機動戦士ガンダムDN   作:藤和木 士

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どうも、皆様。引き続きご覧の方は改めまして。作者の藤和木 士です。

黒の館DN後半は本来の機械騎士の機体マキナズ・ファイターとエクス・サイズが装依するマキナスのガンダム「エクス・G(ガンダム)」の紹介となります。

マキナズ・ファイター、エクス・ガンダム。共にLEVEL1にて重要な位置にあたる機体でありますので、是非目を通してください。

それでは後半スタートです。


黒の館DN 異世界戦争編 第9回 後編

 

 

士「はい、では後半も始めて行きます。作者の藤和木 士です」

 

ネイ「アシスタントのネイです」

 

グリーフィア「アシスタントのグリーフィアよぉ~。後半も始めて行きましょーか」

 

士「そうだね(;・∀・)特にエクス・Gの説明が長いし……」

 

グリーフィア「メタいわねぇ♪」

 

ネイ「え、えと……じゃあ早速。後半の紹介はランドが最初に乗っていた機械騎士機マキナズ・ファイターとエクス・Gことエクスガンダムとその支援パワードスーツの紹介になります」

 

 

マキナズ・ファイター

形式番号 MS-MM00XMKCⅡ

 

機体解説

・マキナスの象徴「マギア・マキナス」を護衛する機械騎士のために制作されたMS。機械騎士専用のMSではあるものの、当代の機械騎士であるランド・オン専用機ではない。

 本機の冠する機体番号は00であり、マキナートはおろか新世代機の機体であるマキルナやマギアリアとも違う系列機である。更に専用機を示す単語にもⅡが付いており、なぜこの機体番号なのかというと、この機体はその時代のあらゆるMS技術を用いて作られる機体であり、ナンバリングに属さない機体だからである。

 故に本機は世代ごとにその姿を変える。またこの機体は政権が皇帝一族から大統領に変わった時に一度「本来の機械騎士の為の機体」から変わっている。それこそ機体番号が順番を示さない00であるのと、Ⅱと付いている理由である。なお「本来の機械騎士の為の機体」は既にギルフォードが確保しているが、調整がギリギリ追いつかなかったため本機が駆り出されることとなった。

 機体構成としてはシンプルな歩兵兵器としての先端を行くものとなっている。マキナスのMSのあらゆる武装を装備し、機体もそれに付いて行けるように調整された。その結果本機はマキナスに珍しい限定的なダブルジェネレーター仕様となっている。非常に高い性能を誇る本機だが、惜しむらくはこれをもっとも扱える人物に出会えなかったことで、出会うことなく本機は機械騎士ランドの「本当の」機体にバトンタッチすることとなる。

 機体コンセプトとしては文字通り「マキナスのMSの総集編」。このコンセプトは他の第4章に登場する機体にも当てはまる。細かく言うなら「大統領の機械騎士が扱うマキナスMSの総集編」というべきか。

 

【機能】

・カメラ切り替え機構

 他のマキナス機体と同じ機能。カメラ形状も機能もほぼ他の機体と同様。違うのはゴーグルが頭部の五角形状ユニットの内部に格納される様になっていること。

 

・パック換装システム「ゴーストシステム」

 他の量産型機と同じ武装換装機能。本機には専用ゴーストが存在しているので使われるのは補給時のみ。

 

・アンチステルスセンサー

 ステルス機の居場所を判別するセンサーシステム。マキナート・レイにて運用されたシステムであり、センサーはカメラ切り替え機構とセットになっている。

 

 

【武装】

・専用ビームアサルトカービン

 マキナート・アンチドラグにて採用されたビームアサルトカービンをマキナズ・ファイター専用に調整したもの。サイドアーマーに2丁装備する。

 中距離での弾幕形成に用いられる他、銃身下部にユニット化したアンカーを装備されており、アンカーで捕らえた敵に電撃を流し込むことが出来る。

 形状モデルはハイぺリオンガンダムのザスバタ・スティグマト。ビームはエネルギーカートリッジ方式ではなく本体供給式となっている。

 

