機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、皆様。台風めっちゃ多いわ(;・∀・)藤和木 士です。

レイ「アシスタントのレイだよ」

ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです」

今回は前回の予告通り、EPISODE48と49の公開です。さぁ今回の2話、いよいよシュバルトゼロガンダム[リペアツヴァイ ファーフニル]の活躍です。いかなる武装を持つのか、それがこの2話で明らかになります。

レイ「今度こそ負けないよねっ!新しい武装なら、負けるわけないもん!」

ジャンヌ「一度は負けてしまいましたが、今度はジャンヌさんも含めた決戦……互角の以上の状況、ヴァイスインフィニットの方が逆転する可能性は少ないと言えます」

ヴァイスインフィニットさんもといエンドさんカワイソス(´・ω・`)負けること前提で話されてるよ……。さて、本当にどうなるのでしょうか。それでは本編へ。


EPISODE48 復活のゼロ、RE;MATCH2

 

 

 ステージの上と下で向かい合う、2機のMS。1機はディーナを操りし元英雄の一部エンドのヴァイスインフィニットガンダム。そしてもう1機は元とジャンヌが装依する、シュバルトゼロガンダム[リペアⅡファーフニル]。時代を超えて激突する2機のガンダムの姿は、奇しくも過去の出来事で予見されていた。

 機竜創世記の時代後に描かれた絵画「終誕の日」。そこでガンダムを挟んでぶつかり合うように描かれた黒と白のMS。その事柄だけは確かに今、ここで再現されていた。2機のガンダムは互いをにらみ合う構図となる。かつてのドラグディア建国の地で、歴史的対決が、今起ころうとしていたのである。

 

 

 

 

 新たなるガンダム、シュバルトゼロガンダム[リペアⅡファーフニル]へと装依を果たした元。その心には今までとは少し違った気持ちを感じていた。戦わなくてはというマイナスの義務から、戦うんだというプラスの意欲へと変化していた。それには間違いなくジャンヌとの和解や過去との向き合いで得られたことが大きい。何より元は、今までテレビの中で見て来た幼少時代のヒーロー達の物語の中での思いを感じ取れたように思えた。、覚悟を感じ取っていた。ヒーローごっこからまさに本物の英雄(ヒーロー)へと変われたように思える。

 無論それだけで思うのはダメだ。英雄という言葉は善にも悪にもなる。それでも戦いへの覚悟をわずかに感じ取れた元であったが、残念ながらその言葉はもう1人の装依者には不評であった。

 

『ちょ、ちょっと元!さっきの何!?変身ってアニメじゃあるまいし!』

 

「それ言うならアニメじゃなくて特撮でしょう。……まぁ、少し言いたくなっただけです。気にしないでください」

 

『気にするわよ!学校のみんなに見られているような状況で、そんなこと言う!?』

 

 男子ならそのような言葉は憧れとなりえるが、女子への受けは少ないのも事実だ。しかし女子でもそういったものに反応することは構わないし、悪いことではない。反対の例もあり得る。ただパートナーの反応を考えなかったのは問題であるので、元は自身の考えも踏まえてジャンヌに謝罪する。

 

「それは申し訳ないです。確かにお嬢様が気にしてしまうのはありましたね。でも後悔はする気はないので」

 

『うう……分かったわよ……でもやったからには絶対に勝つわよ!』

 

「無論です」

 

 2人の意見が合致したところで、そのやり取りを見ていたエンドが嘲笑う。2人の、特に元の言動に対して言及する。

 

『フッ、ヒーローごっことは、舐められたものだ』

 

 ヒーローごっこ。それは間違いなく先程の掛け声とジャンヌの反応を見ての事だろう。あるいはこの状況でよくそんな言い合いが出来るものだとでも言っているのだろう。

 しかし元は逆に指摘した。

 

「それ、お前が言えるか?」

 

『何?』

 

「お前だってごっこ遊びじゃねえか。ヒーローがただ救世主に変わっただけだ。救世主ごっこしてんじゃねーよ、スタートと同じだけ生きてるくせして、子どもなんだよ!」

 

『貴様ッ!!』

 

 図星を突かれた、あるいはプライドを傷つけられたという方が正しいか。いずれにしろ逆上したエンドが、ヴァイスインフィニットで襲い掛かってくる。その手にブレードガンを構え斬りかかってくるのを、こちらも新たな姿となったブレードガン・ニュー改め、ブレードガンン・ニューC(カスタム)で受け止める。

 互いに動かず、互角の切り結びのように思われる。しかし。

 

「っ!!」

 

『何っ!?』

 

