ネイ「アシスタントのネイです」
グリーフィア「アシスタントのグリーフィアよぉ~」
今回はEPISODE53と54、2話同時投稿となります。ドラグディア政府との対決が主軸です(´-ω-`)
ネイ「ジャンヌさんを含めて、ファーフニル家とフリード家を苦しめ続けた政府の系譜を断ち切る、といった意味合いで元さんやグランツさんが議事堂に突撃したところですね」
グリーフィア「政府をぶっ潰すなんて革命みたいねぇ。クーデターにあたるのかしら?」
まぁクーデターとしての扱いですね。作中では軍全体で起こしているので、かなり大がかりなことになっています。議事堂だけで戦っているのではないのですよ( ゚Д゚)
グリーフィア「それはまた大がかりだこと。成功するといいわねぇ」
ネイ「でもそのためには政府側の汚職の証拠を掴む必要もありそうですね」
うっ!(;´・ω・)あんまりそこ私の感覚では上手く描写出来ていないように思えるんだよねぇ……無理矢理な流れと言うか。ともあれ、まずはEPISODE53からどうぞ
グランツの横で装依状態のまま議場を見渡す元とジャンヌ。議場には種族の違いこそあれど、概ね元がもとの世界で見るお偉いさん方の風貌をした竜人族の議員が大量にいた。乱入に驚く者、電話で助けを求める者、はたまたガンダムの姿をまじまじと見る者やただ静観する者まで多種多様だ。
ただ1人、予想通りと言える反応をする人物がいた。議場の中央で最も目立つ位置に立つ、この議場で一番の権力者。国のトップであるバロム・バハウの動揺した顔が見て取れた。あれこそが呪いを維持しようとする者達の、今の顔。元のMS装依で隠れた顔が怒りに変わっていく。
グランツを挟んで元のガンダムの反対側には、ドラグーナ・アレキサンドルを纏うアレクが護衛に付いていた。2人に護られながらグランツはバロムへ挨拶代わりの皮肉をぶつける。
「いきなり失礼。何やらガンダムの登場で混乱していると聞いたもので、そのガンダムを伴わせて出向かせてもらった次第だ、バロム大統領」
「ふん……それはご苦労なことだ。だがガンダムと兵士達には引いてもらおうか。ここは政治の場だ。MSなど不要……」
バロムは模範通りにMSの退室を願った。ここは戦いの場ではないというのは理に適っている。だが、それは自分達政府のやってきたことと、それを隠し続ける自身の態度を考えてから言うべきだろう。バロムの指摘に反し、グランツがここに来た目的について部屋にいた議員達、そして同じく部屋になだれ込んできていたマスコミのカメラに向けて話す。
「いいや、今この場にMSは必要だ。なぜなら君達政府が私の家やファーフニル家に対し、その剣を向け続ける限り、戦いは終わらないのだから」
「ファーフニル家に?剣を?いつ私が、君達に剣を向けたという。今君達が剣を向けているのではないか!衛兵!」
マスコミの前で失態を晒しまいと衛兵を呼んで鎮めさせようとする大統領。その姿はたちまち衛兵が遮っていく。数が多い。だがそれだけである。群がる衛兵たちのドラグーナにシュバルトゼロの手が向けられる。その構えに衛兵たちがシールドを構えるが、その攻撃は発生した。
『Ready set GO!DNF、フローバースト!!』
「ぬっ……なんだ……機体が……あぁっ!?」
その手から放たれた波動が敵MSへと伝わると、機体から蒸気音と不調を示すアラートが鳴り出す。異常な駆動音を上げるDNジェネレーター。やがて機体はショートする形で機能を停止、その場に倒れ込んでいく。
MS兵に何が起きたのか、分からずにいるバロムと議員達。何が起こったのかと言えば、ただ一つ言えるのは、元は
オーバーヒート状態となり装依解除することもままならない衛兵達。動けずに彼らに対し舌打ちをするバロムに、再度グランツが告げる。
「えぇい、何をしている!」
「ありがとう元君。……さて、先程君が私達に何もしていないと言ったが、それは少し違う。先程も言ったように、これは君個人ではなく、君を含めた歴代ドラグディア大統領すべてに対する言葉だ。これを見てもらう!」
振り上げたガンドの腕。その先に示された議場内のモニターに写真とデータが記される。それはこれまでに彼らが犯した罪の内容だった。それらは議席のテーブルにある小型モニターを通して全議員、そして正面モニターからテレビ局のカメラを通して全国へと中継される。
データにはクリムゾン・ドラゴニアスが300年前に死んだこと、死んだ象徴を機竜プロジェクトによって復活させたこと、ファーフニル家に呪いを埋め込んだこと、そしてこれまでドラグディア政府が両家関係者に行った仕打ちに関してがそれに携わった者の名も含めて書かれている。また写真にはその現場を収めた写真が添付されていた。
