ジャンヌ「相変わらず、知覚過敏に悩まされていますね。アシスタントのジャンヌ・ドラニエスです」
レイ「同じくアシスタントのレイ・オーバだよっ!もうすぐクリスマスだぁ!」
あ、と言ってもまだこの作品始まったばっかりなので、クリスマス回とかは出来ませんので(´・ω・`)
レイ「いや、いままでもしてないじゃん」
ぐふぅ(^o^)
ジャンヌ「そうですね。ただ、藤和木から聞かされているプロットでは、それも今作では準備しやすい構成だとか?」
うん。作中の経過時間速度が結構早くなるようにしてるからね。クリスマス回とかも、外伝的にストーリー構成できるようになってるから、そういうのに便利だよ。
レイ「これはSSRからの教訓だね」
ジャンヌ「けれど、人物のモデルにわたくし達がいるので、実質藤和木にとっては妄想を実現できる口実という」
もうやめて!(;゚Д゚)私のライフはゼロだよ!?
ジャンヌ「いつものようにノヴァの煌臨時で回復させればいいじゃないですか」
(´・ω・`)そういう話じゃ……さて、今回はEPISODE5です。
レイ「元君がジャンヌ・ファーフニルちゃんの家に運び込まれるってところで終わったんだっけ?」
ジャンヌ「というか、同じジャンヌ、なので呼び方変えませんか?」
あ、それについては作中で愛称出たら変えるのでご安心を(´・ω・`)それではどうぞ。
ジャンヌ達が青年を運んでから、1時間。既に診断・けがの手当ては終わり、青年は空いていた部屋の一室のベッドに寝かされていた。
手当てをした医師免許持ちの庭師からの判断では、切り傷ややけどこそあるがいずれも軽く、酷かったのは服の損傷のせいだと聞かされ、レイアは一安心していた。
「とりあえず、手当てはしましたのでもうすぐ起きても良い頃だと思われます」
「よかったぁ……」
「ありがとう。急なことで悪かったのに、ここまで……」
レイアの感謝の気持ちを代弁する。が、40代の庭師は首を振って謙遜する。
「いえいえ。むしろ久々に医師免許が役立ったことに関して、ジャンヌお嬢様には感謝しております。路頭に暮れていた私を庭師として雇い入れてくれた、ガンド様も含めて、私は頭が上がりませんよ」
彼は医師免許を持っている。つまり、元々は医者だったのだ。だが、勤めていた病院の経営不振が重なりクビ。それにより悪事に手を染めようとしていたところで、勧誘されていた裏社会の組織がドラグディア軍により壊滅させられ、部隊を率いていた父に彼の趣味である造園に目をつけ、庭師に採用されたのだ。
しかしながら、父の話題を出されたところで顔がうっすらと強張る。それでも、手当てをしっかりとして、レイアを安心させてくれたためそれを出さないように我慢する。
「ですが、傷口からのウイルスのせいで後遺症が出る可能性もありますので、彼が目覚めましたら一度病院に行くことを提案していただけるとありがたいです。それでは」
「はい、ありがとうございます」
「あ、ありがとうございましたっ」
手当てを終え、仕事に戻っていく庭師をネアと慌てた様子のレイアがお礼と共に見送る。完全にドアが閉まったところで、部屋の椅子に座っていた、ジャンヌに似た銀髪の女性が息を吐いて立つ。白のオフショルダーに藍色の膝丈スカートの容姿は、意外さもあるが彼女の性格を表しているようにも見える。
「……さて、いきなりだったけれど無事でよかったわね、レイアちゃん」
「い、いえ!クリエさんには、本当に感謝しています!!」
その女性から向けられた言葉に、レイアがかしこまってお辞儀する。恐れ多いという気持ちがダダ漏れになってしまう。だが、実際にはレイアだけでなく、ノーヴェとネアも内心緊張している。唯一緊張していないのはその女性と縁の深いジャンヌと、フォーンだけである。とはいえ、別の気持ちなら持ち合わせてはいたが。
微笑でそのお辞儀に返すと、今度は振り返ってジャンヌの方に顔を向ける。しかし、今度は驚いた様子でジャンヌに訊くように声を掛ける。
「……けれど、驚いたわ。ジャンヌが男の子を家に招き入れるなんて……ひょっとしてこ・れ?フフッ」
左手の薬指の所に嵌めた、銀色の指輪を示して見せる女性。その仕草に若干の不快さを見せつつも、その人にジャンヌは少し違った口調で否定する。
「ちょっと、お母様!変なこと言わないでくださいっ!詩巫女だって……あれ、なのに、男だなんて!」