・ボックスビームサーベル

 機体両腕部に格納されるビームサーベルユニット。マキナート系列機に採用される汎用タイプの兵装。緊急時に発振されるようにされたビームサーベルであり、主に迎撃用。ただし攻撃用としても考えられており、突きの一撃を拳と共に見舞わせることは容易。

 さらにマキナート・エアレイダーで採用されたビームガンとしての機能も有しており、射撃兵装としても使える優れもの。

 武装モデルはジム・スナイパーカスタムのボックスタイプビームサーベル。

 

・可変型シールド改

 左腕に装備されるシールド。マキナート・コマンダーの物を改修したもの。やや大型化したが、収納する機能は変わらず搭載。またエッジが付いて攻撃性能を若干だが持つ。

 モデルはインパルスガンダムのシールド。形状はブルーディスティニー3号機のシールドに似せている。

 

・スペシャルゴースト

 本機専用に開発されたゴーストパック。機首変形式の自立行動可能タイプ。全領域対応・射撃寄りのバックパックである。

 ベースとなっているのはマキナート・コマンダーのスーパーゴースト。近接格闘兵装持ちだが、それ以上に火力がウリであり、タンクゴーストを超える破壊係数を生み出す。

 武装はマルチビームランチャー2門、アンチシップブレード2振り、マイクロミサイルランチャー2基、ロングビームランチャーを1本、エネルギータンク1基にプロペラントブースターを4本も装備する。またゴースト自体にDNジェネレーターを搭載しており、実質的にマキナスのダブルジェネレーター仕様となる。同国のゴーストパックの中でもかなりの費用が掛かっているゴーストである。

 武装モデルとしてはガンダムSEEDのIWSPまたはSEEDDestinyのオオトリパック。

 

・マルチビームランチャー

 ゴーストの上部から肩に掛ける形で装備されるビーム砲。2門装備される。カノンゴーストの武装を流用している。長距離砲から銃身を短くしているが、威力はほぼ変わらず、連射性を高めた。

 武装モデルはIWSPのレールガン。銃身やサイズ比を小さくしてデッドウェイト化をさけているイメージ。

 

・アンチシップブレードⅡ

 ゴーストの下部、丁度脇の下付近に持ち手が来るように装備された対艦刀。2振りを装備する。スーパーゴーストの武装を改良した。

 本機でも格闘戦に対応した兵装が装備されているが、本兵装もそのうちの1つである。ただし以前のような剣の中央にビームを形成するのではなく、二股のブレードの先にビームサーベルを形成するようになり両刃の剣へと変更された。使用感が変更されているが、それでも以前のものより使いやすさを重視している。

 武装モデルは機動戦士ガンダムSEEDシリーズの対艦刀。剣の形状モデルはバトルスピリッツのブレイヴ「クラウン・ソーラー」。

 

・マイクロミサイルランチャー

 ゴーストのウイング下に装備された実弾兵装。カノンゴーストの武装を流用している。8門の発射口を持ち、ランチャー1基に2回掃射分の弾数を掃射できる。

 形状モデルはガンダムSEEDに登場するロングダガーフォルテストラ装備のミサイルポッド。

 

・ロングビームランチャー

 右側のアンチシップブレードⅡの下方に装備される手持ち式長距離ビーム砲。タンクゴーストの武装を流用した兵装。

 出力はマキナート・バスターで示された通り、十分な威力を誇る。本機の場合ミサイルや副砲としてマルチビームランチャーを備えているため、撃つまでの誘い込みがしやすくなった。またダブルジェネレーター仕様なのでエネルギー切れもチャージにも多少余裕がある。

 武装モデルはガンダム4号機のメガビームランチャー。

 

・エネルギータンク

 左側のアンチシップブレードⅡの下方に装備される、ロングビームランチャー用エネルギーキープ用タンク。同じくタンクゴーストから流用。

 ダブルジェネレーターとはいえ急なエネルギーの消費は機体の制御に問題をきたす。そのためのフェイルセーフティを兼ねた装備となっている。チューブで繋がっており、最悪左腕で撃つことも考えられる。

 

 

 

 

エクス・G(ガンダム)

形式番号 MS-MG01X

 

