機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも皆様。7月に入りましたね。暑いったらありゃしない、藤和木 士です。ファッキンホット!(クソ暑い)(゚Д゚;)

ネイ「いや、それって本当に文脈合っています……?アシスタントのネイ・ランテイルです」

グリーフィア「アシスタントのグリーフィア・ダルクよぉ。確かそれってネプテューヌのキャラのブランって子のイラストであなたが見かけたやつだったかしら?」

そうそれ(´Д`)いや、めっちゃ暑いったらありゃしない。皆様も熱中症気を付けてね。さて今回はEPISODE37と38の連続投稿です(´・ω・`)

ネイ「最近連続投稿多いですね」

グリーフィア「進みが早いのはいいことね。でも貴方大丈夫?」

多分(´・ω・`)まぁ執筆が進むのはね、こちらとしても楽ですよ。たまにスランプになるけど。それでは本編、いよいよ黒と白のガンダムが激突する~!(゚∀゚)


EPISODE37 白きガンダム、ヴァイスインフィニット3

 

 これは現実なのだろうか。いや、起きないはずはなかった。いくら救世主と呼ばれる機体でも、所詮は機械。他にも同じ名前を冠したガンダムがいないとは言い切れない。自分のガンダムだけであるはずはなかった。

 それでもこういう事態に陥るという可能性が、元の頭から抜け落ちていたのは自分の中で強まるガンダムへの心酔が理由だったのだろう。その結果戦闘する前から元は、強い衝撃を精神的に受けることとなったのである。

 

(白のガンダム……こいつが、お嬢様達を……っ!!)

 

 だが先程のジャンヌ達の姿が思い浮かぶと、ランスを構え敵意を露わにする。一方穂先を向けられたディーナはわざとらしくおどけて見せる。

 

「いいねぇ。主人を痛めつけられて、更に自分のプライドも傷つけられて怒り心頭ってことかな?けど、それは私も望んでいること」

 

 元の怒りを待ち望んでいたかのようにサイドアーマーに装備していたブレードガンを構える。かつてのガンダムにも装備されていた武装を、相手も持っている。間違いなく元のガンダムと関係があるのが窺える。

 共に武器を構え、戦闘態勢に入る。静けさの訪れた中庭に、最初に響いたのは元の声だった。

 

「お嬢様を……開放しろッ!!」

 

「おっと!」

 

 スラスターを点火し、膨大な高純度DNを放出しながら近距離への間合いを詰める。白のガンダムに届く距離となったところでランスを振りかざす。ヴァイスインフィニットは攻撃の当たる直前に機体をずらして回避し、距離を取ってブレードガンをガンモードに切り替え、ビームの連弾を横合いから放つ。

 放たれたビームの弾丸は真っ直ぐ元のシュバルトゼロに伸びる。しかしそれは左肩アームに装備されたシールドにより防がれる。攻撃を凌いだガンダムはそのままランスを敵である白のガンダムへと向ける。

 

「このッ!」

 

「うん?」

 

 ランスが可動し、真っ二つに割れる。割れた穂先から出現したのは長い砲身だ。露出した砲身を向け、元はランスの持ち手に展開した持ち手を握るとトリガーを引く。砲身から溢れんばかりのビームが発射された。

 ガンダムの出力を持って放たれたビームは、真っすぐとヴァイスインフィニットへと伸びる。しかしまた白いガンダムは攻撃を回避し、攻撃は校舎の壁面を貫き、爆発を起こす。破壊された校舎は教室まで届いており、破壊力は一目瞭然。ところが元はそれに構わず、逃げるヴァイスインフィニットガンダムに狙いを定め追撃する。

 この時元の頭は完全に敵を殲滅することに向けられていた。ジャンヌを何が何でもあそこから助け出す。その事だけに目を向けていた。だからこそその破壊力を見て、スタートが力のセーブを呼びかけた。

 

『おい、元!いくらあのガンダムを落とすにしても、威力は考えろ!でないと先に校舎が全壊するか、ジャンヌ・ファーフニル達も巻き込まれるぞ!』

 

