機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、皆様。引き続きご覧の方は改めまして。作者の藤和木 士です。

レイ「アシスタントのレイだよー」

ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです」

EPISODE72も公開していきます。

ジャンヌ「随分と質素な説明ですね……」

ネタが……少ないんだ( ;∀;)

レイ「リアルすぎる問題だねー。話題ないの?」

私個人の話題としては……バトスピの造兵が勝てないってこと愚痴りたいけど(´・ω・`)

ジャンヌ「それはいいです」

ですよね(;´・ω・)

レイ「んーと、本編じゃアルス君と共闘開始したってところかな?」

ジャンヌ「どうでしょう。あくまで元さんが助けに入っただけで、相手がどう思っているかにもよりますが……」

共闘という道を歩めるのか?それでは本編へ!


EPISODE72 (レイ)(レイ)の交差3

 

 

アルス・ゲートは激怒した。激怒した理由は無論、皇帝の座乗艦「マギア・マキナス」から放たれた攻撃にある。アルスは皇帝の指示に従いガンダムを誘導した。その時にはガンダムのみをピンポイントに狙うとだけ言われて、動いていたが実際は味方艦隊すらも巻き込んだ砲撃が放たれた。退避勧告を受けて移動していた動きもみられない。アルスの母艦であるマキュラ級「スルト」も小さくない損傷を受けたと報告を受けた。その際に一切の勧告がなかったことも知らされた。

 マギア・マキナスの攻撃がどういうものなのかを把握しなかった自分にも責任はある

だが味方ごと撃ったギルフォードを許すわけにはいかない。すぐさまアルスはガンダムの相手を部下に任せて、ギルフォードに抗議した。

 

「なぜ味方ごと撃った!?退避勧告を出さずに!自国の兵士を……俺達をなんだと思っているんだ!」

 

 兵士は戦う者であって道具ではない。まだ日の浅かったアルスが教官から教わった言葉だった。機人族は機械の力を受けて進化した種族であったため、昔から自分の事は棚に上げて身分の低いものを道具扱いする風潮があった。アルスもそういった身分の出身だったが故にその言葉を重んじた。それこそネオエースへと彼を押し上げた動力源だった。

 ガンダムのパイロットに対しても、最初は覇気もない府抜けたやつでそれが救世主だと崇められていることが気に喰わなかった。一念発起してからの攻めも今さらという感覚を覚えた。が、再度あのMSへと、増加装甲を纏ってからの動きは違った。ネオエースである自分の居合切りに勝ち、機体の腕を持っていった。あの一閃で彼は確信した。ガンダムとそれに選ばれた者の力こそ、自身の敵に相応しいと。

 そのガンダムとの一戦の中で、穢すかのような一撃。しかも味方を巻き込んだ攻撃はアルスの堪忍袋の緒を切るには十分すぎる。皇帝だろうが容赦なく貶す。が、皇帝から返ってきたのはそれら全てを踏みにじる最悪の言葉だった。

 

『皇帝に歯向かうか。ならば皇帝の判決を与えよう。もっとも最悪な形で死に至れ!』

 

「なんだと!?」

 

 疑惑の声を上げると、皇帝の策が発動した。周囲に展開するアルスの部隊が動きを停止し、振動する。

 

『な、何だ……コントロールが……あぁ!?』

 

『なんだ……これ……意識が……う』

 

「どうした!?何をした、ギルフォード・F・マキナリアス!!」

 

 部隊員に起こる異変にアルスの問いただす声が響く。その変化は目に見えて、異常さをすぐに現した。

 顔を俯かせていた部隊員のMSが顔を上げる。しかしそのMSのメインカメラは通常の発光から真紅の色に変わっていた。通信回線に、変わり果てた味方の声が聞こえてくる。

 

『………………マギア・マキナ・コントロール、接続。本機人族はマギア・マキナスのコントロールに置かれた……』

 

「何!?」

 

『これよりターゲットを抹殺する』

 

 突如襲い掛かってくるアルスのMS部隊。自我を持つ機人族であるはずなのに喋り方から何まで皇帝の言うことだけをただただ聞く機械へと変わり果てる。

 アルスは何とかして止めようとするが、鍔迫り合いしている中で、周囲のマギア・マキナスのコントロール下にあるMSが射撃を行ってくる。可変ウイングを兼ねたウイングエッジに被弾し、すぐさまその場を退避する。鍔迫り合いを行っていた機体にも弾丸は被弾し、爆発を起こす。なりふり構わず、味方ごと撃ってくるその考えは先程の皇帝の行動に通じる。