バツの悪そうな声で、確かにお母様と発言した。その女性は「クリエ・ファーフニル」。ジャンヌ・ファーフニルの母にして、ファーフニル家の「現詩巫女当主」、そして世界に現在数名しかいないとされる名誉詩巫女の1人でもある人物だ。レイアがかしこまっていた理由は、その名誉詩巫女というものにあった。
名誉詩巫女。その名の通り詩巫女という職で功績を挙げたものに贈られる称号であり、それもありクリエは様々な詩巫女養成機関に講師として呼ばれていた。もちろん自身の母校でもあり、娘の通う学校でもある聖トゥインクル学園にも講師要請で出たことがある。
とはいえ、家ではうって変わって子供の母親。名誉の文字はどこへか、たまに娘であるジャンヌをからかってしまう癖もあった。
「あらあら……残念」
娘から自身の考えを否定され、目に見えるように肩を落としてがっかりする母。その様子に、尊敬の念を抱いている娘の友人たちは落ち込んでいたが、それにはまだ気づいていない。
もう……変な期待をして勝手に落ち込まないでほしいです。お母さんも昔は嫌だったって話をしていましたけど、本当にこんな人が本気で落ち込んでいたとかあり得ない……!絶対お父さんとの出会いを劇的にしよう!とかで裏で口合わせしてるに違いないも……です!それよりも、名誉詩巫女としての威厳をしっかりして!レイアさんの目がどんどん白けていってるから!
心の中でそのように思うジャンヌだが、それはそれと久しぶりに屋敷に入ったノーヴェが屋敷の事について話題にする。
「でも、久々に屋敷の中を見た気がする……。前にここに来たのっていつでしたっけ?」
「そうね……今年の初めじゃなかったかしら。でも、そんなに変わった?」
「いや……あの時って新年の飾りつけがあったじゃないですか。そうじゃない平常時だと、あんまり見てない気が……。多分年末前の、冬の節目にジャンヌが風邪引いた時の見舞いじゃなかったでしたっけ?」
「あー……そんなこともあったわね。私がスイート学院に講師として呼ばれた、次の日だったかしら」
2人は親しそうに話しているが、これは家の繋がりに加えてあまり家柄などを気にしていないためである。元々ファーフニル家とリントヴルン家だと、リントヴルンの方が地位は上だ。しかし、リントヴルン家とファーフニル家は大元を辿ると、1つの家である。それが大昔のとある代で、12人兄弟が生まれた。そして各々家の名前を争ったのだが、とある者達の提案で家は大元を残し、12の家に分かれたという。
そして、その提案をした家こそ、リントヴルン家とそれに共鳴(というより、加担)したとされているファーフニル家なのである。もっとも、この説には様々な諸説があり、歴史家もそのあたりの歴史を調べているとのことである。
だが、それすらも彼女達には関係なく、ただ関係があるのは2人が性格的にかみ合っているからである。もっと言うなら、ジャンヌをからかいたいという点で共感したのだ。
話によればノーヴェのお母様のアニエスさんも、昔はお母さんをからかっていたっていうし……遺伝なんですかね。
2人が話に夢中になっていると、突然レイアが声を上げる。
「あっ!ジャンヌちゃん!」
「どうされました、レイアさん?」
名前を呼ばれ、すぐに傍に向かうジャンヌ。そしてレイアが喜びの知らせを口にする。
「今、彼の瞼が少し動いたの!」
「本当ですか?」
その知らせに、部屋にいた者達が次々と集まっていく。フォーンのみは怖がらせないようにしつつ、後ろで有事に備えていた。
「ということは、もうすぐ目を覚ますパターンね」
「奥様……パターンっていうのはどうなんでしょうか」
「ネア、あまり言わなくていいと思うわ。いつもの事だから」
若き日を思い出したかのように興味津々に見るクリエ。母の子どもっぽさは時たま使用人達も心配にさせられる。一方ノーヴェの方はそれに賛同する勢いだ。
「ですね!ここはジャンヌかレイアが、甘いキスで起こしてあげて、彼をメロメロにさせるとか……」
「へ……?」
「ッ!!ノーヴェ……あなた、それで色々と責任とれるというんですかッ!?」
ノーヴェの言葉に若干の殺意を持って返す。責任と言うのは様々だが、彼女にとっての責任第一候補は、まぎれもなくレイアの唇を取った責任を取れるのかと言うことである。