グランツはそれらについて語る。
「これはドラグディア政府、いや、大統領陣営がこの300年の間に行った象徴とフリード家、ファーフニル家に関係した工作活動だ。象徴が死んだにも関わらず、その死をなかったものとして扱い、当時の竜騎士・詩巫女だったフリード家、ファーフニル家の関係者にはその後何度も暗殺計画が計画され、命を落とした者もいる。それだけにとどまらず、つい最近ではここにいるガンダムに関しても、彼らはその手中に収めようとさえしていた。国民の為ではなく、大統領個人の為の行動を、許してはならない」
「黙れ!そんな事を政府はしてなどいない!嘘を言うな!」
述べられた事実を未だ否定するバロム大統領。彼は否定すると同時にこちらに警告してくる。
「それに、君らがどれだけ国の秩序を穢していると思うのだ!このような行為、反逆行為だ。今すぐに大統領権限でドラグディア全軍、いや、それに警察指揮件をも以って、君達を含め、関係者一同を拘束するぞ!今すぐその矛を収めよ!」
大統領の権限で、となれば流石にグランツもまた劣勢になるのは明白だ。いくらドラグディア軍の総司令を務める彼でも、本来なら大統領である彼の下に付く人物。無茶苦茶ではあるが、状況が状況故にそうなる可能性が高い。軍隊が来なくても、警察組織が来られるだけでも苦戦は必至だろう。
とはいえ、保険は用意してあるのは事実。更に元も大統領の発言に対し、物申した。
「まったく……そんなこと国のトップに許されてるのかよ?」
「ガンダム……いくら君が救世主たるMSであるとはいえ、そんな偶像では国は動かん!」
「あぁ、そうだな。ガンダムで世界を動かす気はさらさらない。だけど、俺の言葉は今ここにある。だから言うよ。お前、問題すり替えてるだけだろ?」
元が言い放った言葉、それが何人かの議員の動揺を引き出す。まさかこの程度で動揺する奴がいるとは思っていなかったが、全員が動揺するよりは十分マシだろう。
元の発言をガンダムの発言だと思ったバロムはその前提で話を進めた。
「問題をすり替えている?違うだろう。今問題なのは君達が勝手な行動をし、そして国を混乱に陥れていることだ!」
「だから、それがすり替えてんだろ?本来問題となるものを隠して、指摘されればそれがおかしいと問題をすり替えて逆に非難する。簡単などこの政治家も同じことやるもんだな」
「だから、どこがすり替えていると!」
「すり替えている事すら分かってないのか?これだけ事実が揃っていて、あんたらはその反証すらも出来ていない上に、目の前の出来事に関してしかうるさく言わない。反証から逃げて目の前の障害にうるさく言うことの、どこがすり替えじゃないと?」
交わらない平行線の議論。本当に分かっていないのか、分かっていて言及を避けているのか。どのみち決定的なものを見つけなければならない。元は考える。そこで違和感に気づいた。この空間にて感じる、あのようなノイズ音が響く。
そのノイズ音が示すのは、敵の存在。いったいどこから。そう思った元は感覚を研ぎ澄ませる。黙る元にバロムが言語道断と先程の言葉に怒りを含めて返す。
「えぇい、黙れ!とにかく警備兵!こいつらを……」
「――――――へぇ、こいつはお笑いだな」
バロムの声を遮って、元が呟く。響いた声はグランツらも疑問を浮かべる。そんなことは知らずにバロムは口を挟むなと言おうとする。
「何がお笑いだと――――」
「だってそうだろ。来る前からステルスMSをこの部屋の中に配備しているくせに」
「!?」
元の指摘にバロムがぎょっとする。驚きが覚めぬ間に、シュバルトゼロ・イグナイトのテイル・バスターを天井に向けて連射する。天井付近で爆発が起こり、いきなりの凶行に議員達に悲鳴が伝播する。だが、驚くべきはその後だった。
爆発の中から何かが飛び出る。最初は何もなかったが、何かが煙を纏っていた。その姿が徐々に風景の中から現れるように姿を現した。ドラグーナタイプのMSだったが、機種照合でもどのMSとも合致しない。全軍用MSを管理するドラグディア軍のデータにアクセスしても、出てこない所属不明機。それは大統領が用意した伏兵だった。
それに合わせて更に天井から落下してくる複数の影。地面に着地すると、ステルスを解除し、同じ姿のMSがいくつも姿を現していく。いきなりの登場に再び議員達の間に動揺が走る。それらMS達はこちらに、特にグランツに目がけて襲い掛かってくるが、それらをアレクのドラグーナ・アレキサンドルが止める。シュバルトゼロ・イグナイトもそのクローでビームサーベルを止め、謎のMSをバロムのいる方へと跳ね返す。