 元の呼吸と共に、ヴァイスインフィニットガンダムを弾き飛ばす。更に飛ばされたヴァイスインフィニットに追いつくと、今度はこちらから斬りかかる。攻撃を受け止めるヴァイスインフィニットだったが、シュバルトゼロは連撃で更に押す。以前とは違う。攻撃を避けようとスラスターを噴かせるヴァイスインフィニットの動きを、シュバルトゼロは対応していた。流れを掴んだのは元の方だった。

 だが、簡単には抜かせないとエンドも油断を払拭するかのようにヴァイスインフィニットのウイングスラスターの出力を全開にする。圧倒的高機動性でシュバルトゼロのブレードガン・ニューCの攻撃から逃れる。すぐに元が追撃に入るが、移動距離が長い。すぐに攻撃範囲内に捉えることは出来ない。更にその動きを制限する形でエンドがブレードガンをガンモードに切り替えて放った。

 

『校舎に逃げ込もうと、攻撃が当たれば危ないんだよぉ!!』

 

 ライフル射撃は元のガンダムではなく、学校の校舎に向けられる。射撃攻撃で学校を破壊すれば、生徒に被害が及ぶ。前回元が危惧していたのを踏まえて、それを逆手に恐喝の形で戦闘に組み込んだのだ。救世主と名乗っているにも関わらず、その所業はまさに悪魔とでも言える行動だ。

 とはいえ戦術的効果があるのには違いない。もっとも、それもこちらが対策していないわけではなかったが。攻撃が放たれるも、それに目もくれずヴァイスインフィニットへと突き進む元。ビームはそのまま校舎へと刺さるコースだ。ところが校舎に着弾する直前、ビームが霧散した。

 

『何!?』

 

 狙いが外れ、困惑を見せるエンド。ヴァイスインフィニットの操縦が疎かとなり、そこを元も逃さず仕掛ける。刃にビームサーベルを纏わせ振り抜いたブレードガン・ニューCの一撃が、振り遅れたヴァイスインフィニットのブレードガンを切り裂く。爆風で両者の距離が離れるが、その爆炎を貫く形で元がシュバルトゼロの腰後方に備えられたビームライフル・ゼロを左手に構えて撃つ。

 攻撃は回避されるが、それでも回避運動に散漫なところがある。未だに校舎を破壊できなかったことを疑問に思っているのだろう。種明かしとしては実に単純だが、簡単に言ってしまえば校舎の壁を飾りに偽装したDNウォール発生器で発生させたウォールで防御しているのである。DNウォールの技術は既にヴェールの手で量産化が進められていた。街への被害を留めるべく、そのような建物の防衛手段としても使用可能なようにしていたのだ。

 試験運用のために開発されたそれを今回すべて使いガンダムとの決戦の場を整えた。前回の敗因には、思うように攻撃を使えなかったことも大きかった。これで心置きなくヴァイスインフィニットと戦えるわけだ。

しかし、そのすべての攻撃をDNウォールが受け止められるわけではないだろう。現に今も攻撃が通らない仕組みに学校の校舎屋上に降りたエンドが気づく。

 

『なるほど……校舎の壁面をDNウォールで薄くコーティングして防御しているわけだ。これなら多少のビームではびくともしない、ということか……だが、それでどうにかなると!?』

 

「アイツ……!」

 

 代わってヴァイスインフィニットの手に、腰背部から右手に長砲身のビームランチャーが握られる。明らかに高出力ビーム用の兵装だ。それを地面に向ける。そうはさせまいと元はビームライフル・ゼロをバーストモードに切り替えて連射する。3連射の低出力ビームがヴァイスインフィニットを襲う。しかしそれをシールドに増設されたパーツからDNウォールを展開して防ぐ。そのままビームが屋上地面に放たれる。DNウォールとの弾き合いになるが、勢いが強い。元が到達する前にビームがDNウォールを貫通した。が、そのビームが校舎に直撃と共に拡散する。

 

『なっ……』

 

「それは予測範囲内だ!」

 

 校舎を貫かない事態に焦りを見せたエンド。こちらへの迎撃は間に合わず、元が繰り出した蹴りでシールドごとその体を蹴り飛ばす。飛ばされる純白の機体に、蒼いビームを放つ漆黒の機体が再び優勢に立つ。

 DNウォールを剥した後もビームを受け付けなかった校舎にも、細工があった。全校舎の表面に、あらかじめビームコーティングを施してあったのだ。また校舎自体も名家の家の子女らが通うということで造りは盤石であり、3重の守りが施されていた。最初の対決ではガンダムの砲撃で破壊されていた校舎だったが、これだけの守りならば突破も困難だ。加えて他にも仕掛けを用意している。果たしてそれに相手は気づくことが出来るかどうか。そうならないように元はエンドを責め立てていく。

