機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、皆様。EPISODE35から引き続いて連続投稿です、藤和木 士です。

レイ「アシスタントのレイ・オーバだよっ!いよいよ白ガンダムの登場!」

ジャンヌ「し、白ガンダムってレイさん……まぁ実際名称にも白って入っていますけど……。あ、アシスタントのジャンヌ・ドラニエスです」

白ガンダム……(´・ω・`)まぁそれはいいとして、EPISODE36の公開です。

レイ「まー前話から引き続いてのだから分かるけど……ディアナちゃんすごい改変されてるねぇ……別人みたい」

ジャンヌ「あまり元の人物を意識しないでいたいですが……確かに姉妹と言う点は同じでも、元のディアナさんとは性格が違って、すごい人の嫌なところを突いていると言いますか……」

(゚∀゚)まぁこの子は特にわけあって性格変えているからね。元ネタ知らない人には特に意味ないけど。

ジャンヌ「元からこうではないようですが……つまりガンダムの装依者になると、気分がハイテンションになる、と?」

あながち間違いじゃない(;・∀・)現に元君もちょっと調子乗っている感じだし……

レイ「あー……これはディーナちゃんにとって黒歴史になりそうな予感」

別に右腕がうずくみたいな感じじゃないのでセーフでは(´・ω・`)

レイ「いや、ハイテンションになっておかしなこと言うっていうのもこの年代の女の子じゃ結構あれだよ?」

ジャンヌ「ですね」

うん、それじゃああの後どうなるのか、本編どうぞ(*´ω`)


EPISODE36 白きガンダム、ヴァイスインフィニット2

 突如としてジャンヌの過去を口にし出したディーナ。その彼女がカバンの中から取り出したのは、白いボックス状の機械だった。彼女達学生の日常にはあまりにも似つかわしくないそれだったが、ネア達はその機械の名前を知っていた。グリューネも正体に気づき、指摘する。

 

「ねぇ、それってスターター……?」

 

「スターターって……なんでディーナがっ!?」

 

 スターター。それはガンダムを含めた、MSの装依装置の名前。本来なら軍人が持つべき代物である。しかし今ディーナの手に握られているのは、色こそ見たことはないものの、スターターそのものだ。

その指摘を受け、ディーナの姉であるノーヴェは声を大にする。なぜ妹がそのようなものを持っているのか、理解できなかったからだ。しかし、姉の動揺に目もくれずディーナは称賛を送り頷く。

 

「フフフっ、流石に黒のガンダムの力を借りた人達はよく知ってるね。けど、これはどうかな?」

 

 ジャンヌを含め、まだ状況を呑みこめていない者がほとんどの中、彼女は更にスターターにある物を装填した。それは1枚のカードだ。カードを横のスリットに差し入れると、スターターから音声が響く。

 

『INFINITE』

 

 響いた音声にネアは身構える。しかしそれが何を意味するのか、本当の意味をまだ彼女は分かっていない。この場に居て分かっているのはグリューネだけだった。彼女はその行為を見て、血の気の引いた顔をしていた。

 まだ何も知らないネア達は、警戒をしつつ呼びかける。

 

「ディーナさん、何を……」

 

「な、何するの、ディーナちゃん!」

 

「っ……!」

 

 ジャンヌの苛立ちがさらに高まっていくのが見て分かる。しかし、気に留める様子もなくディーナは手にしたスターターにロックリリーサーと思われるものも装填してそのまま腰へと装着する。するとスターターの名前がスターターから響き渡る。

 

『インフィニット・スターター』

 

 聞いたことのない名称だ。とはいってもネア達学生が知っているのはせいぜい両軍で一般的に用いられる「ドラグ・スターター」と「マキナ・スターター」くらいのもの。ハジメに会ったことのある者達なら、ゼロ・スターターが候補に挙がるだろうがその音声とも違うものだ。

 それを身に付けると、ディーナはカバンを地面に落とす。そしてその場で一回転してから、スターターの機能を解放する。

 

「装依」

 

 ボタンの押し込みと共に宣言したディーナは、前後に現れた2つの光の壁に挟み込まれる。挟み込んだ衝撃で辺りに風が渦巻く。旋風に思わず声が漏れ出す。

 

「きゃあ!?」

 

「ううっ!」

 

「装依……!?こんなところで……」

 

「ネア……他の……早く離れ……っ!」

 

 旋風の中で動けない中、グリューネの退避を呼びかける声がかすかに響く。だがその声ははっきりとは届くことはない。そしてそれを知る前に風が止む。同時に姉のグリューネが指摘したことの意味を知ることとなる。

