レイ「アシスタントのレイだよー」
ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです」
EPISODE53に引き続き、EPISODE54に投稿になります。ガンダム&ドラグーナアレキサンドルVS漆黒のドラグーナとの対決になります。
レイ「なんか数多いね……護らなきゃいけない人も多いし、これは難関だね!」
ジャンヌ「前話の流れがあれでしたが、こちらは自然な流れに行くといいですね。……ところで藤和木。前話の最後の元さんのセリフ……」
(゚∀゚)タブーとは破るためにあるとなぁ!……はい、ギンガナムさんの言葉になります(´・ω・`)
レイ「ガンダム作品の名言の1つを使うなんて……仮面ラ○ダーの名言よりも先に出すべきじゃないかな!?」
(´・ω・`)それを言わないで……地味に辛いことだから。……と思った?
ジャンヌ「あれ、違うんです?」
実は変身の言葉の少し前の元君がエンドの行いを否定する際の言葉、あれはブルディスティニーのユウ・カジマさんのセリフを少し頂いています。「俺自身の意志で」の部分ですね(´・ω・`)
レイ「あ、変身よりも先に出てたんだ……でも同じ話でじゃん」
ジャンヌ「でも漫画のブルーディスティニーでそんな台詞出ていましたか?」
(´・ω・`)うん、分かんないからとりあえずここではEXVSの覚醒技での台詞として書いておくよ。さて、話を戻して漆黒のドラグーナ部隊を相手に勝利を収められるのか?それでは本編へ。
「300年前の時代が終わり、だと?ふざけるなっ!!なぜ私がその罪の代償を払わねばならない!行けッ、アサシンズ!救世主諸共……反逆者を潰せェ!!」
『
「アレク隊長!司令の護衛!」
「分かっている!」
怒り狂ったバロムの命令に、淡々と答えて一斉に飛び掛かるアサシンズのMS。元達が迎撃態勢を取る。グランツも1歩引いて防御陣形の中に入り、身を護る準備を整えた。
しかし周囲を囲うように展開していたアサシンズのMS部隊。その機体のゴーグルが閉じられると共に周囲に何かのフィールドを展開する。機体のレーダーに乱れが生じる。加えてその機体の姿が再度消えた。レーダーには一切映らないアサシンズの機影。アレクの驚愕に満ちた声が響く。
「クソッ!ステルスか。レーダーに映らない!?これでは……」
グランツの周囲を囲う兵士達も姿が見えない様子で、銃を空に向けて連射する。だがそれらは一発も掠めることなく、議員達の悲鳴を沸き立てるだけの無意味な行為だ。
どこから攻撃を行うのか、そもそも本当にこの世界にいるのかというほどのステルス。だが確かに彼らはそこにいた。地上からグランツに向けて放たれるビームマシンガンの光弾。それらは周囲の兵士達を貫き、グランツへと迫る。だが当たる直前、グランツの周囲を円形のフィールドが覆う。そのフィールドにビームマシンガンの弾丸が弾かれた。
兵士達が数人貫かれて倒れる中、フィールドが光り輝く。いつの間にかグランツの周りを円盤状の機械が浮遊していた。仕留められなかったことに苦々しい思いを露骨に表すバロム。そのフィールドの正体に、彼はすぐに気づいた。
「ちっ……DNウォール……」
「そうだ。ハジメ軍曹のガンダムが持ちし力、その試作自立兵器だ。この障壁の前ではいくらその自慢のMSの攻撃でも、簡単には通さない。……もっとも、時間制限はあるがね」
ドラグディア軍が量産したDNウォール発生器。それらを搭載した護衛専用の自立兵器も今連れてきていた。もっともこれを使う事態は想定したくはなかったが。それでも何とかグランツを護ってくれた。
