インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな 作:伊頭音
皆さんはGWはどの様にお過ごしになりましたか?私は地獄に居ました。職場という名の地獄にね・・・。
さて、そんなどうでもいい話は置いといて、本編スタートです。
入学式から五日後の土曜日。土曜日は午前だけの授業の為、四時限目の終了のチャイムが鳴ると大半の生徒達は席を立ち、仲良くなった他の生徒達と合流し午後をどう過ごすかを相談していた。ただ一組を除いて。
「春斗一つ相談g…」
「今日の昼食からスタートで一週間、食後のデザートを俺に奢ればISの基礎知識のレクチャーと、ついでにISを使った軽い訓練を付けてやる」
一夏が相談を持ち掛ける前に春斗が返事をしてきた。
「春斗って読心術でも持ってるのか?」
「ちげーよ、情報収集の成果だよ。俺の集めた情報では、今週の火曜、ランチ中に三年の三条あやか先輩に声をかけられたのをきっかけに、篠ノ之箒に特訓を付けてもらう事になったが、肝心の篠ノ之はISについては一切指導もなく、放課後、毎日、剣道場で、二人っきりで、打ち合っている。と」
最後の方を妙に強調しながら春斗は懐に入れてあった手書きの契約書を机の上に出し、ボールペンを重石にして一夏の前に差し出した。
「く…、背に腹は代えられない。頼む‼」
そう言って一夏は契約書にサインした。それを確認した春斗は「毎度あり」と呟きながら懐に仕舞うと、制服の袖の中から厚さ1㎝程の紙の束を出すと一夏に渡した。
「今のお前の学力レベルに合わせて作ったISの基礎知識一覧だ。今日の午後からはそれを頭に叩き込んでおけ。そんで明日の朝九時、倉持から送られてきたISスーツと多めの飲料、タオル二、三枚持って第三アリーナに来い。ISを使った特訓を付けてやる。ISは打鉄を一機用意してある」
あまりの手際の良さに一夏は若干引いていた。一夏が自分で練習の為にISとアリーナと使用手続きをしようとしたがどちらも間に合わず諦めていた。なのに春斗はそれらを事前に予約していた。
「俺が自分で申告したのが火曜日で、両方間に合わなかったのに、何でお前の申告は両方通ってるんだ?」
一夏は恐る恐る聞いてみた。
(もしかしたら使用の権利を得るために手荒い手段でも使ってるんじゃ…)
「ああ、
「え、一年で!?」
「生徒会長がOKを出せば一年でもなれるらしい。まぁ俺の場合、生徒会の手伝いしてたらダミーの書類に俺の名前書かされて、いつの間にか庶務にされてた。ハメられたのに気付いた時には頭にきて問答無用で膝十字固めきめた。権力を持っておくのに損は無いからそのまま入る事にしたけどな」
「その流れだと春斗っていつの間にかそのまま生徒会長になってそうだな」
「ははは、流石にそれは・・・うん、あり得る。あの生徒会長なら仕事から逃げるために擦り付けてきそう。って言ってるそばから」
春斗の携帯から着信音が流れてきた。春斗は届いたメッセージを確認すると
「わりぃ、ちょと職務放棄した
「お、おう」
そう言って春斗は教室を出て行った。置いて行かれた一夏はさっき渡された資料を見ながら食堂に向かった。
「あ、本当に分かり易いなこの資料」
三条あやかというのは適当につけた名前なのであまり気にしないでください。
そういえば最近になって原作12巻見たんですけど、『次巻で本当に上手く纏め上げれるのかな?』という期待?不安?が込み上げてきました。
次話はいつ投稿できるかわかりませんが、少しでも早く投稿できるように努力します(汗)
それではまた次回