「ハッ!?……っく!」

 

 ジャンヌの名前を言われ、ようやく思考を落ち着かせる元。構えていたランスの穂先を閉じ、格闘攻撃に切り替えて逃げる白のガンダムに叩き付けた。対するヴァイスインフィニットガンダムもブレードガンを剣に切り替えて攻撃を受け止める。

 攻撃を切り替えた元に対し、ディーナが接触回線でこちらの思考を読み取った発言を掛ける。

 

「おっと、近接攻撃に切り替えて来たね。あの攻撃は流石にここで使うわけには行かないだろうからね。武器を封じられて、どうだい!」

 

「ぐぅ!」

 

 切り結んだ状態からこちらのわき腹に蹴りを入れ、上に弾き飛ばすディーナ。元は蹴りで崩したバランスを立て直しながらも、勢いを利用して距離を取る。一方ヴァイスインフィニットガンダムはブレードガンをガンに切り替え、こちらの回避先に狙いを定めて放つ。

 その攻撃を元は回避し、応戦しようとする。だが思うように攻撃が出来ない。弾幕が厚いこともあったが、それ以上に相手が校舎を背に戦っていることも要因として大きかった。先程校舎を破壊した光景が過り、ランチャーランスを開くことが出来ずにいた。

 しかしこのままただ回避するだけでも厳しかった。ランチャーランスの重量が重く、ガンダムの機動に悪影響を与えていたのだ。

 このままでは、と思ったところでランチャーランスが相手のビーム射撃の直撃を受ける。爆散はしなかったが、元はそのままランスを手放す。そうして重量を減らし、新たに腰部に装備された大型化したブレードガン・ニューを握り、切り込む。相手のブレードガンよりもリーチの長いブレードガン・ニューに、ディーナはブレードガンで受け止めそのまま受け流す。

 攻撃を受け流されたことで背中を晒す元。ヴァイスインフィニットも受け流した直後機体を反転させてその背中を狙おうとする。だが元はバックパックにキャノンと共に付いたウイングスラスターで瞬時に機体を回転させ、その攻撃をロングブレードガン・ニューでやり過ごす。

 

「ぐぅぅ!」

 

「やるねぇ、でもまだッ!!」

 

 攻撃を凌いだ元に称賛の言葉を送るディーナ。その言葉を送ると同時にディーナは元の視界から消える。瞬間移動の如く姿を消したヴァイスインフィニットの動きを元は追いきれない。後方の危機を知らせるアラートに従い、向き直ったシュバルトゼロにヴァイスインフィニットがブレードガンを振るう。間一髪ロングブレードガン・ニューで防ぐが、勢いに負けて武器を弾き飛ばされる。

 徹底した下方へのポジション取りは、確実に元の攻撃の択を潰していた。もしビームを撃ってそれがジャンヌ達に降り注げば……。謎の空間に閉じ込められているとはいえ、相手にその主導権がある限り、安全と言う保障は一切ない。先程の失態が元の行動を狭める。

 しかしいつまでも近接攻撃ばかり狙っていてもジリ貧だ。シュバルトゼロが今装備する[Hercules]は本来、射撃戦を重視した構成である。射撃攻撃を以て場を制圧することが仕事である本兵装で近接戦をメインとした攻撃は効率が悪い。もっともその装備状態を、注意されながらも出撃したのは元自身ではあったが。まさかこのような事態に陥るなど、その時は全く考えもしなかった。

 

(学校に被害が出るということさえ頭に浮かんでいれば……クソッ!)

