レイ「アシスタントのレイだよ!」
ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです。意外と第3章長いですね。2話連続投稿とかやっていらっしゃるのに」
私もおかしいと思ってちょっとプロットの方を確認したら、なんとプロットの文字数次の第4章より長かったんですよ(;・∀・)
ジャンヌ「あらまぁ」
レイ「へぇ意外。てことは第4章は3章より短くなるんだ?」
それはどうだろう……戦闘シーンが結構多くなりますから、その分内容大きくなるのでどちらも同じ規模になると思いますよ?
さて、それでは改めまして、EPISODE46公開です。一応作中時間としては決闘当日の午前も描いていますね。
レイ「決戦前!なんかドキドキするね!」
ジャンヌ「一大イベントの直前ですね。けど、元さん達の場合はどのような内容になるのかが気になりますね」
決戦直前、漆黒のガンダムの使い手となった2人は何を思うのでしょう?(´-ω-`)それでは本編へ!
元とジャンヌが和解して2日が過ぎた。5日早朝2人が同じ部屋から出てきたことに、たまたま早朝巡回していた看護師は驚いたものの、2人の無事な様子を見て注意をしつつもその背中を叩いた。
それから2人はグランツらにそれぞれが謝った事と、エンゲージシステムのパートナーとなることを了承したことを伝えた。2人が状況を理解したうえで戦場に出ることにグランツ、アレク、リリー、クリエ、それに市内防衛強化を兼ねて元の再特訓に協力するゼントが聞き届け、了承した。ようやく反撃のスタートラインに立ったと言ったところだ。
既にヴェールによって進められていたガンダムの再強化プランに基づき、元とジャンヌの養成訓練メニューが作成された。元の方は武装の関係でゼントに加え、バァン准将も加わった。彼は今までとある作戦の準備の為に動いていたそうだが、ここでようやくその準備を他の者にも任せて訓練に加わることとなった。彼が担当するのは、ファンネルコントロール。戦闘を行いつつファンネルを制御するための技術会得のサポートだ。彼もまた有線ではあるもののオールレンジ端末装備機の装依者。これまで単体のシミュレーションで訓練してきた元を、対人戦で鍛えるということになる。
一方ジャンヌの訓練はガンダムのOSであり、「元英雄の一部」と称されるスタートによるコントロール訓練。ガンダムの仮想空間で実際のあらゆる戦闘データを参考にしたエンジンコントロールを体感で覚えさせるというものだ。本来なら手動で正確に動かすのがセオリーとされる(というスタートの発言の)エンゲージシステムだが、ジャンヌが正規のエンジン操作を行えるような人物ではないこと、そして彼女と元のエンゲージシステム適合率が9割を超えているからこそ体感でも十分仕事を果たせることから、時短を目的とした結果、そのようになったのである。
2人は7月7日という決戦の日が迫る中、自身に出来ることを全力で、無理のない範囲で行っていた。特にジャンヌの方は未だに収まらない詩竜の刻印の影響が出ていたが、それでもジャンヌの気持ちに呼応したのか持ち直していた。元もガンダムの新装備をヴェールと共に確認して、その度に運用を訓練に盛り込み体に覚えさせていた。そうして迎えた7月7日、元もジャンヌも課せられた訓練を終え、基地の談話室で休息を取っていた。その表情には3日前の不安はもはやない。2人でかつてのように、いやそれ以上に距離を詰めているとも思えるほど、関係は縮まっているようにも見えた。それはまるでかつての詩巫女と、象徴を詩巫女も含めて護る「竜騎士」の仲のようだった。
◆
「何とか、ギリギリ間に合ったという感じですね」
「そうね。後は今日ちゃんとレイアさんを救えるかに掛かっています」
元が談話室にある自販機で飲み物を買いながら、ジャンヌとそのように会話する。2人共それぞれが目標としていたオールレンジ操作とそれを絡めた戦闘、ジェネレーターコントロールを会得して一服就こうとしているところであった。
ジャンヌも今は私服ではなく、基地から借りた訓練着を着用している。元はもとからあった自身の訓練着であり、ペアルックに近い。ジャンヌは元から紅茶の缶を受け取ると、それを開けて一口。元もカフェオレの缶を開けて同じく一口付ける。一息ついたところで2人の口が同時に開く。
