれない自分を考えることほど愚かなことはない。なによりその行為がレイアを蔑むことと同じだと思ったからだ。
(というか、違う世界の自分の事なんて、考えたのはあの時以来……っ!)
さらに自分がもしも別の世界で生きていたなら。そんな事を以前考えた時を思い出し、すぐに振り払う。なぜならそれは先程忌まわしいことを思い起こさせた張本人、ハジメと初めて出会った時だったからだ。
あの時も竜の居ない世界で生きて来たというハジメの話を聞いて、今とは違う世界の自分を考えてしまった。その時は何とも思わなかったハジメが、今ではこれほどに忘れたいと強く思うようになっていた。
何よ……あんな無責任な無茶ぶり言って!どうせ貴方もそんな事を言って実現できもしないくせに!……そうよ、ガンダムが壊れるなんて、そんなこと……。
ガンダムが壊れるはずがない、と決めつけるジャンヌ。とはいえこの国で救世主とも呼ばれたガンダムが何かに負けるという考えは、ほぼないに等しいのは確かだ。国の戦争を一度は止めたガンダムは、この世界の象徴でもある。簡単には負けはしない、あるいは勝てはしないと誰もが思う。
しかし、ジャンヌの思うのはそういった勝ち負けの問題ではない。ハジメが壊れるほどに本気で戦うはずがない。ハジメがどれだけその約束を守る覚悟があるのかという程度に対する言葉だった。壊れないと思っているからそんなことを言えるのだと、そう考えた。
だが同時にもし本当に壊れたら?起きてしまった時の事を同時に考える。本当に壊れてしまったのなら、それはハジメの死を意味する。そんな事実に血の気が引く自分がいた。
(まさか……怖がっているの?あんな男が死ぬことが?そんなわけない。あんな男、死んじゃえばいい!そうよ、いつもみたいに、帰ったらすぐにクビにして……クビに、して……)
帰ったらすぐにクビにするという、かつての彼女がよく口にしていた単語も今は迷いがあった。決め込んでもこれまでの記憶が蘇る。ハジメと共に経験したこの2か月の記憶が。たった2か月という、前の従者であるポルンよりも短い時間だというのに、ジャンヌの心に表しようのないもやもやが生まれていた。
すぐに忘れなければと頭を振る。と、そこで練習の声が収まり講師が終了の号令を掛ける。
「では今日はここまで。詩竜双極祭も、あと1週間を切ったから風邪なんか引かないように。それじゃあ解散!」
『ありがとうございました!』
詩巫女養成科の生徒達の声と共に解散となる練習。座っていたジャンヌ達の方に、練習を終えて駆けてくる2人の人物。レイアとグリューネが座っていた2人の下にやってくる。
「はうー……疲れたぁ……」
「お疲れ様です、レイアさんっ!」
「レイアお疲れ様。姉さんもお疲れ」
「ありがと、ネア♪ジャンヌもすっかり良くなったみたいね。来てみるもんね」
練習を終えた2人を迎えるジャンヌ達。ジャンヌも先程の心情から打って変わり、レイアを頭から抱く形で幸せそうに抱擁する。そんな様子をグリューネはネアから受け取ったドリンクボトルに口を付けて、安心した面持ちで眺める。内面ではああ思っていても、今はさほど問題ないように思われる様になっていた。
レイアもその時の事を回想する。
「そうだね。最初来たときはすっごい気分が優れてないと言うか、重傷?って感じだったけど、もう元気いっぱいだね!」
「はい!レイアさんのおかげですっ!」
「えー、そうなの?でも嬉しいなっ!」
レイアの調子に合わせ、ジャンヌも自然と声が大きくなる。最初の頃の重苦しさはない。少しの悩みはあれど、今のジャンヌの気持ちは晴れやかだった。
そんな様子に一安心と言った様子のネアも、じゃれ合っている2人に帰り支度をするように言う。
「お二人とも。仲が良いのはいいことですけど、もう時間も遅いですから帰る準備をしてくださいね」
「んんっ……そうですね」
「だねー。早く帰ってまた明日ーだね!」
2人は離れるとすぐに荷物などをまとめ始める。時計の針が5分進んだ頃には支度を整えた一行は後門の方へと向かいだしていた。
練習場から正面校門へと抜ける、オベリスクのある中央広場が見える。ここが詩竜双極祭の会場である広場だ。本番ではここが学園での詩巫女の一番を決める場となる。そこを通り過ぎようとした4人。すると後方からその4人を呼び止める声が響く。
「あら~なんだか久々ね、ジャンヌ」
「……げっ、そういえばそうでした……」
声を聞いて真っ先にげんなりするジャンヌ。遅れて反応を見せる3人は対照的にその人物に挨拶を返す。
「あー、ノーヴェちゃんだ!今日も練習お疲れ様!」
「そういえばお嬢様は、最近はノーヴェ様と顔を合わせていなかったですね」
「お疲れ様、ノーヴェ。今日は妹さんも一緒なのね」
「久々の顔合わせで「げっ」はないでしょ!レイアもお疲れ様~。今日も頑張ってたわね。そうよ、貴女がちゃんと妹を連れだしてからまた見せつけたいなぁって思って!」
3人と言葉を交わすのは、ノーヴェ・リントヴルン。ジャンヌの旧友で、リントヴルン家の長女である。だが、今日はその隣に顔の似たもう1人の少女を連れていた。髪色は白と姉のノーヴェの黒とは対照的なイメージだ。髪型も右片側のサイドテールと姉と似ているようで違う。しかし面影が強くあるのは双子の大きな特徴だろう。