危機を凌いだはいいものの、未だその渦中にグランツがいるのは変わりない。しかもこのDNウォール発生器は保有するDNの貯蔵量が少ない。攻撃の激しさ次第ではあと少しで切れるかもしれない。グランツが死んでも意味がない。次の攻撃までに、相手を沈黙させる必要があった。
未だに攻略法を見いだせないアレクは、辺りを見回して何か相手の位置が分かる手がかりがないかと探る。ジャンヌもレーダーを阻害するジャミングをどうにか取り除こうと試みていた。残った兵士達も生身用のシールドを構えて動きを探る。そんな中、元はただ佇むだけだ。ジッと何かに聞き入る様に静かに耳を澄ませる。
既にそのわずかなノイズを元は感じ取れていた。周囲を動く何者かの気配。それは間違いなく、アサシンズのMSが動く、文字通り
「……アレク隊長、いきます。そのまま動かないで」
「ハジメ!?何を……」
『は、ハジメ……?分かったの?』
元の一言に、ジャンヌも半信半疑で聞き返す。まだレーダーが回復していないのにその動きを捉えたことを信じられずにいるのだろう。しかしジャンヌと同じようにレーダーの回復に努めていたスタートだけは、それに対し全面的に信じた。
『ほう……分かる……いや、
「…………何でかは知らない。だけど、ヴァイスインフィニットの一撃を受け止めた時から、聞こえるノイズがまた響いてる……。動きが、見える」
元の言葉に、再度ジャンヌの息が詰まる。ただそう言っただけだったが、それで何かを察するスタート。その力の正体を知るであろうスタートは、それを確認して元とジャンヌ、2人に指示を出す。
『なら元、ここに来る前に教えたあれを使え。一気に蹴散らすんだ。ジャンヌはその出力の制御。さっきの時と要領は同じ、ただし出力の波はケタ違いだ。バランスを崩すなよ?』
『わ、分かりました。……ハジメ、私はいつでもいい。―――――だから、終わらせて!』
指示を受けたジャンヌは慌てて指示に従う。制御の準備に入り、それが整うと行動の開始を元に委ねた。すべて元の声に掛かっている。場所が分かるとはいえ、それもおぼろげ。そして分かるとはいえどのような武器で攻撃に入るかも分からない。だがやるしかなかった。この状況を潜り抜けるため、そしてジャンヌが願った未来をこの手にするために。
ふとガンドの顔が思い浮かぶ。彼は全く情報のなく、暴走していた元のガンダムと互角に立ち向かった。圧倒的性能差がありながら、自身の戦闘勘と実力で追い払った。彼ほどの力を今の元にあるかどうかは分からない。だがこれだけは分かる。護りたいという気持ちは、負けていない。グランツが死ねば、ジャンヌも命を狙われる。そうなれば300年前と同じ。再びファーフニル家の者達が虐げられる。そんなことはさせない。絶対にもう、繰り返されてはならない。させない。終わらせるのだ、自分の手で。
刹那の間の熟考。そして、その時は遂に来た。
「――――――――
『Ready set GO!』
元の声と共に発現する、DNFの宣言。一切姿の見えない機体を捉えられるわけがないとバロムは豪語して罵倒する。
「馬鹿め!捉えられると思うか?やれ、アサシンズ!今度こそその障壁、撃ち砕いて奴を殺せぇ!!」
何かが飛び上がるような気配。既に攻撃態勢に入ったアサシンズに、アレクは見えぬ襲撃者を捉えようとしていたが、レーダーにも映らない敵を捕らえることなど不可能だった。
周囲の兵士達が怯える中、グランツはただ一人その場を動かなかった。逃げてしまえば兵士達に示しがつかないこと、そして策を見出していた元達に賭けていたからだ。期待がかかる中、ガンダムがDNFの名を告げる―――――だが、その名は違った。
『
普段の名称に、エラクスの名が付いた必殺の一撃。機体の色がエラクスの蒼い光を纏う。イグナイトという発火の形態に備わる、蒼き炎のエラクスの力。蒼炎が機体の各所に現れ、燃え上がる機体。その爆発的な力が開放される。