「あの……あっ」
「その……どうぞ?」
「じゃ、じゃあ……」
元が先に言うようにとジャンヌに発言権を譲る。ジャンヌは了承しながらも、一度呼吸を整えるために深呼吸をしてから発言した。
「元は、私に……その……ガンダムを任せられる?」
「……それは、自身がミスをするかもしれないと?」
その言葉の意味を確かめると、ジャンヌは頷く。まだジャンヌは自身がミスをしてしまうのではないかという不安を感じていたのだ。考えてみればジャンヌは実戦が今回初めて。しかも本来なら戦闘要員ですらない。詩巫女という国にとって重大な使命を背負うかもしれないとはいえ、1人の少女なのだ。
それが国の救世主とも呼ばれたガンダムと共に戦う。しかも相手もまたガンダム。最初からレベルマックスの相手と戦うようなものだ。不安で仕方がないのだろう。元はそんな主の不安を和らげるように自分の気持ちも明かす。
「でしたら、自分は絶対にミスは出来ませんね」
「え……」
「俺の方も絶対にお嬢様を護らなくちゃいけない。もちろんそれを疎かにする気はありません。でも、お嬢様の失敗を考えるとなると、俺の方でカバーするしかないですから。120%の力を出して、いつでもカバーできるようにしないと。それにお嬢様がいてくれるだけでも、以前よりはずっと心強いですから……」
主のミスは自分がカバーする。それは一足先に戦場へと立った元の気遣いである。無論自分も全てのアクシデントに対応できるかどうかは分からない。それでも自身の限界を超えた力で事に当たらねば勝てる気がしないのもあった。ジャンヌのミスは怖いものの、それでもいてくれるだけでエンゲージシステムの恩恵を得られるのは心強い。機能面、そして精神面でパートナーがいることの恩恵がエンゲージシステムにはあった。実戦でそれをきっと証明してくれるはずだ。
元の限りなく本音に近い言葉を聞き、不安になっていたジャンヌは元気を取り戻す。ただ、元気を取り戻し過ぎて、却って彼女の怒りを超えた羞恥の感情を引き出してしまった。
「……っ!ば、バカッ!護らなきゃいけないのは当たり前なのに、ついでに変なことまで言わないでよ!わたくしの想い人はレイアさんだけなんですよ!?」
「あ、はい。分かってますから」
主が羞恥のあまりに頭をポコポコ叩くのを、元は慣れた様子で気にもせず受ける。それは最初からの大前提で仕事を受けたのだ。もしお嬢様の気持ちが変わっても、自分がそれを受けてしまえばフォーンや、最悪ガンドが地獄から舞い戻ってくる可能性も考えてしまう。この世界では機械化という禁断の蘇生技術もあるのだ。可能性は0ではない。そもそもジャンヌもその反応だとそう思い始めているのではとも考えてしまう。エンゲージシステムの契約時の夜這い未遂の一件でもそれは感じた上、不覚にもジャンヌの姿・匂いに反応してしまっている。
まさかとは思うが、とにかく気が済むまでジャンヌの否定を受ける元。すると、談話室に意外な人物が入ってくる。
「ん?おお、こんなところにいたのかね2人とも」
「あ……グランツさん!」
「っと、司令。何か御用ですか?」
基地司令であるグランツの訪問を受ける元達。元はすぐに態度を改め敬礼を行う。グランツも司令官と言うことでここに来る可能性がないというわけではないが、彼の多忙さや彼専用の部屋である司令官室もあることからここに来ることはめったにない。何か移動途中だったのだろうか。
しかし彼の用件は2人に関係する物だった。グランツは一度護衛の兵士に顔を向けると、元達に今大丈夫かどうかを聞く。
「いや、ちょうど2人に用があったんだよ。今時間はあるかい?」
「え、えぇ、訓練も目標となるところまでいってお嬢様と一息入れていたところだったので……場所を移した方が良いですか?」
「いや、いい。ただ談話室は閉鎖するがね。あまり他の人には聞かれたくはない話だから。2人はそれでもかまわないかな?」
「あ、はい。分かりました」
2人が了承すると、グランツは護衛に合図を送る。するとすぐに護衛達が談話室の外に出て、出入り口を閉めてドアの前に立つ。完全に談話室が外から切り離される形となる。司令官と向かい合うというその状況は、元も一度経験してはいるものの慣れはしない。緊張感が室内を支配する。それは隣に座ったジャンヌも感じていたようで、対面に座ったグランツをやたらと気にしていた。