 

 自身の選んだ選択に舌打ちをする元。だが今どうにかなる物でもない。少なくともランス分の重量は減っている。それに不得手としているとは言ってもガンダムならまだ出力でどうにか出来るはずだ。その考えの下、再度シュバルトゼロガンダムはロングブレードガン・ニューを左手に、右手に新たにビームサーベルを肩部増加装甲内から引き抜き、戦闘を継続する。

 

「はぁっ!」

 

「当たらない……よっ!」

 

 サーベルによる攻撃を回避するヴァイスインフィニットは、後退しながらもブレードガンでビームを放つ。放った連弾でこちらの動きをけん制してくる。だが元はその攻撃をガンダムのシールドで防御しつつ突貫する。

 防御を硬くしての突貫。しかしシールドで防御しての突貫に切り替えたのを見て、今度はそのシールドに攻撃が集中する。放たれる連弾に勢いは削られ、動きが止まる。そこにヴァイスインフィニットの腰部から展開したバインダーがビームを放つ。

 

「行けッ最大火力!!」

 

「っっ!!」

 

 カメラを光が埋め尽くす。攻撃を受けていた元のガンダム目がけて放たれたビームは、そのままシールドを飲み込んでいく。決定的な一撃だった。

 しかし、続いて起こった爆発の違和感がディーナの口から零れる。

 

「ん?っ!!」

 

「てあ!!」

 

 ディーナが気づくのと同時に機体を蒼く光らせ飛んできた攻撃を回避する。攻撃を放った元のガンダムは、シールドを失いつつも同じく蒼く光らせた機体で反撃の一太刀を浴びせた。

 シールドを身代わりにした不意打ちに、ブレードガンを失いつつもウイングからビームサーベルを抜き放って応戦に入る。

 

「受け止めつつエラクスでの不意打ち……やるねぇ、ガンダムじゃなかったら、決まっていたぁ!」

 

「クソッ……けど、もう下には回らせない!!」

 

 攻撃を避けられこそしたものの、元の狙いは既に果たされている。下の位置を確保した元はロングブレードガン・ニューを振るってディーナと距離を取らせると、背部に背負うバックパックの、リボルビングバスターキャノンの狙いを定める。

 弾倉ユニットが2発分回転し、キャノンから楕円形のビーム弾が2発連射される。弾速は早く、すぐにヴァイスインフィニットまで届く。だがエラクスシステム下の機体を捕らえるまでには行かず、回避されるとそのままこちらに再度距離を詰めてくる。だが元もそうはさせまいと脚部のミサイルを全発射、再びキャノン砲を今度は4発分回転させると長距離用ビームを照射する。

 ガンダムの新たな武装、リボルビングバスターキャノンは弾倉の回転度合いでその性質を変化させる。弾倉1つにガンダムで換算した通常のビームキャノン1発分に相当するDNが圧縮充填されている。弾倉を1発分回すことでそのエネルギーが砲身内部に注入され、発射態勢となる。通常ならその分のエネルギー分のビーム弾を放てるが、この時2発分以上のエネルギーを充填させると連射か弾数分のエネルギーを掛け合わせた高出力単発、あるいは照射ビームへと昇華させることが出来る。

 マキナスで運用される「マキナート・バスター」と呼ばれる機体のビームランチャーの発射機構をベースとしたこの機構が、ガンダムのビーム出力の限界を探るべくタンクの代わりにリボルビングの形で装備された。今その力は十二分とまでは行かずとも、発揮されている。エラクスによる高純度DNの循環性能上昇も合わさって、尽きることのない弾幕を展開していた。

 その弾幕の厚さに、ヴァイスインフィニットも回避に専念している。シールドも構えてその動きを注視している。元も隙を作らぬよう左手のロングブレードガン・ニューからもビームを放ってけん制する。

 そこで相手の動きが変わる。するすると弾幕を抜けた純白の機体が、元の機体に目がけて急接近してくる。動きを見切られたのだ。しかし元も完全に抜けて下に行かれる前に、同じくその先に向かって立ち塞がる形でビームサーベルを交える。

 

「ふっ!」

 

「せい!!」

 

 交差する機体。打ち合いの後すぐに距離を取るが、弾幕を横向きに放ちながら、元は再び距離を詰めた。下のポジションは大事だが、それを気にしていればキリがない。この際建物の破壊はやむなしと元は判断したのだ。スタートにも切り合いの最中それを告げると共に、位置の伝達を要請する。