奇襲に失敗した謎のドラグーナ部隊はこちらと相対する。もはや言い逃れは出来ない。アレクがそのMSのデータが存在しないものだと指摘した。
「そのMS、見たことがある。潜入用MSの次世代型としてコンペティションに提出されたが、その後よく分からない事件で開発した部署が政府に逮捕されて落とされた機体だ。事件自体も開発部署があまり聞きなれない架空の物だと言われ、おかしなところも多数あったが……よもや自分達が使うために、架空の部署をでっちあげていたとはな」
「しかも武装禁止とされる議場に、私達が来る前に配備していたとは……。これは憲法違反ではないのかね、大統領?」
「ぐ……くぅ……!」
図星を突かれ、言葉の出ない大統領。MS部隊の面々が指示を仰いでるように見える。動揺する姿に議員達からもどうなんだと真意を確かめる声が大きくなっていく。
素直に事実を受け入れるか、それともこれまで通り自らの罪を認めないか。2つの選択肢の中で、テレビクルーの映像で全国民が見守る中バロム大統領が取ったのは後者だった。
「おのれ、フリード家の一当主如きが……ガンダムの力を手に入れたからと調子に乗って!……だが分かっているんだろうな?ファーフニル家の娘の命は、私が握っていることを!」
「ようやく本性を現したか……諦めろ、バロム大統領。君が秘密を護っても、徳をするものなどこの国にはいない!諦めてジャンヌ君の」
「黙れ!国民に隠さねばならないことだってある。小を犠牲にして大を活かす。これは国の為なのだ!」
グランツに応じることなく、国の為と言い訳するバロムがその手をかざす。かざしたのはシュバルトゼロ・イグナイトに対してだ。シュバルトゼロ・イグナイトの中にジャンヌがいることを彼も知っているのだ。その命を呪殺刻印で奪うために、自分達を脅していた。
今にも呪いを発動させようとするバロム。それを止めさせようと元も説得を試みる。
「国の為にだと?そのために少女達に過酷な運命を背負わせることがか?」
「ふん、過酷な使命に抗うほど、それだけ英雄性が高まるものだ。むしろ感謝してほしいほど……」
「ふざけるな!苦しめることが国の為なら、そんな国滅びちまえ!」
感謝してほしいなどという言葉を聞いて怒りを露わにする元。ジャンヌの前でそのようなことを言うなど、許せなかった。ストレートな買い言葉で彼の言う犠牲の美を否定する。
こんなやつらの為にジャンヌの、ファーフニル家やフリード家の人達を苦しめさせるわけにはいかない。ガンダムのその手が得物を捉えるようにその手を開く。だが自分達の行動を真っ向から間違っていると否定されたバロムもその堪忍袋の緒が切れ、逆上する。
「愚かな!ならその生意気な口、すぐに絶望に歪ませてやる……」
「まさか……!?やめろ!」
グランツが制止を呼びかける。しかしそんなことお構いなしに、彼は呪いを起動させた。
「死ぬがいい、ファーフニル家の娘よ!死した我らが象徴に仇なした者よ、我が国の聖なる犠牲となれ!」
『ぅく!?あぁ!?』
「ジャンヌ!?」
呪いの言葉が響いた途端、ジャンヌの容体がおかしくなる。非常に苦しそうな声だ。今にも死にそうにその声が弱くなっていく。それを聞いてバロムの声が高くなり、愉悦に浸っていく。
「アーッハッハッハ!これは報いだ!お前たちがドラグディア政府に楯突くからさ!もっとも解き方すらも忘れられたこの呪い、使わなければ意味がないのだけどな」
「貴様……!」
グランツが歯ぎしりして悔しさを前面に押し出す。防げなかった最悪の結末。元の必死の呼びかけ声が響く。
「お嬢様、しっかりしてください!」
「ごめん……ハジメ。……わたくし、もう……」
「お嬢様?……お嬢様ァァァ!!」
ジャンヌの声が途切れ、元の絶叫が響いた。議場の議員の間にも不穏な空気が漂っていた。しかしそれに構わず、ジャンヌの呪いを起動させたバロムはその上機嫌な声で成し遂げたことを高らかに叫ぶ。
「ははっ!哀しいか?だがそれは貴様たちの招いたこと!さぁ、大人しく貴様らも拘束されるんだな」
「愚かな……既にこの光景は国全域に拡散されている。君が責任を逃れる術はないのだぞ!?」
ジャンヌの声が途絶え、もはや目の上のたん瘤はないと邪魔者の排除に掛かるバロム。しかしこの光景は既にカメラを通して全国に伝わっているはずだ。暴動が起きないはずがない。しかしそのことを告げるグランツの言葉をバロムは歯牙にも掛けなかった。