 初等部の校舎から、中等部の校舎へ。戦いは続く。ビームライフルによる撃ち合いが空を照らす。お互いにその圧倒的な高機動性で攻撃を回避していく。反転したエンドのヴァイスインフィニットが、腰部のスラスターから高圧縮ビームを放つが、それも回避し夜の闇へと溶けていく。ビームライフル・ゼロを通常出力に切り替え、連射して動きを絞ると両肩のシールド下方を前方に向けた。シールドには銃口が1門ずつあり、そこからマシンガンの如くビーム弾をばら撒く。弾幕量で上空を制圧する。それらを避けるために下方へと向かうヴァイスインフィニット。

 DNウォールで覆われた校舎屋上に滑るように着地した純白のガンダムは、そのままの態勢で漆黒のガンダムにランチャーの砲口を向ける。もう学校に攻撃していると迎撃が間に合わないと判断したのだろう。圧縮ビームをDNFとして放った。

 

『ディメンションノイズフルバースト!』

 

『DNF レイ・ブラスター』

 

 白銀の光の光球がシュバルトゼロに向かって飛ぶ。速度こそ早いが、今のガンダムに避けられないものではない。攻撃を回避する元。だがそこに更にビームが放たれる。ビームライフルから放たれた通常弾である。回避に刺さるように飛んできた追撃だ。しかしそれすらも元は回避する。以前よりも素早く、そして鋭角的な動きで回避して、お返しと言わんばかりにビームライフル・ゼロの最大出力を放つ。

 

「行けッ!」

 

『ちぃ!』

 

 攻撃が回避され、更に飛んできた攻撃に舌打ちをしつつも避けるエンド。行ける。元の中にガンダムの確かな手ごたえを感じていた。だが元の意識は敵対する白のガンダムに加え同乗者の方にも向けられた。

 

「お嬢様、大丈夫ですか?」

 

『え?大丈夫だけど……何か不具合あったかしら?』

 

 ジャンヌは不意に聞こえて来た自身の具合を聞く質問に、そのように返答する。順調に言っていると思っていたため、元の方で気づいたことがあると思ったのか、そのように返答したのだ。

 元の方で特に不具合はない。むしろ機体の反応速度など、これまでの機体と同じとは思えないほどの操作性、出力を感じている。そのせいでジャンヌの方が疲れていないか気になったのだが、むしろ自分から聞くのは心配しすぎな証拠だ。ジャンヌもきつくなって来ればきっとそれを訴えるだろう。ジャンヌの声に注視しつつ、このまま戦闘を継続することを伝える。

 

「いえ、これだけ動いているのでお嬢様の方も大変かと思いまして……もし何かあれば言ってください」

 

『あ……うん。大丈夫だから、気を抜かないで……って、元っ!』

 

 ジャンヌの悲鳴と共に鳴り響いた接近警報。一瞬の隙を突いてビームの射線から抜けたヴァイスインフィニットが、その手に光を灯して抑え込もうとする。ブレードガン・ニューCを盾代わりにして離脱する。盾となったブレードガンがヴァイスインフィニットの掌から放たれたビームに焼かれて爆散する。

 距離を取って体勢を立て直すためにシールド裏のビームマシンキャノンを連射する。通常のビームライフルと同程度のビーム弾が、マシンガンの速度でエンドへと降り注ぐ。弾幕の雨がヴァイスインフィニットの行く手を遮る。その間に左手のビームライフル・ゼロを右手に構えなおす。利き手による狙い澄ましたビームがライフルから放たれる。ヴァイスインフィニットの脚部を掠めるが、火花が散った程度で、すぐにウイングスラスターを出力全開にして迫る。

伸ばされた手をこちらもその左手に光を灯してぶつけ合う。ビームのスパークが散るが、ヴァイスインフィニットが仕掛けた。絡み合うスパークの威力が強まり、爆発を起こす。

 

「ぐぅ!」

 

『きゃあ!?』

 

 爆風にガンダムがバランスを崩す。電子世界にいる2人にもその影響が出て、制御に支障が出る。すぐに体勢を安定させるが、既にあちらもビームライフルを構えている。

 

『受けよ!』

 

「やられるか!」

 

 しかし、タダでは終わらない。元は全力で機体を制御し、ビームライフルを構えた直後に発砲する。ほぼ同タイミングで相手のビームライフルも火を噴く。交差したビームはそのまま互いのライフルに直撃し、爆散する。

