インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな 作:伊頭音
春斗のISのフォルムが変わり、アリーナにいた全員が春斗に視線を向けた。
「
一夏は姿が変わった事に驚き、春斗から貰った資料にあった項目を思い出し呟いた。
「残念ながらそれは間違いだ。これは俺のISの特徴でな、プログラムをインストールするとそれに合わせた機体調整をするんだ。前の助さん格さんもその産物だ。ただ、一度別のプログラムをいれると上書きされるせいで他のプログラムを使いたい時は再インストールが必要なのがネックでな」
そう説明すると春斗は
「さぁ、ここから第二ラウンドだ」
杖をバトンの様にクルクルと回し始めると杖から煙幕がでてきて春斗の周りに広がり始めた。
足元の円だけは見える状態で煙幕は広がり続け、何をするのかと見構えてる一夏も包んだ。一夏はセンサー等を確認するが特に変わった変化は起きていない。それで安心してため息をつくと真耶からの回線が入った。
『織斑君!、今すぐその煙から出て下さい‼』
「え、なんd」
「ダイ〇マン‼」
春斗が謎のワードを呟くと煙が爆発した。爆発で一夏は最後まで言葉を発せる事が出来ずにアリーナの壁まで吹き飛んだ。白式のSEは五割まで減っっていた。
「げほっ、げほっ。そんな手ありかよ」
爆発で煙はすべて消え、お互い目視できるようになり一夏は春斗に抗議した
「前住んでいたアパートの近所にいたおじいちゃんが言っていた。『何事も最終的に勝てばよかろうなのだ』ってな」
「最悪だなそのじいちゃん」
一夏は壁から離れ一度深呼吸した。多分これは春斗の作戦だ。このままだと春斗のペースに乗せられるだけだ。そう心の中で呟き呼吸と整えた。その間春斗は円からは出ず、中で杖を使いながらストレッチをしていた。
呼吸を整え終えると雪片を両手でしっかり握り締め構えた。それを見た春斗はストレッチを止め『さぁ来い』と言わんばかりに杖を地面に突き立て仁王立ちをした。
距離は大体50m。それを詰めるために一夏は先程と同じように春斗目掛けスラスターを全開にして距離を詰めた。
「お前も学習しないな、それだとまた顔面キックだぞ!?」
仁王立ちを止め動く為の構えを取った春斗。すると一夏は雪片をブーメランの様に春斗目掛け投げつけた。
「っ、」
一夏の行動に春斗は驚いたが慌てる事無く杖で弾き飛ばした。これで一夏は丸腰、大方弾いたところをタックルで突っ込んで円から出すつもりか、と思った春斗だったが視線を一夏に戻した瞬間、視界には一夏とは別のナニかがあった。それは春斗の顔面に直撃した。春斗はのぞけりながらソレを見た。
(石…?いや、アリーナの瓦礫か)
先程一夏がアリーナの壁にぶつかり破損した壁の一部。一夏は起き上がった際その一部を装甲の隙間に隠していた。
「勝てばよかろうなのだなんだろ!?」
このままタックルすれば自分の勝ちだ。そう確信した一夏。残り距離数㎝。そして
「「「え???」」」
一夏や管制室にいた箒と千冬と真耶、アリーナにいた全員が今起こった事に頭が追い付かなかった。確かに今、一夏は完全に春斗の意表を突き確実にタックルする筈だった。だが結果は、いつの間にか一夏が春斗の後方にある壁に激突していた。
「な、なんで…?」
壁からずり落ちながら痛みよりも何故こんな事が起きているかが気になった一夏。
「うん、実験成功だな。いや~今のはマジで一杯喰わされたわ」
瓦礫が当たった場所を擦りながら円からは出ずに振り返る春斗。
「褒美にこの状況の種明かしをしてやろう。種は簡単、さっきインストールしていたプログラム。『空間湾曲』のアップデート結果、今まで三つの内一つしか使えなかったのが二つまで使える様になった。そして今回は『曲げる』と『縮める』を同時に行った」
投影型ディスプレイを展開して大雑把な図を描き見せた
「まず『曲げる』で俺の正面の空間を勝手に俺を迂回して後ろに回り込む様な形に捻じ曲げた。その後『縮める』で俺の後ろの空間とアリーナの壁の間の空間を限りなくゼロになるように縮めた。するとお前は気付くと壁に激突、周りから見るとお前がテレポートして壁にぶつかったように見える訳だ」
「なんだそりゃ」
「ただ演算処理が大変で瞬間的な実行は難しいがな。瓦礫を避けれなかったのはそれが理由だ。だが」
春斗は杖をゆっくりと振り上げた。すると何もない空間から
「予め決めていた空間を対象にとるなら演算は簡単だ」
その光景を見た一夏は悟った。これは詰んだな、と。そのまま春斗が杖で一夏を指す様に振り下ろすと銃弾の雨が降り注ぎ、白式のSEは0になった。
リアルで最近バトスピに復帰して仮面ライダーデッキの殺意の高さに驚きました。コレクションで集めてはいたけどこんなに強かったのかと実感。
次回はいつ投稿になるか分かりませんが今後ともよろしくお願いしますm(_ _)m