インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな   作:伊頭音

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どうも作者の伊頭音です。

タイトル通り急は無しでクラス代表戦をはじめます。

それでは本編スタート。


急をやるとは言ってない。

月曜日の放課後。第三アリーナには多くの生徒が集まっていた。理由は一つ。春斗、一夏、セシリアのクラス代表決定戦を見る為だ。

そしてアリーナのピットには四人の影があった。春斗、一夏、箒、千冬の四人である。

 

「ふわぁ~~~、眠い…」

 

大きな欠伸をし、目元を擦る一夏。

 

「緊張感が無いぞ一夏。これからセシリアとの摸擬戦だというのに」

 

「いやぁ、昨日の春斗の特訓の疲れが抜けなくてな…。土曜までの箒との鍛錬が無かったら多分今頃筋肉痛だった。その辺はありがとうな」

 

「その辺とはなんだ。それでは鍛錬でしか力になれてないみたいではないか」

 

「いや、現にそうだろ。お前ISの知識を教える訳でもなく、ISの使い方を教えもしなかったんだろう?そう言われてもしょうがないと思うぞ」

 

痛いとこを指摘され思わず春斗を睨む箒。睨まれた春斗は

 

「良いじゃねぇか、代わりに放課後二人きりでイチャイチャできたんだから」

 

「イチャイチャ…!?」

 

頬を赤く染め半歩下がる箒。対して一夏は

 

「いや、あれはイチャイチャっていうよりビシバシ…」

 

そこまで言うと今度は一夏を睨む箒。それにビビる一夏。そしてそれを横で見てた春斗は『やっぱ駄目だコイツ』と思いながら頭を抑えながらため息をついた。

 

「姉として今の弟さんのリアクションを見てどう思います?織斑先生?」

 

「下らない質問をしている暇があるならさっさとオルコットとの試合を始めてこい。織斑のISが来るまでもう暫く時間が掛かる」

 

一夏のISは未だ届いていない。その為先に春斗とセシリアの試合をする事になった。

 

「はいはい、じゃあ行ってきますよ~」

 

そう言って春斗はISを展開しカタパルト前まで移動した。カタパルトに足を置こうとすると後ろから

 

「頑張れよー春斗‼応援してるぞー‼」

 

そう叫んできた。それを聞いて春斗は右腕を横に伸ばし、親指を立て「おう」とだけ返した。

 

「天城春斗、いっきま———す‼」

 

そしてカタパルトから射出される春斗。そしてそのまま地面に着地すると空中に待機していたセシリアを見上げた。対するセシリアは春斗を観察するように見つめていた。

 

「随分と変わったISですのね。殆ど装甲が無いなんて余程の死にたがりなのでしょうか?」

 

「このISの特性上仕方なくてな、スーツ事態に装甲機能を付けている」

 

『それでは試合を開始して下さい』

 

アナウンスが入った。それを聞くと春斗は自動機巧武装(オートマトン)を二体展開した。

 

「あ、試合前に一つ」

 

「何ですか?今から手加減のお願いでしょうか?」

 

余裕ありげに春斗の問いかけに応えるセシリア。その態度は気にせず春斗は続けた。

 

「アンタ()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「な!?」

 

その瞬間、空中で停止していたセシリアが糸が切られた操り人形の様に落下し始めた。そしてそのまま不時着するかと思ったがそこは代表候補生、驚いたのは一瞬で、すぐにビットを足場替わりにし着地した。

 

「貴方、何をしましたの?」

 

コンソールをチェックしながら春斗を見るセシリア。画面には異常を示す表示はされていない。だが現にISは飛行できない状態になっている。

 

「戦いってのは戦う前にどれだけ手を打てるかで勝敗が決まるもんだ」

 

そういって春斗は右手に持っているスイッチを見せた。

 

「これはISのPICを弱める装置の起動スイッチだ。出力をホバリングレベルまでに落とす。ISを使ってる奴らはISの機能に頼り切って普段から空中で戦いがちだ。これを使ってその自由度を減らす」

 

「姑息な手を使いますわね…。一体いつの間にそんなものを仕掛けましたの?」

 

「そんな事を気にするより今の自分の心配をした方がいいんじゃないか?」

 

二体の自動機巧武装(オートマトン)がそれぞれ構えた。

 

「助さん格さん、やっておしまいなさい」

 

