機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

95 / 322
どうも、皆様。引き続きご覧の方は改めまして。蒼穹のファフナー限定配信すべて見終えて、BEYONDが滅茶苦茶見たくなりました、藤和木 士です。( ;∀;)もう最終回まで何度泣いたか……

ジャンヌ「アシスタントのジャンヌです。はいはい、良かったですね」

レイ「アシスタントのレイだよー。今もまた見直しているくらいだしね」

さて、引き続いてEPISODE74の公開です。

ジャンヌ「エアクルセイド無人機……生身の人間では操縦不可なMSを有効活用ならこういう形が妥当なんでしょうね」

レイ「だねー。けどそれだと改造したあの人がなんかかわいそうな感じだね」

ジャンヌ「そして元さんは機械騎士と交戦……パワードスーツと合体するエクス・サイズのMSもあれですが、こちらも苦戦しそうですね」

レイ「なんてったって機械騎士っていうくらいだもんね!苦戦は必至だ!」

さ、さてそれでは本編へ……(゚∀゚)


EPISODE74 激突、象徴VS象徴2

 

『っう!こいつ!!』

 

『………………』

 

 アルス達がエクス・サイズ、それに無人機との戦闘を開始した頃、ジャンヌはガンダムのシステム内からその様子を確認していた。早く助けにいかなければ。その思いでガンダムのジェネレーターの安定領域を保つ。対してガンダムを操縦するハジメは無言で機械騎士を名乗るランドと対峙していた。

 威勢はあちらの方があり、攻めているように見えたがハジメは的確に防御し、カウンターを決めていく。左手のブレードガン・ニューCとテイル・バスターの打撃が、敵の装甲と武装を砕いていた。敵はジャンヌでも分かるほどに中・遠距離戦が得意と思える機体だった。だが射撃攻撃よりも近接攻撃で攻めて来た。些細な違和感、たどり着いたのは不慣れという言葉。それにハジメも気付いていた。

 

『機体は良くても、パイロットがまだまだって感じだな』

 

『なんだと……?お前も落ちこぼれだと言うのかっ!!』

 

 ハジメの指摘にランドが怒りを露わにする。出力を上げてランドの機体が再び実体剣を振りかざす。ハジメは再びブレードガンの剣で受け止める。火花を散らしながら、徐々に押し込まれる。剣先がこちらを捉えると同時に二股に分かれた間にビームサーベルが形成。ガンダムの胸部を突き刺そうとした。が、出力する瞬間力の弱まった剣を押し上げてビームサーベルの位置を横にずらした。攻撃を躱されて隙だらけの敵に続けて蹴りを腹に打ち込んで飛ばす。

 

『ぐぅ!?』

 

『おまけだ』

 

 ハジメがシュバルトゼロガンダム・イグナイトのメガ・ビームライフル・ゼロを向ける。放たれた高出力ビームがランドの機体を呑みこもうとしたが、瞬時に回避したランドに避けられる。それでも表面を破壊したシールドと二股の実体剣を焼き尽くす。

 ジャンヌの眼から見ても、この勝負は圧倒的にこちらが有利だった。だからこそ早く救援にいかなければと逸る気持ちがあった。もし象徴が攻撃を受けたらという不安がハジメに早急な撃破を要求した。

 

「ハジメ、早く目の前の敵を倒して、アレクさん達の救援に!」

 

『分かっています!イグナイトモードの機動性で圧倒します、ジェネレーター制御!』

 

 ハジメからの返答にすぐさま従ってジェネレーターの各部エネルギー伝達を調整する。制御は安定している。GOサインをハジメに送る。

 

「行けます。ハジメっ!」

 

『イグナイトの機動性なら!』

 

 宣言と共にシュバルトゼロガンダム・イグナイトが翔ける。射撃戦を展開して近づけさせまいとするランド・オン。ライフルからの連弾と背部ゴーストからのマイクロミサイル、ビーム砲。それらのギリギリの距離で攻撃を避けて接近する。一つでも多くの弾幕で近づけさせまいと、銃身の下からコードに繋がれたパーツを射出してくる。電撃を帯びてガンダムに伸びるパーツ。だがそれも一回転しながら持ち前の機動力で回避、再び距離を縮める。

 メガ・ビームライフル・ゼロを腰背部に仕舞い、その両手にブレードガン・ニューCを構える。少し上に飛び上がると、それぞれのブレードガンの刀身からビームサーベルを形成して振りかざす。

 

『はぁっ!』

 