元としては先程ジャンヌに訊きたいことがあったが、とりあえずは後にする。一方のグランツはそのプレッシャーを発しているとは思えない様子で、自販機から購入したコーヒーの缶を開け口に含む。文字通り一息ついたところで2人の緊張をほぐそうとする。
「ふぅ……ん?2人とも少し肩が固いかな?」
「す、すみません……やはりグランツさんとこうして面と向かっていると、少し緊張してしまいますね」
「無理もないと思います。それなりに顔を合わせている自分でも、やはりまだ慣れませんから」
「ははっ、2人とも力を入れ過ぎていると、上手く行くものも行かなくなってしまうよ。状況が仕方ないのは当然だが、君達はまだ若いんだから」
2人の緊張をほぐしながらも、グランツ司令はさて、と話を切り出してきた。
「まずはこうして2人が共に戦ってくれるようになってくれたことを、私はとても嬉しく思っている。成り行き上そうしなければならないとはいえ、ジャンヌ君を戦いに巻き込んでしまうことにはとても申し訳ないが……」
「いえ、もしここで行かなくても、いずれはクリムゾン・ドラゴニアスとの誓いの契約のために仮入隊しなければなりませんでしたから。それが少し前倒しになったと思えば、まだ気楽です」
「お嬢様……」
ジャンヌの言葉を聞いて、元は気づく。それがジャンヌ自身も口にするのが苦しいことなのであると。今回ジャンヌは詩巫女としてではなく、ガンダムのサポート役としてドラグディアに仮入隊しているが、本来ならば象徴クリムゾン・ドラゴニアスと契約する詩巫女としてドラグディアに仮入隊することが国側のルールとして義務付けられている。本来の目的とは違った入隊とはいえ、ジャンヌにとってはその延長線の途中にあるこの戦いに挑むことはそれと何ら違いないのである。
そしてそれを加速させたのは紛れもない、救世主ガンダムの存在だ。ガンダムが目覚めなければ、彼女は至って普通の、これまで通りの流れで詩巫女となり契約に臨んでいたかもしれない。今のような、詩竜の刻印が発動した状態でドラグディア軍に入っていることが異常なのだ。
「ガンダムのせいでって、思ったこともありました。でも、今は違う。ハジメがいなかったら乗り越えられなかった物がある。ハジメがガンダムだったから救われた人がいるって今は思えます。だから今のこういう現状に、自分も関われることはいいと思っています。わたくしが死んだら、多分次はエターナがこうなるから。刻印の解き方すらも分からないですけど、まずは絶対に白いガンダムとの勝負に勝って、レイアさんを救い出します!」
これまで元が聞いたことのない言葉は、元も半信半疑で聞いていた。まさかジャンヌが、あれほど絶望していた少女が、ここまで持ち直しているということに。グランツもその上昇志向に感銘を受ける。
「ははっ、流石ファーフニル家の少女だ。ハジメ君も呆気に取られている場合ではないぞ?」
「ですね……それで司令。本命は何なんです?」
「おおっと、そうだった。実は、2人に見て欲しい、そして聞いてほしいことがあるんだ」
元の指摘で思い出したグランツは懐から古い書物を取り出す。本の表紙は大分痛んでいるものの、その表紙には「Diary」と書かれている。日記を示す単語だ。
「日記、ですか?しかし、一体誰の……」
グランツから渡してきたのならグランツのとなりそうだが、実際は違った。グランツは言った。
「それは、私の先祖にして、件のクリムゾン・ドラゴニアス戦死・機械化時の詩巫女オルレリアン・ファーフニルを護っていた竜騎士ジード・フリードの日記だ」
「それって……!」
「……この呪いの、当事者の……」
ジャンヌは首筋に手を当てる。そこには今もゆっくりと範囲を大きくしようとする詩竜の刻印があった。グランツは頷くと、話を切り出してきた。
「読みながらでいいから、聞いてほしい。私達フリード家の当主が代々引き継いできた、悲劇の竜騎士・詩巫女の願いを……」
そうしてグランツは、昔話を語り出す。
◆
「事件は300年ほど前、その年の戦争でクリムゾン・ドラゴニアスが当時パートナーであった詩巫女オルレリアン・ファーフニルを庇ったことが始まりだった。銃火に晒された彼女を、クリムゾン・ドラゴニアスは護ろうとしたのだ。それほどまでに彼らの絆は深かった。しかしそれが皮肉にも悲劇の引き金となった」