 

「スタート、もう学校への被害はこの際無視する!お嬢様達の位置関係と弾丸の軌道予測!」

 

『こうなってはそれしかない。出来ればエラクス起動前に決着を付けたかったが……ハジメ、エラクスが切れる前に勝負を付けろ!それ以外に勝機は……』

 

 だがスタートの言葉を最後まで聞く前に、再び切り結びに発展する。切り結ぶだけでも気を抜いていれば押し切られる。初めてエラクスシステム下の機体と渡り合ったことで、自身の切り札がどれだけ恐ろしいものかを初めて理解する。

 何度目かの弾撃が空を、そして中庭に面する校舎に直撃すると突然ヴァイスインフィニットが動きを空中で静止させる。元もつられて止まりそうになったが、スタートの言葉を思い出し、制限時間を見る。残り時間10秒、時間がなかった。再びスラスターを吹かせ、最後のエラクスが乗った攻撃態勢に移行する。

 その一方で、ディーナは顎を擦るような仕草でその動きを観察する。

 

「エラクスシステムからの不意の一撃。確かにあの攻撃は素晴らしかったよ。そこから瞬時にポジションを入れ替えての射撃戦も悪くない。君は十分ガンダムを扱えているね。―――けど」

 

 突っ込みながら左右に動いて、狙いを絞らせない。残り時間5秒。タイミングを見計らい、今、突撃する。

 

「敗因は1つ。それは―――――」

 

 ヴァイスインフィニットが動く。右からのビームサーベル振り下ろしをブレードガンで受け止める。だがそれは元の狙い通り。切り結びを避け、勢いのまま校舎側面へと押し飛ばす。こちらは反動で後方へとスライドし、リボルビングバスターキャノンを向ける。途中でエラクスが解除されるが、既にリボルビングユニットにはエラクスで供給した高純度DNが溜まっている。丸ごと1回転させた全火力を注ぎ込んだ一撃を解放するだけ。

 その一撃を放った。圧倒的な熱量を持ったビームが、空気に熱を伝えながら遠のいていく純白のガンダムに迫った。

 

「喰らえェェェ!!!」

 

 元からすればこの時相手が選ぶ択は2択しかないと思っていた。横へと回避するかシールドで防御するか、だ。横へ回避すればその分こちらのエネルギーを消費させうることとなるし、隙も出来る。シールドで防御したとしてもその分足が止まり、連撃も入れやすいはずだ。逆に一番来ないのはこちらに向かいながらの回避。おそらく回避した後の機動で制限時間が尽きると考えたのだ。エラクスシステムを後に発動したとはいえ、その差は1、2秒程度。最初はあり得ない機体が登場したことに驚きはしたものの、後から考えれば機体性能はほぼ同じだろう。ならばエラクスの制限時間も同じと考えたのだ。

 だからこその2択。そしてその考えは的中することとなった。もっともそれは一番可能性の低い行動だった。

 

「何!?」

 

 蒼く輝く純白の機体は、こちらの砲撃の脇を突っ切る形で回避した。しかもそのままこちらへと距離を詰めてきた。

 一番可能性の低いであろう3択目を取ってきた。エラクスシステムが解除されれば完成でこちらに機体が流されるはず。まさかこちらがリボルビングバスターキャノンにチャージしているように、何か策があるとでもいうのだろうか。元の抱いた危機感はスタートからの知らせと共に、最悪の形となって現実のものとなった。

 

 

 

『ハジメ、気を抜くな!』

 

 

 

「エラクスシステムを発動した時点で、君の負けは確定している!!」

 

 

 

 それに気づいたのは、些細なことだった。目の前に集中しなければならないのに、元の視線は機体状況を映すモニターに表示される時間に目が行った。なぜ?それは簡単だ。こちらがエラクスを解除してから、()()()()()()()()()()()()。単純すぎる内容の疑問。先に考えた通り、元がエラクスを使用した2秒程度後に彼女はエラクスを使用した。なら、今どれだけ経ったのか。