『ぐあぁっ!?レンジが伸びた!?』

 

全長5mに及ぶ剣を力いっぱい振り下ろした。ビームサーベルはそのままライフルとキャノン砲、ウイングを斬り裂き攻撃、機動性を一気に奪う。姿勢を崩すランドの機体に追撃を仕掛けるハジメ。

 

『やるっ!』

 

 ところが突き出したブレードガンのビームサーベルは手ごたえを得ることはなかった。理由は剣を突き出しきれなかったからだ。機体アラートが鳴り響く。それとほぼ同時にハジメが機体に急制動を掛けてその場を引く。先程の地点にビームの弾幕が形成される。急激なGに呻く。

 

「くぅぅぅっ……!何?」

 

『っ……あれは』

 

 ハジメが機体のカメラ映像を送る。送られてきた映像に亀形の戦艦と先程撃破したはずのマキナート・エアクルセイドの姿が見えた。先程とは違い、落ち着いた様子のエアクルセイドでまるで別人、機械が入っているかのような落ち着きを見せる。回線でそれが既に無人機であることはジャンヌも知っていた。

 攻撃を回避したシュバルトゼロ・イグナイトに対して突然、回線から知らない少女の声が敵意と共に飛んでくる。

 

『お兄さんをよくも!私がやっつけてやる!マギア・マキナス、砲撃っ!』

 

「ちょっ……きゃあ!?」

 

 言っていることと命じたことが合致しない声と共に再度ビームがシュバルトゼロに放たれる。弾幕の嵐を潜り抜けていくシュバルトゼロ。だが接近は困難を極め、エアクルセイドの変形中間体による曲がるビームと合わせて圧倒的な弾幕に圧される。

 さらにマギア・マキナスに顔を向けたランドは、その場を離れてマギア・マキナスへと向かおうとする。撤退という言葉が思い浮かぶが、母艦に戻れば何が次に来るか分からない。ハジメがシュバルトゼロ・イグナイトをそちらに向かわせようとする。

 

『待ちやがれ……っく!』

 

 離れていくランドの機体。オープン回線からランドの捨て台詞が投げられた。

 

『俺の力は、こんなもんじゃない……こんなもんじゃないんだ!すぐにそれを証明してやる。覚えていろ!ガンダム!!』

 

 そのままランドの機体はマギア・マキナスへと回収されていく。マギア・マキナスへの接近もしたいところだが、先に展開するエアクルセイド部隊を何とかしなければならない。しかしマギア・マキナスからの攻撃も合わせて、イグナイトで機動性が上がっているガンダムでも同時に相手にするのは困難を極める。そこに援軍が現れた。

 接近を知らせる警報。更にジャンヌの詩巫女としての感覚が研ぎ澄まされる。開かれた回線から響いたのは、彼女達の希望だった。

 

『ハジメ、ジャンヌ。援護する!』

 

『クリムゾン・ドラゴニアス!』

 

「象徴!?どうして!?」

 

 本来ならアレク達に護られて進軍しているはずの象徴、クリムゾン・ドラゴニアス。それが援護をするということなら、前に出るということだ。本来の作戦の流れとは、違う。撃墜の危機が生まれる行動に疑問を持つジャンヌ。だがそれは必然とも呼べる、簡単な理由だった。クリムゾン・ドラゴニアスが答える。

 

『どうして?象徴と象徴は同じ力を持つ者。これまでの戦いでも象徴同士がぶつかり合ってきた。当然の事さ』

 

「あ……」

 

 象徴と象徴のぶつかり合いという、本来当たり前とも呼べるこれまでの戦いの流れを聞かされ、納得せざるを得なかった。そう、本来象徴とはそう言ったものであると。前には出したくないのはあったが、それでもこうなった以上、象徴が象徴を止めるのが当然であった。むしろそれがこれまでの歴史での常であった。

 しかしジャンヌの気持ちを察していたクリムゾン・ドラゴニアスは、ジャンヌとハジメに言葉を掛ける。

 

『君の、私を傷つけたくないという気持ちも分かる。だが、君達を、詩巫女と竜騎士を失う危機になることも、私は嫌なのだ。こちらは任せよ。ハジメ達は傀儡のMSと!』

 

『……分かった』

 