グランツの言葉を聞きながら、ジャンヌ達は本を見る。そこには当時の詩巫女オルレリアンとフリード家当主ジードの交流が書かれていた。
2人は幼馴染であった。他の家の子ども達が皆彼らと年が違ったこともあり、12名家同士の集まりでは2人でよく遊び、話していたという。やがて2人はそれぞれの家の役割である詩巫女、竜騎士へと上り詰め当代の国の象徴を従える詩巫女・竜騎士となった。2人とクリムゾン・ドラゴニアスは家族のように心を通わせ、過去最大の絆を以ってマキナスを退けていた。周囲からは結婚も噂され、2人もまんざらではないことがつづられている。日記の所々で彼女の名前を「レリア」と愛称で書いていることからも分かる。
「その事件のあった戦争で、ジードは苦戦する前線を支援すべくオルレリアンとクリムゾン・ドラゴニアスの傍を離れた。相手が既に象徴を護る機械騎士を前線へと出していたのだ。先祖のジードも一気に戦争を終わらせようと前線へと向かった。だが、それがいけなかった。マキナスは機械騎士にすらまともに知らせずに開発した、必殺の兵器を用意していたという。その兵器の名は「皇帝の心杖」。当時皇帝機に装備された兵装のプロトモデルを持ち出した。放たれた光はたちまちオルレリアンの周囲にいた兵士達を殲滅し、彼女にも襲った。だが、それをクリムゾン・ドラゴニアスが全て受け止めたのだ。……後は君達も知るように、死に、機械竜となった」
日記の字はかすれている。いや、書く力のあまり震えていた。宿敵とも呼べる機械騎士を討ち取ったジードは、後方で起きていた出来事を知ると、一目散にオルレリアンの下を訪れたと書いてある。幸い無事だったオルレリアンだったが、クリムゾン・ドラゴニアスが機械竜として再誕した際にオルレリアンも政府に囚われた。そして自身には口封じと言わんばかりにマキナスの機械騎士討伐の功績を高く評価し、大元帥の座を与えたとある。だが、彼はそんなことを求めてはいなかった。オルレリアンの事をびっしりと日記に書いてある。
そして何ページかして、再び彼らが出会った。その時にはオルレリアンの首筋には見慣れない呪いの刻印が施されていた。同時に国で呪殺刻印の禁止化が制定されたが、幼馴染のそれを国は呪殺刻印ではないと知らぬ存ぜぬを押し通し、更には彼女の身柄を人質にしてきたという。
日記を読み進めるジャンヌも、見ていて辛くなってくる。しかし、彼らは決してあきらめなかったこと、そして決意したことを知る。
「オルレリアンを実質人質にした国に、ジードは歯ぎしりしたという。しかし彼はオルレリアンの導きで機械竜となったクリムゾン・ドラゴニアスと対面した。そして彼らの間で誓いを立てたという」
「誓い……?」
ハジメが首を傾げる。その言葉の示すところをグランツが説明する。
「うん。国への復讐と、ファーフニルの家系の呪いを解くことをジードに託したのだ。しかもこれはジードからの申し出でだ。それを果たすためにジードは数百年単位で計画を行うように後継者を選び、クリムゾン・ドラゴニアスはまた同じ犠牲者を生まぬよう国を粛正するまでどの詩巫女とも契約を生まないように拒絶を続けたのだ」
グランツの語る国の粛清とそれが完遂するまでのクリムゾン・ドラゴニアスの行動は、確かに日記にも書かれていた。他の人が聞けば絵空事と馬鹿にしそうなそれも、ジャンヌには納得できた。誓いの契約をするとはいえ、ファーフニル家からこの300年間契約者は出ていない。他の家の者でも毎年やっているというのに成功しない理由は、それを続けていたからだったのだ。もちろん彼女の母であるクリエの時も、きっとそうなのだろう。
呪いの慣習であった象徴との果たされるかも分からない契約。それが延々と続いたのは顔も初合わせとなる自身のかつてのパートナーの二の舞を避けるための、象徴による防衛行動だったのだ。呪いによる恨みの矛先が自分に向けられようとも、悲しみを連鎖させないためのことだったのだ。
グランツもその考えが正しいことを、これまで自身が続けて来た行動と共に明かす。
「彼らは自分達ではどうにもできないと気づいていた。しかし、未来を諦めてはいなかった。自分達の願いが引き継がれる様に、どれだけ否定されてもバトンを渡し続けた。いつ来るかも分からないその時が来ることを信じて。最後のページにも書いてあるだろう。「明日へと伸ばしたこの手が、いつかも知れない子供たちが受け取ってくれることを信じる」と」