それを合図に二体がセシリアに向かい襲い掛かった。

 

 

 

—ピット管制室—

 

「天城君、ジャミング装置なんていつの間に仕掛けたんでしょう?」

 

試合をモニターで見ながら真耶が呟いた。管制室には真耶の他に先の三人が居た。

 

「織斑、昨日お前と天城でこのアリーナでISを使って訓練していたらしいが本当か?」

 

「ああうん、あの二体を同時に相手にすることになって大変だった」

 

パァンッ‼

 

千冬は持っていた名簿で一夏の頭を叩いた。

 

「教師には敬語を使え馬鹿者。その時春斗(アイツ)が何かしてなかったか?」

 

そう聞かれ頭を抑えながら少し考える一夏。少しすると何か思い出したように顔を上げた。

 

「そういえば特訓中、アリーナの壁際の地面を何か所か掘って何かを埋めてた気がする」

 

「となるとその時に装置を仕掛けてたか」

 

「試合場所のであるこのアリーナを指定して特訓したのを考えると完全に確信犯ですね」

 

「卑怯な奴め」

 

春斗の用意周到振りを飽きれながらも感心する千冬と真耶、春斗の策をあまり快く思わない様子の箒。

 

「篠ノ之の気持ちも分らんではないが決してこの策は悪い訳ではない。中世の戦争では予め罠を仕掛け、敵が攻めてくると罠を使い兵を減らし戦いを有利に運んだものだ」

 

そう言って千冬はモニターに視線を戻し、他の三人もモニターの視線を戻した。

 

 

 

「そらそら、さっきまでの威勢はどうした?まだ攻撃が一発も当たってないぞ?」

 

セシリアを挑発しながら二体に指示を出し攻撃を続ける春斗。対してセシリアは不慣れな地上での戦いに加え、春斗と二体の自動機巧武装(オートマトン)計三人の連携攻撃に苦戦していた。

 

「あまり調子に乗らないでくださいまし‼」

 

ビットを使い二体を牽制しながらライフルで春斗を狙うセシリア。そしてそのまま引き金を引いた。

 

「格さん!」

 

その声に反応してビットを振り切り緑色の機体が間に割って入ってきた。格さんはそのまま片手を前に差し出すとビームが()()()()()()()()()()()()()()()明後日の方へ飛んで行った。

 

「どうしたBT兵器十八番の偏向射撃で追撃しないのか?それともまだ使えないのか?」

 

「いちいち癇に障ることばかり言いますわね貴方‼」

 

痛いところを疲れ思わず声が荒れるセシリア。表面上はまだ冷静を装っているが内心は怒りの感情で溢れていた。

 

「助さん!」

 

今度は赤色の機体がセシリア目掛け突撃していった。手には二本のブレードが握られていた。セシリアはビットで助さん目掛け攻撃をするが助さんはそれを全て避けセシリアを切りつけた。

 

「くっ…」

 

諸に斬撃をくらいよろけるセシリア。そこに追い打ちをかける様に春斗も手にした実弾装備のライフルで発砲した。それは喰らうまいとセシリアはブーストを掛弾丸を回避した。

 

「甘い」

 

弾丸の先にはいつの間にか格さんが回り込んでいた。そしてさっきと同じように片手を差し出すと弾丸がセシリア目掛け軌道を変え直撃した。

 

「ビ、ビームだけでなく実弾も曲げれますの!?」

 

今のダメージでセシリアのブルーティアーズのSE残量が三分の一を切った。

 

「さぁフィナーレだ」

 

その合図で春斗と助さん格さんがセシリアの周りを囲うように回りだした。

 

「ターゲットを中央に固定」

 

格さんが今度は両手を差し出すとセシリアの体は()()()()()()()()()()()()

 

「そしてそのまま火力を集中」

 

今度はそれぞれが自身の持つ銃器でセシリア向け発砲を開始。動けないセシリアはダメージでビットを操作する余裕がなかった。

 

「最後は中央を突破‼」

 

春斗と助さんが武器をブレードに持ち替え、左右から挟み撃ちする形で突切りつけた。そうしてブルーティアーズのSEがゼロになり試合は終了した。

 

「perfect」

 

呟くと助さん格さんはその場から消え、春斗は出てきたピットに向かい飛んで行った。




次回春斗のISについて説明・解説しようと思います。

それではまた次回ノシ
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