 ハジメが重い口を開いて承知する。右腕部を変形させてビームサーベルを、左腕にはブレードガンを引き続き装備してエアクルセイドと相対する。そして後方から飛び出してきた紅い機械竜、クリムゾン・ドラゴニアスが砲撃を放ちながらマギア・マキナスへと攻撃を仕掛ける。マギア・マキナスの注意がそちらに逸れる。飛び掛かる様に爪を振るうクリムゾン・ドラゴニアスと甲羅で防御するマギア・マキナス。エアクルセイドの視線もそちらへと向いて撃退しようと銃を向けたが、こちらに注意散漫となった。ハジメが距離を詰めてビームサーベルを振るう。

 

『もらった!』

 

 虚を突かれたように瞬時に対応しようとしたエアクルセイドだったが、振り抜いた光剣が背部のバックパックベースごと左腕部を斬り裂く。爆発で下がるエアクルセイド。追撃を仕掛けていくシュバルトゼロガンダム・イグナイト。ブレードガン・ニューCにビームサーベルを形成し、サーベル部分をガンモードで放つ。放たれた光刃は敵の胸部に突き刺さって機体を爆散させた。

 残る機体がこちらに斬りかかってくるが、所詮は1機だけ。更に身軽となった機体に敵はいないと、ハジメは攻撃を受け止めてから切り抜けた。刹那の一閃。敵の腕部が斬り裂かれ、宙を舞う。更にその胸部にはブレードガンの傷が生まれていた。小爆発の後空に爆発と共に消えていく。敵を排除してハジメがジャンヌに呼びかけた。

 

『ジャンヌ、行くぞ』

 

「はいっ!」

 

 このままアレク達の救援に、そう思った2人の目と耳にとんでもない光景と叫びが聞こえてきた。

 

『ぐっ!あぁぁぁぁぁ!?』

 

『アレク隊長?』

 

『くっ……こんな……』

 

「リリーさん!?何、あの雷は……」

 

 雷と表現できる光の点滅。空中に広がる高エネルギーの通り道で、幾つもの爆発が空を彩った。しかし爆発から落ちていく中には、ドラグーナが数十機確認できた。その中にアレクのアレキサンドルと、リリーのリリィ、そしてローレインのラプターもいた。味方が大量に落とされていった状況に、戦々恐々とする。

 何が起こっているのか。ジャンヌはハジメに雷の落ちていた方向に向かうことを提案する。

 

「ハジメ、あの雷の方向に!」

 

『分かっています。加速する!』

 

 イグナイトの加速力が全開となり、現場へと急行する。既にその空域に味方機体はほぼいない。唯一雷を回避していたと思われるアルスが、先程より大型化していたもう1機のMSと剣を交えているだけであった。アレク達と相手にしていたエアクルセイド無人型は、空に停滞する。そこで気づく。それらが中央に出迎えるように整列していたことに。中央に、他と違うMSがいた。

 ケープのようなパーツを羽織り、如何にも荘厳としたいで立ちを見せる機体。その手に錫杖を携えてこちらを見る機体に見覚えはない。しかし、ハジメの唾液を飲む音が聞こえた。そこに星剣使いの声がその正体を告げた。

 

『ガンダム、気を付けろ!そいつは皇帝だ!』

 

「えっ」

 

『…………やっぱり』

 

 改めて機体を見る。よくよく見て考えると、確かにその機体の構成はどことなく身分の高い者を感じさせる。いきなり出くわした目標に、ジャンヌに緊張感が生まれる。

 一方こちらを視認した皇帝は、通信回線を開くことなく、こちらをただただ見返す。何もしてこないのが不気味だったが、ハジメがその沈黙を破る。

 

『マキナス皇帝ギルフォード・F・マキナリアス。お前の野望はここまでだ。味方を撃墜して得られる勝利なんて、何も得るものはない!』

 

『……野望……違うな。これは覇道だ。我が皇帝の覇道。立ち塞がる者は味方であろうとためらいはない。我が覇道の為の贄とする。貴様もまた、我が覇道の肥やしとなる』

 

 ハジメの言葉に皇帝はそう返す。話し合いは通じないことはよく分かった。もっともこちらもそれで解決するとは思っていない。ジャンヌも機体出力を調整してハジメがいつでも行けるようにスタンバイする。

 ところが先に仕掛けたのは皇帝だった。錫杖を掲げると、静かに天罰を下すかのように告げる。

 

『ディメンションノイズフルバースト』

 

『何っ?』

 

「あれはハジメの……!?」

 

 本来ハジメのガンダムが使用する必殺の一撃「ディメンションノイズフルバースト」。その名を聞いた時まさかと思った。その恐れは現実となった。皇帝の声に反応して錫杖は名称を読み上げた。