 マギア・マキナスのコントロールということは、象徴がそれを許可したということに他ならない。皇帝が何かしたのか、それとも象徴は皇帝と同じ考えを持っていたから、その声に応じたのか。いずれにせよ信じがたい状況の中、味方との戦闘に身を投じる。何か助け出す方法はないか。だが攻撃の苛烈さに防戦一方となる。止まっていたドラグディアのMSからの攻撃再開も重なり、いよいよとなったところでアルスの部隊が動く。2機のマキナートがビームサーベルを振りかざす。1機は回避する。だがもう1機の攻撃を回避する直前、周囲の機体からビームの弾撃を受けて動きが止まる。

 

「しま…………」

 

『粛清』

 

 マギア・マキナスに操られた味方の声が耳に入る。どうにもならない。こんなこと許されない。絶対に。だがその攻撃は届かなかった。

 

『グァッ!?』

 

「………………何!?」

 

 2機の間に割って入る様に現れたのは、先程部隊員が侵攻を止めようとして抜けられたはずのガンダムの姿だった。直前で大型化していたその機体に握られた銃剣が、マキナートの頭部と体を分断する。

 

『………………どういうことだよ、これは』

 

 苛立ちを吐き捨てるように響くガンダムのパイロットの声。頭部を分断されたマキナートは狙いをガンダムに変え、襲い掛かろうとする。が、その前にガンダムが蒼い残像を残して消える。

 後ろに回ったガンダムはその銃剣で背部を斬り裂くと、地面へ向けて蹴りつけた。浮力を失ったマキナートが、地面へと墜落していく。アルスは助けに入ったガンダムのパイロットに剣を向けつつ問いかける。

 

「なぜだ、なぜ敵である俺を助ける?」

 

『敵だったら、何で味方から攻撃を受けていた。それって裏切りとか裏切られたとかいうんじゃないのか?』

 

「…………そうだな。俺は裏切り者で、裏切られてしまった」

 

 ガンダムのパイロットに自虐を返す。そうとしか言いようがない。もはや今のマキナス軍に居場所はない。ならばどうするのか。決まっている。

 

「だから!」

 

『っ!!』

 

『きゃあ!?』

 

 ガンダムへと加速し、思い切り激突する。咄嗟にガンダムは機体の腕部で防御する。接触回線からガンダムのパイロットともう1人の声が響くが、直後2人のいた場所をビームが過ぎ去る。放ったのはアルスの元部隊のMS。ガンダムに対し、アルスは叫ぶ。

 

「まずはこれを切り抜けてからだ。俺の部隊員を全員地表に落とす!」

 

『そうかよ……。けど全員生かして地表に落とすって、少し面倒な……』

 

「好きにすればいい。俺はやるっ」

 

 ビームセイバーⅡを構え、元味方に剣を向け突撃するアルス。そう、敵となってしまったのなら、味方に戻すしかない。そのためにすべきことのために、彼は、アルス・ゲートは「ガンダムとの共闘」を選んだのだ。

 皮肉にも助けに入ったガンダムのパイロットである黒和元と同じ考えであったが、それは知る由もない。裏切り者となるのは辛い選択ではあったがそれ以上に彼の心に到来したのは、自らの信じる考えの下行動しようという決意と好敵手と認めた相手を背中にする心強さであった。

 

 

 

 

『もう……滅茶苦茶じゃないですか、あの男!』

 

「まぁ、そう言わずに。それよりこちらも行きます!」

 

『ふぇ?っ!!』

 

 文句を言うジャンヌをほどほどなだめて元も交戦に入る。先程と同じようにエラクスのスピードで翻弄して敵のバックパックを斬り裂く。バックパックのゴーストが外れた直後に更にブレードを背部に突き立ててから、踏みつけて下方へと吹き飛ばす。踏みつけた反動で更に別の操られたMSに対して強襲する。流石にエラクスのスピードについて来れていないようで、ガンダムを捉えることなく相手にした全員を地表送りとした。ガンダムの機体が再び漆黒へと戻る。

 

『……破壊した敵MSは全員地表に墜ちた様子です。それより、もう少し気遣って飛べないんですか!』

 

「なるべく気遣ってはいますが、全部が全部は無理ですよ……アルス・ゲートの方は」

 