 風が止んだ広場に、スピーカーから出力したディーナの声が響く。

 

 

 

 

「無駄だよ。もう、なっちゃったからね」

 

「んな……!?」

 

 ジャンヌの声にならない驚きが聞こえる。ネアもそれに続いて目を開く。その意味を彼女も思い知った。

 そこにいたのは、白いMSだった。純白の装甲に蒼いフレーム。鷹のような翼を感じさせるウイング。だがそんなものはとある点に比べれば、どうでもいいことだ。指摘せざるを得ない程に大きな特徴。その機体の頭部は、V字のアンテナに2つの眼を持っていた。

 あり得ない。それがネアの抱いた感想だ。その特徴を持つのは自分達の中でたった1つの存在。その存在も目の前にいる彼女ではない、かつて自分を救ってくれた「彼」の力であるはずなのだから。

 眼を疑う光景にネアは呟く。

 

「どうして……貴女が……」

 

「どうして?決まっているよ。だって私は……」

 

 問いかけに白いMSと一体化したディーナが、自慢げに語る。

 

 

 

 

「私は、白のガンダム、ヴァイスインフィニットガンダムの装依者だから!」

 

 

 

 

 白きガンダムを纏ったディーナは自身をそう名乗った。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ガンダム……!?何で……何でなのよ!私の前にばっかり!!」

 

 目の前で起こったことにジャンヌは膝から崩れ落ちる。先のハジメとのやり取りに加え、ディーナから投げかけられた自身の過去の暴露。そして今目の前に見える、ガンダムの姿。

 自分を不幸に陥れたモノ達が連続してぶつけられる。これまで必死に避け続けてきたジャンヌに、この連続は鬼畜としか言いようがなかった。

 錯乱状態に陥るジャンヌにレイアの叫びが飛ぶ。

 

「ジャンヌちゃん!?ジャンヌちゃんしっかりして!!」

 

「そうよ!こんなの相手に出来るわけない。ジャンヌ、いい加減目を覚まして!」

 

 グリューネもジャンヌに叱咤を飛ばす。だが今のジャンヌにそれに応えられるだけの精神的余裕はなかった。

 駆け寄ったレイアがジャンヌの肩を持とうとする。しかしそうはさせまいと目の前の白いガンダムが動く。

 

「させないから」

 

『DNF、サイレント・タイム』

 

 機体から白い空間が周囲へと広がる。反射的に防御しようとするレイア達だったが、その前に彼女達の体が制止する。彼女達だけではない。広がった球体状の空間に覆われた学校の敷地の、草花や風が一切止まってしまっていた。

 静止した空間の中で、恐怖で顔が引きつった状態で固定されたジャンヌはその事象に届かぬ戸惑いを止まっていない自身の意識の中で漏らす。

 

(何なの……何で止まって……レイアさん!?)

 

 レイアに話しかけようとしても、その体は全く動くことなく、声すら発することもない。すべてが静止した領域で唯一静止していないディーナが、ガンダムのスピーカーを通してその現象を説明し出す。

 

「私のガンダムのDNF、サイレント・タイムは特殊でね。展開した結界内の物の時を止めることが出来るの。けどまぁ、止めるために時間を指定して、その時間分の行動範囲しか動けない。それに相手のMSのDNでも阻害されるし、展開時間分の時間への修正を体に受ける、と結構制約も多いんだけどね。……けど、生身の人間相手には十分。さぁ、そろそろ本番……っ!」

 

 説明を聞かせ終わったディーナは徐に腹部の方に手を当てる。すると彼女の手にローディングカードと思われるカードが握られる。装依状態を維持したままでのその行動にジャンヌの思考は追いつかない。しかし、続く行動は更にその理解を追従させなかった。

 カードから光が溢れ出す。やがてその光はジャンヌ達に向かう。何が起こるのかと恐怖が生まれるジャンヌ達。その光はやがて1人の少女に集約した。その少女は――――――、

 

 

 

 

(え…………レイア、さん!?)

 

 

 

 

 レイアだった。静止した状態の彼女を、カードから放たれた光が覆っていく。やがてその光に感化される様に、レイアの体も光と同じ輝きへと変わっていく。

 そんな異常事態にジャンヌは声を出したい思いで心の中で叫ぶ。

 

(駄目っ!レイアさん、レイアさんッ!!)