ただし、ノーヴェの方ももちろん本気ではない。流石にやり過ぎたと謝罪を入れる。
「ごめんって。レイアも大丈夫?」
「う、うん……。けど、ちょっと驚いちゃった、えへへ」
全く、と言いつつも、レイアが本気でしていたらどうしようと思っていたジャンヌ。しかし、その優先候補に本来上げるのは自分である。しかし、それに気づく前に、青年が目を覚ました。
「…………んぁ……」
「皆様、目を覚ましたみたいです」
その声に一斉に目を向ける。レイアとノーヴェが顔を突き出して覗き込む。母クリエもまた、少し背伸びをしてその様子を見ようとしていた。
そして青年が目を開いた。焦点が合っていないような表情の中、最初に声を掛けたのはレイアだった。
「はぁぁぁ……気が付いた?」
ある意味、定番の言葉だろう。それ以外が飛んでくることもあるかもしれないが、まず間違いないのはこの言葉だ。
「あら、本当にこういう風に目が覚めるのね」
ノーヴェは若干メタな方面で言葉を掛ける。確かによくある展開に誰も疑いを持たないというのはおかしいかもしれない。でも、それはあくまで流れなのだし、それ以上に現実でそんなことが起きても瞬時にそう思えないからそのようになるのなら疑いはない。彼女の場合は面白そうだから言っているのだ。
「目覚めましたね……少年」
一際、異彩を放ったのは自分の母親だった。内心嫌な予感はしていたが、それ以上だった。完全に伝記やゲームでいう所の女神のようなものだろう。
ていうか、お母さん本気でやらないで。今すぐやめて。目覚めた人の前で雰囲気出すように、正面に立って手を広げて、そしてネアに下の方から風を送らせるのも今すぐやめさせて。レイアさんの前どころか、人の前で母親の醜態を見せられる娘の気持ちになってください!
心の中で嘆願するジャンヌに、ノーヴェが肩をつつく。
「ジャンヌ、あなたは顔出さないの?」
小声で問いかけるノーヴェ。しかし、ジャンヌはそれを断ろうとする。
「いいですよ。だってわたくしは別に……って、ひゃあ!?」
いきなり背中に力を加えられて、前に出される。背後を見ると、押したのがレイアであることを知る。突然の奇襲に声を上げてしまう。
「れ、レイアさん……?何を……」
「ジャンヌちゃんが出なきゃダメだよっ!だって、最初に見つけたのはジャンヌちゃんなんだから!」
「う……あう……」
レイアの言葉に、納得せざるをえないという反応をするジャンヌ。
うう……。レイアさんのまさに言う通りなんですよね。あの時わたくしが気づいていなかったら、この人は死んでいたかもしれないわけですし……。で、でも何でそれだけでわたくしが声を掛けなきゃ……。
言い淀んでいたところで、青年の視線がこちらを向いているのに気づく。寝ぼけているといったような感じだが、それでもこちらの方をじっくりと見ていた。純粋無垢、疑心暗鬼。その2つの言葉が似合うかのような瞳に、ジャンヌは困惑と嫌悪の気持ちになりたじろぐ。
それらは全て圧迫感となってジャンヌを絞める。何か言葉を、と思ったところで、青年の口が開いた。
「…………ここは……貴女は……?」
完全に先に言われてしまう。だが、それが逆にジャンヌの会話のペースを作った。
「っ……ここは、わたくしが家族と住む自宅。わたくしは、ジャンヌ・ファーフニルです。あなたは?」
こういった場面では、相手の質問に答えるのが一番楽な展開だ。特に青年は意識は朦朧とはしているものの、はっきりとそれを口に出したため、答え易かったのも幸いだった。
それを聞いて、少し首を傾げるも視線を外す青年。事態を把握していないような眼をする彼は、ジャンヌからの質問に唸る。
「名前…………ハジメ……?」
首を傾げながら、そう答える青年。確証のなさそうな声には流石に後方に待機していたフォーンが危機感を感じ、前に出る。
「なんだ、その答えは。自分の名前くらい普通は分かるだろう」
「……あの、もしかしてなんですが……」
すると、ネアが何か意見があるようにおずおずと手を上げる。視線を感じつつも、ネアは前に出て、青年にとある質問をした。
「もしかして、思い出せない、とか?」
一瞬、空気が重くなったように感じる。レイアがすぐに青年に本当なのかと問い詰める。
「え……それ、本当なの!?」
「…………」