機体解説

・マキナスで開発されたエクス・サイズ大佐専用の新型MS。ここで示されている通り、本機はマキナスが開発した「ガンダム」である。

 本機が開発された要因としては、やはりこの世界のガンダムという存在が持つ圧倒的な存在感にあやかるという狙いがある。ガンダムという存在の有効性はマキナスでも認識しており、これまでガンダム奪回作戦が行われてきたことからも見て取れる。最初はガンダムを取り返そうと躍起になっていたマキナスだったが、メレト遺跡での敗戦後から考え方を180度改める。ガンダムが手に入らないのであるなら、ガンダムを作ってしまえばいい。そう考えたマキナス側はネオエースの1人で、専用機を切り替える段階であったエクス・サイズの専用機としてガンダムの製造「プロジェクト・マキナスガンダム」を始動させた。この時既にギルフォードの息が掛かったワルトも本計画に参加し、様々なガンダムの案が出された。

 その中で本機の仕様として採用されたのが、中核となる機体に対し、外装式のパワードスーツを更に装着して戦うというスタイルだった。四肢と体の一部を構成する外装に機体を合体させ、戦うというパワーのごり押しとパーツの切り替えによるダメージの速やかな回復を狙った戦法は、多くの支持者を集め本ガンダムの基本戦術として成立させた。外装式となるパワードスーツにはDNジェネレーターを個別に積んでダブルジェネレーター仕様になるようにし、タイプも接近型、遠距離砲撃型、遠隔操作端末型(コンピューターコントロール)、そして全領域高機動型の4つが制作された。対決するMSに対し外装を換装、残りのパワードスーツも個別搭載されたDNジェネレーターで追従して援護を自立稼働AIで支援を行う。

 パワードスーツが基本となる関係上、本体の武装は少ないが、それでも最低限の武装を持っており、性能も引けを取らない。頭部をガンダムにしただけでも十分効果があるだろう発想に対し、これほどまでの性能を付けたのはひとえに苦汁をなめさせ続けられたマキナス技術者たちの執念と呼べるものだろう。開発チームにワルトが居たことからも頑なに想像できる。ただし開発側の誤算としてはパイロットのエクス自身が追加兵装群を嫌っている点、そして開発を要請した大統領ではなく開発を横取りして使うこととなった皇帝によって本機が使われる点だっただろう。ちなみに開発チームは皇帝に賛同する者以外は殺害されている。

 なお頭部はガンダムだが、当初はマキナートのパーツを用いて偽装している。これはガンダムの前でバラすことで精神的動揺を誘う狙いがあったためである。更にこれまで触れられていなかったが、本機は国家元首機や皇帝機以外でDNフェイズカーボンを採用する機体の1機であり、ビームシールドが使えなくなったとしても機体の素の防御力も並み以上を持つ。

 コンセプトとしては「エクストリームガンダムを死神っぽいキャラクターが使うとしたら?」である。これまでのコンセプトと違い、やや崩れた説明の仕方であるが、これが一番作者としてはしっくりと来たためこのようになった。ちなみにパワードスーツ群の名称モデルが北欧神話のロキの子ども達に関係することから、それらに関係した名称の武装を持つジェニオン・ガイの要素も併せ持つ。そこから転じてそれをベースとして設定されたシュバルトゼロガンダム・イグナイトの影の姿と言える機体でもある。なおベースとなる北欧神話はマキナ・ドランディアの世界でも同じようなものが伝わっている。機体カラーリングは黒と白のラインが多数入っている。なおデュアルアイカメラの色は黄色となっている。

 

 

【機能】

・カメラ切り替え機構

 マキナート系列機と同型の機能。ただし本機の場合偽装時の頭部から本来のガンダムヘッドに切り替えた際のカメラ切り替えに留まっており、実際の所はそれほど機能として盛り込まれてはいない。

 

・DNフェイズカーボン

 ドラグディア、マキナス両国家の国家元首機や総司令官専用機に採用される特殊DN装甲。本機においてはパワードスーツにも採用されている。

 

・ビームシールド

 機体の両腕部に装備されたビームによる防御兵装。マキナート・シャイニングのデータを流用して装備される。余分なパーツを本体に装備させられない本機に対して非常にありがたい機能となっている。

