インフィニット・ストラトス タイトルなんて自分で考えなさいな   作:伊頭音

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前話仕上げてから窓の外を見たら雨だったのでそのまま連続投稿です。

それでは本編をどうぞ


カンフー系映画の殺陣のシーンって文字で書こうとすると難しいよね

「ふうん、ここがIS学園か…」

 

深夜8時頃、学園の敷地内には一人の少女がいた。手に持ったメモを見ながら学園の受付を探すが見つけられずイライラしていると、不意に後ろから声を掛けられた。

 

「学園の中で迷子ですか?中国代表候補生の凰鈴音さん?」

 

「え?」

 

振り返ると一人の生徒が立っていた。顔は狐の面を被っていてわからない。だが彼女、鈴はその生徒にどこか見覚えがあった。この生徒にどこで会った?学園の外での記憶を辿り思い出そうとする。頭を悩ませていると目の前の生徒が近寄りいきなり正拳突きをしてきた。が鈴は生徒の拳の側面を掌打し軌道を変え回避する。

 

「ちょ、何よアンタ!?いきなり攻撃してくるなんて‼」

 

続けで生徒は反対の手でまた攻撃してくるが鈴も同じように掌打で弾きながら応戦する。途中肩にかけてたボストンバッグを降ろし、両腕で対応しているとこのやり取りに懐かしさを覚えた。すると鈴は拳を弾かず受け止めた。そして硬直状態になると呟いた。

 

「なんでアンタがIS学園(ここ)にいるのよ春斗…」

 

「いろんな事情が重なった成り行きでな」

 

そして生徒もとい春斗が拳を下げて面を外し、素顔を見せた。

 

「半年振りだな。その後の鈴ちゃんと甲龍(シェンロン)の様子は?」

 

「アンタのお陰で無事に正式なパイロットに選抜されて甲龍も大きなトラブルもなく稼働中よ。それより‼一夏の他に男子の生徒がいて、しかも春斗(アンタ)なんて聞いてないんだけど!?第一何でアタシがここに来るってわかってたのよ!?」

 

「情報集めは最早俺にとって呼吸同然だからな。鈴ちゃんが今日この時間に来るっていう情報は持ってたから。あと、俺の事情知ってるんだからわかるだろ?公表なんてしたら即刻指名手配モノだっての。それより受付ならコッチ」

 

そう言って春斗は鈴を受付へ案内した。途中積もる話もしながら案内したためあっという間に受付に着いた。

 

「そういえばアンタは何組なの?」

 

必要書類に記入しながら春斗に質問する鈴。

 

「ん?、一夏と同じ一組だ。因みに鈴ちゃんは二組になる予定」

 

記入が終わり『どのクラスになるか』等が記入された資料を受け取ると、資料には所属は二組と書かれていた。

 

「アンタって絶対使っちゃいけない手段使って情報仕入れてるわよね?」

 

「大丈夫、限りなく黒に近いグレーの手段だから」

 

「それってほぼアウトじゃない!?」

 

「証拠は欠片も残してないから無問題(モウマンタイ)

 

「確信犯じゃない‼」

 

そんな漫才じみた会話をしながら鈴の部屋がある寮の前まで案内をした春斗。別れの挨拶を済ませようとすると最後に鈴が話しかけてきた。

 

「そういえば、二組のクラス代表って何て名前の子?」

 

「聞いてどうすんの?まさか代表を譲ってもらおうってか?」

 

「ええ、アンタの話を聞いてて一夏が他の女子と仲良くしてるみたいだからどこかでお灸を据えないとね…」

 

その時の鈴の顔は笑ってはいたが血管マークがついてそうな声だった。春斗はそれを見て「おぅおぅ、恋する乙女ってのは恐ろしいね…」と呟きながらメモを取り出し、名前と簡易な特徴を記入して「初回サービスで今回はタダでいいよ」言いながらメモを渡した。メモを受け取ると鈴は笑顔で「ありがとう」と返事をしながら寮の中に入っていった。

 

「鶴留さん、悪く思わないでくれよ。男ってのは怒った女には逆らえないんだ」

 

そう呟き春斗は今食堂で行われているであろう『織斑一夏クラス代表就任パーティー』に合流するべく食堂へ向かった。

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