蒼き炎を纏った漆黒の重MSが、動いた。
「フッ!」
元の一息と共に、三度響く刺突音。元が右手、左手、そして尾から形成したビームサーベルが虚空を次々と貫いた。一瞬の事であり、周囲をエラクスによる残像が残るほどの連続攻撃は、外したと誰もが最初は思った。だが次の瞬間、それが甘い認識であると理解した。ガンダムが攻撃を浴びせた空間、その部分に機体が出現した。先程バロムを護る様に展開し、襲い掛かってきた漆黒のドラグーナ。その機体は胸部を貫かれており、たちまち爆散した。辺りに落ちるのは機体の残骸と、燃えて倒れ込む装依者の遺体。その胸部にはガンダムに貫かれた部分と同じフィードバックダメージが現れており、見るも無残な姿となっていた。
正確に打ち込まれた迎撃にバロムが慄く。だがその流れを消すことなく、続けてその拳を地面へと叩き付ける。周囲に蒼い火の粉のエフェクトがはじけ飛ぶ。それらは周囲に広がって物に当たるとそれを避けて広がる。無意味とも呼べるその行動。だが火の粉の高純度DNは空中と地上のある空間を弾いていく。その地点を指してアレクに叫ぶ。
「隊長!」
「あぁ、一瞬だが、見えた!!」
アレクもこの機を逃さずとその穂先を空中に留まる敵機に振り差した。マシンガンランスの穂先は、マシンガンを貫き爆散した。続く振り下ろしが空中で受け止められると、漆黒の敵機体がその穂を盾で受け止める姿が出現した。
漆黒のドラグーナはX字の奇怪な盾に赤い粒子の防壁を展開する。こちらが使用するDNウォールを彼らもまた装備していた。ランスの穂そのものを受け流そうとしているように見える。その狙い通りにランスが受け流される。その拍子にアレキサンドルの手からランスが零れ落ちる。
徒手空拳となったアレクの機体。だがそれは攻勢でもあった。ランスを落としたアレクは勢いのままに漆黒のドラグーナを地面へ押し倒す。背部のバーニアを噴かせて押し返そうとした敵のドラグーナであるものの、その前に機体は地面へと押し付けられる。馬乗りになった態勢でアレクが機体のシールドを押し付けた。
ガンダムとの対決時にはなかった左腕に装備されたシールド。その先は鋭利に尖っていた。シールドの先を敵ドラグーナの胸部に押し付けるアレクが叫ぶ。
「さぁ、騙した報い、受けろ!」
『グエ゛ッ!?』
シールドから響いた炸裂音と続く断末魔、軋轢音。地面を振動させるほどの音の後、アレクは馬乗りの体勢から立ち上がる。立ち上がったアレキサンドルのシールドの先が取れていた。代わりにその先端は地面に倒れ、撃ち抜かれたドラグーナの残骸に突き刺さっていた。爆発と共に解除される装依。漆黒のドラグーナの装依者が息絶えた姿が露わとなる。
たちまち5機いたアサシンズ操る漆黒のドラグーナは1機の機体を残して全滅する。残る隊長機と思われる機体がステルスを解除して、部隊を全滅させたガンダム達を睨む。
「…………おのれ、ガンダム……!」
「な……!?う、嘘だ……こんな!?」
未だにその現実を受け止められないバロムは後退る。残ったのは彼等のみ。エラクスを解き、ビームサーベルの光刃を収めた元は諦めるように言った。
「諦めてください。既にあなた達が裏で動かすであろうエージェントも、全てドラグディア軍が制圧・拘束しているはずです。もうあなた達に、逆転の目は残っていない!」
「ふざけるな……ふざけるなぁ!こんなことでェ……なぜ私が責任を取らねばならん!!行けッ!」
振り上げた手の動きに合わせ、最後のドラグーナが突っこんでくる。その手に持ったマシンガンをばら撒きけん制してくる。その弾幕を回避して迎え撃つ漆黒のガンダム。突き出した左の拳が漆黒のドラグーナに伸びる。