 爆風から後方に退いたシュバルトゼロは、ライフルの残りを払う。そして近接戦闘を仕掛けに加速させた。相手も同じく接近戦を仕掛ける。こちらは拳で、相手は手を開いてビームをチャージしている。先程と似た展開だ。しかし同じ展開にはならなかった。

 

「っ!」

 

 元のシュバルトゼロが手甲を展開する。トゲ付きのメリケンサックがエネルギーのスパークを散らせる。その拳でヴァイスインフィニットの掌と激突する。同じくスパークを散らせる両者。だが爆発が起こる前に、シュバルトゼロの拳がスパークを断ち切った。断ち切り抜けた拳がヴァイスインフィニットの顔面に直撃し、装甲をわずかに砕く。

 

『なっ……ぐぁ!?』

 

 拳が抜けてきたことに反応できずに直撃を受けたエンド。顔を抑えるがそこに更に追撃としてシールドを前面に展開してのタックルをかます。衝撃により機体が揺れるが、ヴァイスインフィニットを大きく突き放した。

 さらに攻撃を加えようとウイングからビームサーベルを抜き放ち、斜め方向へと急降下する元。だがこれ以上の追撃はさせまいとビームサーベルを同じく抜き放つエンド。2機のサーベルが交差し、火花を散らす。

 鍔迫り合いから一度距離を離す両機。シールドを変形させてビームを放ってけん制するヴァイスインフィニットに対し、シールドからDNウォールを正面に展開しながらビームサーベルの柄に背部バックパックのブレードユニットを取り付ける元。ブレードユニットは自身が持つバーニアで制御してサーベルユニットに取り付けられる。丁度その準備が終わったところでヴァイスインフィニットが大きな一撃を放った。

 

『スラスターキャノン、最大出力!』

 

 腰部のスラスターユニットを砲身にした砲撃の最大出力を放つ。校舎屋上を掠め、フェンスを焼き尽くしながら屋上への入り口部分を半壊させていく。しかし構わず連射出力でシュバルトゼロに砲撃していくエンド。2人はガンダムで回避行動を行わせる。森に逃れながらも木々から飛び出てビームマシンキャノンを連射、木々を薙ぎ払いつつ反撃する。

 スピードを乗せながら振りかぶったビームサーベル接続式のマキナ・ブレイカーⅡA(エース)が白のガンダムのビームサーベルと激突した。だがマキナ・ブレイカーが持ち合わせる推力と合わせてボールのように跳ね返す。

 

「せぇい!」

 

『クソッ……なかなかやってくれる……だが、まだここからだ、行けッ、フェザーファンネル!』

 

 跳ね返されながらも態勢を立て直したエンド。そのままヴァイスインフィニットの手を振るうと、展開したウイングから小羽を射出する。宙を浮く12の遠隔操作端末。あれこそガンドヴァルを沈黙させた悪魔の使役する武装だ。ジャンヌも注意を促してくる。

 

『ハジメっ、ファンネルが!』

 

「分かってる……!」

 

 オールレンジ兵装、その厄介さはバァンとゼントによる訓練でよく分かっている。ガンブースターによる攻撃に、活路を見出すのは非常に厄介であった。しかも今回はその倍以上の数に無線操作による操作だ。

 以前はその武装を自身の目で見ることはなかった。おそらく使うまでもないと判断されたのだ。しかし今は違う。その武装を使わせるところまで来ていた。ならここで簡単に落とされるわけには行かない。元はマキナ・ブレイカーⅡAを構えたまま、その武装の名を叫ぶ。

 

 

「行くぞ……フェザー・フィンファンネル!」

 

 

 シュバルトゼロのウイングが分離する。6つの羽形状のそれは変形し、コの字の遠隔操作端末へと姿を変える。シュバルトゼロ最大の兵装「フェザー・フィンファンネル」が宙に浮く。同時にサイドアーマーを兼ねたホルダーバインダーとフェザー・フィンファンネルの接続部から高純度DNが溢れ出す。それらはまるでローブと光の翼か。幻想的な姿を作り出す。

 そして互いににらみ合うのであった。

 

 

NEXT EPISODE

 




EPISODE48はここまでとなります。続くEPISODE49に話は続いて行きます。

レイ「ファンネル対ファンネル!ビュンビュン飛び交う戦場になるんだね!」

ジャンヌ「旧作でもファンネル同士の対決はガンダム対ガンダムで展開されていましたね。今度も主人公側が勝てるといいのですが……」

それは続くEPISODE49で明らかになるということで……それでは次話も引き続きよろしくお願いします。

レイ「ネイ達にバトンタッチ~!」
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