 

「うふふ……ちょうどいい人質になってもらうよ。絶望しようか、ジャンヌ・ファーフニル……」

 

 ジャンヌの心の声が聞こえているかのようにディーナの言葉がゆっくりと紡がれる。やがてレイアは白きガンダムに憑依したディーナの持つ、カードへと取り込まれてしまった。

 それを皮切りにジャンヌの体がガクッと倒れ込む。寸での所で手を突き出して体を支える。同じく止まっていたノーヴェやグリューネ、ネアも動き出しガンダムのDNFが終了したことを知る。反対にレイアをカードへと取り込んだディーナはやや苦しそうな様子で彼女達の姿を見つめ返す。

 

「……ふぅ。やはり、少し体力を使わされるな、これは……」

 

「ディーナ……貴女っ、レイアさんを元に戻してッ!!」

 

 レイアをいきなり光に変えられ、カードへと閉じ込めたディーナに煮えくり返るほどの怒りをぶつけようと近づくジャンヌ。ところが彼女の行く手を阻むように、上空から未確認の浮遊物体が急降下してくる。

 リング状のそれはジャンヌやネア達を囲うと、光を発する。まぶしさに目を閉じると、その時には彼女達はリングの造り出した球体の中に閉じ込められてしまっていた。

 

「きゃっ!?……何よ、これ!」

 

「ッ!閉じ込められた!?」

 

閉じ込められたことに予期せぬ動揺を漏らすジャンヌとグリューネ。他の2人も必死に球体を叩いて出ようとする。

 

「うぅ……びくともしない」

 

「ディーナ!どうしてこんなことするのよっ!?お願いだから止めて!」

 

 ディーナの連続する凶行にノーヴェからも嘆願に近い制止が掛けられる。だが姉の言葉すらも斬り捨てる形で、息が整ってきたディーナは次なる強硬な手段に出る。

 

「うるさいよ……。ちょっと黙っててぇ。今から立てないくらいに痛めつけなきゃいけないから……、あなた達全員、覚悟はいいかな……うっふふふふふふふ……」

 

「え――――あぐッ!?」

 

 ジャンヌを捕らえたリングの前まで来たディーナが、不気味な笑い声と共にその手を伸ばす。言葉の意味を理解するよりも前にリングの拘束が解ける。が、地面にその足が着くより前にジャンヌはその首を白いガンダムの、ディーナの手に鷲掴みにされる。

 ガンダムの握力によりその金属の質感が首にめり込んでいく。掴まれた衝撃による痛みと共に息を止められることに必死になってもがくジャンヌ。先程の言葉も相まってその手から逃れようと涙を浮かべて抵抗する。だが少女の力ではどうにもならない。ジャンヌの首を持ち上げたまま、ディーナはその手を振りかざす。

 

「さぁ、まずは一発!」

 

「や、やぁ……!」

 

「駄目ッ!お嬢様ッ!!」

 

 ジャンヌの儚い拒絶の声。ネアの絶叫。だがそれは彼女の拳を止めるには足りない。そして周囲に目を閉じてしまいたくなるような鈍い音と水音が響いた。

 

 

 

 

『基地隊員に次ぐ!現在ドラグディア首都セント・ニーベリュング市内にて異常なDN反応検知!場所は市内の聖トゥインクル学園敷地内!!繰り返す……』

 

 基地全体に響く非常警報。それは街への異常事態を告げる内容の放送だった。同時に基地内の隊員が慌ただしく行き来し始める。

 それは元にも同じことが言えた。すぐにガンダムとスターターがある格納庫へと急ぐ。だが、彼を急がせる理由はもう1つ存在していた。

 

(聖トゥインクル学園で異常なDN反応……まさか、お嬢様が巻き込まれているんじゃ……!)

 

 元の脳裏にジャンヌの顔が掠める。あの後ジャンヌの事はネア達に任せて基地へと来ていた元。流石にあの状態で1人家には帰さないだろうとは踏んでいた。とすれば大方保健室へ身柄を預け、グリューネの練習が終わり次第共に帰宅という流れが予想できる。そうなれば、まだジャンヌが学校に居てもおかしくはない。巻き込まれている可能性は十分ある。

 途端に頭の中で後悔が生まれる。あの時自分がジャンヌを追い込まなければ、今日でさえなければその不幸な鉢合わせはなかったのではないかと。だがその考えを基地の廊下を走りながらも頭を振って否定する。もしものことなど起きはしない。そもそもまだジャンヌが事件に巻き込まれているかどうかも分かっていないのだ。とにかく優先するのは、安否の確認である。