 既に想定した時間が経っているにも関わらず、蒼い輝きを放つ目の前のガンダムはこちらに残像を残すほどのスピードでこちらの背後へと回り込んだ。そしてビームを発射し終わったリボルビングバスターキャノンのリボルビングユニットを、ビームサーベルで斬り裂く。エネルギーが暴発して爆発が機体を覆う。あり得なかった反撃に機体を立て直そうと煙の中から抜けるシュバルトゼロガンダム。だが抜けた直後、再度エラクスの蒼い光を維持した状態のヴァイスインフィニットガンダムが再び斬りかかってくる。

 

「遅いよ!」

 

「っぅ!?」

 

 攻撃に合わせてロングブレードガン・ニューを振りかざす。が、攻撃の太刀筋に既に機体の姿はなく、代わりにこちらのガンダムの左腕が肘から斬り飛ばされる。斬り飛ばされた左腕がスパークを起こして爆散する。

 爆風に押されて地面へと墜落する元。機体を地面に叩き付けられる前に着地には成功するも、同じく地上まで降下したヴァイスインフィニットが追撃を仕掛けてくる。

 

「くぅ!!」

 

「アハハ、遅い遅い!!」

 

 エラクスによる高機動によってなぶり殺しにされるガンダム。ウイングを捥がれ、残るリボルビングバスターキャノンも根元から破壊される。右手に握るサーベルユニットも蹴り飛ばされ、残るロングブレードガン・ニューも手に取る前にブレードガンの射撃を受け爆散する。

 爆風によって更に後ろへと退けさせられる機体。食いしばるようにバランスを前に戻すが、勢い余って膝を着いてしまう。だが蒼い輝きを放っていたディーナのガンダムは追撃をすることなく、再び最初の時の様に立つ。同時にその機体の背部から蒸気が噴き上がり、蒼い輝きが失われる。

 分からない。なぜあれほどにエラクスが続いたのか。自分の機体と一体何が違うのか。すると機体のコントロールを担当していたスタートが、憎むような声でその事象に答えを出した。

 

『やはりエンゲージシステムの恩恵を受けていたか……』

 

「エンゲージ、システム……?」

 

『レイア・スターライトを取り込んだ機能だ。あれはサブパイロットとして機体に取り込む。機体のあらゆる調整を行い、機体性能を最大限発揮できるようにサポートするのさ。もっとも、今の状況からして無理矢理脳の処理領域を使用した劣化版だろうが……』

 

 正直言ってスタートの話を全て理解は出来なかった。だが分かることは1つ。レイアを取り込んだ理由と、エラクスがあそこまで続いたことは繋がっているということだ。

 スパークが散り、いたるところが動作不良を起こすシュバルトゼロガンダム。それを嘲笑うディーナ・リントヴルン。

 

「劣化版とは人聞きが悪い。機能を最大限使うための、致し方ない犠牲ですよ」

 

「犠牲……だと……!?」

 

「そうだよ?私のガンダムを最大限動かすための人材。救世主ガンダムの為になれるのなら、詩巫女として本望だと思うけどね」

 

 ディーナの口から零れ落ちたその言葉に怒りを沸き立たせる。自分の主の想い人を軽々しく犠牲と言った目の前の少女に、元の中に溢れんばかりの激情が生まれる。

 許さない。絶対に、目の前のガンダムを倒す。かつて幼馴染を失った時と同じ怒れる感情が、大破寸前の状況のガンダムを動かす。未だ動くその姿を小馬鹿に笑うディーナ。

 

「あははッ、怒っちゃった?けど、それもあるのが、戦争なんじゃない?」

 

「……けるな……」

 

「ん?」

 

 

 

 

「ふざけんなああぁぁぁぁッ!!」

 

 元の怒りの声が響く。同時にガンダムから最大級の一撃を放つ合図が発声される。

 

『Ready set GO!DNF シャドウストーム!!』

 

『待て、ハジメ!』

 

