機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも皆様。引き続きご覧の方は改めまして。作者の藤和木 士です。

ネイ「アシスタントのネイです」

グリーフィア「アシスタントのグリーフィアよぉ」

さて、引き続き今度はEPISODE49の公開です。もうすぐEPISODE50や(^ω^)

グリーフィア「いいわねぇ。何かやるのかしらぁ?」

すみませんそんなことはないです(´・ω・`)さてガンダムの戦闘は遂にファンネルも交えた激闘へと向かっていきます。

ネイ「オールレンジ攻撃、ですか。バトスピのアニメとかだとサジットアポロドラゴン(ダブルブレイヴ)がやっていましたが……」

グリーフィア「まぁでもあれはオールレンジ攻撃というより射出して包囲したってだけだから、厳密にいうなら違うと思うけれどねー。訓練していたけど、元君のファンネル操作はいかほどのものかしらぁ」

それでは本編へ(´-ω-`)


EPISODE49 復活のゼロ、RE;MATCH3

 

 

「……こちらファントム・ナーガ。黒と白のガンダムがオールレンジ端末を起動」

 

『了解した。ファントム・ナーガがヴァイスにばれないよう支援に回ってくれ』

 

「了解」

 

 黒と白のガンダムを監視するように状況を報告するMSが1機、屋上にいた。ドラグーナの監視・暗殺用MSの1機、ドラグーナ・シーカーである。そしてそれに装依して報告するのは、先程生徒達を避難させていた元の友人ローレインだ。

 彼女もまたこの戦闘を互角にするために重要なファクターの1つだ。DNウォールを集中展開させた発生器へのDN補給、ガンダムの戦闘状況のモニター、そしてオールレンジ兵装使用時の不意の操作ミスの支援攻撃……。それをエンドにばれないように行うという普通のMSでは実行不可能な役目を行えるのは、ひとえに彼女のMSが特殊ステルス装甲「ミラージュ・スケイル」を装備しているからだった。周囲の景色に溶け込めるこの機体ならではの作戦行動。しかし油断はできない。

 ガンダムが如何なる能力を持っているか分からない。もしかすると何かのミスでヴァイスインフィニットに感づかれることになるかもしれない。ローレインの心臓はこの時点でかなり強く脈打っていた。それでも止めることは許されない。シュバルトゼロが、元とジャンヌが心置きなく戦えるようにしなければならない。今勝ち目があるのは、2人のガンダムだけなのだから。

 そしてそんな彼女の意気込みに応えるように、シュバルトゼロガンダム[リペアⅡ ファーフニル]は交錯する羽の中で互角に戦闘を繰り広げる。光の衣を纏い、襲い来る天使のような羽を切り裂き、撃ち抜いていった。その戦闘は下手にローレインが介入できない程に激しさを増していく。

 

 

 

 

『えぇい、墜ちろ!』

 

 エンドの苛立ちと共にシールドからビームが放たれる。2連装ビームの連射を黒い羽を形成していたフェザー・フィンファンネルは容易く回避して反撃の1射を行う。その攻撃エンドはヴァイスインフィニットの背部ウイングスラスター「WINGΣ-PROTOⅠ」を高機動形態にして、圧倒的推力で強引に回避する。

 おかしい。まだファンネルの攻撃は見せてはいない。訓練でやっているにしろ、初見の動きを見切ることなど……。

 エンドの思考に焦りが生まれてくる。少し前までファンネルを使わない戦闘すらも押し込まれていた男が、何をどうしてこの短期間でここまで追い詰めてこられるのか。フェザーファンネルは既に10基にその数を減らしている。対してシュバルトゼロのファンネルは6基のまま。確実に押されていた。

 

(認めるものか……!若輩如きに、この俺が!神話の時代を戦い抜いた俺が!)