 そう考えているうちにケルツァート隊のMS格納庫に到着する元。既に格納庫には隊員の何人かが整備員に機体のチェック項目を確認していた。元も格納庫を走り、その先にある自分の機体、新装備を装着したシュバルトゼロガンダムの下へと向かう。既に機体の整備は終わっており、近くで機付長のヴェールが他の整備員たちに指示を飛ばす光景が見られた。

 元は彼女に一声かけ、出撃準備を行う。

 

「ヴェールさん、機体状況は」

 

「は、ハジメ君!?来てたのね。市街地戦だから武装換装を……」

 

「間に合いません!このままで行きます!」

 

 ヴェールの返事を待たず、元はスターターを装着する。急ぐ元を見て慌ててヴェールは制止する。

 

「待って待って!だから火力重視のヘラクレス仕様じゃ……きゃっ!?」

 

 しかし、その制止を聞かずに元はガンダムを装依する。ガンダムはペルセウスとは異なる、新たな武装群の1つ[Hercules(ヘラクレス)]へと換装が完了していた。背部ウイングをハイブリットの物から新たにリボルビングバスターキャノン付きウイングバックパックへと変えたその姿は支援用MSを思わせる格好だ。

 だがそれとは裏腹に元はキャノン砲を背負ったガンダムでそのまま基地出口まで全力で飛ばそうとしている。ランスも持ったその機体はあまりにも危険であることが誰の目からも見て取れる。慌てて隊員達も機体の通り道を開けていく。進路を確保したところで元は叫ぶ。

 

「シュバルトゼロガンダム[Hercules]、行きます!!」

 

「こ、こらー!勝手に行くなー!!?」

 

 ヴェールの怒鳴り声が格納庫に反響する。だが元はその勢いのまま基地を飛び出していった。

 

 

 

 

 基地を出て数分。機体を飛ばして聖トゥインクル学園の敷地内へと着地、侵入する。既に学校には静けさが訪れており、まるでそんな騒動は起きていないように思える。

 しかし、元は感じていた。普段通う学校からただならぬ気配があることに。まるで動物園で柵越しに猛獣と向かい合っているかのような感じだ。近づいていくほどに鳥肌が立つのを感じる。

 それでも元は敷地内を進んでいく。この中にまだ主であるジャンヌがいるのなら助け出さなければならない。それが元の使命であったからだ。慎重に校内を捜索する。

 やがて外周を調べ終わった元は、中庭の方へと進んでいく。進むたびに段々と嫌な感じが強くなっていく。何かがいる。元はそう判断し警戒を強めて先へ進む。そこで気づく。かすかな物音と、誰かの声が中庭から聞こえてきたことに。

声の種類からして何人かがいることは分かる。しかし声の判別までは出来ない。そこで意を決した元は中庭へと突入を試みる。機体のスラスターを吹かせ中庭へと侵入する。そして遂に、その姿を見た。

 

 

「……!お嬢様!!」

 

「……んう……ハ、ジメ……?」

 

 

 中庭の中央、黒いオベリスクのある舞台、そこに横たわるようにジャンヌがいた。ジャンヌだけではない。ネアやグリューネ、それにノーヴェも周囲に浮かぶリングが生成する光の球体の中に、ボロボロの姿で閉じ込められていた。一体何があってそうなったのか。経緯が分からずノーヴェの顔を見るのが久しぶりだということも片隅に浮かぶことなく、極限状態となった彼女達に駆け寄ろうとする。

 しかし、それを遮るように元を呼び止める者の声が中庭の中から掛けられる。

 

「待っていたよ、黒のガンダム」

 

「誰だ!?」

 

 その声に反応し、元は右手に装備するランスを構える。声の主を探して首を振っていると、声の主は舞台の影から姿を現した。顔を出したのは、白髪の少女だった。聖トゥインクル学園の制服を纏った少女。その顔はどこかノーヴェに似ていると思わせる。

 すると警戒する元に対し、少女は立ちはだかる形でジャンヌ達の前に出て自己紹介を行う。

 

「初めましてだね、クロワ・ハジメ。私はディーナ・リントヴルン。そこで倒れてる、ノーヴェ・リントヴルンの妹よ」

 

「ディーナ・リントヴルン……」

 

『……?ハジメ、あれは……』

 

 同時に彼女はその手に握るカードを掲げる。何のために、と最初は思ったがやがてスタートが何かに気づき拡大したメインカメラの画像に言葉を失う。

 カードに映った人の影。それはカードの中で動いており、こちらを向いている。しかしその人影は、その姿は元も良く知る人物だった。

 

「……なっ!……何っ!?」

 

『……た、たす……け……』

 