 乱暴な機動に少し怒り気味のジャンヌへ再び謝罪する。元の要請に従ってジャンヌもまだご機嫌ナナメながらもそちらのモニター状況を確認する。

 

『そちらも問題なくですね。……それでその本人が来ていらっしゃっていますけど?』

 

「あぁ」

 

 ジャンヌの発言通り、元の前にアルス・ゲートの機体がやってくる。背部ウイングがやや損傷しているようだったが、それ以外の被害は少なく見える。それでも無事裏切られた味方を全員地表へと物理的に避難させることには成功していた。

 静止するこちらに接触して、接触回線からアルスが礼を簡単に述べる。

 

『助かった、ガンダム。既に通信回線はマキナスの指揮系統から完全に外してある』

 

「礼は今いい。それよりどういうことだ。何でああなった」

 

 速やかな状況説明を要求すると、苦い経験を話すように重い口を開いた。

 

『皇帝は味方を犠牲にして、お前を討とうとした。味方を初めから撃とうとするなど、指揮官としてあってはならないことだというのに……。それだけに留まらず、指摘した俺を裏切り者として俺の部隊を象徴に乗っ取らせ、始末させようとしてきたんだ』

 

『象徴って……あれがマギア・マキナス!?』

 

「…………」

 

 明かされた事実に動揺が浮かぶ。皇帝座乗艦、あれこそがマキナスの、機人族の神とも呼べる象徴だったのだ。

 驚くべき情報とはいえ、これは攻略するにあたって重要な情報だ。すぐさま情報共有を伝える。

 

「ジャンヌ、とりあえずダンドリアス経由で後方部隊に報告を」

 

『わ、分かりました』

 

『っ!来るっ!!』

 

 アルスの声に反射的に動く。直後先程と同じ高火力の極太ビームが突き抜けた。今度はイグナイトの機動力だけで回避しきる。しかし狙いは確実にこちらであるのは間違いない。敵艦隊側と、味方右翼艦隊の一部が巻き込まれて溶解して墜落していく。MSの爆発も多数みられた。

 このままでは戦線がズタボロにされてしまう。あの砲撃をやめさせる必要があった。そこでスタートが提案を出す。

 

『ハジメ、EDNFで叩くぞ』

 

「やれるのか?」

 

『EDNFなら、その気になればあのDNFも跳ね返せる。大きさなど関係ない!』

 

 スタートの断言に不安さを感じるもやるしかないと元は前に出る。こちらをロックする敵軍象徴。再びその口を開き、ビームを放とうと試みていた。スタートの指示に従い、エラクスを始動させる。そして放つ。蒼き光がもたらす膨大なDNFを。

 

『Ready set GO!EDNF、「スクラッシュ・スパイク」!』

 

「いっけぇぇぇぇぇぇ!!」

 

 咆哮と共に、シュバルトゼロガンダム・イグナイトの光を放つ脚部で放たれたビームを蹴りつける。ガンダムを飲み込むはずだったビームはその蹴りに受け止められる。拮抗する力。だが軍配はこちらに上がった。徐々に押されたビームは進行方向とは真逆に押し返され、反射される。当然向かう先は皇帝座乗艦マギア・マキナス。敵艦隊が破壊された後を、再度引き返していく光景だ。

 マギア・マキナス側も流石に危険と感じたのか、甲羅の面を向けてDNウォールに似た防御領域を展開して防ぐ。防壁にぶつかって弾かれるビームの余剰エネルギーが周囲の艦隊や機体に雨あられとなって降り注ぐ。マギア・マキナス本体にはダメージは入らなかったが、それでも防衛線を切り開けた形となる。

 

『すごい……本当に返した……』

 

「…………」

 

 改めてガンダムの性能に嘆息する。直撃コースを防がれはしたが、それでも被害はゼロだ。が、機体のコンソールに「出力不安定」の文字が見える。いかに強力なEDNFとはいえ、あれだけの攻撃を跳ね返すのに問題が出ないというわけではなかったようだ。それに関してはスタートに文句の1つも言いたくなる。

 驚きは見ていたアルスだけではなく、後方から追いついて来たアレクとリリーの部隊もまた、目の前で起こった出来事と、それを起こした機体と共にいる者に驚きと警戒の声を発した。

 

『う、撃ち返した!?』

 

『おいおい……スーパーロボットかよ……』

 