 

・強化機動システム「マキシマイズ」

 マキナート・シャイニングにも採用された機動性能強化システム。ガンダムと対抗するための切り札の1つである。

 本機のスラスターはシャイニングと違い光波防刃が起きないようになっている。しかし、本システムで重要なのは圧縮したDNを瞬間的に機体外へ放出することであり、本機ではマキシマイズ機能のみに絞ったセッティングが行われている。素の機動性の強化につながるだけではなく、パワードスーツでもこれら機能が引き継がれるため、全形態で機動性を可能な限り維持している。視界不良は改善を行ったものの、若干視界がざらついてしまう。

 

・パワードスーツ合着

 本機におけるもっとも重要なシステムであり、特殊な武装換装システムを指した機能。正式名称はフェイズ・チェンジ。

 装着するスーツにより4つの形態へと移行する。その際機体の四肢はスーツに固定される。なお使われないスーツはコンピューターによるスタンドアローン操作で本体に追従して支援を行うことが出来る。

 モデルはエクストリームガンダムTypeイクスの換装。パワードスーツ群の名称はいずれも北欧神話における巨人ロキの子ども達、それから子どもの1体であるフェンリルと同一視もされることがあるガルムを含めた4体がモデルとなっている。

 

 

【武装】

・サイズビームライフル

 ビームライフルとビームの鎌「ビームサイズ」を合体させた武装。背中に1つを装備する。

 ビームライフルの銃口の下にサイズ用の持ち手が縮小して格納されており、ライフルのストック部分が開くことでサイズ用の発振器が展開される。

武装イメージとしてはガンダムビルドファイターズAのナドレ・パルティータのビームライフル。

 

・ビームシールド発生器

 機体の両腕部に装備される防御兵装。本機における生身の状態での防御兵装。実体シールドが場合によってはパワードスーツ換装に邪魔になることから本兵装が実装された。だがもっと正確に言うなら、ビームシールドを使用できるようになったからこそ本機の増加パワードスーツの採用に踏み切れたというのが近い。

 

 

<ヨルムンガンド・フェイズ>

・エクス・Gに合体するユニットの1つ。カラーリングは黒と赤。

 格闘戦を重視したパワードスーツであり、機動力も確保している。射撃兵装に乏しいものの、使い手次第で遠距離への攻撃も可能な他そもそも距離を余裕で詰められることからも対応が出来る。

 名称はロキの子どもの1体、大蛇の「ヨルムンガンド」。別名ミドガルズオルム。エクストリームガンダムのタキオンフェイズに相当する。

 

【追加武装】

・ビームセイバーⅡL

 マキナート・シャイニングのビームセイバーⅡをベースに、更に発生器を大型にしたモデル。背部のバックパックの鞘に装着されている。1本装備。Lとは「Large」の略。

 シャイニングの物より大型化したことで近接攻撃距離が伸びている。また出力の増強で光剣の面を用いて攻撃を防御(というより攻撃を焼き落とす、あるいは弾く)が可能となった。その分取り回しが悪くなっており、そのせいで1本だけの装備となっている。取り回しを悪くしてでも本兵装を新たに開発・装備した理由としては、マキナート・シャイニングの物だとパワードスーツ側の腕とサイズが合わないという、シュバルトゼロガンダム・イグナイトでも見られた欠点が判明したことによる弊害である。ちなみに大型化に際してビーム射撃機能が消されている。

 武装モデルはエクストリームガンダムタキオンフェイズのタキオンスライサー。

 

・クロークウイング・バックパック

 機体背部に装備される、バックパックユニット。中央の剣の鞘をモチーフとした主推進部と、マント型のウイングをアームでそれぞれ接続して出来上がっている。

 主推進部はビームセイバーⅡLの文字通り鞘として機能しており、鞘を傾けることで機体バランスをコントロールする。一方クロークウイングはウイングとしての機能を持つが、アームで前方に向けることで機体正面を護るシールドとして機能する。このウイングには対ビームコーティングが厳重に施されており、装甲自体も多重構造により堅牢さを誇る。スラスターもマイクロタイプを3重で構成されており、機動性を担う。