 賭けとも自棄とも思える行動に、何も知らされていないスタートは制止を呼びかける。だがもう止まらない。拳を地面へ打ち付け、発生した黒い竜巻がヴァイスインフィニットへと向かう。その攻撃を難なくシールドから発生させたDNウォールで受け止めるディーナ。彼女もその行動に呆れを呟く。

 

「やれやれ、この程度で……」

 

 だが、それで終わりではない。竜巻を突き破るようにガンダムが現れる。足にDNの光が集中している。連続DNF攻撃を仕掛けたのだ。

 

「こっちが、本命ッ!!」

 

『Ready set GO!DNF ディメンションスパイク!!』

 

 極限状態でエネルギーを2回も限界まで引き出した弊害で、電子世界にもスパークが生じる。しかしそんなことを気にしていては、ジャンヌを救い出すことなど出来ない。この一撃に、元は賭けたのだ。

 機体のダメージを押した一撃は、シールドでシャドウストームを防御していたヴァイスインフィニットの頭部を捉える。はずだった。

 

 

 

 

「本命でも!弱いんだよ!!」

 

 

 

 

 突如口調を変えたディーナがシャドウストームを霧散させつつ、ボレーキックの形で放った元のガンダムのDNFを左手で受け止める。高密度のエネルギーを受け止める白のガンダムの手は、火花を散らしつつも確かにDNF状態の黒のガンダムの攻撃を止めている。

 渾身の一撃を止められ、言葉を失う元。そのせいでヴァイスインフィニットの起動させた必殺の一撃に反応が遅れる。

 

「ディメンションノイズ・フルバースト!」

 

『DNF ディメンションスタンプ』

 

「ぐぅ!?がぁぁぁぁっっっっ!?」

 

 受け止められた状態で鳩尾に向けてハイキックが放たれる。キックに込められた高純度DNが機体に流し込まれ、蹴りを撃ち込まれた箇所から大爆発を起こす。爆発の余波を受けシュバルトゼロガンダムの機体は吹っ飛ばされる。

 機体から反映されるダメージが元の電子化した体を傷つける。ダメージは大きく、黒のガンダムは煉瓦で舗装された道を抉りながら、派手に地面を転がっていく。やっと止まった機体からは煙、スパークが激しく散っている。更に小爆発も起こし始め、最終的にその装依が解除されるとボロボロの元がそこに横たわる。それは無敵と思われたガンダムの敗北の瞬間であった。そこに立つのは、白い無敵の存在(ガンダム)だった。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。

ネイ「……は、元さんが……」

グリーフィア「負けたわねぇ……それも結構派手に」

正直言って、ここなんて反応すればいいか考えたけど、私の信条にマッチしたのは、(゚∀゚)ざまぁwって感じでした(^ω^)

ネイ「自分の作品の主人公なのに!?」

いや……(´・ω・`)うん、流れ的にも前の段階で元君調子に乗っているところありましたからね

グリーフィア「ガンダムの力に溺れている、だったかしら。けど今回の無茶な戦い方も、装備の選択も色々とミスしているところあったみたいだから、それは言えているのかもね」

ネイ「ね、姉さん……」

グリーフィア「だからって、自分の作品のキャラにそういうのはどうなの?それ書いているのは自分なんだから」

(´・ω・`)ごめんなさい。でも次の38とか、今回と今後の展開は私も書いててメンタルダメージが効果抜群になるくらい筆進まなかったんだよねぇ……(;・∀・)

ネイ「え、ということは今後……」

グリーフィア「投稿遅くなる?他にも内容重くなるのかしら?」

えぇ……まぁ……_(:3 」∠)_

グリーフィア「すごいダウナーね」

ネイ「そ、それでも頑張ってくださいね……?」

最大の見せ場に持っていけるか、それともその前に私のメンタルが撃沈するか……とりあえず、次も引き続き、どうぞよろしくお願いします_(:3 」∠)_

グリーフィア「大丈夫なの、このフルー○ェメンタルの作者君(´っ・ω・)っ_(:3 」∠)_」
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