だがその一撃は捉えるに至らない。脚部スラスターを噴かせて右に回避した機体が横を抜けてグランツへと向け、その手を伸ばす。腕部装甲が動き、展開された1本の実剣。その刃が真っすぐ伸びる。その手にはまだマシンガンが残っていた。必ずグランツ・フリードを仕留めるという殺意が見て取れる。丁度その時点でDNウォールが解ける。マシンガンの銃口に光が灯る。暴力的な光が、彼を蹂躙するかに見えた。
だが、そんなことはなかった。否、させなかった。横合いから光刃が伸び、ライフルを貫く。シュバルトゼロ・イグナイトの尾から展開されたサーベルが迎撃したのである。爆風に揺れるガンダムとアサシンズのドラグーナ。再び相対したガンダムが、ドラグーナの前を取った。護るべきものの為にその力をお互いに振るう。目の前の障害を潰さなければ、決着は付かない。2機は決め手の一撃を放つ。互いの右手が交差し、振るわれた。沈黙が空間を支配する。
「………………」
「………………あり得ん」
最初に声を挙げたのは、アサシンズの方だった。ドラグーナのブレードはガンダムの頭部横を通り過ぎていた。対してガンダムの右手は束ねられて真っすぐドラグーナの胸部を貫いていた。
刹那の一撃。繰り出した元が、引導の言葉を述べた。
「あり得なくても、これは俺の一撃だ。そして―――――これが俺達の、明日への一撃だ」
ジェネレーターを貫いた状態で開いた右手。内部からジェネレーターを破壊し、爆発を誘発させた。爆風で後ろに下がるバロム。爆炎に呑みこまれたガンダムであったが、すぐにその姿を視認されるに至る。
既に辺りは爆発の煙と死体の臭いで酷いものだ。換気扇と換気窓を開いて煙と異臭を追い出し、兵士達が消火活動を行っている始末である。しかしそんな中で佇むガンダムに対し、尻餅をついたバロムが貶す。
「あ、悪魔だ!ガンダムは救世主でも何でもない……私達を滅ぼす、悪魔だ!!」
恐怖から出たのであろう。その言葉。自分達のやって来たことを考えれば、詭弁であるがこの結果を見てしまえば、そう言って事実から覆い隠したくなるのだろう。あるいは、自分も同じ目に遭うのではないかという恐れからか。
とはいえ詭弁と思えるその発言に、元は素の言葉を返した。
「…………あぁ、そうだ。ガンダムは昔の人にとっての救世主だろうが、今のお前にとっては、全てを破壊する悪魔だろうな……。いや、むしろ破壊者とでも名乗ってやるよ。それでお前を殺せるならな……」
『Ready set GO!』
「ひ、ひぃ!」
その手を向けて漆黒のDNFを構える元。バロムは恐怖に慄き、尻餅をついたまま後ずさる。国のトップでありながら、この醜態。下らないが、それでも彼はジャンヌを殺そうとした。因果応報である。
だがDNFを停滞させた状態で、元はそのトリガーをジャンヌに預ける。
「だけど、これは俺の勝手な怒りだ。本来怒るべきは俺じゃない。……お嬢様、トリガーを預けます。どうするかは、お嬢様に任せます……」
「は、ハジメ軍曹!?それは……」
それを聞いていたアレクから制止が呼びかけられる。分かっている。これは命令違反である。あくまで命令は拘束だ。この後の流れも考えればそれは間違いない。だがジャンヌの気持ちはどうなのだろうか。これまで自分を長きに渡り苦しめられ続けたその元凶を、彼女が許すのか。無論彼女の手で撃たせる気はない。だがその気持ちだけは知っておかなければならない。ここまでの間で傷ついた心を受け止めるために、泥をかぶってでもそれを知るのが一番の約束を果たせなかった者の務めであるからだ。
攻撃の引き金を渡されたジャンヌは何も言わない。ただその手をバロムに向けた状態のままだ。殺されるかもしれないバロムは、恐怖で足を竦ませていた。命乞いとも呼べる涙の溢れた瞳を向ける。何も言わない彼女は、そのまま黒の光球を……撃とうとはしなかった。元のガンダムの手を自身のコントロールで下ろさせ、呟く。
