インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな   作:伊頭音

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お久し振りです。ここ最近溜め録りしてたアニメの消化をしてた伊頭音です。
盾の勇者の成り上がりが面白くて原作買おうかなと天秤が揺れています。二期やらないかな?

そんな話は置いといて本編スタートです。


ブラックホールに消えた奴がいる

「ただいま~」

 

間の抜けた返事をしながら春斗は元のピットに戻ってきた。

 

「お帰り春t」

 

ッパァァァン‼‼

 

一夏が最後まで言い切る前に千冬が春斗の頭を出席簿で叩いた。いや、殴りつけた。そしてその勢いで春斗は床に顔を叩きつけられた。

 

「べふっ」

 

「貴様!!地上でブラックホールを造るとは何を考えている!!下手をすればオルコットはお陀仏だったぞ!!」

 

「「え、ブラックホール!?」」

 

一夏と箒が声を揃えて聞き返した。管制室の方から真耶が歩いてきた。

 

「正確には『ブラックホールに匹敵する程のエネルギーを検知した』というだけであって、本当にブラックホールが発生した訳ではありません。ですが、この反応は危険なことに変わりありません。天城君、この件について具体的な説明をお願いできますか?」

 

真耶の問いに春斗は返事をせず伏せたまま懐から出した血ノリを使って『犯人は織斑千冬』とダイイングメッセージを書いていた。

 

「ふざけてる暇があったら説明せんか!」

 

千冬は春斗を猫の首根っこを掴むように持ち上げた。

 

「絞まる、絞まる。説明するから離して」

 

台詞に反して軽い口調で返事をする春斗。すると千冬は手を放し春斗はそのまま着地し、説明を始めた。

 

「まず、格さんがオルコットの動きを止めたアレはブラックホールではなく、俺が『空間湾曲』と仮称している技術です」

 

「空間湾曲?」

 

一夏を含めその場にいる全員が『?』という顔をした。千冬と真耶は一夏と箒とは違った意味合いでの反応だったが。

 

「細かい理屈を言っても一夏(お前)と篠ノ之は分かんないだろうからざっくり説明すると…」

 

春斗は少し考え、話を続けた。

 

「ドラ〇もんのどこでも〇アってあるだろ?アレはドアとドアの間の空間を縮めて一瞬で行きたい場所に行くって理屈なんだが、今回格さんが使ったのは()()()。オルコットの周りの1ミリ辺りの空間を何十キロにも伸ばした。その結果オルコットはその場から動いているのに動かなかった。補足するとこの技術で空間を伸ばす・縮める・曲げるの三つができる」

 

その説明を聞いて『おお、分かり易い』納得する一夏と箒だが千冬は片手で頭を抱え、真耶は青ざめた顔でワナワナしていた。

 

「山田君、私の考えが間違ってなければこの技術…」

 

「ええ、私も織斑先生と同じ考えだと思います」

 

二人は何かの確認をすると真耶は春斗に恐る恐る質問した。

 

「あ、あ天城君?一応確認しますけど、その空間湾曲は()()()()()()()()()()()()()()()()

 

「制御できてないのに使う訳ないじゃないですか。慢心無く、100%制御できてます。何なら制御システムの設計図でも見ます?」

 

三人のやり取りに違和感を覚えた一夏と箒。二人は一度顔を合わせ、

 

「あの、何か悪い事でもあるんですか?話だけ聞いてると大きな問題は無さそうですが…」

 

箒が質問した。すると千冬が返答した。

 

「大問題だ。天城のいう空間湾曲は一歩間違えると()()()()()()()()()()()

 

「「え、壊滅!?」」

 

「ええ、今の人類の技術力では完全な空間の制御は不可能で、良くて中国で開発された『衝撃砲』が限界とされています。そもそも空間に干渉する技術はまだ曖昧で、確定された技術を模索している状態なんです」

 

「とある学者たちがその手の装置を作ったが結果は装置が暴走し、その施設から半径約5キロが吹っ飛んだという記録もある。それをコイツは完全に確立して自由に操作している。この事が世間に知れれば学者たちが挙って技術提供を求め天城のところに殺到する」

 

それを聞いて一夏と箒(二人)は春斗を見た。

 

「実は俺が一夏(お前)の家を出た理由がそれだ。丁度あの頃にこの技術を完成させたのはいいが、その事がバレちゃいけない奴等にバレた可能性があった。だから何も言わず、痕跡も残さず、液化爆薬を染み込ませた手紙だけ残して出て行った。もし少しでも情報残すとお前の身に危険が及ぶ可能性があったからだ」

 

「そうだったのか。ていうかあの手紙そんなもの仕込んでたのか!?あれ俺の手の中で爆発したから結構痛かったんだからな‼」

 

一夏は今まで何故春斗が消えたのかが気になっていた。だがそれが今やっと解決して一安心した。

 

「そういえばなんで中国にその技術を流した?」

 

「ええ。中国でちょっとその手の関係者に借りができて、その借りの返済に技術の一端を出して出来たのがあの衝撃砲です。ちゃんと最後まで監修したんでそこは大丈夫です」

 

『問題ない』という様に親指を立てる春斗。するとそのタイミングで近くのIS格納用のハンガーからアラームが鳴った。

 

「どうやらやっと届いたらしい。織斑、準備しろ」

 

そう言って千冬はハンガーのハッチを開けた。中には一機のISが鎮座していた。

 

「これが織斑君専用IS、白式です」

 

そしてそのまま千冬の指示で白式に乗り込む一夏。そして春斗と同じようにカタパルトに向かった。途中春斗は一夏に声をかけた。

 

「昨日で基礎中の基礎はお前の身体に叩き込んだ。流石に代表候補生に勝つまではいかないだろうが。せめて善戦くらいはして来い」

 

「ああ、期待に応えられるよう頑張ってくる」

 

「一夏」

 

箒が話しかけた。しかし何も言わずただ黙り込んでいた。何かを察した一夏が一度箒の名前を呼ぶと「行ってくる」とだけ告げた。すると箒も「勝ってこい」とだけ返した。

そして一夏はそのままフィールドへ射出されていった。




空間湾曲と見て心当たりがあるという方はそれで正解です。

次回は多分一夏対セシリアをカットして春斗対一夏になると思います。

それではまた次回(^U^)ノシ
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