そんなノーヴェの妹は、薄い笑みを浮かべると口を開く。
「もう、お姉ちゃんも見せつけるって言い方、照れるよ。けど、ファーフニルさんが練習に来るって、珍しいですよね」
「そ、そう、ですね……ディーナさん」
ジャンヌは歯切れのよくない返答をする。ノーヴェの妹の名はディーナ・リントヴルン。彼女に対して苦手意識はなかったものの、そうなった理由は他でもない練習へ来たことへの発言がある。
聞かれたくない本心だったのを察し、ネアがフォローに入った。
「今日はお嬢様の体調が優れなかったので、こちらにサポーターとして来たんです」
「そうなのよ。本来ならその役目を担うはずのハジメさんも、そんな彼女を見捨てて基地に行っちゃったし」
「そういえば最初にそんなこと言っていたわね。何、ジャンヌまた従者と喧嘩って感じなの?」
続くグリューネも事情を説明して、ノーヴェが最初の時のことを指摘する。ややハジメの行動が脚色されている気もするが、そこは全部言うとかえってジャンヌの立場が危うくなると思っての事だった。今この場には事情を知らないレイアとディーナもいる。余計なことは広めない方がいい。
ジャンヌも2人の言葉に合わせる形で、ノーヴェの質問に返答する。
「えぇ、そんなところです。あんな立場もわきまえない従者、今日帰ったらクビです」
「えぇー!ジャンヌちゃん!」
レイアの残念とも言える嘆きが響く。ハジメを家に置く要因ともなった愛しのレイアの頼みでも、今回ばかりは聞けなかった。あの時はまだ自身の意識が別のところにあったことによる弊害と、人道的対応ということで飲んだ条件。しかし今回は既に安定的な地位にある。もう甘えさせはしない。
「相変わらずね、ジャンヌ。前もそうやってあの事件に巻き込まれたっていうのに……今度はガンダムが誘拐するかもよ~」
「フン。そうなったら国中があいつを殺しにかかるわね、きっと」
「そんな……ダメだよ、ジャンヌちゃん!そんなこと言っちゃ!」
飼い犬を蹴るが如く、吐き捨てる。レイアが悲しい顔をしてジャンヌを否定する。しかし、そこで会話の流れをさらに凄まじい流れで変えたのは、ディーナの言葉だった。
「んふふっ、これはこれは。どちらかと言えば彼が捨てたんじゃないです~?」
「で、ディーナ?」
「ディーナさん、貴女一体何を……」
「だって貴女の家、呪われた家系ですから、ねぇ?」
「―――ッ!?」
あまりにも予想外すぎる、唐突過ぎるカミングアウト。今最も触れられたくない話題だった。一気にジャンヌの息が詰まり、胸が苦しくなる。
その発言の重大さは、ジャンヌの事情を知る他の人物にも波及する。ネアとグリューネがディーナに詰め寄る。
「ちょ、ちょっとディーナさん!?何を言って……」
「そうよ。知っているなら知っているで、無暗に言わないっていうのが暗黙の了解だと思うのだけれど?そうよね?ノーヴェさん?」
「え、いや、私ディーナには喋ってないって!?」
「え?えぇ!?何、みんなどういうことなの!?」
ノーヴェはグリューネの質問に横に振り、何も教えていないと言った。一方話に全くついていけていないレイアはどういうことなのか知っている者達にせがむ。
何で……何で今そんなこと言うの……今はレイアさんだっているのに!レイアさんだって混乱してる……何で、何でっ!
抑えきれない感情が沸き立つと、ジャンヌは乱暴にディーナの胸倉を掴みかかり、叫ぶ。
「やめてよ…………」
「ん?」
「やめてって言っているのよ!レイアさんの前で、その話をしないでッ!!」
「じゃ、ジャンヌ!?いくら何でも私の妹にそんなことしないでよっ!!」
激情に駆られるジャンヌを、ノーヴェが妹から引き離す形で制止する。だがそんな2人の様子を、ディーナは高笑いで見物していた。
「フッ……アハハハハハッ」
「で、ディーナちゃん!なんでそんな笑えるのッ!?」
ジャンヌが狂乱する姿を見るに耐えかねたレイアは、ディーナを言い咎める。その声はジャンヌの気持ちにつられて感極まっていた。すると、レイアの悲しみのこもった問いかけにディーナが一転して落ち着いた声音でそれに応える。
「ごめんなさぁい。でもそれは事実ですよ。ジャンヌの家は呪われてる。それもぜぇんぶ、これのおかげで、ね……!」
そうして恍惚の表情を浮かべ、カバンから指示したのは夕焼けの光を反射する、白い箱状の機械だった。
NEXT EPISODE
今回もお読みいただきありがとうございます。続くEPISODE36もお楽しみください。
ネイ「……まさかこのタイミングでノーヴェさんの妹さんのフラグを回収するとは……」
グリーフィア「ちょっと気になってたのは確かね。それと、第1章の終わりで笑ってた子、もう1人はディーナだったりする?」
ネイ「え……?居たの?」
グリーフィア「いたわよ~。酷く口角上げてるって感じの子。白い髪だし、間違いないんじゃ?」
それはノーコメント(´・ω・`)いや、外見としては合致しているしね……また後程(;・∀・)
では36も引き続きお楽しみください(´-ω-`)