『…………バカね。さっきここに来る前にグランツさんが言ってたじゃない。大統領は生きて捕まえろって』
「………………」
『確かにこの人は私を殺そうとした。ドラグディア大統領は私やお母様に過酷な運命を強いた。私だって許せない。でもね、だからって指示に逆らってまで殺したいわけじゃない。……そもそも、あなただって殺させる気ないじゃないの。トリガーまで丁寧にロックして、今の私が気づかないと思いましたか?』
「…………流石です。バレていましたか」
諦めてその拳からDNFの光を消した。振りかざされた凶器から難を逃れたバロムは、生気を失ったように項垂れる。大勢は決していたが、駆け寄れなかった兵士達が今になってバロムの下に駆けていき、その手に手錠をかけると体を起こして連行していく。戦闘は終わりを告げた。
制止したアレクも胸を撫で下ろし一安心。連行していく途中、バロムが負け惜しみと言わんばかりにグランツに言った。
「…………覚えていたまえ……必ず報いを受けさせてやる……っ!」
「…………変革の報いか、無論だ。これからの未来は、私達の未来。その道にいる限り、私達はその責任を継いでいくさ。連れていけ」
「ハッ」
問答の後改めてバロムは連れていかれる。議場に平穏が訪れる。平穏と言っても議場付近にはMSの残骸と兵士の遺体が転がり、異常さを感じさせるものであった。議員の何人かも忌諱して見ようとはしない。だがそこでこちらに向かってくる議員の一団があった。30代の男性を先頭に仲間の議員達と共に議長席まで行き、男性がグランツに対し声を掛けた。
「ありがとう、グランツ・フリード司令。おかげでこの国は変わることが出来る」
その人物はグランツ司令に握手を求めた。グランツもフィールドの領域を解き、その男性の握手に応じた。彼はこの作戦に賛同し、また協力してくれた者の1人であった。
握手に応じたグランツもその議員の男性に作戦への協力の感謝を述べる。
「感謝するのはこちらの方だ、ダン・クロス君。国のトップを潰したとしても、その後を継ぐ者がいなければ国は混乱に陥ってしまう。軍人でありクーデターの主犯である私が、その地位に就くわけにもいかないからね。とはいえ、最初の予想よりも大分被害は出てしまったが……」
グランツが見渡した先に広がる、敵味方問わない死体の数々。その遺体は今も手が空いた兵士達が布を被せて、なるべくカメラに映らないようにしていた。
なるべくなら犠牲を出したくなかったこのクーデター。議場を穢したことを謝罪したグランツに首を振ってダン・クロスは仕方ないと言って許した。
「無理もないでしょう。彼らがあんなMSを忍ばせていたことは私達も知りませんでしたから。ガンダムや他の隊員の皆さんも、ありがとう。後は任せてくれ」
「はっ、後はお任せします、ダン議員」
アレクの敬礼に合わせて、元達も敬礼する。少しだけダン議員の視線がガンダムへ向けられ、頷いたように見える。
そしてダン議員は先程までバロム大統領がいた議長台まで進む。その前で立ち止まると、彼は混乱を収めるべく議員、そしてテレビを見ているであろう国民に対してマイクを通して宣言する。
「突然の事で混乱していると思われますが、この場をお借りして言わせてもらいます。私はドラグディア政府龍の革命会派のダン・クロス議員であります。今ここにドラグディア大統領バロム・バハウは国家反逆罪によりドラグディア軍に拘束されました。彼や、歴代大統領達が我が国の名家であり、象徴を操る家系であったフリード家とファーフニル家を虐げてきたこと、また象徴の真実を隠し続けてきたことは、許されざることであります。ですが、それを裁くために強硬手段に出たのもまた事実です。今もこうして反対派の意見が上がっています」