 

 

<フェンリル・フェイズ>

・エクス・Gに合体するユニットの1つ。カラーは黒と青。

射撃・砲撃戦用のパワードスーツ。シールドを持たないが、パワードスーツの装甲自体がヨルムンガンドで採用されたクロークウイングと同じ対ビームコーティング+多重構造装甲で構成されており、装甲で攻撃を受け止めるタイプとなっている。ちなみに格闘武装はなく、その特異な腕部もあって格闘戦は考えられていない。それでも殴りつけなどの手段はある。

名称はロキの子どもの1体、大型の狼のフェンリル。エクストリームガンダムのカルネージフェイズに相当。

 

【追加武装】

・折り畳みバスターキャノン「スコル」

 機体背部バックパックから伸びる折り畳み式のビームキャノン。本機の主兵装となる。

 砲身を展開することで長距離砲撃用の「ハイメガモード」へと移行し、砲撃行動に入る。折りたたまれた状態でも通常出力・連射出力の「ノーマルモード」で使用が可能。その性質上非常に近距離に入られるともっとも狙われやすい武装となる。ただしそれも織り込み済みであり、折り畳み時にはキャノンの割れた砲身からDNを放出して推進力を生み出せる。

 武装モデルはエクストリームガンダムカルネージフェイズの大型2連装キャノン。ミサイルコンテナを内装する技術までは持っていなかったため、推進器とビーム砲としての機能しかない。名称はフェンリルの子スコルから

 

・大型ビームライフル「ハティ」

 マキナートのビームライフルを大型化したような形状をした手持ち武装。バレルストックはない。

 形状こそマキナートのライフルに近いが、大型化では考えられないほどの出力アップを果たしている。キャノン砲の隙をカバーするため、エネルギー供給は機体本体からとライフル自体のエネルギーコンデンサーチャージ式の2種類を採用している。

 武装モデルはエクストリームガンダムカルネージフェイズのビームライフル。形状はマキナートの物と同じ形状ではある。名称はフェンリルの子ハティから。スコルとハティはそれぞれ北欧神話にて太陽と月を飲み込んだ。

 

・バルカンフィンガー

 機体両手を構成する武器腕。指の数だけあるため全部で10門備える。

 指の1つ1つがビームバルカンの砲身となっており、構えることで発射態勢を取る。ビームの威力はバルカンと言う名前ながらも、1つ1つがマキナートのビームライフルに匹敵する出力であり、それで弾幕を形成するとなると驚異的なのが明らかである。

 武装モデルはエクストリームガンダムカルネージフェイズの両手から放たれる火炎弾。ただし発射するのはビームとなっており、これも技術力の違いからくるものである。当初はビームクローを出力させることも考えたが、今回はなしとした。

 

 

<ヘル・フェイズ>

・エクスGと合体するユニットの1つ。カラーリングは黒と濃い目の紫。

 遠隔操作端末を運用するための形態で、多数のファンネルを操作する。ただしパイロットのエクスはファンネルを操作できる人物ではなく、搭載されるファンネルはいずれも機体あるいはパワードスーツ側のコンピューターで自動的に的確な操作を行う。それらを考慮して腕部には遠近両方に使用できる武装を搭載している。

 名称はロキの子どもの1体、死者の国を支配する女神「ヘル」から。基となるイグニスフェイズが女性モチーフということで、女神であるヘルがファンネル操作のパワードスーツの名称となった。

 

【追加機能】

・変形機構

 機体を簡易的な巡行形態へと移行させる。肩装甲を折り畳み、推力を一方向に片寄せることで変形は完了する。

 変形時のフォルムは機動戦士Zガンダムのキュベレイを参考にしている。

 

 

【追加武装】

・ヘル・ファンネル

 本パワードスーツ最大の武装。背部ウイングを構成し、機体の腰部アーマーにも内蔵される。中央のビーム砲とメインスラスター、X字に展開した姿勢制御用サブウイングスラスターで構成される。所謂雪の結晶状。背部に6基と腰部スカートアーマーに8基、計14基を装備。