 

 エンドもまたスタートと同じく創世記の時代を戦い抜いた元英雄だ。しかし同時にその記憶も欠落していた。自身の名前、それに戦争の中での仲間の記憶。何かの為に戦ったことは覚えていたが、仲間は一切覚えておらず、覚えていたのは自身と同じ形状のガンダムと剣を何度も交えたりした戦闘の記憶がほとんどだ。なぜこうなったのかも分からない。だが彼は確信した。自分は第一線で常に活躍し、救世主という他の者には届かぬ存在になったのだと。

 だからこそ、目の前の機体がいることが許せなかった。救世主は自分ただ一人でいい。自身の声に応えた人間の、嫉妬を交えた願いも彼にとっては救世主になるためのステップの1つに過ぎなかった。余裕を持って潰しに掛かり、一度は勝利したのだ。それなのに現状はどうか。ファンネルを使っておきながら、その動きを捉えられずにいた。

 許されない、許されるはずがない。こんなことがあっていいものか。きっとスタートが力を貸しているに違いないと。シュバルトゼロがファンネルを一か所に集めて放った砲撃がフェザーファンネル2基を落とす。そのタイミングでファンネルを一度回収したエンドはその怒りを声に出して震わせる。

 

『ふざけるな……こんなやつが……こんなやつが救世主になんて!許されるわけがないだろう!!スタート、貴様はそんなやつを前に立てて、俺と戦うというのか!卑怯者め!』

 

『……何か勘違いしてるようだな。確かに武装構成は考えたが、今動かし、戦っているのはこいつらだ。俺は一切この戦いに関与していない』

 

『何!?……嘘だ!ならば、なぜッ!』

 

 追求しようとしたエンドだったが、それを止める。それを問えば惨めになるのが自分だと気づいたからだ。追及してしまえば、その差が歴然となってしまう。思い浮かべただけで劣等感を強く感じた。

 自身の想像で更に劣等感を抱くエンドは、それを返上しようと怒りの雄たけびを上げる。

 

『おのれぇぇぇ!!エラクスッ!!!』

 

『あぐ……っ!がぁ!!』

 

 エラクスの起動と同時にレイアの悲鳴が響く。しかしエンドにもはやそんなことはどうでもいい。人質がどうなろうと、絶対に目の前の敵を潰す。それしかない状態で再びフェザーファンネルを展開した。蒼い光を纏ったガンダムが機体を荒れ狂わせながら黒のガンダムへと襲い掛かる。対するシュバルトゼロもまたそれに応える。

 

「お嬢様、いきますよ!」

 

『いつでも……っ!』

 

 蒼く光らせた機体が同じくフェザー・フィンファンネルを展開して向かってくる。フェザーファンネルに指示を飛ばし、それらの相手をさせる。そしてヴァイスインフィニット本体はロングビームランチャーを構えて本体に攻撃を加える。ロングビームランチャーの射撃が校舎へと当たっても気に留めず攻撃を仕掛けてくる蒼炎を纏う漆黒のガンダム。シールドとシールドとでぶつかり合い、弾き飛ばしたところにその実体剣を突いてくる。

 だがエラクス下の機体を捉えるには至らない。圧倒的高機動で後方に宙返りを決めながら、ロングビームランチャーとシールドの2連装ビームキャノンを放つヴァイスインフィニット。エラクスによる恩恵を受けた速射をシュバルトゼロは最小で回避運動を行い、距離を詰めてくる。同じシステムなら相手も同じように回避を選択する。だがその行動はエンドの狙い通りだった。

 こちらの方に集中させつつ、ファンネルに指示を飛ばす。残り7基に減らされたものの、回避行動を取ったタイミングでフェザー・フィンファンネルの動きが鈍ったのを見逃さなかった。2基のフェザーファンネルがフェザー・フィンファンネルの内1基に狙いを絞り突撃、1基を無事貫き爆散させた。更にフェザー・フィンファンネルの内3基をシュバルトゼロ本体に差し向ける。突撃に対しマキナ・ブレイカーで捌いていくゼロ。2基ほどを撃破されるが、緩んだところに再度攻撃を行った。

 

『DNF、シャイニング・レイン』

 

『もらった!』

 

 ロングビームランチャーから拡散高エネルギー弾が放たれる。シュバルトゼロを釘付けにしたところで放った一撃は、完全にその姿を捉えていた。残るフェザーファンネルも自壊覚悟でガンダムを包囲させた。エラクスでも追尾誘導弾となったこの攻撃からこの距離を逃れることは出来ないはずだった。

 だが、シュバルトゼロはそれすらも対応して見せた。

 

「やらせない!」

 

 ハジメの声が響く。と同時に、フェザー・フィンファンネルがガンダムを包囲する。四辺と三角の頂点を作るような陣形となったそれらの間から光の障壁が展開された。光の障壁はDNFの光弾を打ち消す。