『改めてガンダムが恐ろしい段階にいると言える……が、もっと驚くべきは』

 

『ハジメ軍曹、そこにいるマキナスのネオエースは?』

 

 リリーの言葉が指すのは無論、アルスのMS。リリーの部隊やアルスのチームの何人かが警戒態勢に入っている。しかしアルスは抵抗を見せない。空中で静止したまま彼らを見つめ返す。

 一触即発の状態を解くべく、元が説明に入る。

 

「簡単に言えば、裏切られたそうです。味方をマキナスの象徴、マギア・マキナスと皇帝に操られて」

 

『マキナスの象徴!?』

 

『さっき通信で流れてた象徴って、本当だったんだ……』

 

『裏切られた……信用していいものかな』

 

 疑いの目を向けるアレク。この2人の因縁は一応元も聞いていた。何でも元が現れるまでは対決の多い組み合わせだったという。どちらも本来なら先に仕掛けようとするはずだった。

 そんな中でリリーだけは冷静にこれまでの流れから元の話に予想を立てていく。

 

『なるほど。マキナス軍の艦艇も攻撃に巻き込まれていたように見えたが、あれは本当に、巻き込んでいたのだな。そして君はそれに反抗して……かな?』

 

『すごい……リリーさんその通りです!』

 

『別に褒められたものじゃない。前線指揮官として、様々な事象を見つつ判断する能力は必要だ。とはいえ、腑に落ちない点も見られるがな』

 

「腑に落ちない……というと?」

 

 どういうことかと内容を聞くと、リリーは答える。

 

『裏切り者であるアルスを、なぜ味方に始末させようとしたかだ。アルスほどの男の駆る機体をそのまま撃破させるよりも、乗っ取らせた方が戦力になるはずなのに』

 

『それは俺も感じた。あれはどうも機人族のメモリーから洗脳するようだった。自分が言うのもなんだが、俺を洗脳した方が戦力になるはずなのに……まるで気に入らないものはネチネチと始末する子供っぽさがあった』

 

 単にアルスが邪魔だと判断したのか、それとも操るために必要なものがあったのか。どちらにせよその判断に至るのにも表面上の数の有利があればこそだが。

 念のためマキナス側の動向をチェックしていたが、先程の後から敵艦の目立った攻撃はない。先程の攻撃に対し警戒しているのだろう。前を向き直り、元はリリーとアレクに彼の臨時処遇について問う。

 

「それで、どうします?」

 

『………………正直言って、手が不足しているのはある。アレク少佐が良ければ、ハジメ少尉の直援に回すのが一番だと思うが』

 

『要のガンダムの直援か。不安だがまぁ、対処のしやすさで言えばハジメが適任か。星剣使い、ハジメを落としたらお前を地獄の果てまで追うぞ?』

 

『ガンダムには借りがある。落とさせはしない。早く行こう。いつまでも皇帝が何もしないはずがない』

 

 アレクが訝しみつつもアルスの配置を容認する。元の直援として緊急配置されたアルスが前方を指す。周囲の艦が離れていく中、マギア・マキナスが変わらず待ち構えていた。クリムゾン・ドラゴニアスよりも3回りは大きい巨体が、空で迎え撃とうと待っている。後方のカメラにはクリムゾン・ドラゴニアスが見える位置まで来ていた。

 決戦の時はすぐそこまで来ている。回線を開いて自らの覚悟を確かめるように言った。

 

「行きましょう。1400年の戦いを終わらせるために」

 

 両者共に流した血は多すぎる。ここで打ち止めにしなければならない。その想いでシュバルトゼロガンダム・イグナイトを決戦の場まで向かわせる。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。

レイ「これで名実共闘って感じだね!戦い続けてきた2人がどんな連携をしていくのかな?」

ジャンヌ「少なくともアルスさんは嬉しさを感じているようなので、問題は実際に戦ってどうなるかってところでしょうか?それより作中に出たマギア・マキナスのコントロールがどうしてアルスさんに掛けられなかったかが問題ですが……」

レイ「んー……条件があるとか?作中で言ってた通りに」

ジャンヌ「条件……何でしょうね?」

まーそこら辺は追々わかるでしょう。では今回はここまでです。次の投稿ではファフナーEXODUSの感想とか言ってそうです(^ω^)

ジャンヌ「暴走しすぎないようにしてくださいね?ではまた次回」
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