グランツの言う通り、その言葉は確かに書いてあった。そこに「親愛なる、愛しのO.Fのために、未来の子ども達に送る」という言葉と共に。2人の声が重なる。
『伸ばした手を、受け取る……』
「そしてそれが今だと、私は確信している。ガンダムが現れたのはきっとそのためなのだと、勝手ながら思わせてもらっている。私達大人が不甲斐なかったばかりに、君達に迷惑を掛けてしまう。それでも未来ではなく、明日の為に君達の力を貸してもらえないか?」
グランツは立ち上がると、その上体を倒して嘆願した。それは司令官などではない、自分も同じ絶望に墜ち、だからこそ変えたいという気持ちを持った自分達と同じ明日を求める人の姿であった。
ジャンヌ達も突然の行動に驚いていたが、ジャンヌは立ち上がってその手を取ると言った。
「顔を上げてください。……不甲斐ないとグランツさんはおっしゃいました。でも、みなさんがいてくれたから、私はここにいる。ハジメともいられる。それはグランツさんや、お父様、お母様、他のみなさんだからこそ出来たことです」
「ジャンヌ君……」
「だから、これ以上の悪夢を終わらせるために、こちらこそどうかよろしくお願いします!……ハジメは、どう?」
「ふっ……言うまでもありませんよ。決めるのは俺達です。戦争を終わらせるためなら、それを望むお嬢様に自分は付き従うまでです」
ハジメもジャンヌの言葉に賛同し、2人でグランツの手を握る。2人の手を握り、グランツは感極まる。それでもどうしようもないことにならないように堪えると、彼は感謝と共に、それを超えて隠していたことを2人に伝える。
「ありがとう、2人とも。そんな2人にこそ、言わなければならないことがある。ガンダムによる対決を終えた後の2人に、頼みがあるのだ」
グランツは更に声を潜めて、2人にその概要を話す。ヴァイスインフィニットを討伐した時に始動する作戦。それを聞かされて2人も反応に困るものの、その宣言通り頷いた。
事件後、オルレリアンとジードの手は重なることはなかった。互いに顔を合わせて国から制裁を受けて迷惑を掛けることを避けるために、触れることが叶わなかった。しかし、彼らの手は、先へと伸びた。誰とも知らない未来の、自分達の遺志を継いでくれる誰かへと向かって。そしてその手は重なろうとしていた。オルレリアンの血を継ぐファーフニル家の少女と、異世界から招かれた青年、そして青年が受け継いだ戦争の引き金であり、終わらせることを望まれた機動兵器「ガンダム」。そんな彼等が伸ばした手に重なり、受け止めようとしていたのであった。
NEXT EPISODE
今回もお読みいただきありがとうございます。いよいよ次回から怒涛のヴァイスインフィニットガンダムとの決戦が描かれていきます!
ジャンヌ「2人の覚悟の再確認、過去の詩巫女達の想いの受け継ぎ……様々な気持ちを背負って決戦に赴くんですね」
レイ「元君も元通りっていうか、前より明るくなった感じでいいねー!……けど作戦って何だろう。国への復讐って言ってたけど……」
気になるのも分かりますが、それは文字通りガンダムとの決戦後、までお待ちいただくことになりますね。
レイ「ふーん、そっか。楽しみは取っておかないとね!でもまさかタイトルがこういう意味もあったとはねー。前も言ってたけど、SFよりもラブロマンスとか書いた方がいいんじゃない?」
あの……(´・ω・`)ガンダム書きたいんです。ラブを入れていくのが好きなのは否定しませんけれど。
ジャンヌ「引き継がれていく力……いつか奇跡を起こしそうですね。それはそうと藤和木今日はやけに口調が落ち着いていらっしゃいますね。どうされたんです?」
それなんですが作者は落ち着いていた方がよいのではないかという考えに至り、今回このように振る舞っています(´・ω・`)ただやってみた結果、これははっちゃけるか会話もなくして文字だけで進行した方が良いのではと思いましたがね(´・ω・`)どっちかに振り分けるとしたら、私ははっちゃけかなぁ。でも昔みたいな自分だけでやるのもいいいんですけれど。
それでは今回はここまでです。
レイ「次回からいよいよヴァイスインフィニットとの再戦!遂に新しいシュバルトゼロがベールを脱ぐよ。次回も括目っ!」