 かつてシュバルトゼロが仕える主を敵MSの自爆から護るために使用したDNプロテクション。その技術はPerseusⅡを経て再びガンダムのウイングパーツに機能を付与されていた。防御にすべてのエネルギーを使用したフェザー・フィンファンネルは重力に従い落下してくが、ガンダムは未だに健在。そして一気に加速した。

 

「はぁっ!!」

 

 マキナ・ブレイカーⅡAの切り抜けとビームマシンキャノンの掃射。それらが残ったすべてのフェザーファンネルを撃ち落とす。完璧と思われたそれは、ガンダムの肉を切らせて骨を断つとも呼べる防御で防がれ、電光石火の如き攻めでファンネル全てを打ち破られた。その状況にエンドは固まってしまう。

 

(そんな……やつがあのタイミングで!?スタートの力もなしで……これが、これがガンダムの真の力とでも!?)

 

 エンドは知らなかった。残った戦闘の記憶が自身の戦闘スタイルすべてではないことを。完璧だと思っていた自分がこの時代の救世主となることを夢見て、過去の参照にまで目を向けなかったためである。

 自身の過去の栄光にだけ溺れ、鍛錬を怠ったことがこの結果を生んでいる。しかし今なおそれに気づく余地もないエンドに、ヴァイスインフィニットのエラクス作動限界時間が近づいてくる。

 かつての対決ではエラクスの制限時間の差で勝利したエンド。だが今それがどうなっているか、エンドは知らない。ジャンヌ・ファーフニルを取り込んだという時点でシュバルトゼロもエンゲージシステムを使っているのは明白。その相性がどれほどとはいえ、少なくともこちらと同じ時間だけはシステム安全停止ラインを有しているはずだ。それを上回る方法となれば、それはシステム危険域ギリギリまでエラクスを使うしかない。エンドはヴァイスインフィニットのシステムに指示し、エラクスの使用時間延長を行った。限界を超えて稼働するエラクスの光が、機体に負荷を掛け火花を散らせる。レイアにも同じように負担を強いる。

 

『ならば、この攻撃でェェェェ!!』

 

「っ!!」

 

 捨て身の猛攻をシュバルトゼロに仕掛けるエンド。だがそれは所詮持たざる者が足掻く様子でしかない。エンドの攻撃にシュバルトゼロもまたエラクスの光を纏い続け、応戦する。マキナ・ブレイカーとDフィスト・イレイザーロストがぶつかり合う。光を放つ左腕が蒼く染まった漆黒のガンダムを掴もうとするが、その攻撃を的確に躱して反対にその一撃を振り下ろす。間一髪で受け止めるが、受け止めたところでビームサーベルを開いた膝装甲に発生させて蹴り込みを入れてくる。シールドで間一髪防御するも、DNウォール発生器を貫かれ、爆発をもろに受ける。

 既に戦闘の場所は高等部校舎上空まで来ていた。そして逃げるように再び中央広場上空まで移動する。振り返って、元に対し不意打ちを仕掛けようとヴァイスインフィニットがその腕を振り上げた。その時である。機体がスパークを帯び、その動きを止めた。

 

『なん……!?』

 

 機体の急停止にエンドは困惑する。それはガンダムの負荷の限界であった。エラクスシステムの制限時間強制延長はジェネレーター本体だけでなく、機体のモーターにも負荷を掛ける。それらの負荷もコントロールするのがエンゲージシステムの1つの仕事なのだ。それがレイアを道具のように扱ったことでその精密性は低下。今そのツケが機体の強制停止を招いたのである。

 機体の停止による反動でロングビームランチャーを取りこぼす。機体の不調に逃さず攻め込むシュバルトゼロ。マキナ・ブレイカーを振り上げる。

 

「今っ!」

 

『えぇい!うごけぇぇ!!』

 

 エラクスが止まりかける中、エンドはヴァイスインフィニットの腕を動かし、シュバルトゼロの実体剣を即座に抜き放ったビームサーベルで防御する。

 攻撃を受け止め、その場の危機を回避したと判断するエンド。だがマキナ・ブレイカーⅡAの切っ先をヴァイスインフィニットの肩口に向けた状態で、シュバルトゼロは攻撃を繰り出す。実体剣接続部から音が鳴ると、側面スラスターを全開。サーベルから抜けたマキナ・ブレイカーⅡAの刀身がヴァイスインフィニットの左腕を貫き斬る。