 パワードスーツのことも考えるとかなり大型のファンネルだが、サブウイングスラスターを正確に操作することで一般的な遠隔操作端末と謙遜ない高機動性能で相手を包囲、殲滅する。加えて複数基を合わせることで高出力ビーム砲撃を行うことが出来る。

 武装モデルはエクストリームガンダムイグニスフェイズのファンネル。形状も踏襲している。格闘兵装にも出来たが、ヘル・フェイズのファンネルではその機能は有していない。

 

・スリーブビームサーベル

 機体の袖状腕部装甲に発振器を外側に向けたビームサーベルを格納した兵装。2基装備する。

 ビームサーベルを取り出すことは出来ないが、そのまま発振させて攻撃に使える他にビームガンとしても使用できる。わざわざ手荷物必要がない為、使用にタイムラグがない武装となっている。

 武装モデルはキュベレイのビームガン兼ビームサーベル。イグニスフェイズにはない武装だが、イグニスフェイズの外観がキュベレイに似ていることから採用に至る。なおスリーブとは「袖」の事である。

 

・コンテナスカート

 腰部スカートアーマーを構成するコンテナユニット。全部で8枚装備される。

 1枚1枚にヘル・ファンネルを1基内蔵する。コンテナ自体が多重構造の装甲となっているため、被弾時のシールドにもなる。当初はこのアーマーもファンネルとして機能する予定だったが、複数の系統のファンネルをすべてコンピューター制御するのは困難を極めるため、不採用となった。多重構造となっているのはその名残。

 武装モデルはガンダムサバーニャのホルスタービット。それをイグニスフェイズのイメージの様に女性的なデザインにしている設定。

 

 

<ガルム・フェイズ>

・エクス・Gと合体するユニットの1つ。カラーリングは黒と緑。このユニットのみ人型ではなく、大型の狼型のモビルウエポン「エクストラ・ガルム」と合体する。本モビルウエポンは特に狼を改造したなどというものではなく、狼の形状に似せただけ。ただし支援機としての扱いや、悪路の走行など役目は多い。

 全領域対応型の機体で、苦手なレンジはない。ただし他のフェイズとは違い、四脚形態なので他のMSの運用に慣れていると操縦が難しく感じられる。慣れた時にはその四つの足から生み出される機動性から相手にするのは非常に難しいだろう。合体する際は頭部と首、背中の翼状パーツが変形し、頭部は胸部に合体してアーマー化、外れた部分は高出力ビーム砲、首付近は陥没してエクス・Gの下半身を格納。そして背中の翼状パーツは起き上がりエクスGのバックパックと合体し、ガルム・フェイズの上半身を構成する。

 名称は冥界の番犬「ガルム」から。武装モデルはエクストリームガンダムの機動神話形態ミスティックフェイズ。月光蝶などのチートスペックはないものの、類似した機能を持つ全領域対応機である。モビルホースと同じようにエクス・Gをその背に乗せることも可能。なお色と狼の形状をしていることからか、先のヨルムンガンド・フェンリル・ヘルがモチーフとなっていると言われるポケモンのジガルデ(特に10%フォーム)に似ている。

 

【追加機能】

・ビーム偏向フィールド「ノイズ・オーロラ」

 機体のシールドが持つ機能。エアクルセイドで実装されたものを、本機も使用する。

 

 

【追加武装】

・サイズボウライフル

 合体前は右前足側面、合体後は右腰部に1つ装備する変形武装。

 通常時は斧に似た短い鎌だが実は2枚刃であり、中央ビーム発射口を軸対象に展開することで弓型のビームライフルへと変形する。変形後は中央軸に備えられたトリガーを引くことで通常弾、トリガー部を後ろに引いてからもとに戻すことで矢状の強化弾を放つことが出来る。変形させた鎌の部分はDNA時のビームボウ形成に役立つ。

 武装モデルは原型機ミスティックフェイズの弓。ただし形状は「仮面ライダージオウ」のライダー、仮面ライダーゲイツの武器「ジカンザックス」がモデルとなっている。

 