 

『ディメンションノイズフルバースト 皇帝の雷霆(エンペラー・ボルテックス)

 

 錫杖の先から高エネルギー体が形成されて、それが雷へと姿を変えて辺りに降り注ぐ。先程見たそれを、ハジメが瞬時に対応して回避する。回避したそこに電気が通過し、更に追跡する様にこちらに迫ってくる。

 

「避けられない!?」

 

『ならっ!!』

 

 回避しきれないと悲鳴を上げたジャンヌであったが、それを文字通り拳で打ち消そうとするハジメ。だが周囲を余剰電気が巡る。電脳空間にいるジャンヌにもそれが伝わり苦痛を受ける。

 

「あぁっ!痺れる……っ!?」

 

『ぐっ……パイロットを狙った攻撃?触れるのもアウトか。にしても持続時間が!』

 

 ハジメが舌打ちする通り、確かにそのDNFの持続時間が長い。空域一帯をカバーするほどの雷撃は周囲のMSを敵味方関係なく落としていく。そしてそれは象徴も例外ではなかった。

 

『ぐぅ!?この高純度DNの波形……皇帝か』

 

「分かるの?」

 

『あぁ。かつてそれに命を奪われた。あるはずのない傷口が痛む。だが、まだ私は!』

 

 体にまとわりつく電気を払って、マギア・マキナスの底部から攻撃を仕掛けるクリムゾン・ドラゴニアス。爪と密着した状態からの射撃でマギア・マキナスの船体が大きく揺れていた。怒涛の攻めだ。

 すると皇帝の動きが変わった。攻めを展開するクリムゾン・ドラゴニアスに視線を向けると、錫杖を振るう。すると、更に出力が上がり、クリムゾン・ドラゴニアスへと攻撃を集中させた。集中攻撃。象徴に迫る危機に、ジャンヌは叫んだ。

 

「ハジメ!」

 

『分かっています!』

 

 すぐにやめさせようとガンダムの機体を向かわせようとする。そうさせまいとエアクルセイドが行く手を阻む。更にそこに後方から迫る機体があった。

 

『おっと、皇帝には触れさせねぇぜ!!』

 

『ッ!!』

 

 機体を反転させて攻撃を止めるハジメ。シュバルトゼロガンダムの剣に、もう1機の敵の刃が交わる。寸前で防いだことに安堵するも、映像を見てジャンヌは絶句した。

 

 

 

 

「…………………え?」

 

『どうし……なんだ、こいつ!』

 

『おやおや、動きがとろいぜ?なぁ!!』

 

 

 

 

 2人の動揺に気づいた敵パイロットが出力を上げてこちらを弾き飛ばす。体勢を立て直すガンダム。それでも心の動揺までは立て直しきれていなかった。アルスと戦っていたMS、その顔が自分達の良く知る、ガンダムと同じ物だったのだ。

 マキナスのガンダム、その単語が脳裏に浮かび攻撃を中断した皇帝も同じことを口にする。

 

『ガンダムはドラグディアだけのものではない。これが我らの生み出した、マキナスガンダムだ』

 

『その一号機・エクス・Gことエクスガンダムだ。さぁて、ドラグディアのガンダムにはご退場願おうか!』

 

「マキナスの……ガンダム……」

 

『ちぃ!』

 

 エクスガンダムのビームソードとシュバルトゼロガンダム・イグナイトの腕部ビームサーベルが激突する。立ち塞がった強敵はガンダム。その名が示す力に、ジャンヌは知らず知らずのうちに委縮してしまう。それがマキナス皇帝の手の内だとも知らずに。そして皇帝の狙いは次なる障害へと向かうのであった。

 

 

NEXT EPISODE

 




今回もお読みいただきありがとうございます。機械騎士、撤退!(゚∀゚)

レイ「よ、弱いよ!?」

ジャンヌ「元さんが強いにしても、これは……」

まー、そこは後々の解説でも理由は明記しますが、簡単に言うと本領発揮はこれから、という感じです。

レイ「つまり、乞うご期待!ってことだね。敵にガンダムも登場しているし、これはまさか他にもガンダムが?」

ジャンヌ「それだといいんですけど……そう言えば今回は珍しく視点がジャンヌ・Fさんだけなんですね」

それ私も直前に気づいたんですよね……(;´・ω・)このままでもいいかということでそのままやっています。次回は皇帝一派とガンダムが正面から対決します!というわけで今回はここまでです。

レイ「次回もよろしくねーっ」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。