青年は首を縦に振る。どうやら本当の事らしい。しかし、名前だけでも分かっているのは好都合だろう。もし覚えていないのなら、誰なのかという手がかりはもちろん、今どうやって呼べばいいのかも少しばかり問題となっていただろう。
「記憶喪失……ネアちゃん、もう一度庭師さんを呼んできてくれる?専門じゃないかもしれないけれど……」
「分かりました」
先程のノリをいずこかに捨て去ったクリエは、ネアにもう一度医師の庭師を呼ぶように伝える。のんびり屋の母の真剣な声からも分かる通り、状況がややこしくなったのは明らかだった。
「……あー……っと、こういう時って、どうすればいいんだっけ?」
ノーヴェがいつもの調子を狂わされて、まごついている。逆に先程一番に驚いていたレイアは、すぐに状況を整理しようとした。
「どうして……まさか、この怪我のせいで?」
しかし、歌関連において優秀な成績を収めるレイアも、そんなことには当然最良の予測が出来るはずはない。けれども、フォーンがその予測は遠からず当たっているであろうことを指摘する。
「おそらくは。ただ、本当にそれは確かめてみないことには分からないかと」
複雑な目で青年を見つめる。心配そうに装ってはいるが、その瞳には未だ警戒心が残っている。それは、彼が演技をしているのではないか、という疑惑だった。
何か疑惑の目を向けているようね。わたくしも元々入れたくはないというのはあったから、一先ずそれらを指摘してから先生の診断の後、フォーンに進言する形で病院に送りましょうか。それならフォーンも味方してくれそうね。
そう思うジャンヌだったが、その思案の途中、部屋のドアが開かれる。おそらく庭師を呼びに行ったネアが返ってきたのだろう。だが、その予想は裏切られる。いや、正確には、予想を超えていた。
「只今戻りました。それから……」
ネアと庭師が慌ただしく部屋の中に入る。だが、入ったにも関わらずドアを閉めず、続いて大柄な男性が白に紺のラインが入った制服姿で入ってくる。ワインレッドの長い髪に前髪が少し立った髪型は、老戦士の威風を出しているようにも見える。
しかし、その姿をジャンヌはよく見ていた。むしろ、毎日見て、かつ学校に行っている間、もう見たくないと思っていた人物の姿だったのだから。
「あら……貴方、早かったわね」
ササッと前に歩み出るクリエ。母の微笑に、その男性も優しく返す。
「あぁ、予想以上に早く仕事が終わったからね。それより2人に話を聞いたが……そこにいる彼かい?」
男性はハジメ?と言った青年の方に目を向ける。当然、ジャンヌの姿も目に入るわけであり、視線を向けられたジャンヌは不機嫌そうに目を細める。それを見て、男性はやれやれ、と言った様子を見せたのち客人であるレイア達に挨拶をする。
「レイア君とノーヴェ君も大変なことに巻き込まれてしまったね」
「い、いえいえ!ジャンヌちゃ……じゃなかった。ジャンヌさんのお父さんも、お元気で……急に押しかけてしまって、ごめんなさい」
「お久しぶりです、ガンドさん。まぁ、そうですね。ちょっとややこしい状況になったのは後悔してる節もあるかなぁ……って感じです」
対照的な対応で男性に返事をする2人。レイアの言葉からも分かる通り、彼はジャンヌの父であり、ドラグディア軍の大隊隊長を務めるガンド・ファーフニルである。先の戦闘で、ジャンヌも目撃した黒いガンダムと交戦し、撃退した人物である。
しかし、お互いにそれはまだ知りえていない。まさかそんな偶然が起きているとも知らず、ガンドは娘のジャンヌに状況を確かめる。
「……ジャンヌ、お前が彼を見つけたそうだな」
「…………はい」
少しの沈黙の後、そう答える。昨日の今日で口も利きたくない程ではあったが、今はレイアの視線がある。そういったことを悟られまいと苦虫を潰す思いで実の父への恨みごとを押し隠したのだ。
だが、そんな父からの返しは、彼女の心の不意を突く。
「流石だな。お前は私達の、立派な娘だ。……嫌なことを言えることも含めてな」
「え……」
最後に小さく掛けられた言葉に、自分でも気づかずに素っ頓狂な声を出してしまうジャンヌ。しかし、父はそのまま青年の元に座る。
何よ……人前ではそういう風にいいこと言って……。それで許してもらおうってことなの?いつもお父様は身勝手だ……お母様の時も、あんな風だったの?