・ミストラルツインランス

 合体前は左前足側面、合体後は左腰部に装備する双槍。1本を装備する。

 槍の側面がビームバルカンの銃口を有しており、射撃戦を行える。しかも槍は持ち手中央で分割でき、両手に持って弾幕を形成、あるいは叩き付けることが出来る。

 武装モデルはエクストリームガンダムミスティックフェイズが持つランス。側面にバルカンを備えるのは、機動戦士ガンダムF91のクロスボーン・バンガードMSが持つショットランサーから。

 

・ガルムシールド

 合体前と不使用時には背中の後部、合体後の使用時には左腕に装備されるシールド。狼の意匠が施されている。

 外縁部に3つのビーム砲を、そして中央にはビーム偏向フィールド「ノイズ・オーロラ」の発生器を内蔵しており、更にそれらを作動させるために個別のDNジェネレーターを備えている。これにより事実上本機はこの形態に限りトリプルジェネレーターという他のMSが到達していない領域に到達している(もっとも、シールドのジェネレーターは他の通常DNジェネレーターより出力が半分程度のものであり、それに本体のDNを上乗せするという方式。なので正確にはツインハーフジェネレーターである)。

 3つのビーム砲は個別発射が可能な他、ノイズ・オーロラと合わせることで収束させて放つフルバーストが使用可能。

 武装モデルはエクストリームガンダムのミスティックフェイズの改修機にあたるりリフェイザー・ミスティックのシールド。この武装のみ発展型の武装をモデルに持ってきている。

 

・ヘッドレス・メガキャノン

 ミストラル・ガルムの頭部で隠されていた部分に存在する、高出力ビームキャノン。1門を装備する。

 正面にしか放てないものの、不意の一撃として使われればかなり効果的な兵装であると言える。

 装着位置などを含めて使い勝手はナラティブガンダム・A装備のハイメガキャノンと似ている。

 

 

ネイ「以上が、マキナズ・ファイターとエクス・Gの紹介になります。エクス・Gまだ本編ではヨルムンガンド・フェイズしか出ていませんが、他のフェイズも活躍の場は与えられるのでしょうか?」

 

士「一応次でまずフェンリル・フェイズが登場しますね」

 

グリーフィア「フェンリルってことは砲戦型かしら。でもフェンリルとガルムって確か同じ狼の事を指すんじゃないの?」

 

士「一応、同じとされる場合もある、という感じですね(;´・ω・)今回は別のものとして扱いました。けど途中説明に入ってたジガルデの事を考えるとガルムとフェンリルは逆になるかもしれないね」

 

グリーフィア「ふぅん。ま、でもマキナスのガンダムってなっているくらいだもの。ガンダムを追い込んでもらわないとね」

 

ネイ「数的に圧倒的不利だと思うんだけどね……」

 

士「そこはDNLを持つ者持たざる者の差がどこまで出てくるかに掛かってますね。一応言っておくとランド・オンは元のようなDNL能力に目覚めてはいません」

 

ネイ「あ、そうなんですね」

 

グリーフィア「竜騎士が元君みたいなのを本来想定しているっていうのに機械騎士はそんな程度なのねぇ。そこは機体性能がゴリ押すことを期待するわぁ」

 

士「そ、それって負けて欲しいみたいにいってるんじゃ……(;・∀・)さて、それでは黒の館DN、そろそろお開きとします。LEVEL1最後の黒の館DNで何を見ることになるのか?」

 




今回もお読みいただきありがとうございます。

マキナズ・ファイターはマキナート・バスターを直系とした後継機となります。マキナートバスターとはなんぞや?(´・ω・`)という方はEPISODE2にて登場しておりますので、見返してみるとよいかもしれません。解説は黒の館DNは第1回の方になります。

エクス・Gについては本文中に申した通り、旧作SSRと言う名のGに登場したエクストリームガンダムとイクスモチーフのキャラ「エクス」と同じモチーフとなる機体です。今回ではミスティック・フェイズなども最初からフル登場となり、前作よりも更に脅威度を増している様相となっております。

果たして、シュバルトゼロガンダムはこれらに含めて襲い掛かるマキナス皇帝を討ち果たすことが出来るのか?いよいよ佳境となる機動戦士ガンダムDNLEVEL1も最後までよろしくお願いいたします。

それではまた次回、本編をお楽しみください。

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