 

『はぁっ!?』

 

「ぐっ……これで……終わりっ!」

 

 エンドの驚愕の声が木魂する中、漆黒のガンダムが蒼い残影を残して目の前から消える。背後を取った漆黒のガンダムは最後の一撃をその一刀に込める。

 そして最大出力で形成したビームサーベルが、ヴァイスインフィニットの背部に振り下ろされる。エンドの渾身の抵抗で機体がずれる。だがその刃は猛禽類を思わせるWINGΣ-PROTOⅠの右翼をバックパックから斬りおとす。同時に2機のエラクスが解け元の白と黒の機体にそれぞれ戻る。

オーバーロード状態となったウイングが爆発を起こし、ヴァイスインフィニットが地面へと叩き落される。衝撃で電子空間のエンドは大きく痛みを感じる。対するシュバルトゼロ[リペアⅡ ファーフニル]は翼とホルダーバインダーに展開していたDNの翼を収め、ゆっくりと相対する形で地面へと着地する。

 そこにあったのは無残な姿となったヴァイスインフィニットと、傷つきながらも立つシュバルトゼロの姿。その姿に校舎からは歓声が上がる。無惨な姿に、エンドの精神が荒ぶる。

 

(あり得ない……!あり得ないあり得ない!!こんな形で負ける……?ふざけるな!負けるわけにはいかない。させない!こうなれば……あれを使うしかない。タイミングは一度……不意の一撃を……!)

 

 敗北など認められない。負ければ奴の軍門に下るだけである。そんなことをエンドは認めるわけがない。大破寸前の機体状況でも、まだエンドは諦めない。互いにエラクスを使い切った状況なら、まだ逆転の手はある。まだ見せていないあの切り札を使えば、きっと勝てる。

 エンドはヴァイスインフィニットのダメージコントロールを優先させつつ、こちらへと呼びかけるシュバルトゼロの動きをじっくりと様子を窺う。

 

 

 

 

『はぁっ、はぁっ!』

 

「ジャンヌ、大丈夫か」

 

 息を荒らげる主の声に、元は具合を伺う。エンゲージシステムのサブパイロットはメインパイロットよりも負担は少ない。それでも高機動を連続して行うエラクスシステム下での戦闘、サブパイロットにも相応の負担がかかるのだろう。だがジャンヌはそれとは違った理由で息が上がっていることを伝える。

 

『……エラクスじゃなくて、刻印の影響が……ごめんなさい』

 

「ジャンヌ……」

 

 詩竜の刻印。ジャンヌを未だに苦しめ続ける、呪殺刻印。その痛みがここに来て再発していたのだ。戦闘中であったとはいえ、それに気づけなかったのは元の心に来た。

 落ち込みに気づいたのか、ジャンヌは平静を装って叱咤する。

 

『ちょっと、まだ戦闘は続いているのよ。わたくしに目を向けるほど余裕があるんですか!?』

 

「……悪い、ジャンヌ。もう少し我慢していてくれ」

 

 謝罪を掛けてから再び地面へと足を着くと、大破状態でこちらを睨み付ける白の機体に目を向けた。その装甲には既に煤が掛かっており、純白と形容するには行き過ぎる。だがその戦意はまだ緩み切っていない。未だに下がらないその手が、こちらへの反撃の機会をうかがっているように見える。

 元は一歩一歩慎重に進み、一定の距離で停まると大破寸前の白のガンダムの装依者に呼びかける。

 

「もう諦めろ。お前の負けだ。レイアを解放しろ!」

 

『フン……誰がそんな事を。そんな事を言っている時点で、結局貴様達は俺の手からレイア・スターライトを救い出す手を持っていない!』

 

『ぐぅ……!』

 

 図星を突かれた発言にジャンヌは歯ぎしりする。厳密にいえばなくはない。スタートからその方法を2つ聞いていた。だが1つはヴァイスインフィニットを完全に行動不能にしてから他の機械で強制的にエンゲージを解除する方法。そしてもう1つはジャンヌがDNFで纏わせた高純度DNを制御して、エンゲージシステムに干渉する方法だ。だがそれも非常に制御、そしてメインパイロットの動きに合わせるというのが厳しく、2人の動きを合わせた訓練でも一度たりとも成功していない。