「はっ、そんなものかつてと同じように情報操作すればいいのだ!機竜の時も、私達の先祖はそうして国の権益を守った……。これは国が築き上げた歴史であり、同時に触れてはいけないタブーなのだよ!」
タブーであると語り、警備兵、そして伏兵の漆黒のドラグーナで周囲を囲わせるバロム。グランツを護衛する兵士達は銃を構えてけん制する。追い込まれた。シュバルトゼロの視線も周囲の敵とバロム、そして自身の中へと動く。
主の声を失い、途方に暮れた様子の元は勝ち誇るバロムに失った怒りをぶつけた。
「また300年前と同じことを繰り返すのか……変わろうという気はないのか!」
「変わる?愚問な!変わり続ける世界こそ、自分にとって一番の負担。今を維持することが最善の自身を生かす方法だ!」
その手が向けられ、漆黒のドラグーナ部隊全機が構える。グランツの表情にも焦りの色が浮かぶ。その言葉を聞き、元のその手が震えに震える。まさに怒りに震えていた。
緊迫した状況。ここで暴れれば生身の人間たちは多く犠牲となるだろう。議員達も悲鳴を上げて逃げ出そうとする中、戦端が切り開かれる――――――
ことなく、まず響いたのは、笑い声だった。
「くっ…………ハッハハハハハハハ!!」
「なんだ?……何がおかしい!?」
笑い声に対し、問い詰めたのはバロムの方だ。笑ったのはそう、元の方だった。彼らからしてみれば、なぜ、と思うのも仕方がない。だが、それに至る理由を、元、いや、元達ドラグディア軍の面々は既に知っていた。
これまでの流れから、傍から見れば狂ってしまったのでは思う唐突な出来事。困惑に満ちた様子で、こちらを警戒するバロムと漆黒のドラグーナ達に、元は言い放った。
「失礼。理由は簡単さ。そこまで言ってお前らは俺達を一つも追い詰めてもいないからだよ」
「なんだと!?ジャンヌ・ファーフニルが死んで、なぜ……」
『―――――どこの誰が、死んだと言いますか?』
「!?!?何っ!?」
響き渡ったジャンヌの声に狼狽えるバロム。当然だ。先程唱えた呪文でジャンヌは既に呪殺されているはずなのだから。だが聞こえてくるその声は、確かにジャンヌ・ファーフニル本人の声だった。聞いていた議員に少なくない衝撃が走った。
とはいえ、理由は実に単純なものだ。既にドラグディア軍クーデター派が知る事実を、バロムに対し告げる元。
「生憎だったな、もうジャンヌの呪殺刻印は解除した。後はあんたたち無能な過去の敗者達の掃除だけだよ!」
本来の予定とは違った方法でとはいえ、解決したジャンヌの呪印に対する問題。
ガンダムの手が変形する。変形した手の間に光が灯り、ビームサーベルの光刃が形成される。サーベルをバロムに向けて漆黒のガンダムの装依者の声が周囲に聞こえる。
「さぁ、300年前の時代は終わりだ。それとさっきの言葉の1つに返しとく。タブーは破るために存在するんだよ!」
今こそ、革命の時。
NEXT EPISODE
今回もお読みいただきありがとうございます。描写というか、流れが下手ですみません( ;∀;)
ネイ「うん……ちょっと白日の下にさらす展開が、隠れていたMSを引きずり出すというのはあれかもしれませんね」
グリーフィア「決定的な証拠はないのー、と言いたいところだけどドラグディア政府側、というよりもバロムが頑なに認めなかったり話逸らそうとしてた時点で、現場での決定的な証拠を出すって言うのは間違ってはいないとは思うけどねぇ。強いて言うなら、証人が欲しかったって感じかしら?」
それを考えていたんですが、あんまりこの場面を引き延ばしてもテンポ悪くなると思ったんですよね(´・ω・`)けど罪を隠そうとする人って結構こういう否定し続けていれば勝ちって思考しがちだと思うんですよ。行動が正しいと思っている人ほど余計にね。だから頑なに否定し続けさせたかったし、けど一気に逆転させたいと思って漆黒のドラグーナが隠れていてそれを引きずり出す、さらにそれが訳アリの機体だったというので一気に流れを持ってこさせたという展開になりました。あと今章はガンダム同士の対決をメインにしたかったのでね。ドラグディア政府の相手はついでだ(゚∀゚)
グリーフィア「顔が生き生きしてるわねぇ♪」
ネイ「そ、そうですか……でもこれつまり議事堂の中で対決ということになるんですか?」
そういうことになるんだなぁ(;´・ω・)それなりに広い&近いところにいる議員は避難していることになっているから、流れ弾に注意だね。さて、もっと話したいところですが、それは次のEPISODE54の前書きで。
ネイ「それではお嬢様達にバトンタッチです」