 画面に弱々しい姿で映るのは、藍色の髪を左右で結ぶ、主の想い人レイア・スターライトだったのである。彼女もジャンヌ達と同じように痛めつけられた1人だったのだ。

 だが、その姿は中庭のどこにもいない。どこかにいる彼女の姿を映すカードを見せるディーナに、レイアの居場所を問う。

 

「レイアを離せ!どこにやった!」

 

「あれぇ?既に見せているよ。彼女は、「この中」にいる」

 

「なんだと……!?」

 

 だが彼女は質問の意図に分からないかのように、再びガードの中のレイアを示して返答する。言っている意味が分からなかった。カードに映っているのはどこかに囚われているはずのレイアだというのに、この中にいると彼女は言っている。カードの中にレイアがいるとでも言うのか。そんなことがあり得るとは元には思えなかった。

 しかし、スタートはその行動に心当たりがあることを口にする。

 

『まさか、そういうことか?』

 

「何か知っているのか?」

 

「流石にあなたは知っていますか、元英雄。あなたの想像通り、だよ」

 

 事実に気づいたスタートに称賛の拍手をディーナは送る。何のことかさっぱりな元は事情を知っているであろうスタートに説明を要求した。

 

「おい、スタートどういうことだ?」

 

『文字通りだ。レイア・スターライトはあのカードの中、セレクトスーツカードの中に囚われている。このガンダムにもあるシステムを使ってな』

 

「セレクト……おい、それって……」

 

 スタートの説明で、元はそれに気づいた。セレクトスーツカードが指す、その意味を。だがそれを言葉にするよりも早く、分かりやすい方法でディーナが答えを示した。

 

「その通り」

 

『INFINITE』

 

 もう片方の手に握った白いボックス状のアイテムに、レイアの入ったカードを差し込む。続けて星と歯車を合わせたタグ状のアイテムを、蓋を開いて装填する。それらのアイテムを入れると、ディーナはボックスを腰に当てる。ボックスからは瞬時にベルトパーツが伸長し、彼女の腰にボックスを巻き付ける。その行動の順番は違えど、元がいつもガンダムを装着するときと同じ動作だった。

 悪寒を感じる元。その悪い予感は現実のものとなった。

 

『Standby OK?』

 

「装依!」

 

 ボックスの上にあるボタンを押して、鳴るMS装依を知らせる音声。ディーナの声に反応し、彼女の前後に2枚のアクセスゲートが出現する。そして彼女は元の時と同じようにアクセスゲートにその体を挟み込まれる。電子化した体を重なったアクセスゲートが頭上に移動し、上から下へと潜り抜ける。光が満ちる。

 光が収まったその場にいたそれが、元の動揺を誘う。

 

「嘘……だろ……」

 

『……やはり、お前か』

 

 予測をしていたスタートも息を飲んで苦虫を噛み潰す思いで見つめる。ディーナの姿は、とある1機のMSへと姿を変えていた。純白の装甲に蒼いフレーム。元の機体と全く逆の色に染まった機体。しかしその顔は、その姿はV字のブレードアンテナに緑色のツインアイと色と多少の差異を除けば元のガンダムとまったく同じだった。

 呆気に取られ固まる黒いガンダム。対して、白のガンダムから機体名称が響く。

 

 

 

 

『エンディング・スリープ・インフィニティ―――――ヴァイスインフィニットガンダム』

 

「ヴァイスインフィニットガンダム。これが、私のガンダムだよ」

 

 

 

 

 星を救いし救世主ガンダム。その名を冠した機体が今相対した。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。

ジャンヌ「ディーナさん最悪ですね……」

レイ「ディーナちゃん最悪だね……」

2人そろってですかい(´・ω・`)

レイ「いや……ガンダムになって更にお腹殴るってど畜生だよ!」

アイドルがド畜生って言わないで(゚Д゚;)

ジャンヌ「しかも圧倒的優位に立って人質もとった上でこれは……」

(´・ω・`)ま、まぁヴァイスインフィニット側からすれば、あの機体1機で他も相手取ることを考えれば……。

レイ「でもガンダム戦争状態でも圧倒してたじゃん!」

あれはほぼ不意打ちだから(´・ω・`)

ジャンヌ「んー……それから話題が離れると、元さんのEP35の回想シーンが気になりますね」

あ、それについては今後もう少し明らかにしていくつもりだよ(´・ω・`)もっともこっちより胸糞悪いかもだけど

レイ「えぇ……」

ジャンヌ「本当ですか……それ」

本当です(´-ω-`)では本日はここまで。

レイ「次回も、よろしくー!」
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