 出来ることなら、ヴァイスインフィニットを逃してでもレイアの救出を優先したかった。だが今まで成功していない技を、ここで使うのはあまりにリスキー。しかもジャンヌの体調もここに来て最悪と来ている。昔平次に成功していない技をここぞという時に繰り出すと絶対に成功するというジンクスが漫画にはあると聞いたが、これはそんな世界の話ではない。命が掛かっているのだ。

 それならばと元は危険の少ない方法を取っていく。ビームサーベルを再度出力し、構えながらヴァイスインフィニットとの距離をじりじりと詰めていく。動けないとはいえ、エンドの戦闘力は計り知れない。これまでの攻撃も、ほぼ咄嗟の反射的対応で最小限の被害で潜り抜けてきたのだ。油断をしていればあっという間に逆転されかねない。

 

「悪いが……動けないようにさせてもらう」

 

『サーベルで四肢を切り離すか……妥当だな。しかし、レイア・スターライトにも多少のフィードバックダメージが行くぞ?それでもいいのか?』

 

 惑わす言葉をエンドは投げかける。だがそれは既に先刻承知。戦った時点でそうなることは承知の上だ。レイアが衰弱しているのだけが気がかりだが、メインパイロットよりもフィードバックを受けにくいエンゲージシステムの特性を信じて、元は突撃する。

 一刻も早く、ジャンヌをこの機体の中から出して、負担を軽くしたい。そんな思いから機体を突っ込ませる。だが元は忘れていた。アルス・ゲートとの初対決時、勝利を焦った元は常に先に決めようと突っこんでしまい、逆に返り討ちにされたことを。その流れはこれまでも別の形で何度も経験した元の負けパターンだ。そして、その生まれた隙をエンドは見逃さない。

 

「一気に……決める!」

 

『……フハ!待ってた……ぜ!』

 

 瞬間、ヴァイスインフィニットの機体装甲が開く。同時に動き出したヴァイスインフィニットの流れるような動きが反撃に気づき急停止を掛けたガンダムの横を通り過ぎる。その刹那右肩のシールドが両断され、ビームマシンキャノンが爆発を起こす。

 

「何っ!?」

 

 爆風で何が起こったのか分からなくなる。だが状況を確かめる前に続く攻撃が死角から迫る。その接近に気づいたジャンヌが反応する。

 

『元ッ、左!』

 

「っく!」

 

 その声に従いビームサーベルを振るうが、回避される。逆に攻撃を滑り込まされ、サーベルの端末を両断された。小爆発に後退しつつ反撃としてDNFを放つ。

 

『Ready set GO!DNF、シャドウストーム・クロスレイド!』

 

 滑りながら地面に拳を打ち付けると、周囲に4つの闇の竜巻が形成される。形成された闇の竜巻は囲うように謎の動きをするヴァイスインフィニットへと進路を取る。だがヴァイスインフィニットは強化されたシャドウストームをいともたやすく回避し、シュバルトゼロの前に立ちはだかる。

 目標を見失った4つのシャドウストームは自然に消えていく。あまりに奇怪な動きで回避するその機体は、まるで別次元のMSのように思える。そしてエンドは自信満々に言い放つ。

 

「さて、ここからは俺のターンだ」

 

 ヴァイスインフィニットの奥の手が開放された瞬間である。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。

ネイ「な、なんなんですか、あの動き!?」

グリーフィア「奇怪な動き、って書いてあるけど、ほとんど本体には無傷のガンダムが対応できないって相当よねぇ……あ、あとローレインさんも頑張ってるのね~。ちょっと校舎が壊れたみたいだけど」

奇怪な動きの正体については、また次の話で明らかにしていく予定です。校舎破損は……まぁ、でっぱり部分に強い力が入って根元から、といった感じです。

グリーフィア「そうなのねぇ……。でも、エンドもなかなか往生際が悪いこと。往生際にしてはかなり強い一手みたいだけれど」

ネイ「元さん達は大丈夫でしょうか……ジャンヌさんも刻印の影響が強いようですし……」

さて、それがどうなるかは次回のお楽しみということで。次回はたぶん1話くらいの投稿になると思われます。

グリーフィア「次回も、よろしくねぇ~♪」
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