色々と心の中で思うことこそあったが、決してレイアの前では口にしなかった。そして、ガンドは医師免許を持つ庭師の横で、青年と話し始める。
「記憶がない、というが、どこまでの記憶がないんだ?」
その物言いに、若干青年は縮こまる。というより、警戒だろう。しかしガンドもそれを考え、青年との視線を自分が低めになるようにしていた。それもあってか、青年は少しずつ自身の状況を伝えていく。
「……森の中で目覚めて、それで走ってて倒れて……」
青年の言葉に頷き、簡易的なカルテに書き込む庭師。ガンドの方は更に続けて他に覚えていることが無いか確かめる。
「それより前は覚えていない、ということか?」
「後は、何かに追われてて……あ、でも……」
青年は腕を擦ってから、思い出したようにとあることを口にした。
「―――炎」
『……炎?』
その場にいた全員が、青年の声を同時に反復した。
「はい……。真っ暗なところで、自分の足元で炎が燃えていました」
再び耳にするその単語。それはガンドとジャンヌ、親子の間で場面は違うものの、同じものが己の中で思い浮かんでいた。
―――ガンドは今日、戦場で戦った黒いガンダム。ジャンヌは教室の窓から見えた、蒼い粒子を放出する黒い機人。場面が違えば印象も、抱いている気持ちも違う。それでも2人の中で、その言葉は1体の存在へと集約されていた。
同時に、レイアが炎と言う単語に反応して昼休みの話を持ち出した。
「それって……もしかして、ガンダムっ!?」
『!!』
「ガン……ダム……」
場の空気ががらりと変わる。だが、驚きというのもあれば、よく分かっていない、と言う人物もまちまちだ。それでも、青年程の全く分からないという反応を除けば予想通りと言うモノだろう。
クリエはレイアにその意図を問う。
「んー……レイアちゃん、それってどういうこと?」
「はいっ。実は今日、ジャンヌちゃんが見てたんです、ガンダム!!」
「……そうなのか?」
レイアからの話を聞いて、怪訝そうに娘に訊く軍服姿のガンド。いきなり予期せぬことを話されたため、どうしようかとオロオロしていたところで、ネアが代弁する。
「本物かどうかは分からないそうですが、お嬢様のお話では授業中、蒼い粒子を放出する、黒いMSを見た、とのことです」
「……そうか」
ガンドは何かを考えるように唸る。今度はそれを持ち上げて、また詩巫女への説得に利用するのだろうかと考えるジャンヌ。しかし、それが若干繋がらないことに気づく。
……あれ、いつものお父様なら国内でのMSの出現には結構敏感なはずなのに、どうして今日はあんな考え事するみたいに……?
自身の周りしかまだ知りえていないジャンヌは目を細める。しかし、流れを切るように庭師が声を出す。
「お取込み中の所、申し訳ありませんご当主。そろそろ、こちらも記憶喪失の度合いを確かめたいと思うのですが……」
庭師の申し訳なさげな声に、今やるべきことを止めてしまっていたガンドが手を少し上に上げて謝罪する。
「すまない。始めてくれ」
「はい。では、少し質問するので、大丈夫でしょうか?」
「……はい」
先程のガンドの対応とは全く違う庭師の検診に、青年―――ハジメは頷く。そして、問診が始まった。
NEXT EPISODE
今回もお読みいただき、ありがとうございます。
ジャンヌ「……藤和木、今回のお話でハジメさん、記憶喪失なんでしたっけ?」
うん?そうだよ?
レイ「記憶喪失って、物語ではよくある展開だよね。ま、王道の1つって感じだね」
うん、そうだよね。
ジャンヌ「……そういえば、SSRの主人公の光樹さん、最初のどういう形でネプテューヌさんと出会ったんでしたっけ?レイさん」
レイ「確か……記憶喪失だったと思うなぁ。……藤和木、もう1つ良いかな?」
……
2人『また、異世界転移の記憶喪失?』
勘のいいガ……ってぇ!それ最初に話した奴!!(;゚Д゚)元々異世界転移と記憶喪失の下地自体があって、それをSSRに流用したの(;゚Д゚)本来ならSSRの光樹君は記憶喪失にならないし、こっちが最初投稿する予定だったし!!
レイ「まぁ、それは言ってたね」
ジャンヌ「けれど、竜と機械の世界観とか、わたくし達を流よ……オマージュしたキャラは今回付けた物でしょう?」
それは言い訳しない(´・ω・`)そういうことで。
ジャンヌ「はぁ、分かりました。次回で出会いの節も終わりそうですし。というか、クリエさんの性格が……」
レイ「あー……個性的だね。SSRでは光樹君が願い出たから良かったけど、ハジメ君はそんなことが出来そうとはいまは思えないからなぁ……クリエさんがどうにかするのかなぁ?」
それは次回のお楽しみだね(*´Д`)
ジャンヌ「そうですね。それでは次回もお楽しみに」