ダンの言葉に、議場からも多くの声が挙がる。歓声もあればひっこめという批判の声。彼らがバロム派であることは容易に想像がつく。まだこれだけの意見を持つ者達が、また同じことをしかねないのである。恐ろしさを感じる。
だが彼は折れなかった。ダン議員はその声に負けじと声を張り上げる。
「しかし!今議論すべきことは、そんな事じゃない!やれひっこめだの、やれテロリストだのと、ならばその方々は真実を隠し続けたままで良かったのですか?このまま彼らを絶望の淵に追い込んでいいと?いつまでも私達の国にそのような後ろめたいことがあっていいのですか!?それをかつての者達のように、子孫へと責任を継がせてもいいと!?そんなことがあってはいけない」
ダンの言葉に反論の言葉が途切れる。言いたいことはあれど、言えば国民の非難の矢面に立つこととなる。迂闊に物が言えなくなるその様に、元はため息を覚えた。この程度の者達が国を動かしていることに失望したのである。もう少し度胸はないのだろうか。
やがてダンの話が最後の部分に入る。彼は強く問いかけ、そして力強く発言した。
「マキナスとの戦争もそうだ、終わらせなければならない。だが、今のドラグディアには、それを決める代表がいない。ならば、仮ではあるが、私がなろう!権限も、責任も、今この時は全て私が背負いましょう!無論落ち着けばすぐにでも選挙を開きます。もしそれでいいのであれば、拍手をお願いしたい!!」
力強い声がマイクを通して議場に響いた。ダンの声はしばしの間議場に静けさを生んだ。混乱、迷い、決断。それらが議場にいた議員達に巡る。
やがてその声に応じて、拍手が疎らに鳴り小さく歓声が上がる。だが、その音と声が段々と大きくなっていく。小さかった拍手と歓声はものの数十秒で議場を覆い尽くした。喜び、感動、口惜しさ、企み……複雑な感情が渦巻いていたが、それでも彼がドラグディアの仮の大統領になることを了承したのである。
その光景を見て、グランツやアレクも一息を着いて安心した顔を見せる。元もその光景をガンダムのカメラから見渡していた。これで、世界は変わる。小さな一歩ではあるが、それでももうジャンヌ達が苦しむことはない。呪いも圧力もない、彼らの日常が300年ぶりに訪れた瞬間だった。
NEXT EPISODE
今回もお読みいただきありがとうございます。後1話と黒の館DNで第3章は終わりとなります。
レイ「途中危ないかもって思ったけど、最終的に元君の力で何とかなったね。革命大成功!」
ジャンヌ「ですが文字通り元さんの力とは何なのでしょう。ニュータイプのようなイメージですが、少し違う描写ですし」
まぁそれは追々話していくとして。実際元君があの力を使えなかったら全滅、あるいは拘束されて革命は失敗していただろうね。あの漆黒のドラグーナガンダムでいう所の一年戦争のジム・スナイパーⅡの位置づけで設定したからね。割とハイエンドモデルだったりします(^ω^)
レイ「ごめん、分かりやすく言って」
(;´・ω・)……簡単に言うとめちゃ強い量産機です。それこそ性能ならガンダムに匹敵するくらいの
レイ「ヤバいじゃん!?」
ジャンヌ「でも流れとしては最初の攻撃以外すべて元さんとアレクさんにコテンパンでしたね……」
(´・ω・`)そりゃあ、ジム・スナイパーⅡっていっても、想定したのホワイト・ディンゴじゃなくスカーレット隊ですから……ねぇ?
ジャンヌ「とりあえず、やられ役は否定しないと」
さ、では次回が第3章最後のEPISODE!締めくくるのは、平和か、それとも混沌か!?
レイ「と言っても前に第4章があると言ってるんだけどね~。次回もよろしくねっ♪」